収納性能に注力したお手頃サイズのワゴン

かつて人気カテゴリーだったステーションワゴンですが、現在ではスバルレガシィツーリングワゴンなど一部の車種を除き、新車販売台数も中古車市場での人気も今ひとつ奮いません。これはホンダストリームやトヨタウィッシュのデビュー以来、日本では「ワゴンとして使えるミニバン」が大流行してしまったからでしょう。3列目をたためば、いつでもフラットなラゲージが現れるわけですから。

欧州車にも3列目をアレンジすることで、3列シートからステーションワゴンに切り替えられる車種があります。もっとも日本車のように床下に収納するのではなく、シートそのものを取り外してガレージに置くのが一般的。プジョー307SWはその代表格です。ただ日本では収納しておく場所が少ない。ということで導入されたのが今回ご紹介する、2列シート5人乗りのプジョー307ブレークです。
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デビューは2002年8月。新車時価格は1.6Lエンジン(最高108ps)の「スタイル」が232万円、2Lエンジン(最高137ps)の「XSブレーク」が264万円という設定でした。ちなみに3列シートの「SW」は2Lエンジンのみで276万円でしたから、多人数乗車を諦める分、ちょっとお買い得という設定になっています。

外見では大きいように見えるボディは全長4420×全幅1760×全高1585mmと意外にコンパクトで、小回りも利きやすい扱いやすいサイズ。スタイルブレークで1330kg、XSブレークで1350kgと、車重が軽くて運動性能の面でも快適なのもステーションワゴンならでは。荷物をたっぷりと積む人は、2LのXSブレークを選んだ方が無難です。

居住性はこのサイズのワゴンとしては上々の出来。特に後部座席が広々としており、クッションの厚みのあるシートは座り心地抜群。床下にも収納スペースを作るなど配慮も行き届いています。ラゲージは幅こそないものの、奥行きは十分。もちろんリアシートは6:4に分割して倒すことができるため、大量の荷物を積み込むことができます。
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1月4日時点でカーセンサーnetに掲載されているプジョー307ブレークの掲載台数は18台。価格は38万~99.8万円とかなりお買い得になっています。修復歴のある中古車は1台のみ。走行距離も半数を超える10台が5万km以下(中には0.5万kmの低走行車も!)と、良好なコンディションの物件が狙えそうなお買い得モデルとなっています。

たくさんの人数を乗せなければならない方は、間違いなく307SWの方が便利でしょうが、案外荷物を積み込むことのほうが重要という人も多いはず。スキーやゴルフを楽しむ、積載量重視派の方には307ブレークの方が断然オススメです。興味を持った方は下の検索窓に「307 ブレーク」と入力して検索してみてください。


Text/渡瀬基樹