▲予算60万円以下で買える!!

かつての流行車は今でも“使える”車です

昨今、コンパクトSUVの投入が相次いでいます。しかし、日本では昔から、いわゆる“都会派SUV”というカテゴリーが存在していました。中でも日産 エクストレイルは、日本における都会派SUVブームの立役者と呼べる存在でしょう。クロカンブームの衰退に向き合い、日産はマーケティングリサーチを行ってエクストレイルを誕生させたんです。

そんなエクストレイルも3代目となりましたが、中古車市場における値落ち率の低さをみると、初代でさえその人気ぶりがうかがえます。ただ、日本にはエクストレイル以外にも都会派SUVと呼ばれる車はたくさんあります。そこで今回は、“見逃された”感が漂い底値安定域に達している格安SUVに注目しました。

いずれの車も都会派SUVとしての魅力たっぷり。そこそこのボディサイズながら大人5名がちゃんと座れて、荷物も載せられて、ちょっとしたオフロードまでこなせます。そして、いずれの車もカーセンサーアフター保証対象車が総額60万円以下で購入圏内。「便利な車をお手頃な価格で買う」というのは、まさに中古車選びの王道(?)と言えます。

SUVらしからぬ軽快な走りがホンダのこだわり

ホンダCR-V(旧々型)は2001年にデビュー。オデッセイに続く「クリエイティブ・ムーバー(人々の新しい生活の創造をお手伝いする車、という意味)」シリーズとして誕生した初代のコンセプトを引き継いだモデルです。

デビュー時は2Lエンジンを搭載し途中、マイナーチェンジで2.4Lエンジンとなりました。グレードによって全長が異なり4360~4540mmとなっています。ベースになっているプラットホームはシビックですが、初代CR-Vより一回り拡大。結果として、ボディサイズとエンジンパワー は“いい塩梅”となっています。

▲多彩なシートアレンジやウォークスルーなどの特徴は初代CR-Vから継承。室内、ラゲージスペースはともに拡大しています ▲多彩なシートアレンジやウォークスルーなどの特徴は初代CR-Vから継承。室内、ラゲージスペースはともに拡大しています

クロスオーバー然としたエアトレックと、クロカン色濃い目のトリビュート

三菱 エアトレックも2001年にデビューし、ランサーセディアとプラットホームを共有していました。クロカン的要素を色濃くするのではなく、ステーションワゴンやミニバン的要素がミックスされた「クロスオーバー」だとも言えるでしょう。当時としては、新しいコンセプトでした。

クロスオーバーだとしても最低地上高は195mm確保されていますから、都会派SUVと呼ぶにふさわしいでしょう。また、一部グレードを除き全高が1550mmに抑えられているのも特徴で、都心部の立体駐車場の多くに対応しています。

マツダ トリビュートのデビューは2000年で、フォードと共同開発されました。プラットホームも専用開発されたもので、マツダからはトリビュートとして、フォードからはエスケープという名称で世界販売されました。

ボディサイズは全長4395~4465mm(グレードによって異なる)とコンパクトですが、CR-Vとエアトレックより“クロカンらしさ”を感じさせてくれるSUVです。この3台の中では唯一、3Lエンジンが用意されているのもポイントでしょう。

いずれの車も似たようなパッケージングながら、グレード展開や走りにおいてそれぞれにメーカーの個性が色濃く表れています。

▲三菱 エアトレックは現在のアウトランダーの前身にあたります。2Lターボエンジン搭載のモデルもラインナップされ、当該グレードは最高出力240psを誇ります ▲三菱 エアトレックは現在のアウトランダーの前身にあたります。2Lターボエンジン搭載のモデルもラインナップされ、当該グレードは最高出力240psを誇ります
▲フォードと共同開発されたマツダ トリビュート。日本での販売は2005年に終了しましたが、海外需要は旺盛で2011年まで生産は続きました ▲フォードと共同開発されたマツダ トリビュート。日本での販売は2005年に終了しましたが、海外需要は旺盛で2011年まで生産は続きました

デビューから10年以上経っているが、コストパフォーマンスは高い!

平均車両価格/平均走行距離を見てみると、CR-Vは約64万円/約6万2000km、エアトレックは約39万円/約7万3000km、トリビュートは約39万円/約7万9000km(2015年1月25日現在)。中古車相場は多少の上下はありますが、3車とも安定しています。

価格はリーズナブルですが、気になるのは物件の状態でしょう。不安を感じるならアフター保証への加入をオススメします。いずれの車も保証範囲内であれば万が一のトラブルも補完してくれるので、心強いでしょう。また、中古車購入の際はボディ下回りや錆などをチェックすると良いと思います。

実用的な車としてのポテンシャルは高く、コストパフォーマンスに長けています。気兼ねなく使い倒せますし、趣味の相棒にもピッタリな1台だと思います。

▼検索条件

ホンダ CR-V(旧々型)&三菱 エアトレック&マツダ トリビュート×総額60万円以下×CSA保証車
※プランでCSA保証を付けた場合、総額60万円を超える場合があります