良かった点

5ナンバーに収まるボディサイズに3リッターの直列6気筒NAエンジン、後期の3.2に比べて高回転型で回したくなる名機です。最後のワイヤーアクセル世代なので、ペダルの踏み込み量が加速感に気持ちよく反映されます。ハンドリングは素直で狙ったラインをトレースでき、コンパクトなボディと相まってワインディングでの走りの愉しさはいまだ飽きません。実質後席がなきに等しいポルシェ911などに比べて実用性も高いクーペです。

気になった点

最新の車に比べれば燃費は悪いです（平均して7～8㎞/Lぐらいでしょうか）。しかもガソリン給油口の通りが悪く、給油に時間がかかります(笑)。純正部品は高いうえ、ちょっとしたパーツも欠品（本国オーダー）が多くなってきています。内装（特にセンターコンソール周り）は今のBMWのように高級感は全くありません。

総評

走ることが好きな方であれば所有して後悔することはない車だと思います。単純に速さだけを求めるのであれば別に良い車がたくさんありますが、このモデルにしかない味があります。中古車のタマ数も減りコンディションの良い車を探すのは困難かもしれませんが、信頼できるショップに面倒を見てもらいながら一生手元に置いておきたい車です。

特徴

• スポーツ
• ハンドリング