▲まぁ、4駆だろうが何だろうが、2ドア2シータークーペ&オープンというだけでかなり乗り手の我儘だ。AWDとなってスリルなく気軽に乗り倒せるという点をどう評価するか。それがうれしいという人、例えば電子制御慣れしたドイツ車乗りなんかには気分が変わっていいかも! ▲まぁ、4駆だろうが何だろうが、2ドア2シータークーペ&オープンというだけでかなり乗り手の我儘だ。AWDとなってスリルなく気軽に乗り倒せるという点をどう評価するか。それがうれしいという人、例えば電子制御慣れしたドイツ車乗りなんかには気分が変わっていいかも!

もうフルスロットルでも怖くない!

年を取っても男の子でいたい。それも渋く品よく格好よく。そんなときイタリアンではちょっと脂っこい。イギリスのスポーツカーがちょうどいいのだけれど、品が良すぎず子供っぽくなくとなると選択肢はやっぱり限られてしまってジャガーくらいしか見当たらない。ところがジャガーにもこれまで適当な大人向けスポーツカーがなかった(XKは品が良すぎる部類に入る)。

13年にFタイプが登場すると状況が一変。Fタイプこそ大人の2シーターリアルスポーツだろう。特にクーペがいい。誰もが格好いいと認めるスポーツカースタイル。V6とV8どっちがいいと聞かれりゃ、そりゃ高い方となるけどいかんせんFRで550psはオソロシイ。完全にじゃじゃ馬の部類だった。

ありゃちょっと怖くて乗れない。そう思っていた品行方正な紳士の大人たちに朗報。なんとAWD(4WD)仕様が追加された。インハウス設計のコンパクトな電子制御4WDシステムを搭載することで、後輪が滑ったりオーバーステア状態になると必要な分だけ即座に前輪へ駆動を配るという優れモノ。

心配は代わりにいかにもFRらしいキレキレのハンドリングが損なわれてるんじゃないの? だったがそれも杞憂だった。ステアリングフィールは極めてナチュラル&シャープ。4WDを感じさせることなど皆無だ。新たに採用されたEPSのチューニング、ちょっとニンブルすぎるんじゃないかと思ったほどでFタイプらしい走りは健在だった。

それでいて不安定な姿勢や状態の悪い道でのフルスロットル加速も難なくこなす。まったくもって怖さがない。逆にFRのあのスリルが恋しくなったほどに!

安心して飛ばしたい向きにはオススメ。

▲2016年モデルよりRクーペにAWDモデルを追加。AWDにはトラクションの最適配分を行うIDD(インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス)が備わる▲2016年モデルよりRクーペにAWDモデルを追加。AWDにはトラクションの最適配分を行うIDD(インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス)が備わる
▲Sクーペには6MT搭載モデルが登場。V6スーパーチャージドと組み合わせられた ▲Sクーペには6MT搭載モデルが登場。V6スーパーチャージドと組み合わせられた
▲エンジンはV8に加え、340psと380psの3L V6スーパーチャージドを搭載する ▲エンジンはV8に加え、340psと380psの3L V6スーパーチャージドを搭載する

【SPECIFICATIONS】
■グレード:R COUPE AWD ■乗車定員:2名
■エンジン種類:V8DOHCスーパーチャージド ■総排気量:4999cc
■最高出力:550/6500[ps/rpm]
■最大トルク:680/3500[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:4470×1925×1315(mm) ■ホイールベース:2620mm
■車両重量:1860kg ■車両本体価格:1397万円(税込)

text/西川淳 photo/ジャガー・ランドローバー・ジャパン