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ガソリン&オイル
ガソリンの基礎知識 概要
ガソリンの正体は?
自動車に欠かせない燃料は石油製品で一番複雑
イラスト 自動車を動かすための燃料として最も一般的なガソリンは、原油を精製してつくられる石油製品だ。複数の石油成分をブレンドし、添加剤を加えて作るため、石油製品の中では最も複雑な製品ともいわれている。
気化したガソリンは空気が混合すると爆発しやすく、その特徴を利用した内燃機関がガソリンエンジンだ。ガソリンエンジンを積んだ自動車が登場する前、つまり今から100年ほど前までは、使い道がなく捨てられていたともいわれているが、今では世界中でなくてはならない存在になっている。

 ところで現代のガソリンにはどのような性能が求められているのかというと、要求される性能は大きくわけて3つある。一番重要なのが、効率の良い燃焼性能。もう一つはエンジン内の洗浄性能。そして大気を汚さない環境性能である。

 エンジンを効率良く動かすためには、ガソリン成分に含まれるオクタン価の調整が重要になる。オクタン価とは燃焼時の振動(ノッキング)を起こしにくくする性能を示す数値。この調整によりエンジンはスムーズに爆発し、効率よく働くのである。また気化しやすいガソリンの特性を生かすことで、始動性や暖機性、加速性なども向上させている。

 次に洗浄性能についてだが、ガソリンを燃焼させると炭素などが発生してエンジン内に付着する。この汚れはエンジン内の空気や燃料の流れの邪魔をして、燃焼効率を下げる原因になる。ガソリンにはこの汚れを付着にくくさせ、さらには洗浄もするという性能も与えられているのだ。

 そして環境に優しい性能を実現するために、環境汚染の原因となる鉛分を除去し、触媒マフラーの性能を落とすといわれる硫黄分や発ガン性物質であるベンゼンの低減などが徹底され、現在もよりよいガソリンが研究され続けている。

 つまりガソリンは単にエンジン内で爆発して車を動かしているだけではなく、様々な働きをしているのだ。さらにそれぞれの供給会社でガソリンは開発されているため、メーカーごとでその成分はわずかだが変わってくる。「ガソリンなんて車が動けばどれも同じ」なんてことは全然ない。とても奥の深い燃料なのだ。
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