▲厳しくなった排ガス規制を日本で初めてクリアしたのは、日本車ではなくメルセデス・ベンツ。トラックをはじめ多くのディーゼル車を抱える同社だからこそ、クリーンディーゼルエンジンの開発に積極的だったのかも▲厳しくなった排ガス規制を日本で初めてクリアしたのは、日本車ではなくメルセデス・ベンツ。トラックをはじめ多くのディーゼル車を抱える同社だからこそ、クリーンディーゼルエンジンの開発に積極的だったのかも

ディーゼル車に乗ることがCO2削減にもつながる!?

エネルギー資源の乏しい日本だが、軽油に関してはなんと輸出国なのだ。石油からガソリンを精製する際に軽油や灯油なども同時に精製されるのだが、日本では軽油の需要が少ないので、余った軽油は東南アジアなどへ輸出されている。

大気汚染の元凶だと、都知事が黒いすすの入ったペットボトルを振ったのはもう20年近く前。あれ以来、日本ではディーゼルエンジンがすっかり悪者扱いされてしまったが、ヨーロッパではその間、ディーゼル車はエコカーとして人気だった。

なぜなら精製する際のCO2排出量がガソリンより少ないし、燃費もガソリン車に比べて良かったからである。大気汚染物質を出さないクリーンディーゼルの研究に自動車メーカーも力を入れた。

ディーゼル車に乗ったことのない平成世代には、燃費の他にも「出足が良い」「トルク感あふれる走りだから疲れにくい」などの魅力は、新しいのではないだろうか。

クリーンになっただけでなく、総額200万円ちょいで十分狙えるようになったし、さらに軽油を消費すれば輸出船を運航する際に出るCO2も減らせるとは、何ともうれしい出来事だ。

では一体どんな輸入ディーゼル車が総額200万円ちょいで狙えるのか。筆者がセレクトした3台を以下紹介していく。

【BMW 3シリーズ 320d(6代目)】BMWといえばシルキーシックスと呼ばれるほど滑らかに回る直列6気筒をはじめ、数々の名機を生み出す“エンジン屋”。もちろん2L直4のツインパワーターボディーゼルエンジンも絶品だ。最大トルク380N・mを1750rpmという低回転から発揮。他社のような尿素水溶液の定期的な補充・交換が不要なのもうれしい 【BMW 3シリーズ 320d(6代目)】BMWといえばシルキーシックスと呼ばれるほど滑らかに回る直列6気筒をはじめ、数々の名機を生み出す“エンジン屋”。もちろん2L直4のツインパワーターボディーゼルエンジンも絶品だ。最大トルク380N・mを1750rpmという低回転から発揮。他社のような尿素水溶液の定期的な補充・交換が不要なのもうれしい
【メルセデス・ベンツ Eクラス E350ブルーテック(4代目)】石原都政で厳しくなった基準を日本で初めてクリアした3代目Eクラス(W211)に続き、4代目(W212)もクリーンディーゼル車が投入された。3L直6ターボディーゼルエンジンの最大トルクは540N・mと、同時期の5.5L V8ガソリンエンジンより大きい。つまり力強いのだ。それでいて2Lガソリンターボエンジンより低燃費 【メルセデス・ベンツ Eクラス E350ブルーテック(4代目)】石原都政で厳しくなった基準を日本で初めてクリアした3代目Eクラス(W211)に続き、4代目(W212)もクリーンディーゼル車が投入された。3L直6ターボディーゼルエンジンの最大トルクは540N・mと、同時期の5.5L V8ガソリンエンジンより大きい。つまり力強いのだ。それでいて2Lガソリンターボエンジンより低燃費
【シトロエン C4 シャイン ブルーHDi(2代目)】ヨーロッパで累計100万台以上売れているクリーンディーゼルエンジンが、2016年にようやく日本にやってきた。1.6Lターボディーゼルは750rpmというかなり低い回転域から最大トルク300N・mを発揮。しなやかな乗り心地と相まって、高速巡航の心地よさはクラスを超えている。2年落ち程度の高年式、低走行車が選べるのもうれしい 【シトロエン C4 シャイン ブルーHDi(2代目)】ヨーロッパで累計100万台以上売れているクリーンディーゼルエンジンが、2016年にようやく日本にやってきた。1.6Lターボディーゼルは750rpmというかなり低い回転域から最大トルク300N・mを発揮。しなやかな乗り心地と相まって、高速巡航の心地よさはクラスを超えている。2年落ち程度の高年式、低走行車が選べるのもうれしい
text/ぴえいる
photo/メルセデス・ベンツ、BMW、シトロエン

▼検索条件

BMW 3シリーズ 320d(6代目)/メルセデス・ベンツ Eクラス E350ブルーテック(4代目)/シトロエン C4 シャイン ブルーHDi(2代目)×総額210万円以下×支払総額あり×修復歴なし