【概要】 初めて実写を見ずに（写真等で状態・装備を確認して）購入しましたが、そのような行為をするための知識や情報収集が不十分であったにもかかわらず、良い車を良い対応で購入することができました。これは販売店が真摯だったからだと感じます。しかし、輸送中についたと思われる傷があり、後味が良くない終わり方をしました。 【詳細】 もともと地元のトヨタディーラーで実車を確認し、翌日に購入するつもりでしたが、色が好みではないのと値段が高いのでカーセンサーを見ていたところ、装備・価格ともに気に入るものがあったのでこの店に電話して購入することにしました。この時は勢いだけで、現車確認しないリスクや正規ディーラー以外から購入するリスク等について全くの無知でした。 実車確認した個体は、2021年式クラウン3.5HV G-EXE、黒真珠、2.5万km、屋根窓、補器バッテリーとタイヤを新品に交換、2年延長保証付のトヨタディーラー認定中古車で500万円。 今回購入した個体は、2021年式同型、灰真珠、4.9万km、トヨタ延長保証込みで432万円です。 装備や交換部品、保証、走行距離の差を考えるとお得かどうかは正直微妙ですが、乗り出し価格が約68万円安くなりました。 購入意思伝達後に、あれこれと疑問点がわいてきて、結局車両を陸送してもらうまでにこちらから30回、返答が30回程度の質疑メールのやり取りがありました。すぐに写真付き等で返信が来て、とても丁寧でした。その中で気づいたことが以下です。 ・埼玉県の店舗ですが、元は積雪地帯で3年間使われていた車両でした。足回りの錆が心配でしたが、写真を送付してくれて、関東で使われていた程度とのことでした。後で地元ディーラーでも確認してもらいましたが、問題ないとのことでした。 ・自社工場がありますが認証工場ではないので点検記録簿は出せないとのことでした。また、ETCセットアップができないとのことで、別途こちら負担で地元で依頼することになりました（見積書にETCセットアップ料金の記載なし）。 ・ワイパーゴム、エアコンフィルター、エンジンオイル、破れていたウェザーストリップは交換してもらえましたが、補器バッテリーは傷んでいる場合のみ交換とのことでした。千葉トヨタで新車補償継承の際に点検し、正常とのことで無交換で納車されました。ですが地元ディーラーで点検整備したところ、正常にはなりえないレベルで、システム操作中にACC電源が落ち、システムに不具合が発生しましました。そのまま補器バッテリー交換必須となったうえ、システム操作中の電源落ちによりECUに不具合が発生し、ECU関連の部品交換になりました。 ・納車時のガソリンが少ないとの書き込みがあったので確認したところ、ガス欠ランプが付かない程度での納車とのことでした。実際はランプがついていました。 ・外装はグー鑑定で5で、ほぼ傷なしの状態とのことでしたが、さらに磨きをかけてくれた上に洗車して納車してくれました。外装は本当にきれいでした。 陸送はゼロという会社でしたが、担当者は新人のような若い女性で、支店から40kmほど自走してきて、宅配便のようにすぐに受け取りにサインをとのことでしたのでサインしてしまいましたが、傷の説明や確認等は一切はありませんでした。私が車の周りを一周し、帰ってもらいました。 後で見ると、左前フェンダーと助手席ドアにがっつり擦り傷がありました。他にもグー鑑定書に書かれている傷以外にもあちこち傷がありました。地元ディーラーに見てもらったところ、路肩から出ている低木の枝に擦ったような傷とのこと。販売店、運送会社に伝え、手間のかかる交渉の末に左前フェンダーと助手席ドアについては運送会社の保険で直してもらえることになりました。販売店からもプッシュしてもらえました。 その結果、納車直後に3週間ほど代車になり、その間にバッテリーが放電して前述のシステム異常につながり、また1か月以上代車になりました。 板金塗装のクリアの仕上がりに曇りが多数あり、再度磨きになりそうで、まだ時間がかかります。販売店を出るときは本当にきれいな塗装だったのにこのようなことになり、板金塗装ありの車両になってしまいました。契約と異なる状態の車両（評価額減）を、修理期間を経て受け取ることになったことは、とても後味が良くないです。これ以外は正規ディーラー並みに完璧だったので、残念です。 陸送中の傷による評価額減は契約にないのに、購入者が負担するものなのでしょうか。