ジープ コマンダー(2代目)▲7人乗りSUVは家族や友人との多人数でのドライブだけでなく、アウトドアや日常の足としても活躍する万能選手だ。写真はジープ コマンダー(2代目)

7人乗りSUVのオススメモデルを紹介。特徴・メリットなどもチェック!

多人数乗車できる車といえばミニバンが主流だったが、最近ではSUVも人気を集めている。特に7人乗りSUVは選択肢がますます増えており、魅力的な車種も多い。

そこで今回は7人乗りSUVの特徴・メリットや選び方を解説するとともに、今オススメのモデルを紹介する。7人乗りの車を探していたり、7人乗りと5人乗りどちらのSUVを選ぼうかと悩んでいたりする人は、ぜひ愛車選びのヒントにしてほしい。
 

 
 

7人乗りSUVの特徴・メリット

7人乗りSUVの特徴・メリットは、大まかに言うと「5人乗りSUVにミニバンの要素をプラスした点」だ。その具体的な内容について解説していこう。

人も物もたくさん乗せられる
7人乗りSUV最大の利点は、やはり人も物もたくさん乗せられることだろう。3列目シートを備えることができ、シートを格納すれば荷室を拡大できる。これは、5人乗りSUVと比べた際の大きなメリットだ。

ただ、注意したいのは、ミニバンのように3列目までスペースを確保するのは難しいということ。7人乗りSUVが設定される車種はすべてM(ミドル)サイズ以上だが、足元や頭上が狭くなるケースも少なくない。もちろん、車種によってはロングドライブも快適に過ごせるが、基本的には「3列目は緊急用」と割り切った方が良いモデルが多い。
 

ボルボ XC90(2代目)▲7人乗りSUVの座席配置は2-3-2であることが大半。3列目はどうしても狭めとなるが、子供などであれば快適に座れる。写真はボルボ XC90(2代目)

走行性能に優れている
7人乗りSUVは、走行性能に優れた車種が多い。Mサイズ以上の大きなボディであっても、搭載するエンジンはパワフル。山道でもグイグイと前に進むし、高速道路での巡航も快適だ。高性能な4WDシステムを備える車種なら、オフロードでも安心して走ることができる。

また、ミニバンと比べて全高が低いのもポイントだ。左右の揺れを抑えられ、操縦性や走行安定性が向上。スポーツ走行を楽しめるだけでなく、乗り心地もよくなる。多人数乗車と走行性能の両立は、7人乗りSUVの美点だ。
 

日産 エクストレイル(4代目)▲最近のMサイズSUVは悪路走破性を追求するよりもオンロードの快適性を追求する車種が増えており、快適なロングドライブを楽しみやすい。写真は日産 エクストレイル(4代目)

デザインがスタイリッシュ
7人乗りSUVは、デザインのスタイリッシュさも魅力だ。7人乗りとはいってもSUVなので、デザインの自由度が高く、そのスタイルは多種多様。クーペのように流麗なシルエットの車種もあれば、角張った無骨な車種もある。

また、SUVは人気のボディタイプなので、国産・輸入問わず各メーカーがこぞってラインナップしている。結果的に箱型でメーカーも限られるミニバンより、デザインにこだわった車種が多い傾向にある。
 

マツダ CX-8(初代)▲シティユースを前提したクロスオーバーSUVでは、街に溶け込むと快適なデザインのモデルが散見される。写真はマツダ CX-8(初代)

装備が充実している
7人乗りSUVは、装備が充実しているモデルが多い点も長所だ。基本的に車はボディサイズが大きいほど装備も豪華になっていく。7人乗りSUVはMサイズ以上で、メーカーの最上級モデルに設定されることも少なくない。

ミニバンや5人乗りSUVと装備の充実度を比べるのは難しいが、割合として装備が充実している車種が多いのは間違いない。いずれにせよ、快適装備が豊富で、多機能な先進安全装備が採用されているのはメリットと言える。
 

三菱 アウトランダー(3代目)▲7人乗りSUVはメーカー内の上位モデルが多いため、高機能な先進安全装備が搭載される傾向にある。写真は三菱 アウトランダー(3代目)
 

7人乗りSUVの選び方

7人乗りSUVでは「人あるいは物を多く乗せたい」「ギアとしての使い勝手にこだわりたい」「走りを楽しみたい」という人が多いだろう。それらの要望をかなえられるどうかは「居住性」「荷室」「乗降性」「走行性能」から判断できる。自分が求めるニーズに応じたポイントを優先すれば、満足がいく1台を見つけられるはずだ。

