▲懐かしのカーグッズたち。そのテクノロジーは果たして今……!? ▲懐かしのカーグッズたち。そのテクノロジーは果たして今……!?

シンプルな使い方と効果が長年愛される秘訣!?

「進化しスギィ!」。……どうも最新のカーグッズに驚かされた田端です。いやぁ、カーグッズってちょっと見ない間にメチャメチャ進化していますね。

例えば、ワックスやコーティングなどの洗車アイテムはどんどん手軽になっているし、車内グッズはLEDを使ったものが花盛り。スマホ関連グッズなんか、カー用品店の棚のセンターポジションにドーンと並んでいます。ここまでくるともうオジサン、もう付いていけましぇ~ん。しかも昔より、デザインも質感も格段に良くなってるし。

しかし、日進月歩なカーグッズ界にあってロングセラーとなっているアイテムも実は結構あるんです。今回はそれらを実際に量販店で購入して使ってみました……が、それだけでは面白くないので40代のオジサンがノスタルジックに浸れる「懐かしい度」と今でも便利に使える「使える度」を私の独断と偏見で採点してみました!

そのデザインはいまだ不変!「グレイスメイトポピー」

1980年代前半、オール阪神・巨人師匠がCMに出演し「くるまにポピー♪」というキャッチコピーで一躍有名になった、あのグレイスメイトポピー。もう売ってないかなと思っていたら、なんと現役バリバリ。しかもデザインも当時のモノとほとんど変わっていません。

この時点で私の懐かし指数はMAX。思わず全5種類を買い占めちゃいそうでしたが……ここはグッとこらえて当時から人気が高かったきんもくせいの香りをチョイス。実際に車内に置いてみると、握りこぶしくらいのビッグサイズでインパクト抜群ですが、香りはナチュラルで芳香剤にありがちな「強烈な存在感」はなし。しかもキャップを回すことで香りの量の調節もできます。

懐かしい度 ★★★★★
使える度  ★★★★☆

▲高級感が漂うビンのデザインがデビュー当時と変わらないグレイスメイトポピー。店頭小売価格は734円(税込)でした。製品名のレトロな字体もポイントです ▲高級感が漂うビンのデザインがデビュー当時と変わらないグレイスメイトポピー。店頭小売価格は734円(税込)でした。製品名のレトロな字体もポイントです

実は平成生まれ!? 走り屋の定番アイテム「エアコン・ドリンクホルダー」

一昔前の走り屋の定番アイテムといえば、エアコン・ドリンクホルダー。エアコンの吹き出し口に装着することで、ホルダーとして機能するだけでなく、保温保冷できるというアイデアが斬新でした。

ずーっと昔からある気がしていましたが、製造メーカーである星光産業によると販売開始は1990年(平成2年)。意外にも平成生まれなんです。確かに懐かしいけれど……。この点が個人的にはマイナスです(笑)。

とはいえ、実際にエアコン・ドリンクホルダーを使ってみると、やっぱり便利と再認識。イマドキの車はコンソールなどに純正カップホルダーが装備されていますが、取り出しやすさを考えるとエアコン付近のこの位置は◎。フードを上げるだけで装着したまま、エアコンも使えるという作りも秀逸です。

懐かしい度 ★★★★☆
使える度  ★★★★★

▲レトロなデザインが印象的なエアコン・ドリンクホルダー。店頭小売価格は726円(税込)。ショート缶の缶コーヒーがピッタリとハマるサイズですが、ペットボトルや350mlの太い缶も対応可能です ▲レトロなデザインが印象的なエアコン・ドリンクホルダー。店頭小売価格は726円(税込)。ショート缶の缶コーヒーがピッタリとハマるサイズですが、ペットボトルや350mlの太い缶も対応可能です

コインパーキングでも活躍必至!? 「コインホルダー」

かつて、高速道路の料金所などで大活躍したのがコインホルダー。硬貨ごとに分けて入れられるのでスピーディに取り出せて便利でした。90年代初頭の車の定番アイテムでしたが、ETCの普及に伴い、今では忘れ去られた存在に。

ですが、決してなくなったわけではありません。セイワから現在発売中の「スプリングコインホルダー」は往年のモデルよりも進化していました。ノスタルジックさは薄れていますが、その分便利になっているのは確か。コインパーキングを出るときに大活躍するかも!?

懐かしい度 ★★☆☆☆
使える度  ★★★★★

▲コインホルダーの現行モデル「スプリングコインホルダー」。店頭小売価格は620円(税込)。以前まではなかったフタを備え、より使い勝手がUPしています ▲コインホルダーの現行モデル「スプリングコインホルダー」。店頭小売価格は620円(税込)。以前まではなかったフタを備え、より使い勝手がUPしています

ビジネスマンのマストアイテム!?「キャッチクリップ」

これもETCが普及する前の定番アイテム。私がカーグッズ用品店で見つけたのはセイワの「キャッチクリップ2」という製品。デザインや性能は当時とさほど変わりませんが、チケットやメモ、レシートなどを簡単に挟める便利さは不変でした。今でも、ビジネスドライバーの方には恩恵があるのではないでしょうか?

懐かしい度 ★★☆☆☆
使える度  ★★★★★

▲現行モデルの「キャッチクリップ2」。店頭小売価格は494円(税込)でした。ここに挟んでおけば、駐車券をなくすハプニングとはおサラバです! ▲現行モデルの「キャッチクリップ2」。店頭小売価格は494円(税込)でした。ここに挟んでおけば、駐車券をなくすハプニングとはおサラバです!

レトロすぎるパッケージやデザインがたたって最新カーグッズよりも劣るというイメージを持たれがちですが、実際使って見るとけっこう便利。最新アイテムはもちろん便利ですが、往年のカーグッズを今使ってみるのも、また一興ですよ。

text/田端邦彦