今週最大のニュースはロードスターの発表。正直なところ初代を除いて初めて欲しいと思ったロードスターです。もちろん話題はロードスターだけではございません。今週の車ニュース斜め読み、早速いってみましょう。

WEBサービス

■ついに“ゆるマップ”現る!(インクリメントP発|5月18日)

『インクリメントPは千葉県とコラボし、横から見た姿が千葉県の形をしている千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」のイラストをそのまま、当社の「MapFanイラストマップサービス」と融合。GPS対応のデジタル地図化して無料公開』

どういうことか説明させてください。

千葉県の地図に「チーバくん」のイラストが重ねてあり、自分が「チーバくん」のどのあたりにいるのか分かる、というサービスです。例えば……。

「舌のあたりだから浦安かぁ、ふむふむ……」

え、それだけ?

はい、それだけです。ゆるキャラならぬ“ゆるマップ”(いま作った出来たてホヤホヤの造語です)らしい潔さを感じていただけるのではないでしょうか。

専用アプリをダウンロードすることなく、スマートフォンやタブレットのWEBブラウザで利用できます。千葉県内でないと自分の位置は表示されませんので、県外の人は千葉観光の際に、ゆる~く利用してみてはいかがでしょうか。

▲位置情報をシェアする機能がついているため、「チーバくんマップ」上での位置情報をメールやTwitterで共有できます ▲位置情報をシェアする機能がついているため、「チーバくんマップ」上での位置情報をメールやTwitterで共有できます

テクノロジー

■車のエスパー化?始まる(日本精機株式会社発|5月20日~22日 ※リリースは4月23日)

『日本精機は、5月20日~22日までパシフィコ横浜にて開催される「人とくるまのテクノロジー展2015」に出展 …(中略)… HMI(Human-Machine Interface)の分野に関しては、ウエアラブルと自動運転が普及する将来を見据えた次世代のコックピットコンセプトを展示 …(中略)… 「以心伝心コックピット」と名付けた次世代のコックピットは人の気持ちを「理解」+「先読」+「提供」できる』

ヘッドアップディスプレイでトップシェアを占める日本精機の次の一手は、ドライバーの気持ちを理解して先読み、そのうえで情報を提供する「コックピット」です。ドライバーが手に巻いたスマートウォッチから心拍数の情報をもらったり、ドライバーの顔の向きなどを検知したりすることで、ドライバーの状態や次にしたいことを捉えるというもの。自動運転とはまた別のアプローチからドライバーをサポートするためのコンセプトですね。

実際に何ができるようになるのか気になるところです。ドライバーが高速道路で眠気をもよおしたらディスプレイの中央に次のパーキングまでの距離を大きく映し出したり、心拍数が上がって興奮状態にあったら癒し系の音楽を提案したり、いろいろ想像してしまいますね。可能性を感じます。

▲「以心伝心コクピット」のモックアップ。今後の発展にも期待したいですね ▲「以心伝心コクピット」のモックアップ。今後の発展にも期待したいですね

WEBサービス

■クラシックカー用タイヤのWEBカタログが登場(日本ミシュランタイヤ発|5月20日)

『日本ミシュランタイヤは、以前より要望の多かったクラシックカー用のタイヤカタログをWEBカタログ「ミシュラン クラシックタイヤ総合カタログ」として6月1日よりミシュランホームページ上に掲載いたします』

大切に長く乗り続ける。そんなカーライフをサポートするサービスです。掲載されるタイヤは1930年代から1970年代に製造されたクラシックカー用。当時のサイズやトレッドパターンを再現しながらも、現在のゴムの配合技術を投入し、それぞれの時代の車の特性に合わせて最適化しているとのこと。さすがミシュラン、妥協がないですね。頭が下がります。

▲欧州を中心に高騰を続けるクラシックカー。動態保存が前提になっているので、こういったサービスが大歓迎されるのでしょうね ▲欧州を中心に高騰を続けるクラシックカー。動態保存が前提になっているので、こういったサービスが大歓迎されるのでしょうね

WEBサービス

■若者の車離れにマッタ!(JAF発|5月20日)

『JAF(日本自動車連盟)は、16~17歳限定のスマートフォン専用サイト「JAF U-17 OPEN CAMPUS」を開設しました。これは、「若者の車離れ」が指摘され、運転免許の取得率も減少している中、一昔前には「車のエントリー世代」と呼ばれた大学生世代よりも、さらに若年層であるジュニア世代へ積極的なアプローチをかけることで、自動車・バイクへの興味および自動車免許取得への関心を高めていきたいとする、JAF発の新たな取り組みです』

改めて申し上げます。16~17歳の“U-17世代”限定です。普通免許が取得できる前のドライバー予備世代に、免許の取得に役立つ情報や交通安全に関する動画を提供するとのこと。また、将来的にはモータースポーツなどのイベント情報やドライブ・ツーリング情報も提供するそうです。

子供に車やバイクに興味をもってほしい父兄はもちろん、交通教育の一環になればと思う父兄の方は、ぜひ利用を勧めてみてはいかがでしょうか。

▲メンバー期間は最大で普通自動車の運転免許の取得が可能となる18歳の誕生月までの2年間。それ以降は退会となります ▲メンバー期間は最大で普通自動車の運転免許の取得が可能となる18歳の誕生月までの2年間。それ以降は退会となります

まとめ

古い車を大切に乗るための環境づくり、より快適に運転するための技術開発、車に興味をもつようになる取り組み。車社会はいろんな要素で構成され、まだまだ発展していく伸び代がありそうです。もちろん、車ニュース斜め読みにも伸び代があるので、期待していてください。

今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

text/ブンタ photo/インクリメントP、日本精機、日本ミシュランタイヤ、JAF