相手の好きなものが何かわかっているのなら、シンプルに思いきりその好きなもので喜ばせる日があっても良いのでは?

うちの妻はわかりやすいです。直球で芸名にしているほどの犬好き。
普段も街を歩いているときに散歩している犬がいれば、それだけで大喜びして寄って行くくらいなので、もう何も迷うことなく、とにかくたくさんの犬と過ごせる場所に連れて行こうと思い選んだのが今回のつくばわんわんランドです。
ある意味、小細工なしの直球勝負です。喜んでくれるでしょうか。
 

▲デート第二弾はオレンジのイグニスで筑波わんわんランドへ。1回目のデートで気を良くした妻を乗せ、目的地へ向かいます!▲デート第二弾はオレンジのイグニスで筑波わんわんランドへ。1回目のデートで気を良くした妻を乗せ、目的地へ向かいます!
 

本当に好きなものには勝てません

デートプランをコーディネイトするとなると、雑誌に書いてある使い古されたテクニックみたいなものとか、小手先のプランに走りがちになることもあるかと思います。
でも、遊園地が何より好きな人だったら、とにかく遊園地に行くだけで何より喜んでくれるし、野球観戦が好きな人だったら、一緒に野球を観に行けばそれだけで相当嬉しいもの。
これはもう、好きなんだから仕方ありません!

妻は「犬山」と芸名にするほどのあからさまな犬好きで、これがキャラとかでなく本当に好きだから付けている名前なんですよ。
それなのに、結婚してからこのかた、お互いの実家以外で犬と遊ぶような場所に一緒に行ったことは全くありませんでした。
それならばいっそ、細かいことなしに、思い切り犬に会わせてあげたい!
そんな場所が、都内から車でおよそ2時間走ればあるんです。
 

あいにくの台風! だからこそ必要以上に盛り上げる!

どんなに時間をかけて準備しようが、どれだけ楽しみにしていようが、どうにもならないのが天候です。
今回も当日の天気はなんと台風! それでも、警報が出ているとかそこまでのものではなく、わんわんランド自体も営業しているということだったので、決行することにしました。

出発前、どうせ天気が悪いなら、気にならないくらい気持ちを盛り上げることはできないか、と思い、とりあえず自分が考え得る最も盛り上がるときに必ずともにあるものをカバンに忍ばせて行くことに。

車の中では、私が加入しているアップルミュージックで妻の好きな曲ばかりをかけまくります。
そのうちに妻の方から、「ちょっとハロプロにしない?」という話に。
そう、うちの夫婦は音楽の趣味で唯一一致しているのがハロー!プロジェクトなんです!
「それならば、カバンの中にいいものがあるから出してみて」
今回持ってきてみたのは、コンサートの必須アイテム、ペンライトでした。
 

▲どうせ誰も見てないんで、思い切り歌ってください! ▲どうせ誰も見てないんで、思い切り歌ってください!

これが車内の盛り上げに思った以上に有効でして、天気のことなんて忘れている瞬間が多々ありました!
およそ2時間の道中はそれなりに長く、悪天候の中テンションを維持できたのは非常に助かりました。
 

愛犬家も納得の、それぞれ大切にされている犬たち

たどり着いたつくばわんわんランドは、90種類500頭以上もの犬や猫が暮らしているというだけのことはあり、ペット専門学校に、老犬や老猫の介護施設なども併設された想像以上に広大な場所でした。

到着前、
「たくさんいるだけに動物たちが雑に飼われていたらどうしよう……」
と、若干の不安を口にしていた妻でしたが、ふれあい広場で飼育員さんから犬の健康について話を聞き、駆け回る犬たちの様子を見たら、そんな心配は吹き飛んだようです。
なんと、敷地内にある動物病院で健康管理されており、同校を卒業した犬のプロたちが1頭1頭大切にお世話しているそうで。
それは安心ですよね。
また、定期的に隣接するペット専門学校の生徒さんが授業でシャンプーをしたり、どうりでみんな毛並みもいい。

▲のっけからいろんな犬たちが大挙して大騒ぎ! ▲のっけからいろんな犬たちが大挙して大騒ぎ!

