▲価格も安くてとっつきやすい。ありきたりなハッチバックでは飽き足らないけど、MINIや500のような車は苦手という人は、ぜひ選ぶべき。老若男女、誰が乗っても絵になるし、Cセグに負けない車格感があるところもよい ▲価格も安くてとっつきやすい。ありきたりなハッチバックでは飽き足らないけど、MINIや500のような車は苦手という人は、ぜひ選ぶべき。老若男女、誰が乗っても絵になるし、Cセグに負けない車格感があるところもよい

彩りと華のある正統派コンパクトハッチバック

日本に導入された2年半前、初めて現行ルーテシアを目の前にしたときには驚いた。コンサバなイメージの強かったルノーが、いきなりこうなったのだから。それもMINIやフィアット500とは違って、あくまで普遍的な中でこうしてデザインで魅せているところがルーテシアのたいしたところだ。

そして、もともとこのクラスで買うとしたらルーテシアがいいなと思っていた。見た目が好みなのだが、実用性も十分に確保されているし、乗った印象もよかった。今回、さらに走りがよくなっていて、ますます気持ちが強まった。

1.2L直噴ターボエンジンはトルクが向上し、6速DCTのギア比が最適化された。これによる変化は体感できる。出足がよくなり、中間加速が軽やかになった。もともと1.2Lという排気量のわりにはよく走る印象だったところ、よりストレスを感じさせなくなった。さらに今回、ストップ&スタート機能が新たに搭載されたこともお伝えしておこう。

独創的なインテリアも、ルーテシアの魅力のひとつだが、今回、シートの両サイドにカラーラインを配したり、ステアリングホイールをスポーティなタイプにするなどして、さらに個性が際立ったのもうれしい。

昨年はBセグのハッチバックでもっとも欧州で売れたらしいが、それもまったくうなずける話。それがより商品力を高めたのだから、もはやBセグでは無敵の存在といえそうだ。

▲個性的なエクステリアは変わらず、ブランドのアイデンティティを主張する ▲個性的なエクステリアは変わらず、ブランドのアイデンティティを主張する
▲インテンスのみインテリアを変更、シートサイドにインテリアカラーに対応したラインが入った。GTと同じスポーティなステアリングを装着 ▲インテンスのみインテリアを変更、シートサイドにインテリアカラーに対応したラインが入った。GTと同じスポーティなステアリングを装着
▲1.2Lエンジンはトルクを向上、ギア比も変更され、より運転しやすい設定とされたという ▲1.2Lエンジンはトルクを向上、ギア比も変更され、より運転しやすい設定とされたという

【SPECIFICATIONS】
■グレード:INTENS ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1197cc
■最高出力:118/5000[ps/rpm]
■最大トルク:205/2000[n・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT
■全長x全幅x全高:4095x1750x1445(mm) ■ホイールベース:2600mm
■車両価格:239.9万円

text/岡本幸一郎
photo/大子香山