用語・項目の解説
スペック用語の解説
基本情報  エンジン・ミッション・足回り  燃料・燃費  安全  アメニティ  インテリア  エクステリア
その他
 基本情報
型式
各車両ごとの固有記号。ローマ字と数字の組み合わせで構成され、車検証の型式の欄に記載される。例えばハチロクと呼ばれるカローラレビン/スプリンタートレノでは型式がE-AE86-XXXXとなっている。Eは昭和53年排ガス規制クリアを意味し、AE86が車名をXXXXの部分のローマ字でミッションとグレードを表している。クルマ好きは、クルマを車名でなく型式で呼ぶ場合が多い。
ミッション
変速ギアのこと。MT(マニュアルトランスミッション)はクラッチのある3ペダル方式を採用し手動で変速を行うタイプ。5段階のギアを持つ5速MTが一般的だが、最近では高性能車用に6速MTも登場している。AT(オートマチックトランスミッション)はブレーキとアクセルだけの2ペダル方式で変速は自動的に行われるタイプ。機構としてはトルクコンバーターを用いた4速ATが一般的。CVTはATの一種で、無段階でギア比を変化させられる機構。トルクコンバーター式より燃費がよいとされている。スポーティな運転を楽しみたいならMTが、楽に運転するならATがオススメ。
新車時価格
新車の車両本体価格のこと。実際に購入する際の諸費用、税金などは含まれない。販売される地域により輸送費などの関係で若干価格が異なることもある。カーセンサーnetでは、新車時の東京地区価格を表示している。
ドア数
人の乗降用のドア枚数に、リアハッチを含めたものをカーセンサーnetでは「ドア数」と定義している。運転席用と助手席用しかドアがない。クーペは2ドア、2ドア+ハッチバックなら3ドア、セダンは4ドア、4ドア+ハッチバックなら5ドアとなる。ミニバンなどでは、子供が車道に飛び出すのを防止するため後席の右側ドアのない片開きモデルもある。
駆動方式
エンジンが前後どちらの車輪を駆動するのかを表す。車体前部にエンジンを搭載し前輪を駆動するものをFF(Front engine Front drive)、後輪を駆動するものをFR(Front engine Rear drive)、4輪すべてを駆動するものを4WD(Four Wheel Drive)、前後輪の間にエンジンを搭載し後輪を駆動する通称ミッドシップをMR(Mid engine Rear Drive)、そして後輪より後部にエンジンを置き後輪を駆動するものをRR(Rear engine Rear drive)と区別する。FFは現在最も一般的な駆動方式で、部品を前部に集約できるためコストを抑えつつ、室内を広くとることができる。FRは大型車に採用されることが多く、操舵輪(前輪)と駆動輪(後輪)を分けることで素直なハンドリングが味わえる。4WDは4輪に駆動力がかかるため悪路走破性が高く、他の駆動方式に比べ雨天や降雪時にも安定して走行できる。MRは重心を車体の中心近くに置くことで最も運動性能を高めることができるためスポーツカーに多く採用される。RRは後輪に重心をかけることで高い駆動力を得ることができるが、操縦安定性を高めることが難しく、現行型車種ではポルシェ911のみが採用する非常に希な駆動方式だ。
乗車定員
エンジンが前後どちらの車輪を駆動するのかを表す。車体前部にエンジンを搭載し前輪を駆動するものをFF(Front engine Front drive)、後輪を駆動するものをFR(Front engine Rear drive)、4輪すべてを駆動するものを4WD(Four Wheel Drive)、前後輪の間にエンジンを搭載し後輪を駆動する通称ミッドシップをMR(Mid engine Rear Drive)、そして後輪より後部にエンジンを置き後輪を駆動するものをRR(Rear engine Rear drive)と区別する。FFは現在最も一般的な駆動方式で、部品を前部に集約できるためコストを抑えつつ、室内を広くとることができる。FRは大型車に採用されることが多く、操舵輪(前輪)と駆動輪(後輪)を分けることで素直なハンドリングが味わえる。4WDは4輪に駆動力がかかるため悪路走破性が高く、他の駆動方式に比べ雨天や降雪時にも安定して走行できる。MRは重心を車体の中心近くに置くことで最も運動性能を高めることができるためスポーツカーに多く採用される。RRは後輪に重心をかけることで高い駆動力を得ることができるが、操縦安定性を高めることが難しく、現行型車種ではポルシェ911のみが採用する非常に希な駆動方式だ。