妻は早速一番好きな柴犬を見つけて戯れています。
もう私がいることを気にすることもなく、完全に1人で楽しんでしまっているようなので、一応デートという話ではありますが、これはこれでいいのかなと思い放置しました。
この笑顔になってもらうために来たわけですし。
 

▲柴犬といることで幸せの表情がやたら豊か! ▲柴犬といることで幸せの表情がやたら豊か!

といいつつ、私のところにもやたら懐いてくるパピヨンの子がいたもんだから、今度は私が妻そっちのけでひたすらパピヨンに夢中に……。
ここは必然的にそうなってしまう場所なのでしょう。
 

▲もう何が何だかわからない瞬間。でも楽しいことは確か ▲もう何が何だかわからない瞬間。でも楽しいことは確か

妻は最後に黒柴を抱かせてもらい、小型犬コーナーは終了。
今度はふれあい広場の、大型犬のコーナーに移動します。
 

▲とにかく満喫しています。 ▲とにかく満喫しています。

都内のマンション暮らしではなかなか飼えない大型犬とのふれあい

普段、街で見かけてもなかなかふれあうまでにいたらない大型犬。
もちろん、ここでは一緒に遊びたい放題です。

大きい犬たちはみんな優しい顔をしていて、一緒に暮らしたら、本当に大切な家族になるんだろうな……なんてことを想像します。
動物たちは、日々のささいな悩みなんてどうでもよくなるような感動を与えてくれるんですよね。
 

▲天に召されそうなくらいイイ顔を写真に収めました ▲天に召されそうなくらいイイ顔を写真に収めました

ここでは、大きな犬と一緒にいる姿が貴重なのもあってか、お互いにたくさん写真を撮りあいました。普段なかなかこんなことはないので、夫婦のコミュニケーションを促進してくれる大型犬はかなりありがたい存在でした。そのときは犬に夢中で全くそんなこと思っていませんでしたが。

好きなのにアレルギーは、食べ物でも動物でも辛いので

ここまで存分に犬とのふれあいを楽しんだところで、妻がそっと聞いてきました。
「ちょっと手を拭くものが欲しいんだけど……」
実は、妻は動物アレルギー持ち。猫だとくしゃみとかゆみが止まらなくなるくらいひどく、犬でも多少反応があるのです。
この話、初めて聞いたときは驚きました。こんなに愛犬家なのに。実家の犬に会うときもアレルギー薬を飲んでいたそうです。
うちの実家は猫がいるので、来るときは猫の入ってこない部屋に泊まるようにしてきました。

妊婦となった今、彼女は薬をほとんど飲めません。
ここは特に気をつけないと、ということで、この日はカバンの中にマスクや目薬、除菌用ウエットティッシュなど、アレルギー対策グッズを用意していたのです。

ただ、その中でもこのウエットティッシュだけやたら大きかったのが気になったようで……。
「なんでポケットに入るサイズのやつにしなかったの?」
と若干小言を言われました。
まあ言われてみると確かにそうなんですが。正直、何の疑問もなく持ってきていました。
 

▲大は小を兼ねるし、別にいいと思うのですが ▲大は小を兼ねるし、別にいいと思うのですが

至高の幸福感! 赤ちゃんコーナー

ふれあい広場で小型犬、大型犬と遊んだ後は、産まれたばかりの犬の赤ちゃんが見られるという子犬展示館へ。
ちょうど運良く、いくつかの犬種が赤ちゃんを産んだばかりということで、ダックスフンドやトイプードルの赤ちゃんを見学できました。
 

▲愛くるしすぎて離れられません ▲愛くるしすぎて離れられません

しかも、体調がいいということで、トイプードルの赤ちゃんを抱っこできるというではないですか。やってきたぬいぐるみのような2匹を、結局最後は妻が独り占めして、この日何回目だという恍惚の表情に。
 

▲ぬいぐるみではありません。この子たちはつくばに実在します ▲ぬいぐるみではありません。この子たちはつくばに実在します

妻が妊娠してからというもの、体調的に大変な時間も多かったのですが、この一連のふれあいだけでそれを挽回するような多くの笑顔を見ることができました。

そしてこの時点で確信しました。
ここは犬がちょっとでも好きなら絶対来るべきデートスポットです!
 

