▲ボディカラーや装備に注目すれば、おいしい中古車を見つけられる可能性が高まるはず ▲ボディカラーや装備に注目すれば、おいしい中古車を見つけられる可能性が高まるはず

ボディカラーは白や黒を避けるべし!

中古車はボディカラーの人気差によって価格に差が出る。そこを上手くつけば、おいしい中古車を見つけられるはずだ。

例えば、街を走る車を見ていると、白と黒の車がとても多いことに気づくはずだ。それくらい、白と黒のボディカラーに人気が集まっている。特に高級セダンやミニバンではこの2色がとても人気がある。しかし、裏を返せば、人気のないボディ色の中古車は、安く買えるというわけ。なかには、白とそうでない色とで50万円以上差がつくことすらある。

ただ、すべての車がそうだとは限らない。コンパクトカーで白い車は営業車に見えると敬遠されることがある。また、そもそもコンパクトカーの中古車自体、価格帯が安いですから、大きな価格差が出にくい。また、アルファロメオなどは国産車とは逆に、赤が人気だったりする。

このように、一概に「何色が安い」とは言えないが、ボディカラーの違いだけで価格が変わるのは事実。ここに目をつけて「おいしい中古車」を探してみるといい。
 

装備にこだわりすぎず、カー用品なども上手に活用しよう

新車と違って、メーカーオプションの装備を後から付けにくいのが中古車。そのため、本革シートや純正カーナビ、サンルーフなどが付いているものには人気が集まりやすい。 特に、本革シート、純正カーナビ、サンルーフの3点セットを備えた高級セダンともなると、ないものと比べて30万円以上高いこともある。

つまり、これらを我慢すれば安く買えるというわけだが、とはいえそう簡単に妥協したくないという人も多いはず。 そこで次のように考えてみよう。

まず、どうしてもサンルーフが欲しい人は、サンルーフだけは必須で探そう。これは後から付けることがどうしてもできない装備のひとつだ。

本革シートも基本的には付けらないが、カー用品店で本革シート風カバーを付けることで代用できる。ちなみに本革シートだけを廃車にする同型車からもってくるという方法もなくはないが、それなら本革シート付きの中古車を初めから選んだ方が安上がりだ。

カーナビに至っては、純正にこだわらなければ機能的にまったく遜色ない代替品をいくつも選べる。特に古い中古車であれば純正よりも性能の良いカーナビが、今ならいくつもある。

そもそもポータブルカーナビやスマートフォンのアプリなど、機能を絞った安いものですませるという方法もある。せっかく20万円以上出して買ったのに、3年たったらそれより安くて便利な機能が付いた新型機種が登場した、なんていう例は最近よくある話だ。

なお3点がセットではない場合、つまり本革シートだけとかカーナビだけ装備されているなどの場合は、多少は価格差があるものの、そう大きくないことがほとんど。 また、上記の3点以外、例えばETCやオーディオなど他の装備は、車両本体価格にあまり反映されない装備。そのため、逆に付いているものを狙うといいだろう。

このように、まず装備の有無による価格の差が大きいかどうかを見て、次にその装備を後で買った方が安いかどうか判断しよう。
 

駆動方式や排気量といったグレード毎の違いに注目

新車の価格は2WDより4WDの方が高く、排気量の大きなグレードほど高くなる。しかし、そのときの価格差と中古車相場とはまったくの別物となる。

新車はコストによって価格差が出るが、中古車は「いくらなら売れるか」が値付けの基本だからだ。 単純な例を挙げれば、雪の多い地域で、冬に人気があるのは4WD。逆に都心はオフロードを走るイメージの強いSUVでも、燃費性能が高い2WDが好まれる傾向にある。

排気量も人気に差が出やすい。ひと昔前は排気量の大きなグレードが人気が高かったり、排気量自体は一番上ではなくてもターボが付いているスポーティモデルが一番人気だった。 しかし、昨今の節約志向(エコカーブーム)のあおりを受け、全体的に小排気量が好まれつつある。そのためビッグセダン系、特に大排気量グレードは大きく値下がりすることがある。

その他、スポーツカー系はMTの方が人気あるなど、駆動方式や排気量、ミッションの違いで価格差のある車がある。
 

text/カーセンサー編集部