3列目の居住性で選ぶ
多人数乗車する頻度が多いなら、3列目シートの居住性に注目すべきだ。基本的にはボディサイズの大きいLサイズSUVがベターであり、5人乗りに7人乗りを追加設定したモデルよりも7人乗りを基本とした車種の方が居住性において優位となるケースが多い。

もちろん、3列目の居住性を優先するなら、実車確認は必須。ひざ周りや頭上までのスペースをはじめ、シートの座り心地や3列目用の装備、エアコンの風の届き方などを実際に座ってチェックしよう。
 

アウディ Q7(2代目)▲3列目にスライドやリクライニングなどの機能が備わっているかも調べておきたいポイント。写真はアウディ Q7(2代目)

乗り降りのしやすさで選ぶ
子供やお年寄りが頻繁に乗る場合、乗り降りのしやすさが重要。SUVは基本的に最低地上高が高いからだ。とりわけオフロード走行を前提としたクロスカントリーSUVは、フロア位置がかなり高いので注意が必要だ。

乗降性の目安となるのは最低地上高。ドア開口部が広く、乗り降りしやすい形状かも確認しよう。3列目を使う頻度が高いなら、3列目にアクセスしやすいかを調べておくことも忘れないように。
 

三菱 パジェロ▲サイドステップやアシストグリップを備えた車種なら、ステップの高さと広さ、グリップの配置や握りやすさも要確認だ。写真は三菱 パジェロ(4代目)

荷室の使い勝手で選ぶ
荷物をたくさん載せたいなら、荷室の使い勝手を重視すると良い。荷室は広さだけでなく、形状も大切。基本的には左右からの張り出しが少なく、四角いほど荷物を積みやすい。また、3列目が格納しやすいか、格納時に床面がフラットになるかも重要だ。

積載性を追求するなら、2列目のアレンジも確認しておきたい。2列目は前倒しても角度がついてフラットにならなかったり、3列目と段差が生まれたりするケースが多い。2列目3列目を格納した際にどれだけフラットになるかがポイントだ。
 

プジョー 5008(2代目)▲3列目の格納方式は5:5分割式で、床下格納式あるいは前倒し式を採用する車種が多い。写真はプジョー 5008(2代目)

得意とする走行で選ぶ
趣味やレジャーを満喫したいなら、走行性能が自分の用途と合っているか確かめよう。基本的に7人乗りSUVは個性がハッキリとした車種が多い。悪路走破性やスポーツ走行など、得意とする走行も明白だ。だからこそ、自分の目的に合った車種も選びやすい。

例えば、林道や砂利道などオフロードを走るなら本格派のフルタイム式4WDのクロスカントリーSUVがベスト。一方で、街乗りする機会も多いなら、低燃費な電気式4WDを搭載したクロスオーバーSUVの方が向いている。当然パワーユニットや駆動方式には、その特徴が出やすいので注目すると良いだろう。
 

BMW X5(4代目)▲年式が新しく新車時価格が高い車種ほど最新技術が導入され、メーカーの強みが反映されやすい傾向にある。そのため、メーカーに注目して選ぶのも一案だ。写真はBMW X5(4代目)
 

オススメの7人乗り国産SUV7選

ここからは、今オススメの7人乗りSUVを紹介していく。まずは、国産車から7車種をセレクト。現行型はもちろん、中古車でしか買えないオトクな絶版モデルも紹介する。コスパにこだわるなら必見だ!
 

 

1:三菱 アウトランダー(3代目・現行型)

■中古車流通台数:約110台
■中古車価格:総額409万~602.6万円
■新車時価格:462.1万~630.4万円
 

三菱 アウトランダー(3代目)▲2021年12月に登場した3代目アウトランダー。同モデルからパワーユニットはPHEVに一本化された

幅広いシーンで活躍できる7人乗りSUVをお求めなら、現行型となる3代目アウトランダーが最有力だ。強みとなるのは独自のPHEV(プラグインハイブリッド)システムで、WLTCモード83~87kmのEV走行が可能。エンジンも積極的に活用し、低燃費かつ快適な走行を実現している。外部への給電能力にも優れており、アウトドアなどで電化製品を使えるのも便利だ。

三菱謹製のツインモーター4WD「S-AWC」も素晴らしい。駆動力・制動力を最適に制御するだけでなく、「ドライブモードセレクター」によって7種類の走行モードを選べる。路面状況や運転スタイルに応じて制御を切り替えられるので、多様な路面状況に柔軟に対応できる。

