エコ+スポーティな100台限定車

  • ボルボS60 T4 R-DESIGN 走り|ニューモデル試乗
  • ボルボS60 T4 R-DESIGN リアスタイル|ニューモデル試乗
フロントにタワーバーを装着、ダイナミックシャーシー搭載モデルと比べ、スプリングを15%、リアブッシュを20%強化。フロントブッシュは旧型比で400%強化されている
昨年の「S60/V60シリーズ」の発売以来、ボルボのセールスが好調だ。昨年度は対前年比約52%増。過去5年で最高を記録している。それを牽引するのが、XC60を含めた60シリーズで、販売構成比は全体の5割を超えるという。

そのS60をベースにした、100台の特別限定車「S60 T4 R-DESIGN」の日本への導入が開始された。R-DESIGNとは専用のエクステリアやインテリア、そしてシャーシセッティングが施されたスポーティグレードである。

これまで、3L 直6ターボエンジン+AWDのT6にのみ設定されており、装備類を考慮すればそもそもお買い得なモデルなのだが、579万円とS60としては最も高価格帯にあった。そこで、このたび、満を持して1.6L 直噴ターボエンジン+6速DCTを搭載する、廉価なT4にもR-DESIGNが用意されたというわけだ。

R-DESIGN代は、わずかに10万円!

  •  ボルボS60 T4 R-DESIGN インパネ|ニューモデル試乗
  • ボルボS60 T4 R-DESIGN 前シート|ニューモデル試乗
本革コンビネーション・スポーツシートやアルミニウムパネルを備えた専用インテリアを採用
「まず前提として価格に注目してください」。プレゼンテーション会場での、ボルボ広報担当氏の第一声だ。それほどまでに力の入った注目の価格は435万円。例えば、ベースとなるDRIVe(375万円)にナビ+レザーパッケージを組めば425万円、ということは単純計算だが、R-DESIGN代はわずか10万円プラスということになる…安すぎる。

安いからと言って、カッコだけじゃない。R-DESIGNを名乗る以上、ステリングのギア比も足回りもアッパーマウントやブッシュに至るまでマジメに強化している。そこはT6と同じ。乗れば明らにノーマルよりは硬いが、いやな硬さではない。スペックから受けるイメージよりは、ソフトな味付けだとすら思った。

ボルボが先鞭をつけた衝突回避ブレーキ、シティセーフティは標準装備だし、エコカー減税対象車だし、ホントにこの価格、注目である。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード S60 T4 R-DESIGN
全長×全幅×全高(mm) 4630×1845×1480
車両重量(kg) 1540
エンジン種類 直4DOHC+TURBO
総排気量(cc) 1595
最高出力[ps/rpm] 180/5700
最大トルク[Nm/rpm] 240/1600-5000
車両本体価格 435万円
Tester/藤野太一  Photo/向後一宏