定年まで数年の私、「車が欲しいんでしょ、これまで頑張ったんだから好きな車買ったら」と言う家族の声に押されて始めた車選び、もちろんボルボ。若い時、クレーン車で釣り上げたボルボを落すＣＭを見て以来「いつかはボルボに」とずっと思っていた。 　車は憧れていた姿に最も近いV７０Ｔ４ＳＥ。ボルボ・カー・ジャパンのカーコンフィギュレーターで入力すると車両価格が５５０万円、いくら好きな車を買っていいと言われても老後のことや家族のことを考えると二の足を踏んだ。そんな時、何気なく見たボルボ認定中古車にほぼ同じオプションのV７０Ｔ４ＳＥ（２０１４年８月発売のデモカー、走行１０１４ｋｍ）を見つけた。早速掲載者のボルボ・カーズ東大阪にメールを送った。 　関東に住んでいるため一度も現車を見ることなく購入する不安、ディーラーとは電話とメールだけのやり取りの不安、そして故障が多いと言う書き込みが不安を大きくさせた。決め手はセールスさんが当方との連絡のため定休日なのに出勤していただいたことを知ったため。その後も下取り車とその自動車税のことや任意保険のことなど丁寧に素早く対応していただいた。また納車日に訪れた最寄りのボルボ・カーズさんは事情を説明メインタナアンスを依頼すると快く引き受けてくれた。 　５月２６日昼過ぎ、大阪から陸送されてきたＶ７０、日差しを浴び光るブライトシルバーメタリックを見た時の喜び。その後、毎朝、駐車場を見てはにんまりしている。 　納車直後の休日、家内と箱根旅行に。「今の音何？」とか「何で光ったの？」とシティ・セイフティヒューマン・セイフティに驚きながらも「これなら車内泊できるね」など楽しいボルボライフを想像して話が弾んだ。 　私の両親は８０歳代後半、近い将来、車椅子のお世話になることは容易に想像できる。２台の車位椅子を積むに十分だと思われるラゲッジ、２人が深く膝を折ることなく座れそうな後部座席の高さ、私だけでなく家族も喜んでいる。 　車選びに際してボルボのプラス・マイナス両方の評価を幾つも目にした。どれも評価をした方が体験した事実。そして私達が満足していることも事実。 そんな人生最後の車選び、Ｖ７０には家族のためにずっと頑張ってもらいたい。