全長x全幅x全高
クルマの長さ、幅、高さのこと。軽自動車は長さ3.4m、幅1.48m、高さ2m未満。乗用車は長さ4.7m、幅1.7m、高さ2m未満であれば5ナンバー、どれか1つでもそれを超えるものは3ナンバーと規定されている。ちなみに排気量が2000ccを超えても3ナンバーになる。
ホイールベース
前輪と後輪の中心軸間の距離を表す。この数値は主に室内の広さと走行性の2つに影響し、長いクルマは室内を広く設計することが可能であると同時に直進安定性が増し、短いクルマは室内を広くするのが難しいが小回りが利きやすくなる。
室内全長x室内全幅x室内全高
車内の大きさを表す数値で、室内長は室内中央部のインパネの端から後席背もたれ後端までの距離、室内幅は室内中心付近のシートより上で測った最も幅が広い部分の距離、室内高は前後に通ったトンネル部を避けて、室内中心付近の床から天井までで最も高い部分の距離のこと。
車両重量
人が乗車していない空車状態でのクルマの重さのこと。オイルや冷却水など運行に必要な装備を搭載していることが前提となる。燃料はタンクの容量の90%以上の量を入れて計測される。この車両重量に最大積載量と乗員の重量(1人あたり55kgで計算)を加えたものを車両総重量と呼ぶ。
最低地上高
路面から最も近い車体部分(タイヤ&ホイールは除く)の高さ。一般的にはマフラーなど下回りの最も低い位置にある部品の高さが最低地上高となる。車高を落とす場合、最低地上高は9cm以上と定められており、それ以下の場合は車検に通らないので注意。
最小回転半径
ステアリング(ハンドル)を目一杯切って旋回する時に、どれだけの半径で回れるかを表す数値。数字が小さいほど小回りの利くクルマということになる。一般的には駆動輪と操舵輪を兼ねる前輪駆動車(FF車)や4WD車のほうが後輪駆動車に比べて回転半径が大きくなる傾向にある。

ボディカラーのこと。車種、メーカーによって様々な色が設定されている。メタリックとは塗料に細かなアルミ片が混ぜられたもの。マイカ塗装とは塗料に雲母(マイカ)という鉱石を含んだもので、パールが代表的な色だ。ソリッドとは塗料にアルミ片や雲母を含まない塗装を意味する。
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 エンジン・ミッション・足回り
エンジン種類
「水冷直列6気筒DOHC」などと表記される。冷却方式、形式、気筒数、バルブシステムの順に並んでいる。水冷とはエンジンまわりに水を循環させエンジンを冷却する方式のこと。これに対しエンジンに風を当てることのみで冷却するものを空冷と呼ぶ。形式はシリンダーの配置方式を表し、直列、V型、水平対向などがある。気筒数はエンジン内部のシリンダーの数で、現在の市販車では3~12気筒まで様々なものがあり、気筒数が多いほど高級とされる。バルブシステムはDOHC、SOHC(OHC)、OHVなどがある。一般的にはOHV<SOHC<DOHCの順に機構が複雑になり、また性能も向上する。
総排気量
エンジンがサイクルを1工程する間に排出する排気量のこと。エンジンの大きさを表現するのに使われる。例えば1気筒当たりの容積が500ccのシリンダーが4つあれば、4気筒で総排気量2000ccのエンジンということになる。排気量が大きいほど大きな出力を得ることができるが、エンジン自体の重量も増す。
エンジン型式
