取り回しの良いショートワゴンにスポーツ性能をプラス

9代目マツダファミリアに設定されたS-ワゴンは、ヨーロッパ風のテイストあふれる、スタイリッシュなモデルです。コンパクトなボディサイズでありながら、高い機能性を確保したお得感あふれるモデルですが、さらにスポーツ性能を高めて魅力を増したグレードが、今回ご紹介する「スポルト20」です。

デビューは1999年8月。エンジンには1クラス上のカペラに搭載されていた、2Lの直4DOHCをチューンして搭載。最高出力は170ps/6800rpm、最大トルクは18.4kg-m/5000rpmとなっています。ミッションはFFモデルとしては当時珍しかった、マニュアルモード付き4ATを搭載。4WDモデルは通常の4ATまたは5MTの組み合わせとなります。
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足回りはストラットタワーバーやトランスバースメンバーを追加。タイヤは16インチにアップされ、EBD(電子制御制動配分システム)やトラクションコントロール(FFのみ)などの電子デバイスも採用されています。乗り味はノーマルとはまったく違った、カッチリとした感触。剛性の高さがハッキリと感じられるでしょう。

エクステリアは大型のフロントバンパーやスポーティグリル、サイドスポイラーにリアアンダースポイラー、4灯式のヘッドランプにフォグランプと充実。エアロパーツをこれでもかと取り付けた車に比べると、迫力という点ではやや控えめかもしれませんが、嫌みのないスマートさが欧州風味に輪をかけているといえるかもしれません。

内装も華やかさにあふれる上質な雰囲気です。ホワイトメーターやセミバケットタイプのシート、ナルディ製のステアリングホイールなど、専用装備も揃っています。さらにセンターパネルやシフトノブなどにチタンテイストの装飾が施されており、そのメカニカルな雰囲気は、こちらも欧州的な機能美を感じさせてくれます。
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原稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されているファミリアS-ワゴン スポルト20の台数は38台。価格は10万~58万円と実にリーズナブルで、走行距離3万kmで28万円の中古車など、お買い得感が高くなっています。10年以上前のモデルにもかかわらず、走行距離が1.9万kmというお宝的なモデルもありました。修復歴車が2台だけというのもうれしいところです。

ワゴンというよりハッチバックに近い雰囲気のコンパクトボディは、取り回しも使い勝手も抜群な実力派。これにスポーツ性能をプラスしたスポルト20は、まさに隙ナシの一台といえるでしょう。興味をもった方は下の検索窓に「ファミリア スポルト20」と入力して検索してみてください。


Text/渡瀬基樹