7人乗り仕様は中間グレードの「G」と上級の「P」に設定。特別仕様車の「ブラックエディション」も7人乗りとなっている。2列目のシートバックは4:2:4分割で、3列目は床下格納式。荷室から2列目シートを倒すことができるなど、荷室の使い勝手も考慮されている。3列目はあくまで緊急用だが、短時間なら大人でも問題なく座れるだろう。
 

三菱 アウトランダー(3代目)▲7人乗りの室内は室内長2450mm×室内幅1520mm×室内高1215~1240mm。3代目からは高級車志向となったため、内装の質感も高い

カーセンサー掲載台数は約110台で、7人乗りは約100台(2024年1月28日現在)。そのうち8割が「P」グレードで、オプションとなる電動パノラマサンルーフを備えた物件が約30台掲載されているのもポイントだ。

7人乗りの価格帯は総額425万~602.6万円。走行距離5000km以下の物件が6割と、低走行車を探しやすい。デビューから2回の年次改良を受けているが、装備の機能拡充のみで、大きな変更は加えられていない。希望条件に合えばデビュー直後の2021~2022年式で安価な物件を狙うが吉だ。
 

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三菱 アウトランダー(3代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

2:日産 エクストレイル(4代目・現行型)

■中古車流通台数:約190台
■中古車価格:総額325.9万~594.9万円
■新車時価格:319.9万~533万円
 

日産 エクストレイル(4代目)▲2022年7月に登場した4代目エクストレイル。「タフギアと洗練の融合」をコンセプトとし、従来型よりシティユースの比重が高められている

実用性を重視するなら、現行型となる4代目エクストレイルがイチオシだ。実は3代目アウトランダーとプラットフォームを共有している。アウトランダーよりボディを少し小さく、最小回転半径も5.4mにとどめた。つまり、取り回しに優れており、街乗りもしやすくなっている。

パワーユニットは、全車にハイブリッド車の「e-POWER」を採用。エンジンで発電しモーターで駆動するため、静粛性に優れている。さらに、電子制御式4WD「e-4ORCE」は上級セダンのような上質さと、雪の坂道でもスムーズに進む走破性を両立している。

7人乗り仕様は、最上級グレード「X e-4ORCE」のみの設定。2列目のシートバックは4:2:4分割を採用。3列目は前倒し格納式で、居住性は補助席としては必要十分だ。一方で、荷室は5人乗り仕様よりも左右の張り出しが大きくなっているが、3列目を格納すれば大容量となり、日常使いで困ることはないだろう。
 

日産 エクストレイル(4代目)▲7人乗りの室内は室内長1980~1990mm×室内幅1540mm×室内高1215~1255mm。内装が上質なだけでなく、開口角を約90度にすることで、乗降性も高められている

カーセンサー掲載台数は約190台だが、7人乗りのX e-4ORCEは5台。登場からほどなく受注停止となり、2023年4月9日までストップしたことが要因だ。

7人乗りの価格帯は総額419万~460.2万円。3台は走行距離100km以下の物件で、使用感はないに等しいだろう。そのため、新車とほとんど変わらない価格となっているが、早めに乗り出したい人には選択肢のひとつとなるだろう。
 

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日産 エクストレイル(4代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

3:マツダ CX-8(初代)

■中古車流通台数:約1400台
■中古車価格:総額128.3万~519万円
■新車時価格:289.4万~511万円
 

マツダ CX-8(初代)▲2017年9月に登場した初代CX-8。2023年をもって生産は終了し、現在は在庫販売のみとなっている

マツダ CX-8は、現在の7人乗りSUV人気の火付け役と言ってもいい。北米におけるマツダの最上級SUVであるCX-9をベースとし、日本の道路環境に合わせてダウンサイズしたモデルだ。シティユースを前提としているため、オンロードにおける走行性能が高い。

パワーユニットのラインナップは、2.2Lのディーゼルターボと2.5Lのガソリンエンジンとターボの3種類。サスペンションはしなやかで、高級車らしい乗り心地となっている。特筆すべきは、コーナリングでの安定性を高める「G-ベクタリングコントロール」。2018年10月のマイナーチェンジでは、「G-ベクタリングコントロールプラス」へと進化しており、より快適な走行を可能している。