エンジンごとの固有記号。車検証には「原動機の形式」として表記される。メーカーが独自に定めるもので、数字とローマ字の組み合わせで構成される。この型式を見れば、例えばトヨタであれば、アルテッツァとカルディナとRAV4が同型式のエンジンを搭載していることがわかる。
過給機
高出力を得るために、エンジンにたくさんの空気を送りこむための装置のこと。エンジン自体の出力を利用する方式をスーパーチャージャー、排気の圧力を利用してタービンを回転させ、その力でエンジン内に空気を充填するものをターボチャージャーと呼ぶ。過給器のない場合に比べ、1.5倍~2倍のエンジン出力を得ることができるので、高性能スポーティ車や、排気量の小さい軽自動車などに多く採用される。
可変バルブ機構
ホンダはVTEC、三菱はMIVEC、トヨタはVVT-iなどと自社の機構に名称をつけているが、要はバルブが開閉するタイミングをエンジン回転数に応じて変化させる仕組みのこと。低回転から高回転までよりスムーズにパワーを発生する。この機構のおかげで小排気量のエンジンながらも、高い出力を得ることができる。
環境対策エンジン
国土交通省が認定する排気ガス中の有害物質低減基準を満たすものや、燃焼に関する特別な技術を採用されているなどは、カタログに記載されているその内容をここに記している。
最高出力/回転数
エンジンの最高出力値。単位は日本語では馬力、英語はHP、ドイツ語ではPSなどと表記される。ヨーロッパ車は最近kWで示されたものが多く、国産車も追従する形で、世界基準はkW表示に移行しつつある。ちなみに1馬力=0.7353kW。標準的なエンジンは排気量1000ccあたり60馬力~70馬力くらいを発生、高性能車には1000ccあたり100馬力を発生するものもある。
最大トルク/回転数
エンジンの最大トルク値。単位はkg-mと表記され、1mの長さの棒の先に1kgのものを付けて支える力が1kg-m。トルクが大きいほど加速時のレスポンスが良く、低回転での力強い走りが可能になる。世界的にはNm(ニュートンメーター)表示に移行しつつある。1kg-m=9.8Nm。標準的なエンジンでは1000ccあたり8~9kg-mくらいを発生する。高性能車には1000ccあたり10kg-m以上を発生するものもある。
サスペンション形式
懸架装置、クルマを支える足回りのこと。アーム、コイルスプリング(バネ)、ショックアブソーバ(ダンパー)などで構成される。最も一般的なのがシンプルな構造をもつストラット形式で、スポーティな走りをするクルマ向きのダブルウィッシュボーン形式、その発展版であるマルチリンク形式などが代表的なもの。駆動方式やボディ構造、コストなど、様々な制限の中でクルマごとに適するものが採用されている。
ブレーキ形式
一般的な形式はドラム式とディスク式の2種類で、後者の方がより高性能とされている。ドラム式はブレーキ内部が外から見えないもので、シューと呼ばれる部材がつっかえ棒の役割をして速度を落とす仕組み。ディスク式は円盤(ディスク)をパッドで挟み込んで速度を落とす形式。ベンチレーテッドディスクとは円盤に溝を刻むことで、より軽くし、冷却効果を高めたもの。サイドブレーキなどの制動能力はドラム式の方が高いと言われるが、連続して高速運転などをした場合の放熱性や車体の軽量化を重視して、現在の乗用車ではほとんどがディスク式を採用している。商用車や小排気量の乗用車の一部にはまだドラム式を採用しているものもある。
タイヤサイズ
「185/60VR14」などと表記される。例でいうと185はタイヤの幅(単位はmm)を表し、60は偏平率を表す。最初のアルファベットは速度記号で、L=120km/h、Q=160 km/h、S=180 km/h 、T=190 km/h 、H=210 km/h 、V=240 km/h 、W=270 km/h 、Z=240km/h 超の限界速度を示したもの。Rはタイヤの構造でラジアルの意。最後の14はホイールサイズを表している。ここに表示されているのは新車時の標準データで、Uカーではスタイルを良くするためにホイールを大きく、タイヤの幅を広くして販売されているものもある。これをインチアップと呼び、あまり大きくしすぎると操縦安定性や燃費が悪くなるなど、デメリットもある。一般的には標準+2インチアップくらいまでにおさえるのが良いとされる。
