▲白いボディに赤と黒のカッティングシートが貼られ、WRCマシンと同じカラーリングが施されたヤリス(日本名ヴィッツ)の限定モデル。この仕様が販売されるのは欧州だけとのこと。なんとも残念だ ▲白いボディに赤と黒のカッティングシートが貼られ、WRCマシンと同じカラーリングが施されたヤリス(日本名ヴィッツ)の限定モデル。この仕様が販売されるのは欧州だけとのこと。なんとも残念だ

1.8Lスーパーチャージャーと6速MTで武装

2016年12月18日にお伝えしたヴィッツGRMNの発売準備が着々と進んでいる。
そもそもヴィッツGRMNは、2013年に一度リリースされており、国内で200台だけ限定販売された特別なモデルだ。当時は1.5Lエンジンにターボが追加され、最高出力152ps/最大トルク21.0kg-mをマーク。5速MTが組み合わされ、270万円で売り出された。

第2弾として、2017年秋のリリースを視野に入れて用意される。GRMN2(仮称)は、パワートレインが変更され、1.8Lスーパーチャージャーを身に付けて登場する。

▲パワートレインには、ロータスの1.8L 直4スーパーチャージャーユニットが用いられる。ヴィッツGRMNのエンジンにLOTUSの文字は果たして見つけられるのか。興味のあるところだ ▲パワートレインには、ロータスの1.8L 直4スーパーチャージャーユニットが用いられる。ヴィッツGRMNのエンジンにLOTUSの文字は果たして見つけられるのか。興味のあるところだ

ロータスから里帰りした1.8L 直4スーパーチャージャー

ヴィッツGRMN2のエンジンは、最高出力220ps/最大トルク24.5kg-mに引き上げられ、パフォーマンスを十分に引き出すために6速MTが組み合わされる。

さらに驚きなのは、このエンジンがロータスから調達されることだ。もともとトヨタが供給し、ロータスが独自にチューンナップしたうえでエリーゼに採用しているユニットを、トヨタ車が買い戻す構図だ。

性能アップに合わせて当然ボディや足回りも強化される。スポット溶接の増打ちと、床下への補強パーツ追加によってボディ剛性が高められ、ショックアブソーバーやスプリング、タイヤ、ブレーキにも専用品が起用される。

▲18年ぶりの参戦となったWRCで、わずか2戦目にして初優勝を果たしたヤリス。今後の活躍が期待される ▲18年ぶりの参戦となったWRCで、わずか2戦目にして初優勝を果たしたヤリス。今後の活躍が期待される

GRシリーズの旗艦モデルとして登場か

トヨタは2017年秋にも市販車でGRシリーズのシリーズを本格始動させる予定だ。お伝えしているヴィッツGRMN2は、その幕開けを印象づけるモデルとしてリリースされる。

これまで存在してきた、G’sはGRに、RSはGRスポーツにそれぞれ改名。GRMNはそれらの上に存在するモデルとなる。日本国内での販売価格は、以前のGRMNよりおよそ80万円高い、350万円程度で発売される見通しだ。

18年ぶりのWRC参戦で、早くも優勝を果たして存在感を見せつけたトヨタ。市販車においてもモータースポーツを連想させる、GRシリーズの展開で、ワクワクドキドキを演出していく模様。ヴィッツGRMN2も、発売されるやいなや引っ張りだこになる可能性が高い。販売方法も含めて目が離せない。

※2017年4月2日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2017年10月
■全長×全幅×全高:3955×1695×1490(mm)
■搭載エンジン:1.8L 直4+スーパーチャージャー

text/マガジンX編集部
photo/トヨタ自動車、マガジンX編集部