0965timesさん(愛知県)
投稿日: 2017年9月14日
4点
このクルマ専用のプラットフォームから造られたボディはとても優れている。
低く構えたスタイルはまさしくスポーツカーであり、見た目だけでなくオープンなのに高い剛性も持っている。
MT車用のトランスミッションも専用設計で、節度感があってストロークも短いので変速するのが楽しくてしょうがない。
運転するまでは車重に対してエンジンが非力すぎるかもと予想していた。
確かに許容回転数の上限あたりではたいした馬力は出ていないが、実際に運転してみると中回転域から結構なトルクが出てるためかシフトアップ直後の失速感が少なく、じっさいの数値はともかく加速感はなかなかのものだ。
私のような一般人にとっては素早く的確な変速が要求される高回転型エンジンよりもこのエンジンのような中速から一定のトルクを出してくれるほうが運転していても楽しく感じられる。
最初から趣味のクルマとわかって購入したから二人しか乗れないことや荷物が全く積めないことなどはちっとも問題にしないが、私にとってただ1点だけ許容できない問題点がこのクルマにはある。
それはソフトトップのあまりにもチャチなつくりだ。
雨天走行時には必ずと言っていいほどフロントウインドウの上部から雨が滲んでくるし、高速走行時にはあちこちから風が入ってくる。
ディーラーで何回ソフトトップのワイヤー張力を調整してもらっても、一度付け外しをするとまた雨漏りが始まる。
以前にビートを所有していたから1滴の雨漏りも許せないとかそんな了見の狭いことを言っているのではない。
多少はわかるがいくらなんでも、というやつだ、
このクルマより遥かにチャチなビートだってこんなに隙間風ビュービューの車内じゃなかった。
専用設計のプラットフォームを使ったミッドシップのスポーツカーが200万円程度で購入できるのはどう考えてもお買い得過ぎる。
ミッドシップならではの回頭性の良さやステアリングから伝わる感触、シフト操作の心地よさなど、このクルマにはスポーツカーの楽しみが凝縮されている。
最後にこのクルマに興味を持った方に購入後後悔しないために知っておくべきことをいくつか書かせて頂きたい。
CVT車を選んではいけない。
これはMT車の方がクルマを操作する楽しみが云々という話ではなくて、CVTだと加速感がほぼなくて、体感的に滅茶苦茶遅く感じてしまうからだ。
数値上の全開加速はあまり違いがないかもしれないが、体感ではまったく別物といえるほどCVT車は遅く感じる。
所詮は軽自動車で絶対的な加速力などないし他のクルマと競争するわけでもないのだから、大事なのは体感だ。
一般的な用途には使えない。
スポーツカーを所有したことがある方でも注意しなくてはいけない。
S2000やコペンなどぜんぜんマシな方でこれほど普段使いできないクルマはビートとこのクルマくらいだ。
なぜならこのクルマの空きスペースは助手席しかなく、その助手席が一般的な軽自動車のシートよりも幅も高さもないからだ。
ほとんど1人でしか乗らないという方も、ドライブならともかく用事に出かけるのにいつも手ぶらということは少ないだろう。
荷物が少ししか積めないということと荷物がまったく積めないということは大きな違いがあるのだ。
雨天時は乗りたくなくなる。
気になる点でも書いたが雨天時に乗るたびに雨漏りの心配をしているうちに運転そのものが嫌になってしまう。
ソフトトップを取った状態でも開放感はあまりない。
サイドウインドウの下端が高い位置にあるのとフロントウインドウがかなり傾斜していて太いAピラーが迫ってくるのでオープンカーに乗っているというよりサンルーフを開けたクルマに乗っている程度の開放感だ。
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