良かった点

アウディ製スーパーカーである。エンジンはパワフルでハンドリングの秀逸、その割に乗り心地も上々、質感も大変良い。室内空間は広くないし、荷物を載せるスペースも限られているが、車の性格や目的を考えればしかたない。直進性や操縦性、前後輪のトルク配分を安定方向に振っている分、手練れのドライバーには不満が残るだろう。ドラマチックな機動性を求めると失望すかもしれないが、「万人向けスーパーカー」だとすれば方向性として正しい。

気になった点

運転できるのはエキスパートのみ、女の細腕では操れない…。そういった、ある種アナクロ的な考えを否定したところに立つ車だから、それを受け入れられるかどうかにかかっている。しかし、苦労してまでスーパーカーを運転したくないなら、ベンツのSLにでも乗っていたらと思ってしまう私は、やっぱり旧人類なのかな。社会や世界を見渡すと、こんな大排気量は反社会的と後ろ指指されてもしかたない、そんな時代になりつつあることを自覚すべきだろう。

総評

誰にでも乗れると言いたいけれど、車の馬力を忘れてはいけない。ペダルの踏み間違いでコンビニに飛び込んだりしないように。

特徴

• スポーツ
• ハンドリング
• 加速
• 乗心地