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 燃料・燃費
使用燃料
ハイオク、レギュラー、軽油の三種類があり、クルマ(正確にはエンジン)ごとに使用燃料が指定さている。ハイオクとは無鉛プレミアムガソリンのことで、オクタン価が高く高性能エンジン車が指定ガソリンとして採用する場合が多い。レギュラーとは一般的な無鉛ガソリン、軽油はディーゼルエンジン専用の燃料だ。また近年登場しているハイブリッド車は燃料として電気とガソリンまたは軽油を併用し、電気自動車は電力のみで走行する。これらは石油燃料の節約及び排ガスの減少に役立つ。
燃料タンク容量
ガソリン満タンで何リッター入るのかという表示。燃費×タンク容量で航続距離が決まるため、大排気量車などで、燃費があまり良くない場合はタンク容量は必然的に大きくなる傾向にある。2000ccエンジン搭載車で50~60L程度が標準的。
10-15モード燃費
運輸省が定めるクルマの燃料消費率(燃費)の一つの基準。カタログにあるこの数値は、テストドライバーがアイドリング-加速-定速-減速など街中で想定される走行状態を定められた走行パターン(モード)で再現し、1リットルの燃料で走る距離を算出したもの。あくまでテストとして測定された数値で、実際の燃費よりは良い数字が出る傾向にある。10-15モード燃費の70~80%くらいが実燃費の目安。
60km/h 定地走行燃費
運輸省が定めるクルマの燃料消費率(燃費)の一つの基準。走行スピードを60km/hに保って平坦路を走行した場合に、1リットルの燃料で何km走れるか算出したもの。あまり現実に即した数値ではなく、最良な条件での参考データと認識するのがベター。
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 安全
エアバッグ
エアバッグとは衝突の際に瞬時に風船のようなものがふくらみ衝撃から乗員を守る装置のこと。運転席用はステアリングに、助手席用は前方の内装部材に内蔵される。最近では横方向からの衝撃にも対応するため、シートの横やドアの内部から飛び出すサイドエアバッグなどもある。近年ではほぼすべてのクルマに標準装備されるようになった。
アンチロックブレーキ(ABS)
急ブレーキ時に自動的にタイヤのロックを防止してくれる装置。ブレーキ時にタイヤがロックすると途端に制動力が低下して、ステアリングがコントロール不能になり、思った方向に進まなくなる。この装置があれば、このようなパニック状態を回避しやすくなる。
ブレーキアシスト
少ない踏力でより強いブレーキ力を発揮させるように、ブレーキペダルを踏む力を補助してくれる装置。せっかく高性能なブレーキが付いていても、ペダルを強く踏むことができなければその能力は発揮できない。いざという時にきちんとブレーキを踏めるドライバーは意外と少ないのが現実だ。この装置のおかげで緊急時に少ない力で素早く大きな制動力を発生させることができる。さらに車速センサーやレーダーを使ってきめ細かな制御が可能なブレーキも現在開発されている。
トラクションコントロール
クルマの挙動を制御する安全機構の一種。タイヤに荷重がかかり、路面に駆動力が伝わることを“トラクション”というが、雨や雪など滑りやすい路面でアクセルを踏むとトラクションがかからずに駆動輪が空転し、クルマの動きが不安定になる。これを防ぐようにエンジンへの燃料供給を電子的にコントロールする機構。
車間距離レーダー
前を走るクルマとの距離を測定し、自動的にブレーキやアクセルを踏んで一定の車間距離を保ってくれる装置。任意に設定した一定速度で走行し続けるクルーズコントロール機能の発展版ともいえる。
挟み込み防止パワーウィンドウ