お気に入りのワンちゃんとお散歩体験

次は、好きなワンちゃんと散歩ができるという、わんわんレンタルのコーナーへ。
しかし、この日の天気は台風ということで、担当者の方から広い敷地内で自由に散歩することはできないという話が……。
それを聞いた途端、なんでこんな日を選んだ! と、さっきまでさほど気にしていなかったはずの天候とスケジュールに妻の不満が爆発!
散歩はよほど楽しみにしていた大事なイベントだったようで、申し訳ないとしか言いようがありません……。

しかし、お散歩担当の犬の中で唯一の柴犬であるという諭吉君を選ばせてもらって、雨に当たらない場所を選んでのしばしのお散歩をさせてもらうことになり、妻の機嫌はみるみる回復しました。

▲わんぱくな諭吉君のおかげで雨でも楽しい気持ちに ▲わんぱくな諭吉君のおかげで雨でも楽しい気持ちに

天気が良ければもっと気持ちよかったことでしょう。
それにしても、犬の散歩をしてるときって、なんだかこういうのが家族だなあという気持ちになるのは私だけでしょうか。
結婚前のカップルも、犬の散歩をどんどん一緒にしたらいいと思うのです。
 

1日の締めくくりは、展望台からつくばの街を見下ろして

▲わんわんランドのシンボルでもある巨大犬モニュメント ▲わんわんランドのシンボルでもある巨大犬モニュメント

ひとしきり犬たちとふれあい、柴犬の諭吉君と散歩をしてたどり着いたのは、このつくばわんわんランドのシンボル的存在でもある、高さ11メートルの木造犬の展望台でした。

このモニュメントは、ギリシャ神話に出てくるトロイの木馬を参考に設計されたということで、名前も「モックン」と付けられています。
お尻の階段から中に入ると、背中の展望台からつくばの街並みを一望できます。
ちょうど雨も止んでいて、風は多少強いですが、やっぱり高いところは気持ちいい。
都内から2時間でこんないい所に来られるんだな、楽しい1日だったな、と勝手に1日を振り返る思考になってしまいました。
むしろ、この1日の中で最もデートっぽい時間だったからかもしれません。
まあ、なんにしても天気が悪いので妻がどう感じていたのかはちょっとわかりませんが・・・・・・。
 

▲犬たちが遊ぶ姿が上から見られたらもっとよかったでしょう ▲犬たちが遊ぶ姿が上から見られたらもっとよかったでしょう

モックンから降りた我々は、お土産に犬のシリーズばかりが揃っているガチャガチャをやってみたり、妻がアレルギーで入れない猫のおうちを外から覗いてみたりしながらゲートまで戻ってみると、そこでは両目の色が違うシベリアンハスキーがお見送りしてくれました。
飼育員さんに抱えられたハスキーに手を振りながら車で帰路へ。
必ずまた来ようと夫婦で誓いました。
 

▲犬、犬、犬、たまに猫、とガチャガチャのチョイスもばっちり ▲犬、犬、犬、たまに猫、とガチャガチャのチョイスもばっちり

まとめ

今回は「デート」としては、1日のプランを細かく決めたわけではなく、犬たちとの時間の流れに任せるような形になったため、私がやるべきこととしては楽をしてしまったような気がしています。
でも、こういう場所でないと得られない、何物にも代え難い喜びはあるもので。
それで言うと、どんなところに行くよりも幸せそうな妻の顔は見られたのかなと思いました。
妊婦は精神的にも肉体的にも負担が大きいので、これで少しでもリフレッシュしてくれていれば幸いです。

ただ、どうにもならなかったのは天気とアレルギー。
これで天気が良くて、アレルギーも抑えられる状態だったら、猫たちにもふれあえて言うことなしだったでしょう。
どちらもどうにもならないことなんですが、個人的にはそれが心残りでした。
 

▲お見送りだけのはずが、車までの道を散歩させてもらいました ▲お見送りだけのはずが、車までの道を散歩させてもらいました

〈デートに使った車〉
メーカー名:スズキ
車種名:イグニス

text/劔樹人
photo/清水知成