日産 エクストレイル【モデル概要編】
2007/08/24
アウトドアでの使いやすさと
機能美あふれる外観が魅力のSUV
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●コンセプト
リーズナブルな価格と使い勝手の良さが魅力
「4駆には憧れるけど重くて大きすぎるし、価格も高くて手が出ない」という若者の声に応えて企画されたのがエクストレイル。不特定多数のユーザーを狙うのではなく、アウトドアスポーツを楽しむ若者が道具として思いきり使えるようにと、過剰な装飾や性能を省きながらも必要十分な装備が与えられた。名前の「X」は、アウトドア系のエクストリーム(過激な)スポーツに、「トレイル」は荒野や山の小道に由来する。
カテゴリー的にはライトSUVに属し、プラットフォームやランニングコンポーネンツの一部をP12型プリメーラと共用。FFベースの横置きエンジンレイアウトと、モノコック構造のボディが与えられている。
シンプルなSUVを望んでいたアウトドア派のユーザーを獲得する一方で、手頃な価格やシンプルさを年配者も支持。カテゴリー別でもトップセラーに君臨するヒット作となった。
●メカニズム
自然吸気+4ATのほか5MT、ターボも用意
全幅が1765mmに達するため3ナンバーとなるが、搭載されるエンジンは2L。自然吸気とターボ仕様の2種類を揃えるが、自然吸気がQR系であるのに対し、ターボ仕様はひと世代前のSR系とまったく別のエンジンが搭載されている。
トランスミッションは電子制御4ATがメインとなり、5MTはSグレードのみの設定。ATは一般的な直進式ゲートで、マニュアル変速モードやパドルシフトは設定されていない。
4WDのイメージが強い車だが、SおよびXグレードにはFFモデルも用意。4WDシステムは電子制御トルクスプリット式で、スイッチ操作で2WD~4WDオート~直結4WDの3モードが選択可能だ。なお、VDCやトラクションコントロールは、GTのみに装備される。サスペンションは4輪ストラット式を採用。リアはパラレルリンク式で、大きなホイールトラベルが与えられている。
●エクステリア&インテリア
汚れやキズを気にせずラフに使える内外装
上部に回り込んだ大きなヘッドランプがSUVらしい力強さを与えているが、全体のフォルムは水平のラインを基調とする端正なデザインだ。
フロントフェンダーは樹脂製。少々凹んでも復元するため、木立に軽く当てた程度なら修理は不要だ。H17年からは、すりキズを自動修復する「スクラッチガードコート」というクリア塗装が特別仕様車に採用され、後にカタログモデルとなった。
ドアの下端はサイドシルを覆う形状。このため、サイドシルに泥ハネが付着せず、乗降時にズボンの裾を汚すことはない。
内装は、前期モデルが撥水シートを採用。H15年のマイナーチェンジには、シート生地とフロアカーペットに完全防水生地カブロンを使った防水インテリアがメイングレードに導入された。さらに、ステアリングがほぼ天井を向くポップアップステアリングをAT車に採用。運転席での着替えが容易となった。
●インプレッション
軽快なハンドリングと実用性重視の動力性能
操舵力は軽くキビキビ感があり、AT車の発進加速も俊敏。いかにも「若者向け」という活発さが特徴だ。半面、シーンによっては操舵応答や発進がやや過敏に感じられることもある。
自然吸気エンジンは振動が少なく、低速トルクは十分。高回転側の伸びが希薄なため、「速い」という印象はないが、荷物積載時でも実用車として必要十分な動力性能は維持されている。
乗り心地はほどほどに締まり、時折タイヤの大きさを感じるほかは総じて快適。悪路走破性もまずまず高く、一般ユーザーが遭遇する程度の悪路ならば、まったく緊張感なく走れる。
■狙い目グレード
H15年6月以降の後期型は充実装備が◎!
細かく改良を重ねてきたエクストレイル。後期型は装備が充実しているため、可能であればH15年6月以降のモデルを探したい。H19年式は低走行距離車が多く、新車に近い状態のものも探せる。予算を少しでも抑えたいなら、流通量が割と多いH13年~H14年式が狙い目だ。このほかラフな使い方をしたい場合はH14年10月に登場したSttやXttなど、防水天井を装備したモデルがオススメ。
■購入時のチェックポイント
リコール該当車は対策の有無を整備手帳で確認
雪山や海などへ行くのに使われていた車両は、ボディにサビやすりキズがつきやすい。外観は下回りまで入念にチェックしてみよう。また荷物を多く積んでいたことを想定して、ルーフレールやラゲージのすりキズなども確認したい。リコールで対象台数が多いのは、給油パイプの不具合。H12年10月からH16年12月に生産された車両の一部に見られる現象なので、該当する場合は要注意だ。
H15年6月以降の後期型は充実装備が◎!
細かく改良を重ねてきたエクストレイル。後期型は装備が充実しているため、可能であればH15年6月以降のモデルを探したい。H19年式は低走行距離車が多く、新車に近い状態のものも探せる。予算を少しでも抑えたいなら、流通量が割と多いH13年~H14年式が狙い目だ。このほかラフな使い方をしたい場合はH14年10月に登場したSttやXttなど、防水天井を装備したモデルがオススメ。
■購入時のチェックポイント
リコール該当車は対策の有無を整備手帳で確認
雪山や海などへ行くのに使われていた車両は、ボディにサビやすりキズがつきやすい。外観は下回りまで入念にチェックしてみよう。また荷物を多く積んでいたことを想定して、ルーフレールやラゲージのすりキズなども確認したい。リコールで対象台数が多いのは、給油パイプの不具合。H12年10月からH16年12月に生産された車両の一部に見られる現象なので、該当する場合は要注意だ。
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