7人乗り仕様を基本としており、2022年12月のビッグマイナーチェンジ以降の「25T」系以外には全グレードに設定されている。2列目は6:4分割式で、3列目は前倒し格納式。3列目の格納はエントリーグレードではストラップ式だが、それ以外はレバーで簡単に操作できる。
 

マツダ CX-8(初代)▲7人乗りの室内は室内長2690mm×室内幅1540mm×室内高1196~1250mm。なお、CX-8には6人乗り仕様があり、2列目には快適なキャプテンシートが採用されている

カーセンサー掲載台数は約1400台で、7人乗りは660台。そのうちディーゼル車は約510台と7割以上で、駆動方式はFFが約450台と過半数を超える。グレードでは2022年11月まで設定されていた中間グレードの「XD プロアクティブ」が約370台で最多。一方で、最上級の「エクスクルーシブモード」はディーゼル車でも20台以下と少なめだ。

7人乗りの価格帯は総額128.3万~519万円。走行距離3万km以下の物件は約260台で、生産期間相当の走行距離となっている。年次改良では主に走行性能が向上されていたので、走りにこだわるなら2021年12月以降のモデルがベスト。コスパを考えるなら、G-ベクタリングコントロールプラスが採用された2018年11月から2020年11月までのモデルがオススメだ。
 

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マツダ CX-8(初代) × 乗車定員7名 × 全国
 

4:レクサス RX(2代目)

■中古車流通台数:約1400台
■中古車価格:総額696.5万~1228.8万円
■新車時価格:664万~901万円
 

レクサス RX(2代目)▲2015年10月から2022年10月まで生産されていた2代目RX。RXとしては旧型であり、海外市場では4代目にあたる

高級感を重視するなら、2代目RXが有力株だ。LサイズSUVの大柄なボディにレクサスの象徴となるスピンドルグリルが相まって存在感は抜群。内外装もイメージどおりに質感が高い。高剛性なボディとしなやかな足回りで、乗り味はスポーティながらも洗練されている。

パワーユニットは2種類をラインナップ。2Lのガソリンターボと3.5Lのハイブリッドで、どちらでもあってもなめらかに加速する。特にハイブリッドは静粛性も高い。2019年8月のビッグマイナーチェンジでは、走りの上質さに磨きがかかっている。

7人乗り仕様は、2017年12月のマイナーチェンジで追加された「450hL」のみの設定。元々3列目は子供用に開発されていたが、5人乗り仕様より全長を110mm伸ばしたり、3列目に専用のエアコンを搭載したりして、居住性を高めている。さらに2019年5月のマイナーチェンジで、スイッチでシートを前後に移動できるようになり、3列目の居住性が改善されている。
 

レクサス RX(2代目)▲7人乗りの室内は室内長2775mm×室内幅1590mm×室内高1130~1200mm。1列目から3列目にかけてシート位置を高くする「シアタースタイル」も採用し、開放感を演出している

カーセンサー掲載台数は約1400台だが、7人乗りとなるハイブリッド4WD車の450hLは約50台と希少だ。2019年8月にビッグマイナーチェンジを機に前期モデルと後期モデルに分かれるが、前期モデルの方が7割弱を占めている。

7人乗りの価格帯は総額319.6万~695.6万円。走行距離3万km以下が約20台で、生産期間相応の走行距離となっている。3列目の居住性も担保したいなら後期モデルとなるが、3列目はあくまで補助席と割り切って、オトクな前期モデルを狙うのもアリだ。
 

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レクサス RX(2代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

5:ホンダ CR-V(5代目)

■中古車流通台数:約490台
■中古車価格:総額187.9万~398.8万円
■新車時価格:323万~455.8万円
 

ホンダ CR-V(5代目)▲2018年8月から2022年12月まで生産されていた5代目CR-V。初代はコンパクトSUVだったが、徐々に大型化し、5代目ではMサイズとなっている

5代目CR-Vは、SUVとしてのバランスの良さが魅力だ。Mサイズとしてはワイド&ローなスタイルとしながら、空間効率を高めることで、十分な広さを確保。「メカのスペースは最小に、人のスペースは最大に」というホンダの車づくりの思想を垣間見える。内装でも木目調パネルやソフトな素材を活用し、質感の高さを演出している。

パワーユニットは、1.5Lガソリンターボと2Lハイブリッド。どちらも排気量以上のトルクで、ハンドリングも軽快だ。振幅感応型ダンパーを採用するなど、足回りもしなやかだ。もちろん、悪路走破性も侮れない。4WD車には前後輪の駆動力を緻密に配分する「リアルタイムAWD」を採用し、雪が積もった坂道でもグイグイ進んでくれる。