ワンタッチで開閉できるオート機能付きパワーウインドウに挟み込み防止のセンサーが付いたもの。小さな子供などが誤って手を挟んだ時に、それを感知し、ウインドウの動きにストップがかかるように設定されている。
ハイマウントストップランプ
通常のブレーキランプ以外に、トランクリッド後端やリアトレイなどに設定されたストップランプのこと。最初にアメリカで装着が義務化され、その後日本でも標準装備されるケースが多くなった。これを装着していると、後方を走るクルマにブレーキを踏んでいることをはっきりと伝えることができ、追突される可能性を減らす役割を果たしてくれる。
サイドドアビーム
側面衝突に対するドアの強度を確保するため、ドアの内部に配置された補強材。略してサイドビームともいう。直角の交差点が多く側面衝突時の死亡事故の多いアメリカで最初に考案、導入されたものだ。
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 アメニティ
エアコン
エアーコンディショナー(空気調整機)の略。クーラーとは夏場の暑い車内を冷やすだけのもの。エアコンはクーラーとヒーター、それにベンチレーション(換気)機能が一体化したものを指すのが一般的。現在は、コンピュータで温度や風量などを自動的に制御するオートエアコンが装備されるクルマが多い。ツインエアコンは助手席と運転席でエアコンの働きを別々に設定できる機能を指したが、ミニバンなどでは前後席別に設定できるものもある。
空気清浄機
車室内の空気をきれいにする装置。モーター付きのファンをまわしてフィルターで空気中のチリやほこりをとるタイプの空気清浄機が多かったが、現在はイオン効果を利用した電子集塵式が主流。エアコンに空気清浄機能を組み込んだタイプもある。
オーディオ
クルマのなかで、ラジオやカセットテープ、CD、MDなどを聞くための装置。カーオーディオにはDINサイズという特有の規格があり、純正装着品と同じサイズであれば、カー用品店などにある市販品と交換することも可能だ。内装デザインの統一化のためにメーカーの独自サイズのオーディオが標準装着されている場合は、市販品への交換が難しい。
カーナビゲーション
自分のクルマの位置と地図情報を組み合わせて、目的地までの手がかりを示してくれるシステム。いわゆるカーナビ。純正品に比べて市販品の方が安く高性能なものが多い。ただし市販品はモニターの取り付けなど装着に加工が必要になるが、純正品は組み込んだ形で内装がデザインされていておさまりが良い。
カーテレビ
車載用のテレビ。チューナー内蔵の小型モニターとアンテナのセットで車内でもテレビ番組を見ることができる。最近では、カーナビのモニターと一体化していることが多く、また液晶技術の進歩によって画面のサイズが拡大され、車両後方確認用カメラやビデオの映像などを映し出したりと機能が多様化している。
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 インテリア
パワーウィンドウ
モーターの力を使って窓を開閉する機構。最近のクルマでは一度スイッチを触れば全閉、全開にできるオート機能付きのものが多い。
パワーステアリング
エンジンの動力やモーターを利用してステアリングを軽く回せるようにしたもの。略してパワステと呼ばれる。ベルトや油圧を介したもので、その効果は絶大。仮にこれらの機構が壊れるとステアリングは恐ろしく重いものになる。
タコメーター
エンジンの回転計のこと。一般的にメーター内には1から10の目盛りと「×1000r/min」という記号が表示される。これはエンジンが1分間に何千回転まわっているのかを表しており、シフト操作や加速の伸びなどの目安として利用する。
集中ドアロック
運転席のドアを開閉すると、その他のドアも連動して開閉する機構。最近ではリモコン式で全席の開閉が可能なものが多い。アメリカ車はセキュリティのためボタン1回で前席のみ、2回、または押し続けると後席も開くように設定されているものもある。
