▲最大傾斜45度の斜面を上ってゆく姿は圧巻! ミニバンでありながらラリーで培った4WD性能を搭載した三菱 デリカD:5の実力を目の当たりにし、ギャラリーからは感嘆の声が上がっていました ▲最大傾斜45度の斜面を上ってゆく姿は圧巻! ミニバンでありながらラリーで培った4WD性能を搭載した三菱 デリカD:5の実力を目の当たりにし、ギャラリーからは感嘆の声が上がっていました

悪路走破性、軽自動車の積載性なども実際に見られる

4月4日~5日に東京・代々木公園で開催された「アウトドアデイ ジャパン2015」。アウトドアシーズンの幕開けを告げるイベントとして定着し、多くのアウトドアブランドが新製品や定番製品を展示します。テントやタープ、ランタンなどを一堂に見られる機会ということもあり、のべ9万人以上のキャンパーが訪れました。

実はこのイベント、アウトドアブランド以外に多くの自動車メーカーも出展しています。キャンプはもちろん、カヌーやサーフィンといったウオータースポーツ、スノーボードといったウインタースポーツなど、道具を使う外遊びと車は切っても切れない関係ですからね。15年前にスタートしたイベントですが年を追うごとに参加自動車メーカーが増え、今年からダイハツもブースを出すことになったそうです。

アウトドアに便利な車を間近で見られるだけでなく、性能を体験できる企画もたくさんあり、同乗試乗には長蛇の列ができていました。

アウトドア/キャンプと聞いて真っ先に思い浮かぶのは4WDでしょう。トヨタ、三菱、スバルはタフな4WDを展示すると同時に4WDならではの登坂性能や悪路走破性を体感できる試乗コースを設置していました。

何度かキャンプに行くと、雨でキャンプ場の敷地がぬかるみ2WDだと前に進めなくなる状態に遭遇することがあります。ウインタースポーツではゲレンデまであと数100mという“最後の上り坂”を上れず苦労することも。一度でもこのような経験をすると、4WDの高い走破性にがぜん興味が出てくるものです。

「オフロード性能に優れたモデルだとオンロードでの乗り心地がイマイチ……」と思っている人もいるかもしれません。でも、最新モデルはオンロードとオフロードの性能を両立しているモデルがほとんど。タフなモデルだからって快適性がスポイルされることはありません。それも同乗試乗で感じることができます。

一方で、軽自動車メーカーはたくさんの道具を積むことができることを実演。スペースに限りのある軽自動車でアウトドアというと、かつては軽1BOXしか選択肢がありませんでした。しかしパッケージングを工夫し広大なスペースを確保した“進化版”軽自動車が出てきたことで、気軽にアウトドアを楽しめるようになりました。

積載力の高さを目の前で見せられると、今まで荷物が積めないからとキャンプを諦めていた人も「これなら僕でも行ける!」という気持ちになるかもしれません。

車のカタログにはいろいろな機能が写真で解説されていますが、やはり“論より証拠”。自ら体験することで車の実力を理解できるのと同時に「こんなシーンで使えそう」という想像が膨らみます。このイベントは6月20日~21日に札幌、7月25日~26日に福岡で開催されるので、興味が湧いた方はぜひご参加ください!

▲三菱ブースで45度の斜度を駆け上がるデリカD:5に同乗させてもらいました。ディーゼルならではのトルクを生かし、坂をグイグイ上っていきます。驚いたのは車内が思いのほか静かだったこと。アクセルを踏みこまなくても余裕をもって進んでいきます。当日は、雨だったので“念のため”4WDをロックモードにしていましたが、晴れていれば4WDオートで大丈夫なんですって! ▲三菱ブースで45度の斜度を駆け上がるデリカD:5に同乗させてもらいました。ディーゼルならではのトルクを生かし、坂をグイグイ上っていきます。驚いたのは車内が思いのほか静かだったこと。アクセルを踏みこまなくても余裕をもって進んでいきます。当日は、雨だったので“念のため”4WDをロックモードにしていましたが、晴れていれば4WDオートで大丈夫なんですって!
▲昨年復刻したランドクルーザー70やランドクルーザー、FJクルーザーで悪路を想定したコースを走行。本格クロカン4WDならではの大きいアプローチアングル&デパーチャアングルの効果を体感できました ▲昨年復刻したランドクルーザー70やランドクルーザー、FJクルーザーで悪路を想定したコースを走行。本格クロカン4WDならではの大きいアプローチアングル&デパーチャアングルの効果を体感できました
▲レガシィ、レヴォーグ、フォレスターなどアウトドアシーンで人気のモデルが多数あるスバルも、4WD性能を体験できる試乗コースを設置。ステレオカメラで前方を監視するEyeSightの自動ブレーキ体験コーナーも盛況でした ▲レガシィ、レヴォーグ、フォレスターなどアウトドアシーンで人気のモデルが多数あるスバルも、4WD性能を体験できる試乗コースを設置。ステレオカメラで前方を監視するEyeSightの自動ブレーキ体験コーナーも盛況でした
▲軽自動車にSUVテイストを盛り込んだスズキ ハスラー。アウトドアブランドのコールマンとブースが並んでいたこともあり、「コールマンブースで展示されているテント、タープ、椅子などのフルセットが後席を倒さず積める」とアピール。軽自動車でも快適なテント空間を作れることにブースを訪れた人は驚いていました ▲軽自動車にSUVテイストを盛り込んだスズキ ハスラー。アウトドアブランドのコールマンとブースが並んでいたこともあり、「コールマンブースで展示されているテント、タープ、椅子などのフルセットが後席を倒さず積める」とアピール。軽自動車でも快適なテント空間を作れることにブースを訪れた人は驚いていました
▲ドデカい軽、ウェイクを展示したダイハツは「これだけの荷物が実際に積める」という状態を見せていました。単に積むだけでなくラゲージルームを3段に仕切ることで荷物の出し入れがしやすくなることが一発で分かります。多くの人が実際に荷物を出し入れしてその利便性を確認 ▲ドデカい軽、ウェイクを展示したダイハツは「これだけの荷物が実際に積める」という状態をアピール。単に積むだけでなく、ラゲージルームを3段に仕切ることで荷物の出し入れがしやすくなることがポイントです。多くの人が実際に荷物を出し入れしてその利便性を確認していました
▲ジェイドやN-BOX+、N-BOX/など多くのモデルを展示していたホンダ。車はもちろん汎用製品も並べ、キャンプの幅を広げる提案をしていました。写真にあるペンギンマークが付いた機械は、ホームセンターなどで売られているカセットガスボンベ2本で動く発電機「enepo」。屋外用発電機といえばガソリン式がほとんどですが、これなら気軽に使えます。しかもN-BOX+のラゲージルームに余裕で積めます! ▲ジェイドやN-BOX+、N-BOX/など多くのモデルを展示していたホンダ。車はもちろん汎用製品も並べ、キャンプの幅を広げる提案をしていました。写真にあるペンギンマークが付いた機械は、ホームセンターなどで売られているカセットガスボンベ2本で動く発電機「enepo」。屋外用発電機といえばガソリン式がほとんどですが、これなら気軽に使えます。しかもN-BOX+のラゲージルームに余裕で積めます!
text/高橋 満(BRIDGE MAN)