初心者でも明日から知ったかぶれる
SUVのこれだけ知っておけ！
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解説者 自動車ライター 塩見さん
SUVの性格を大きく左右するのが “駆動方式”だ。
SUV＝4WD（四輪駆動）といったイメージが強いが、
実は世の中で売れている比率を見ると2WD（前輪駆動）の方が多い。
また4WDにもいろいろあって、
通常は2WDで走行し必要な時のみ4WDとなるタイプや、
前輪と後輪のトルク（パワー）配分が状況に応じて変化するタイプ、
他にも前輪をエンジンで駆動し後輪を電気モーターで駆動するタイプなどもある。
それぞれに長所と短所があるので、
SUVを選ぶ際には、ぜひ見た目だけではなく駆動方式にも注目すべきだ。
代表的車種 CX-3、ハスラー、ヴェゼル、ジュークなど
人気のSUVだが、実は1から開発されることは少ない。大抵はベースとなるクルマがあって開発がされている。例えば、マツダ CX-3はデミオと多くの部分を共有しているし、軽自動車のスズキ ハスラーはワゴンRがベースだ。高級車でも事情は同じで、メルセデス・ベンツ GLCはCクラスをベースに開発されている。
そのため、ベース車がFWD（前輪駆動）の場合は必然的にSUVもFWDとなる。国産車では、軽自動車やコンパクトカーにもグレードにより4WDが設定されていることが多いため、それらをベースにつくられたものは4WDを選択することもできる。
SUVが人気の理由は、実際に「道なき道を行くことができるから……」ではなく、道なき道を行くことができそうな“ルックス”だからだ。加えて車高が高いから居住性や乗降性がよく、また目線が高いから小柄な女性でも運転がしやすいという実利もあるのだろう。だから、SUVがFWDでも不都合はないのだ。当然、FWDなら4WDより価格も安く抑えることができる。コンパクトでベーシックなSUVほどFWDが多いのはそのためだ。
代表的車種 エクストレイル、ハリアーなど
最近の4WDシステムとして最もポピュラーなのがこのフルタイム(オンデマンド)式。エンジン横置きのFWD(前輪駆動)車がベースとなる4WDの多くはこの方式で、軽自動車からSUVまで、幅広い車種で採用されている。
普段はFWDで走行するが、前後輪の回転差を検知すると(ex.前後左右輪のいずれかがスリップするなどした場合)差動制限がはたらき、後輪にも駆動力が伝わるようになる。システムが簡易なため、重量増が最小限で済む他、低コストというメリットがあるが、いずれかの車輪がスリップして初めて4WDとなるため、わずかでもスリップを許さない深刻な悪路などの走行には適していない。凹凸のある雪道やぬかるみなど、長時間にわたって回転差が生じる状況では差動制限装置が熱をもってしまい、機能不全に陥る可能性がある。同じ理由で、前後輪に直径の異なるタイヤを装着したり、いずれかのタイヤのみ著しく空気圧が低かったりすると不具合が生じる危険性があるので注意が必要。
スノボに釣りにアクティブにオフを過ごすのにもってこいの相棒です
ごうさん 日産 エクストレイル（2代目）
せっかくの休日をアクティブに過ごすためにはSUVがよい、あとは予算と相談しながら候補を絞りつつ……。というまさに今回の企画のために答えて頂いたかのようなドンピシャな選び方をされたのはごうさん。スノボや釣りといった趣味には、はっ水シートが大活躍。見た目はもちろんだが、実際のアウトドアシーンでもその実力を発揮している。普段は燃費も考えて2WDで走行、でも、スノボや釣りのときにはAUTOに入れておくことで必要に応じて自動で4WDに切り替るのがとっても便利。なんとも気が利く相棒だ！
代表的車種 Gクラス、X5、ランドクルーザーなど
フルタイム4WDの基本形で、パートタイム式4WDと並んで最も古くから存在するシステム。常時4WDで走行するこのセンターデフ付きフルタイム4WDこそが本当の意味でのフルタイム4WDといえる。
エンジン縦置きのRWD（後輪駆動）車がベースとなることがほとんど。常時4WDで走行することから悪路走破性に優れるだけでなく、舗装路でもハイパワーを効率よく路面に伝えるのにも適している。これは、センターデフ（回転差を許容する差動装置）を設けることで、前後輪に回転差が生じても常時4WDで走行することができるためである。
いざっ！て時、はなかなかない…ので普段は温泉に行くときに活躍してますね（笑）