キーレスエントリー
リモコンでドアロックの開閉ができる機構。カギを鍵穴に差し込まないで車内に出入りできるので、雨天時などに便利。最近ではさらに発展し、ウインドウやミラーの開閉、自分に合ったシート位置を覚え込ませるなど多機能なものも登場している。
ステアリング位置
運転席が左右どちらにあるのかを意味する。日本のように左側通行の国では右ハンドル、アメリカのような右側通行の国では左ハンドルが運転しやすいとされる。ちなみにイギリスやオーストラリアは日本と同様右ハンドルが基本。日本へ導入される輸入車は、右ハンドルモデルを設定していることが多い。
本革巻きステアリング
ステアリングの骨組みに本革を巻いたもの。プラスチックやビニール素材に比べると、高級感を演出でき、手にもなじみやすいというメリットがある。様々なカラーリングのものや、木(ウッド)と組み合わせたものもある。
チルト式ステアリング
ステアリング(ハンドル)コラムを上下に動かして、自分の身長(座高)に合わせることができる装置。これにより、正しい運転ポジションがとりやすくなる。また手の長さに合わせてステアリングコラムの伸縮調整可能なものをテレスコピック機構と呼ぶ。
ウッドパネル
インパネやドアの内張り、スイッチまわりなどに配される木製のパネルのこと。高級感を演出するために使用される。コストをおさえて高級感を出すために、木目仕様のプラスチックパネルを使用したものもあるが、これは「木目“調”パネル」と区別して呼ばれる。
クルーズコントロール
高速道路などの走行時に速度を一定に保つ装置。使用中はドライバーがアクセルペダルを踏む必要がないため、長距離をドライブするときには疲労軽減できるメリットがある。交通量の多い都心の高速道路ではブレーキを踏む頻度が高くあまり効果を発揮しない。最近ではブレーキまでコントロールしてくれる車間距離レーダー搭載型のものも登場している。
本革シート
シートの表皮を本革張りにしたもの。高級車に採用されることが多い。シート地として最も一般的なのは布製のモケット地で、その他ヌバックやベロアといったスエード調のものや人工皮革のビニールレザー地のものなどがある。
電動パワーシート
前後のスライド量、リクライニングの角度、シートの座面の高さなどを電動で調節できるシート。自分の好みの位置を覚えておくメモリー機構がつくものもある。高級車には標準装備されることが多い。
シートアレンジ
【フルフラットシート】
シート背面を倒すと前後席を通じて平らになるシートのこと。ミニバンなどに多く採用されるもので、2列目や3列目シートを倒すと広く平らな室内空間ができる。ベッド代わりにもなり、レジャーなどに便利な装備だ。
【分割可倒シート】
後席の背面を5:5や6:4に分割して前に倒すことができるシートのこと。セダンやステーションワゴンなどに多く採用される。スキー板など長尺ものを積むときに、リアシートの半分を荷物用、残りを乗員用と分けて使用できるメリットがある。
【回転対座シート】
1列目または2列目シートが進行方向と180°回転し、逆向きになって後席と対座するようにレイアウトできるシート。もとは新幹線など列車のシートから発想されたもの。大人数で利用するときなど、ちょっとした応接間感覚が味わえる。
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 エクステリア
サンルーフ
屋根の一部が開閉できる構造、またはその開閉できる部分のこと。特に開閉部が二つあるものをツインサンルーフと呼ぶ。開閉部はガラス製やスチール製のものがある。チルト式はポップアップ式とも呼ばれ、開閉部の一部が外側にせり上がるものを指す。これに対して開閉部が後方にスライドして開くものをスライド式と呼ぶ。
アルミホイール
アルミ合金製のホイール。鉄製のスティールホイールよりも軽く、デザインの自由度が高いのが特徴。同車種であってもグレードによって標準装備であったり、オプションになることもある。カー用品店などでアフターパーツも多く流通しており、ドレスアップのために自分の気に入ったデザインのものや数インチ大きなサイズのホイールを後付けすることも可能だ。