7人乗り仕様はガソリン車の全グレードの設定。エントリーグレードの「EX」と中間の「EX マスターピース」、上級の「EX ブラックエディション」を選ぶことができる。2列目は6:4分割式だが、前方に跳ね上げ可能。3列目に乗り込みやすく、シートアレンジも多彩だ。荷室床面は上下2段階で調節でき、上下で棚分けして使えるのもポイントだ。
 

ホンダ CR-V(5代目)▲7人乗りの室内は室内長2520mm×室内幅1520mm×室内高1185~1230mm。運転席からの視界も良く、運転しやすい

カーセンサー掲載台数は約490台だが、7人乗りは10台と希少。EXとEX マスターピースで2分されており、4WDも4台ほど掲載されている。

7人乗りの価格帯は総額264.9万~370.2万円。走行距離は物件の半数が3万~5万kmで、基本的には年式相応となっている。CR-Vは2020年6月のマイナーチェンジで快適装備が拡充しているが、大きな手直しはされていないので、条件と価格を見比べて選べば問題ないだろう。
 

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ホンダ CR-V(5代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

6:三菱 パジェロ(4代目)

■中古車流通台数:約170台
■中古車価格:総額75.9万~557.3万円
■新車時価格:241.5万~504.4万円
 

三菱 パジェロ(4代目)▲2006年10月から2019年10月まで生産された4代目パジェロ。モノコック構造を採用しているが、ラダーフレームをビルドインしており、耐久性は抜群だ

高い悪路走破性をもつ7人乗りSUVをオトクに手に入れたいなら、4代目パジェロは見逃せない。3代目をベースに、高張力鋼板を随所に盛り込んでボディ剛性を向上。エンジンフードのアルミ化などで軽量化し、高性能化が図られている。先代と設計を共有しながら10年以上も一線で活躍したモデルであり、そのユニークな経歴も魅力と言えるだろう。

もちろん、その実力は折り紙付きだ。パワーユニットは3.8Lと3LのV6ガソリンと、途中から追加された3.2Lディーゼルターボの3種類。フロントミッドシップ4WDレイアウトに、走行モードを切り替える「スーパーセレクト4WD II」を組み合わせることで、優れた悪路走破性を実現している。オンロードでの乗り心地はマイルドで、現在のSUVにも引けを取らない。

ロングとショートの2種類のボディが用意されており、ロングはすべて7人乗り仕様となる。2列目は6:4分割で、タンブル機構を採用。3列シートは床下格納式だが、シートを取り外すことも可能で、さらに荷室を拡大することができる。
 

三菱 パジェロ(4代目)▲7人乗りの室内は室内長2535mm×室内幅1525mm×室内高1170~1255mm。4代目は高級路線にかじを切っているだけあって、内装の質感も高い

カーセンサー掲載台数は約170台で、7人乗りは約130台。ガソリン車とディーゼル車の割合は半々で、ガソリン車は3Lエンジン搭載車の方が若干多い。グレードでは上級の「エクシード」が最多。注目の700台限定モデル「ファイナルエディション」は6台と少なめなので、狙うのであれば積極的に行動しよう。

7人乗りの価格帯は総額90万~557.3万円。モデルライフが長いだけあり、走行距離が延びているが、5万km以下の物件を見つけることもできる。コスパ観点では最初期モデルより、2010年9月以降に追加されたディーゼルターボを搭載した物件がオススメ。逆に、快適性を優先するなら2014年7月以降のモデルがベターだ。なお、先進安全装備はどの年式でも未搭載なことは留意しておこう。
 

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三菱 パジェロ(4代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

7:スバル エクシーガクロスオーバー7(初代)

■中古車流通台数:約70台
■中古車価格:総額68万~195.8万円
■新車時価格:275.4万~276.5万円
 

スバル エクシーガクロスオーバー7(初代)▲2015年4月から2018年3月まで生産された初代エクシーガクロスオーバー7。スバルで唯一の7人乗りSUVとなる

コスパが高い7人乗りSUVをお求めなら、初代エクシーガクロスオーバー7が候補となる。同車はミニバンの初代エクシーガをクロスオーバーSUVに仕立て直したモデルだ。SUVテイストなルックスとしただけでなく、アップさせた車高に合わせて新たにサスペンションを開発するなど、SUVらしい性能を与えられている。

