数年前までの自動車保険と違い、現在では様々な条件で保険条件を設定できる。かつては補償内容が同じならばほとんどの保険会社で保険料は同じだった。それは各社ともに共通の保険料算出システムを使っていたためだ。
しかし1998年7月の保険自由化により外資系保険会社が次々に国内市場に参入し、独自の算出システムを導入。その結果として現在、ユーザーごとに使用条件に合わせながらも満足いく保険の組立ができるようになり、最大で60%もの割引(従来比)も可能になった。
このように、事故可能性を条件ごとに細かく分けてそれに見合った料金設定をしている保険を総称して「リスク細分型保険」と呼んでいる。つまりリスク(危険要素)の大きさに応じて、保険料率の差を設けているので、リスクの度合いが少ないほど保険料は割安になるのである。
たとえば大手外資系保険会社のリスク区分を見てみると、運転免許証の色(ゴールド、ブルー、グリーン別)、車の使用目的(レジャー等用、通勤・通学用、業務用別)、年間予想走行距離、保険金支払履歴、地域(全国7ブロック別)、年齢/性別、免許取得後の年数など実に細かく分けられていることがわかる。
車を使用する目的やその車を主に運転する人の年齢や性別、地域などの条件が違えば、事故の起きる確率や損害の大きさも違ってくる。しかし、今までの自動車保険では、この違いを保険料に反映することはできなかった。ユーザーのリスクに応じた保険料を算出できるシステムを採用することで、様々なスタイルに最適な保険プランを選べるようになったのである。これからの自動車保険は保険会社任せではなく、自分で作るもの。それだけにしっかりとした知識と、補償内容へのこだわりがユーザー側にも求められるということだ。 |