▲マツダ CX-3のガソリンモデルに乗り、一路広島へと向かいます ▲マツダ CX-3のガソリンモデルに乗り、一路広島へと向かいます

気になったら試さずにはいられない!
「燃費って、ガソリンエンジンでも十分なのでは?」

皆さんこんにちは。編集部のてんちょ~です。燃費のいい車は好きですか? 僕は大好きです。

「燃費のいい車」と聞くと、思い浮かぶのはハイブリッド車やディーゼル車などですよね。燃費という表現だと語弊がありますが、電気自動車を想像する人もいるかもしれません。

今や燃費のよさは、車を買うときの重要な選択ポイント。各社、性能を上げるために必死で改良を重ね、激しく競い合っています。

そこでふと思ったのが「ハイブリッド/ディーゼル車=燃費がいい」「ガソリン車=燃費がよくない」ということになるのか? ということ。

確かにハイブリッド車に比べるとガソリン車の燃費は劣りますが「ほんと燃費悪いのよねウチの車! もうやってられない!!」ってほどではないはずです。

今回の企画で乗った、マツダのCX-3を例に挙げます。

2015年のデビュー時には、25.0km/L(JC08モード燃費)の1.5Lディーゼルエンジンのみだったのですが、2017年には、17.0km/L(JC08モード燃費)の2.0Lガソリンエンジンを追加しました。

「わざわざ燃費が悪いモデルをなんで後から……」とも思いましたが、車両価格は30万円ほどガソリン車の方が安いのです。

つまり「燃費は悪くはなるけど、手が出しやすくなった」ということになります。

「いやいやL当たり8kmの差は大きいよ!」と思うかもしれませんが、タンク容量が48Lなので、計算すると、816kmも走れることになります!! これって、ちょうど東京から広島までいけるくらいの距離です。

しかも執筆時点のレギュラーガソリンの全国平均額は約145円/Lですので、満タンで約7000円。この金額で800km以上走れて、車の価格も30万円安い……。

30万円ということは、上記ガソリン価格で考えると2,068Lに相当します。17.0km/L(JC08モード燃費)なら、距離にして約35,000㎞分です。

ガソリン車を買って、ディーゼル車よりもお得に乗れるであろう期間は、年に1万㎞走る人なら3.5年、5,000㎞くらいしか乗らないような人なら7年、3,000㎞なら……10年以上!!(※あくまでも車両価格の差額だけで考えれば、という話です)

そう思うとどうでしょう? 日常の使用用途によっては、ガソリン車でも十分に経済的だと思うのです。

しかし、これはあくまで計算上の話。実際に走れなければ意味がありません。

「じゃあ実際に走るか確かめましょ!」ということでマツダ CX-3が、ガソリン満タン&無給油でどこまでいけるのか検証します。

CX-3を選んだのは、計算上、ちょうどたどり着く圏内に、広島県にあるマツダの本社があったから、ただそれだけです。さあそれでは東京 → 広島の旅がスタートします! CX-3にとっては里帰りですね!