パワーユニットは2.5Lガソリンの水平対向エンジン。駆動方式では独自の4WDシステム「アクティブトルクスプリットAWD」を採用し、雪道や山道などでも安心して走ることができる。ただ、得意とするのはオンロードでの走行だ。なめらかな加速と優れた操舵性を備えているが、乗り心地は良質。スポーティすぎず、カジュアルに運転できる。

全車7人乗り仕様となっており、グレードは「2.5i アイサイト」のみ。特別仕様車は3モデル用意された。2列目は6:4分割可倒式で、3列目は前倒し格納式。出自がミニバンだけあって、後席にいくほど着座位置が高くなるシアターレイアウトを採用するなど、3列目の居住性にも配慮されている。
 

スバル エクシーガクロスオーバー7(初代)▲室内は室内長2720mm×室内幅1510mm×室内高1275mm。荷室にはフックや床下収納が設けられ、利便性も高い

カーセンサー掲載台数は約70台で、そのうち約50台が2.5i アイサイト。3つの特別仕様車の中では、シートや加飾をシックにした「モダンスタイル」が最多だ。アウトドア派向けの「エックスブレイク」は5台が掲載。撥水ファブリックと合成皮革によるコンビシートやリバーシブルカーゴフロアボードを備え、実用性が高いので要注目だ。

7人乗りの価格帯は総額64.2万~207万円。走行距離は5万km以下の物件が約20台で年式相応だ。マイナーチェンジによる変更はボディ色および特別仕様車の追加程度で、どの年式を選んでも仕様に差はない。物件の条件をてんびんにかけながら、積極的にリーズナブルな物件を狙うと良いだろう。
 

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スバル エクシーガクロスオーバー7(初代) × 乗車定員7名 × 全国
 

オススメの7人乗り輸入SUV8選

続いて輸入車の7人乗りSUVを8車種オススメする。いずれも、7人乗りSUVに求められるニーズにバッチリ応える実力派ばかり。個性やスタイルを重視する人にとっては、うってつけの選択肢となるだろう。
 

 

1:メルセデス・ベンツ GLB(初代・現行型)

■中古車流通台数:約190台
■中古車価格:総額348万~860万円
■新車時価格:512万~753万円
 

メルセデス・ベンツ GLB(初代)▲2020年6月に登場した初代GLB。Aクラスのプラットフォームを活用したクロスオーバーSUVで、GLAよりも100mmホイールベースが伸ばされている

現行型の初代GLBは、メルセデス・ベンツらしい高品質な7人乗りSUVだ。2829mmのロングホイールベースによって、室内は十分な広さを確保。シートも疲れにくいように作り込まれている。学習能力を備えた対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載するなど先進性も備えている。

走りはスポーティで、ハンドリングも軽やかだ。パワーユニットは当初2Lディーゼルターボと2Lガソリンターボだったが、現在は2Lディーゼルターボと出力を向上した2L ガソリンターボ、1.3Lガソリンターボの3種類。優秀なトランスミッションと組み合わされ、スムーズに加速する。足回りもしなやかで、路面の凹凸を見事にいなしてくれる。

日本では7人乗りのみの設定で、2列目は4:2:4分割式のシートバックを採用。3列目は前倒し格納となる。ただ、3列目はあくまで補助席扱い。本国では安全面から「身長168cm以下の乗員のみ使用可能」と注意を促している。そうはいっても3列目のつくりは決しておざなりでなく、窮屈にならないように足元スペースなどが工夫されている。
 

メルセデス・ベンツ GLB(初代▲内装は最新のメルセデスデザインを採用。メーターパネルとセンタースクリーンを組み合わせた大型液晶モニターが目を引く(写真は本国仕様の左ハンドル車)

カーセンサー掲載台数は約190台で、7割弱がディーゼルターボ車の200dだ。その半数以上がスポーティな「AMGライン」系で、4WD車の「4マチック」系グレードも多い。パワフルな2Lガソリンターボを搭載する「250 4マチック スポーツ」は10台以下となっている。

7人乗りの価格帯総額399.1万~860万円。物件の7割弱が走行距離3万km以下なので、走行距離はそこまで神経質になる必要はない。2023年11月にビッグマイナーチェンジが施されているが、コスパを優先するならそれ以前のモデルがオススメ。いずれの年式でもメルセデス・ベンツの高い質感は楽しめるので、搭載するパワートレインと価格を軸に選べば、的外れとなることはないはずだ。
 

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メルセデス・ベンツ GLB(初代) × 乗車定員7名 × 全国
 
 

2:BMW X5(4代目・現行型)

