ボルボ C30 Rデザイン 【特別仕様車】
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
2008/04/11
■ファインチューニングされた足回りをもつ特別なボルボ
◆コンセプト
ボルボの限定車では、過去最高のセンスの良さ
モダンでアヴァンギャルド。「R-DESIGN」とネーミングされたボルボのこの特別限定車は、スポーティでもセンスの良い車を求めるユーザー向けだという。ちなみに“R”というと、車の世界ではレーシングを連想しがち。しかしボルボの場合、“Refinement(洗練)”を意味する。シリーズにはS40、V50も用意されるが、撮影車はC30。ボルボのアピールに同調するわけではないが、実車はとても親しみやすい印象。前後バンパー下、サイドシル部に空力的付加物が装着されるも、控えめなデザインなのが良い。ボルボの限定車では過去最高のセンスの良さだ…と断言しても過言ではないほど。C30の場合、スタイルの個性を引き立てているし、17インチホイールもマッチ。
◆室内&荷室空間
インテリアのこだわりを
感じる専用アイテムを搭載
インテリアにこだわるのもボルボ流だ。今回は専用のコンビのシートが目を惹く。さわやかな風合いで悪くない。また特徴的なセンターパネル部も、細かなバームクーヘン状のパターン(TUNINGダイヤルがその中心)が施され、独自のスパイスを利かす。メーターもブルー系の色あいの専用デザインで、赤い指針とのコントラストが精緻な印象。足元ではフロアマットがパイピング付きの専用で、さらにペダルもアルミ製のスポーツペダル。ラバーのリブが滑り止めの役割を果たす。C30はもともとフル4シーターの室内が自慢だが、特別限定車でも当然ながらその魅力は同じだ。前席はやや低めのポジションがスポーティだし、後席はホールド感の良さが快適だ。
◆ドライブフィール
この車でしか味わえないスペシャルな足回りを装備
実は今回の特別限定車では、サスペンションにも手が入っている。メーカーの説明によれば、スポーツサスペンションを組み込んでいるとのことで、前後ショックアブソーバー、スプリング、アンチロールバーを強化(スプリングもスポーツタイプ)、またストラットタワーバーも追加。リアは強化ブッシュとしている。スペックだけ聞くとスパルタンなイメージだが、実際はその名のごとく洗練された印象だった。乗り味は引き締まってはいるが決して不快ではない範囲。さらにコーナリング中の安定性もしっかりと感じられるし、ステアリングの応答性も素直でシャープだった。エンジン性能(試乗したのは170ps/23.5kg-mの2.4i)も余裕がありスムーズな走り味だった。
◆こんな人にオススメ
特別限定車ということは、それだけ希少性が高い車ということでもある。が、多くは、いかにも…といったしつらえとなるところ、Rデザインは非常に控えめなのがいい。C30の個性、キャラクターはとにかく、似た車がないし(VWシロッコが後追い?)、パーソナルユースでスマートに気持ちよく乗りこなせる気になる存在である。主要諸元のグレード | 2.4i Rデザイン |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4250×1795×1430 |
ホイールベース(mm) | 2640 |
車両重量(kg) | 1420 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直5DOHC |
総排気量(cc) | 2434 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 125kW(170ps)/6000rpm |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 230N・m(23.5kg-m)/4400rpm |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/62 |
車両本体価格 | 381万円 |
ボルボ C30 Rデザイン 【特別仕様車】/試乗レポート
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