スポイラ-
エアロパーツの一種。ボディの前後に装着して、空力性能を向上させる。フロントバンパーの下側につけるものをチンスポイラーまたはリップスポイラー、トランク上部につくものをリアスポイラー、またはリアウイングなどと呼ぶ。
電動ドアミラー
運転席に設置されたスイッチを操作するだけで、ドアミラーの角度を任意に調整できる機構。視線の高さの違うドライバーに乗り換えるときや、路側帯など低いものに幅寄せしたいときなどに運転席から角度が調整でき便利である。またドアミラーを開閉(格納)できる機能が付いたものあり、電動格納ドアミラーと呼ぶ。これは狭い道で対向車とすれ違うときや、駐車場に停めるときなどに車幅を縮めることができ、現在多くのクルマに採用されている。
ディスチャージヘッドランプ
ヘッドランプの一種で、HID(High Intensity Discharge)ランプと呼ばれる高圧放電灯。従来のハロゲンランプより明るく、青白く発光するという特徴がある。キセノンガスに高電圧をかけて発光させるため、キセノンランプとも呼ばれる。
フォグランプ
補助灯の代表格。夜間や霧などで見通しが悪い場合などに有効活用できる。照射距離はヘッドランプより短くなるが、反対に光の届く範囲は広くなる。またドレスアップ効果もあり、現在は標準装備されるクルマも多い。カー用品店などでアフターパーツも多く流通しており、自分の気に入ったデザインのものを後付けすることも可能だ。ただし、気を付けたいのが明るいフォグランプの眩しい光は対向車にとって危険な存在であるということ。必要もないのに点灯させるのはマナー違反である。
コーナーリングランプ
ウィンカーの作動に連動して点灯する補助灯のこと。ウィンカーの近くに設置されていて曲がる方向を照らしてくれるので、夜間の視認性向上に役立つ。
UVカットガラス
紫外線(Ultra Violet)の透過率を減少させたガラスのこと。直射日光による日焼けなどのトラブルからドライバーの肌を守るためにドアガラスに採用される。乗員の日焼けだけでなく、室内装備の日焼けによる色あせを防ぐ効果もある。
ルーフレール
車体天井部にレール状に2本設置されるキャリア用の土台。ワゴン車に多く採用され、これがあるとキャリアを直接屋根に付ける必要がなく、キズを防止できるほか、キャリアの脱着が簡単になる。ただし、レールの支点は屋根に穴を開ける加工が必要となり、ルーフレールを装着していないクルマに比べて風切り音が大きくなるなどのデメリットもある。最近では車体剛性の向上のおかげで、支点の少ないルーフレールが増えている。
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 その他
リミテッドスリップデフ(LSD)
ディファレンシャルギアは左右の駆動輪へ伝達するトルクの配分を調整する機構。通常クルマはコーナーを曲がるときの内輪差(例えば左コーナーを曲がるとき、左のタイヤの軌道よりも右側のほうが長くなる)に合わせ左右輪の駆動力を調整する。ただし、左右輪いずれかがスリップして空転すると、もう一方のタイヤに駆動力が伝わらなくなってしまう欠点がある。LSDはこれの発展版でスリップを防ぎ、接地している側のタイヤにも駆動力を伝達しようとする機構のこと。
スタビライザー
コーナーリング時の車体の傾きを減らすために、左右のサスペンションをつないだバーのこと。例えば左コーナーで。車体が右に傾いた(ロール)時にバーがねじられ、その反力でロールを抑制する働きをする。これがあることでクルマの動きが安定し、ドライバーに安心感を与えてくれる。
特殊装備
表中に設定されていない装備で特徴的なものを車種によってはここに記入している場合があります。
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