▲検証のため車を借り、出発前にガソリンを満タンにします。一般的な使い方をするというのが大前提。大人3人乗車で、特に燃費をよくするためにヒーターを切ったりノンストップで行くわけでもありません。あくまでフツーに使いますので、寒ければヒーターを入れ、きちんと休憩も取りながら進みます ▲検証のため車を借り、出発前にガソリンを満タンにします。一般的な使い方をするというのが大前提。大人3人乗車で、特に燃費をよくするためにヒーターを切ったりノンストップで行くわけでもありません。あくまでフツーに使いますので、寒ければヒーターを入れ、きちんと休憩も取りながら進みます
▲マツダ広島本社にナビをセット。は、803km……10時間ほどかかるのか……と、遠い…… ▲マツダ広島本社にナビをセット。は、803km……10時間ほどかかるのか……と、遠い……
▲出発して最初の休憩ポイントは東名高速道路の足柄SA ▲出発して最初の休憩ポイントは東名高速道路の足柄SA
▲車は満腹ですが人間が腹ペコ。ここで燃料補給します。今日の燃料は中華万里の「富士山マーボー豆腐 チキンのせ」と、ロッテリアの「バケツポテト(Sサイズ5個分)」。……Sサイズ、5個分、です。大事なことなので2回言いました。そして、今わかりました。太る原因は食べすぎですね ▲車は満腹ですが人間が腹ペコ。ここで燃料補給します。今日の燃料は中華万里の「富士山マーボー豆腐 チキンのせ」と、ロッテリアの「バケツポテト(Sサイズ5個分)」。……Sサイズ、5個分、です。大事なことなので2回言いました。そして、今わかりました。太る原因は食べすぎですね
▲ここまでの走行距離は96.9km。ガソリンは1目盛りも減っていません ▲ここまでの走行距離は96.9km。ガソリンは1目盛りも減っていません
▲何度か運転を変わり、三重県四日市市にある東名阪自動車道の御在所SAに。まだまだ元気な青木デスク ▲何度か運転を代わり、三重県四日市市にある東名阪自動車道の御在所SAに。まだまだ元気な青木デスク
▲363.2km走行してガソリンは4分の1を1目盛り欠けた程度。これは、もしかして余裕で行けてしまうのでは! ▲363.2km走行してガソリンは4分の1を1目盛り欠けた程度。これは、もしかして余裕で行けてしまうのでは!
▲滋賀県大津市にある草津PAで休憩。ここまでの走行距離434.2km。まだまだ元気ッス ▲滋賀県大津市にある草津PAで休憩。ここまでの走行距離434.2km。まだまだ元気ッス
▲ガソリンがちょうど半分になりました。ということは、434.2km×2であと868.4km走る!? 全然行けそう! ▲ガソリンがちょうど半分になりました。ということは、434.2km×2であと868.4km走る!? 全然行けそう!
▲運転しない人は仮眠をとってもらいました。お言葉ですがアイマスクが逆さまです…… ▲運転しない人は仮眠をとってもらいました。お言葉ですがアイマスクが逆さまです……
▲679.4km地点にある岡山県倉敷市の道口PAで休憩。だがここで緊急事態発生! ▲679.4km地点にある岡山県倉敷市の道口PAで休憩。だがここで緊急事態発生!
▲後半からメーターの減る速度が若干早くなり、マツダ本社まで残り123kmもあるのに残り1目盛りに…… ▲後半からメーターの減る速度が若干速くなり、マツダ本社まで残り123kmもあるのに残り1目盛りに……
▲念のため、ガソリン10Lを携行缶に入れて積んでいましたが、道路上で止まってしまっては危険と判断。残りのガソリンで無理なく到着できる広島県福山市の福山SAで給油。マツダ本社まであと90kmでしたが、たどり着けませんでした…… ▲念のため、ガソリン10Lを携行缶に入れて積んでいましたが、道路上で止まってしまっては危険と判断。残りのガソリンで無理なく到着できる広島県福山市の福山SAで給油。マツダ本社まであと90kmでしたが、たどり着けませんでした……
▲総走行距離は713.3km。満タンにしてもらったところ44.5L入りました。実質燃費は16.03km/L。だとすると、空っぽになるまで走ってもたどり着けなかったので正しい判断でした ▲総走行距離は713.3km。満タンにしてもらったところ44.5L入りました。実質燃費は16.03km/L。だとすると、空っぽになるまで走ってもたどり着けなかったので正しい判断でした
▲チャレンジは失敗に終わりましたが、せっかくなのでマツダの広島本社に行きました。広報の方に連絡したところ、記念撮影させてくれました! まさかCX-3開発の主査、冨山道雄さんにも出迎えていただけるとは! ▲チャレンジは失敗に終わりましたが、せっかくなのでマツダの広島本社に行きました。広報の方に連絡したところ、記念撮影させてくれました! まさかCX-3開発の主査、冨山道雄さんにも出迎えていただけるとは!
▲本社内にあるマツダミュージアムも見学させてもらいました。年表によるマツダの歴史などに触れられます ▲本社内にあるマツダミュージアムも見学させてもらいました。年表によるマツダの歴史などに触れられます
▲コスモスポーツやロードスターなど、歴代の名車などがずらりと展示されております。写真撮影はできませんでしたが、車両を組み立てるライン工場内も見学できました ▲コスモスポーツやロードスターなど、歴代の名車などがずらりと展示されております。写真撮影はできませんでしたが、車両を組み立てるライン工場内も見学できました
▲マツダといえばロータリーエンジン。歴代エンジンの展示や、しくみがわかる模型が展示されていました ▲マツダといえばロータリーエンジン。歴代エンジンの展示や、しくみがわかる模型が展示されていました
▲たくさんのミニカーでマツダロゴをあしらった撮影スペース。今回企画に参加したメンバーと。CX-3は800㎞走ったとは思えなほど乗ってて疲れず、3人とも笑顔がこぼれています。休憩をこまめに取ったのも◎でした。さてさて次はどんな車でどこまで行きましょう! の前に、帰りも800㎞ですね…… ▲たくさんのミニカーでマツダロゴをあしらった撮影スペース。今回企画に参加したメンバーと。CX-3は800㎞走ったとは思えないほど乗ってて疲れず、3人とも笑顔がこぼれています。休憩をこまめに取ったのも◎でした。さてさて次はどんな車でどこまで行きましょう! の前に、帰りも800㎞ですね……
text&photo/てんちょ~(編集部 大平拓摩)