BMW 4シリーズ クーぺ|ニューモデル試乗

435iがオススメ。イマドキ2ドアクーペというだけでワガママだけれども、さらにイマドキ3L以上のノンハイブリッドを選んだという時点でかなりオーナーのワガママが強く出る。けれども、いざ乗ってみればけっこう素直で使えるヤツ。根っからのビーエムファンに

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3シリーズって、これほど凄かったっけ?

あいにくの雨模様。しかも憂鬱な天気、びしょ濡れのアスファルトにとけ込んでしまいそうなダークグレーの試乗車を与えられ、「何だかなぁ」と、ため息のひとつも漏らしつつ、435i Mスポーツに乗り込んでみれば…。

いやぁ、参った参った、大いに驚いた。

否、驚かされるよりも先に、(ベースとなった)3シリーズって、確かにいい車には違いないのだけれども、これほど凄かったっけ? と、思ってしまった。

BMWファンに最高のプレゼント

そういや、335iって乗ったことないよね、日本仕様はアクティブハイブリッドだけだもんね、と、まずは3L直6ターボエンジンの刺激的な官能フィールにノックアウトされそうになる。

そのモータードーピングなしの偉大なエンジンフィーリングを十二分に引き出すにはちょっとコンディションが悪すぎかなぁ、と思いきや、濡れまくりの路面をモノともしないシャシー性能は圧巻のひと言。パワフルな直6の実力を存分に引き出しながら、見事なハンドリングファンを与えてくれる。

いやあ、雨の日の試乗会で、こんなに楽しめることなんて、めったにないぞ。霧さえ立ち込めた箱根のワインディングをガンガン攻めて恐怖しないのは、それだけ車と一体になれているからだろう。あまりにも気持ちがよくて、それゆえ調子に乗ってからのアクシデントが怖くなり、後ろ髪を引かれつつ、少し早めに返却した。

428iのほうには別の機会に乗ってみた。京都までの往復に使って、都合1300km程度乗ってみたが、Mスポーツではないこともあって、かっちりとした手応えにはやや欠けるように思ったものの、グランドツーリングカーとしては最良のレベルにあったし、何より、ハンドリングファンさはほとんど変わらず、上々。

BMWファンには最高のプレゼントだ。

現行BMWモデルの中で最も低い50cm以下の車両重心位置を実現。前後重量配分を50:50とし、専用サスペンションシステムなども備える

現行BMWモデルの中で最も低い50cm以下の車両重心位置を実現。前後重量配分を50:50とし、専用サスペンションシステムなども備える

ツインスクロールターボやバルブトロニック、直噴システムなどで環境性能も両立。2LターボはJC08モード燃費15.2km/L

ツインスクロールターボやバルブトロニック、直噴システムなどで環境性能も両立。2LターボはJC08モード燃費15.2km/L

他モデル同様、内外装を個性的に演出するデザインラインもラインナップする。435iにはダコタ・レザーのスポーツシートを標準装備

他モデル同様、内外装を個性的に演出するデザインラインもラインナップする。435iにはダコタ・レザーのスポーツシートを標準装備

SPECIFICATIONS

グレード 435i M Sport
駆動方式 FR
トランスミッション 8AT
全長×全幅×全高(mm) 4670×1825×1375
ホイールベース(mm) 2810
車両重量(kg) 1620
乗車定員(人) 4
エンジン種類 直6DOHCターボ
総排気量(cc) 2979
最高出力[ps/rpm] 306/5800
最大トルク[N・m/rpm] 400/1200-5000
車両本体価格(万円) 740
Tester/西川淳 Photo/向後一宏