■中古車流通台数:約220台
■中古車価格:総額509.6万~1023万円
■新車時価格:920万~1612万円
 

BMW X5(4代目)▲2019年2月に登場した4代目X5。初代はBMW初のSUVであり、4代目となってもBMWのSUVの中核として世界的な人気を博している

7人乗りSUVでスポーティさと上質さ両方を存分に味わいたいなら、現行型となる4代目X5が筆頭格だ。「駆けぬける歓び」を掲げるBMWらしく走りは爽快で、全長4935mm×全幅2005mm×全高1770mmというボディの大きさを感じさせない走りが魅力。ボディ剛性が高いため、走行安定性も高く、長距離ドライブではクルーザーのような快適な乗り心地を味わえるだろう。

パワーユニットは当初3L 直6ディーゼルターボだけだったが、途中から3L 直6ガソリン+モーターのプラグインハイブリッドなどが追加。モデルライフを通じて多彩なラインナップが用意されたが、7人乗り仕様の設定は初期の3L 直6ディーゼルと、追加された同エンジンのマイルドハイブリッド仕様のみとなっている。

7人乗りのグレートは「xドライブ35d」と同グレードの「Mスポーツ」、さらに高出力の3L 直6ディーゼルターボのマイルドハイブリッド車「xドライブ40d Mスポーツ」。2列目のシートバックは4:2:4分割式が採用され、シートは電動で座面ごと前に倒すことができる。3列目は床下格納式。少し狭めだが、左右のシート間にエアコンダクトとボトルホルダーを設置し、快適性を高めている。
 

BMW X5(4代目)▲インパネのデザインは直線基調でシンプル。中央のコントロールディスプレイはドライバー側に傾けて配置され、操作しやすくなっている(写真は本国仕様の左ハンドル車)

カーセンサー掲載台数は約220台で、7人乗りは約70台。グレード別に見るとxドライブ40d Mスポーツが7割以上を占める。xドライブ35dは数台で、同グレードのMスポーツの方が多くなっている。

7人乗りの価格帯は総額566.6万~1023万円。走行距離は7割以上が1万km以下と、低走行車を見つけやすい。2023年4月のビッグマイナーチェンジ以降の後期モデルはまだ掲載されていないので、今狙うなら前期モデルとなる。中でもオトクなのは、初期モデルの xドライブ 35d Mスポーツの「ドライビング ダイナミクス パッケージ」だろう。
 

▼検索条件

BMW X5(4代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

3:アウディ Q7(2代目・現行型)

■中古車流通台数:約120台
■中古車価格:総額259.9万~1014.7万円
■新車時価格:804万~1156万円
 

アウディ Q7(2代目)▲2016年3月に登場した2代目Q7。全長5070mm×全幅1970mm×全高1735mmという大柄なボディで存在感は抜群だ

現行型となる2代目Q7は、7人乗りSUVにおける優等生。走行性能や使い勝手など、あらゆる面がうまくまとめられているからだ。内外装のデザインはスタイリッシュでスポーティ。走りも、アウディのSUVであるQシリーズの上位モデルにふさわしい出来栄えだ。

ポルシェの上級SUVであるカイエンと共有するプラットフォームは軽量かつ高剛性。足回りは引き締まっており、揺れをきっちりと抑える。エンジンは当初2Lガソリンターボとスーパーチャージャー付き3Lガソリンの設定。しかし、途中から後者は3Lガソリンターボのマイルドハイブリッドに変更され、3Lのディーゼルターボも追加された。駆動方式にはアウディ得意の4WD「クワトロ」を採用し、走行安定性とハンドリングも抜群だ。

7人乗り仕様はオプションとして全車に設定されていたが、2022年10月に全車で標準化された。2列目は3分割式でそれぞれスライド&リクライニングが可能。3列目は電動格納式で、荷室から操作できるのも便利だ。
 

アウディ Q7(2代目)▲内装の素材は言わずもがな上質。大型タッチパッドを備えたインフォテインメントシステム「MMI」も先進的だ

カーセンサー掲載台数は約120台で、そのうち約110台が7人乗りとなっている。グレード別に見ると、最多は3Lガソリンターボのマイルドハイブリッドを搭載する「55 TFSI クワトロ Sライン」。一方で、2023年9月のマイナーチェンジで追加された、ディーゼルターボ搭載の「50 TDI」系はいまだ掲載されていない。