KAIさん トヨタ ランドクルーザー200（現行型）
東日本大震災以降、もしなにか起きてもそのまま飛び出してサバイバルができるよう、常にいろいろなギアを積んでいるというKAIさん。もちろん、そんな緊急事態は起きていないので、もっぱら活躍するのは友人や彼女、家族との遠出。冬に山奥のほったらかし温泉などに行くこともあるそうだが、世界中にそのタフさを知らしめている“ランクル”であれば、雪が積もる山道などなんの問題もなくたどり着くことが可能。十分すぎるパワーがあるので、山のアップダウンのみならず大人数を乗せた高速での加速などもスムーズで頼もしい1台だ！
代表的車種 ジムニー、ラングラーなど
4WDシステムのうち、最もシンプルなのがこのパートタイム方式。4WDか2WDかを、車内のレバーやスイッチによって乗員が選ぶことができる。4WDを選ぶと前後トルク配分が50：50で固定され、雪道などの滑りやすい路面でもしっかりとした駆動力を発揮する他、前後左右のうちどれか1輪が浮くような凹凸路面でも駆動力が失われない。機構的にシンプルなため故障しにくいことも特徴で、ヘビーデューティな用途に向いている。
その半面、前後輪の回転差を吸収する仕組みが備わらないため、舗装路など摩擦係数の高い路面で4WDのままステアリングを大きく切ると、前後輪で軌跡が異なることで回転差が生じ、ブレーキがかかったような状態となる（タイトコーナーブレーキング現象）。走行中でも切り替えが可能。
近年増えてきたのが電気自動車やハイブリッド、プラグインハイブリッド車が採用するツインモーター式の4WD。
これは前車軸をエンジンやモーター、あるいはその両方で駆動し、後車軸を別のモーターで駆動するシステムで、前後のトルク配分を非常にきめ細かく電子制御できる他、前後車軸をシャフトでつなぐ必要がないため車内を広くできることが特徴となる。
技術的には前後左右輪それぞれにモーターを配置し、4輪を完全にコントロールするホイールインモーター式4WDが登場してもおかしくはないところまできている。
自動車ライター 塩見さん
ランドローバー フリーランダー2
（現行型）
2007年に日本にやってきたフリーランダー2。その姿はとても端正で、乗っていると折り目正しい人に見られそうなので憎からず思っている。当時は同じPAGグループだったボルボが開発した直６エンジンを珍しくも横置きすることで、短い全長にも関わらず排気量3.2リッターのエンジン搭載を実現した。モデル終盤に2リッター直4ターボエンジンに切り替わり、そりゃそっちの方が新しい分燃費はよいし、下手したら速さでも上回るかもしれないが、猫も杓子もターボの時代にこそ、中古車でコスパ高く直6のグッドフィーリングを味わいたい。
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編集部 西村
日産 スカイラインクロスオーバー
（現行型）
「このセクスィなクルマは一体なんだ!?」街中で走る姿を初めて見たとき、クロスオーバーカーとしての存在感はもちろん、そのボディラインの艶めかしさに完全にノックアウトされたことを思い出す。白、黒、銀などベーシックな色を基本としながら、中古車ではフランボワーズレッド、スパークリングロゼシルバーやダークブラウンメタリックなど、タマ数は少ないながら個性的かつ魅惑的なカラーを見つけることもできる。オンもオフも…を卒業し、オフはもちろんだがフォーマルにこそ全力で！というチョイ悪なオトナがたしなむのに絶好の1台。
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編集部 井上
ジープ レネゲード
（現行型）
まだまだ運転は初心者な私……。今、マイカーとしてレネゲードを狙っております！お恥ずかしながら乗り味を語れるほどの運転技術はないので欲しい理由は超単純、理想の車高＆サイズ＆デザインの車だから。運転に自信がないうえ、身長の低い私にとって、見晴らしは良いが大きすぎないコンパクトSUVは救世主！ これにポップなデザインと可愛いカラーの組み合わせは（一応）女子の私にとってパーフェクトな存在ですよ。正直、4WDがとかじゃなくレネゲードが欲しい！ まだタマ数が少ないので欲しいカラーがあれば即決!?
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