ラングラー | 軍用車のDNAが息づくモデル
軍用ジープの民間モデルであるシビリアンジープ(CJ)シリーズが1945(S20)年に誕生して以来、丸目ランプと縦型グリルが特徴的なジープスタイルの本格派4WDは最もプリミティブなスポーツレジャービークルとして長い間愛され続けてきた。ジープブランドがクライスラー傘下となる1987(S62)年のわずか1年前にCJ7の後継モデルとして登場したのがYJラングラーシリーズである。リーフリジッドサスをもつCJ譲りの硬派なヘビーデューティモデルであったが、角型ヘッドランプやメッキパーツをあしらうなど適度なシティユース感が特徴だ。エアコンやパワーステアリング、さらにはオートクルーズといった快適装備の設定もあった。ソフトトップモデルが基本となるが、+αのコストでハードトップ仕様を選ぶこともできた。(1990.1)