ホイールには耐衝撃性と耐疲労性に優れ、その強度条件を満たしたうえで重量が軽いことや、サイズや形状が正確に仕上がっていること、ファッション性に優れたデザインであることなどが求められる。そのため、ホイールに用いられる金属素材には鉄をはじめ、アルミ、マグネシウムなど様々な種類があり、また製造方法の違いや、構造の違いなどもあって実にバリエーションに富んでいる。現在、軽量性とファッション性などのメリットによってアルミホイール(総称として軽合金ホイールと言われる)が主流になっているのだが、この中でも様々なタイプがあることを知っておきたい。
まず構造面だが、リムとディスク部が一体化している1ピース構造、リムとディスク部を溶接して一体化させている2ピース構造、リムとディスク部を溶接しディスク部をボルトで固定する3ピース構造がある。1ピースは高い精度を誇り、2ピースはデザインの自由度が高く、3ピースはデザイン性や汎用性、高い剛性と軽量化などそれぞれに特徴がある。
また製造方法には大きく分けて2通り、鋳造と鍛造がある。鋳造は金型に溶かしたアルミニウム合金などを流し込み、それを固めてホイールの形にする製法で、デザイン性が高く、値段も安いのが特徴。対して鍛造は型に合わせて軽合金をプレス(型と型で圧力をかけ挟み成形する)する製法で、軽さ、強度、剛性面で優れた性能を発揮するものになっている。
このように素材も、製法も構造も様々なものがあるので、ホイールは単にタイヤと車体を結びつける部品と考えてはあまりに奥が深い。ホイールをしっかり見極め、選ぶことにより、走りもスタイルも一段と向上することになるのである。 |