オイルには様々な粘度やグレードがあることがわかったはずだ。では、実際に自分の愛車にはどのようなオイルを選べば良いのかというところを解説していこう。
まずオイル選びの第一歩はベースになっているオイルの種類を理解することに始まる。これで性能がかなり変わってくるのだ。ベースオイルには「鉱物油」「高VI鉱油」「フル化学合成油」「セミ合成油」の4タイプがあり、「鉱物油」は価格は安いが低温流動性、酸化安定性、粘度温度特性などがいまひとつといわれている。「高VI鉱油」は鉱物油の弱点を補ったもので粘度指数が高く、燃費向上とオイル消費の低減が追求されており、一般的な乗用車向きのオイルといえる。そして「フル化学合成油」は高い粘度指数をもち、酸化安定性に優れ、スラッジも少なく、添加剤の効果も高いという優れた効果がある。その優れた性能に対し値段が高いが、高性能スポーツカーには最適なオイルと言える。また「セミ合成油」は、高VI鉱油の粘度特性と低温特性をさらに向上し、フル合成油に近い性能をもたせたものになっており、最新の高性能乗用車や中上級サルーン向きの、バランスのとれたオイルということになる。
以上4つのベースオイルによる違いに加え、それぞれに含まれる添加剤によって性質は大きく変わってくる。たとえばスポーツカー向きとか燃費向上タイプなどと書かれているのはこのベースオイルの性質の違いに加え、添加剤の配合バランスによりさらに性格が特徴づけられているのである。パッケージなどをよく確認をし、それぞれの特徴と愛車の性格をよく判断してオイルの特性を見極めたいものだ。
次に粘度の選び方だが、車の性格ごとに適したオイル粘度がある。スポーツカーなら粘土が低いほうが吹けあがりは良くなるし、大排気量車には固めのオイルのほうがエンジン保護性能が高くなる。さらにそれぞれにオイルのグレードがあり、ベーシックなものからハイグレードなものまである。
このようにエンジンオイルには基本成分や添加剤、グレードの違いがあるので、値段も様々だ。1リッターあたり1000円を切るものから3000円以上するものまであることも覚えておきたい。また高ければ良いというものでもなく、愛車に合うオイルを選ぶことがなによりも大切だ。
実際にエンジンオイルを交換しても、その違いはなかなか体感できるものではない。しかしオイルを常に良いコンディションに保つことで、数年後の車の性能を左右することだってあるのだ。これからはオイルにも気を使ってみよう。 |