ryuhoさん(神奈川県)
投稿日: 2017年9月9日
5点
外観:直線基調なデザインが好きな人には刺さるデザインだと思います。
その中で、最初にネット上の画像を見比べて「いいな」と思ったのは、ロンジチュードやリミテッドの方でした。箱感がある形が好きなので、悪路の走破性を考慮してアングルを深めに切り取ってあるトレイルホークのフロントマスクは厚みに欠け、魅力が半減しているように感じたからです。
が、実際にディーラーで現車を見ると評価が逆転。ロンジチュードやリミテッドは、ともすればトールワゴンっぽさが漂っていて、やや「かわいらしさ」が過ぎる印象でした。フロントグリルが明るいシルバーなのも影響していると思います。
それに対しレネゲードは黒いグリルで締まりがあり、車高も高いことからジープらしい無骨さが上手に残されていて、可愛くなり過ぎないギリギリのバランスを保っており、個人的にはコチラのほうが好みでした。
総じて言えるのは、どちらを選んでも後悔はしないだろうということ。アメリカンな野暮ったさがなくなり、「らしさ」だけを上手に残した良いデザインだと思います。
内観:ある意味エクステリアよりも顕著に、フィアットの血が入ったことを感じさせるヨーロピアンな雰囲気です。どこにもエッジーな部分がなく、「丸」もしくは「角の取れたゆるい曲線」を基調にデザインされていて、コンパクトにまとまっています。高級感があるとまでは言いませんが、エクステリア同様、野暮ったさは皆無で、飽きの来ない造形だと思います。
面白いなと思ったのはシートやルーフの設定。パワーシートや電動ルーフなどの快適装備は、ミドルグレードのリミテッドが最も充実しています。逆に、車両価格が最も高いトレイルホークには、オプションですら、それらを装備できません。「本気のクロカンには快適装備なんて邪魔でしょ?」と言わんばかりで、この辺の割り切りにジープとしての主張を感じます。
値段:決算時期に購入したこともあり、乗り出しでトレイルホークを380万ほどに抑えることが出来ました。
エンジン・走行性能:
ロンジチュードとリミテッドは1.4Lのダウンサイジングターボ、トレイルホークは2.4Lのタイガーシャークエンジン。
前者は、信号待ちからの加速などは鈍く、トルクが発生する回転域まで踏み込むと、やや唐突に反応する感じ。スピードに乗ってからの加速はスムースです。
ただし、ブレーキ鳴きが結構します。これは気になりました。また、ブレーキのフィーリング自体も悪く、カックンと止まります。
それに対し後者は、1.4Lと比較すると、さすがに余裕があります。滑らかに加速し、ストレスがありません。また減速時もブレーキが鳴くことはなく、かつ、しっかり滑らかに利くので、ここははっきりとトレイルホークの方が上でした。
乗り心地:
シートの座り心地は、やや硬め。特に後席でそれを感じます。が、長距離ではそのほうが腰に来ないので、悪くありません。ただし後席のシートアングルがやや立ち気味なので、そこが人によっては気になるかもしれません。
ニースペースは、標準的と言っていいと思います。後席も広々はしていませんが、必要十分であり、不快感はありません。また、最近のコンパクトSUVとしてはヘッドスペースがある方なので、特に後席の頭上に余裕があり、狭苦しさは皆無です。
輸入車でこれだけスタイリングの良いSUVを選ぼうと思ったら、他のブランドなら最低でもあと100万は出さなければいけないので、破格だと思います。コスパは間違いなくトップクラスです。非常に満足度の高い買い物でした。
このクチコミは参考になりましたか?
参考になった人:46
あなたのクルマクチコミを投稿しませんか?
新車時価格はメーカー発表当時の車両本体価格です。また基本情報など、その他の項目についてもメーカー発表時の情報に基いています。