7人乗りの価格帯は総額248.8万~1014.7万円。走行距離は3万km以下の物件が半数と、モデルライフ相応となっている。オススメは2020年8月のビックマイナーチェンジ以降のモデル。前述した55 TFSI クワトロ Sラインが狙いやすいだろう。ただ、価格を優先したいなら、2Lガソリンターボを備える初期モデルの「2.0 TFSI クワトロ」が候補となる。
 

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アウディ Q7(2代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

4:プジョー 5008(2代目・現行型)

■中古車流通台数:約100台
■中古車価格:総額170万~533.8万円
■新車時価格:404万~622.1万円
 

プジョー 5008(2代目)▲2017年9月に登場した2代目5008。プジョー最大のSUVだが、全長4640mm×全幅1840~1860mm×全高1650mmとMサイズにとどまっている

7人乗り輸入SUVの中でオトクさにこだわるなら、2代目5008は注目したい1台だ。内装では全体的にソフトな素材が使われ、高級感を演出。シートもフランス車らしい柔らかさで座り心地がよい。走りでは、“猫足”と称されるプジョーの持ち味を発揮。しなやかに路面を捉え、凹凸も柔らかにいなす。

シティユースが前提ですべてFF車となっているが、走破性も考慮されている。特に、2021年1月のビッグマイナーチェンジ以降の後期モデルは「アドバンストグリップコントロール」が導入され、オフロードでの走行性能が高められた。搭載エンジンは1.6Lガソリンターボと2Lディーゼルターボ。2019年5月には前者がリファインされている。

全車7人乗りで、グレードは「アリュール」と「GT」に大別できる。2列目は3座独立式で、それぞれがスライド&リクライニングできる。3列目は床下格納式を採用。広さはMサイズSUV相応だ。一方、積載性は良好だ。2列目格納時は1862Lまで容量を拡大可能。助手席のシートを前倒しすれば、約3.2mの長尺物も積める。
 

プジョー 5008(2代目)▲プジョーでは小径な変形楕円ハンドルを採用。メーターはステアリングの上から見るように設計され、運転へ集中しやすいようになっている

カーセンサー掲載台数は約100台で、そのうち6割がディーゼル車。グレード別で見るとスポーティなGT系が約70台で、やはりディーゼル車の「GT ブルーHDi」が最多となっている。一方で、豪華装備の特別仕様車「クロスシティ」はガソリンとディーゼルそれぞれ数台しか掲載されていない。

7人乗りの価格帯は総額146.4万~532万円。走行距離3万km以下の物件が約6割なので、そこまで走行距離を気にしなくてよいだろう。性能面を考慮するなら後期モデルがターゲットだが、コスパなら前期モデルが断然オススメ。総額300万円以下で十分に購入圏内だ。
 

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プジョー 5008(2代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

5:ボルボ XC90(2代目・現行型)

■中古車流通台数:約260台
■中古車価格:総額249.5万~1049.6万円
■新車時価格:774万~1359万円
 

ボルボ XC90(2代目)▲2016年1月に登場した2代目XC90。サイズはLサイズで、ボルボのフラッグシップSUVとなる

現行型の2代目XC90は、居心地のよさと先進性を求める人にはうってつけだ。内装はボルボならではの北欧デザインで、洗練されている。シートの厚みを抑えることで室内を広く使え、開放感も高い。また、リサイクル素材を含むシート表皮など、サステナブルな素材を採用。見せかけでない、先進的な車づくりに取り組んでいるのだ。

その思想はパワーユニットにも垣間見える。モデル初期は2Lガソリンターボと同ターボ+スーパーチャージャー、2L ディーゼルターボを設定していたが、途中で廃止。現在では、異なる2Lガソリンエンジンによるマイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドを採用し、電動化を進めている。もちろん、走行性能や乗り心地は損なっておらず、プレミアム感が高められている。

一部のグレード除いた全グレードが7名乗り仕様で、バリエーションが豊富。2列目は4:2:4分割可倒式で、それぞれ前後にスライドできる。3列目シートは電動格納式で、手軽に出し入れ可能。「対応身長は170cm」とメーカーが言うとおり広いわけではないが、7人乗りSUVとしては居住性がよい方だろう。
 

ボルボ XC90(2代目)▲デザインはシンプルで、主張しすぎないのがボルボ流。9インチの縦型センターディスプレイなどデジタル装備もアクセントとして調和している(写真は本国仕様の左ハンドル車)

中古車流通台数は約260台。グレードとして最多は電動スーパーチャージャー搭載のマイルドハイブリッド車「B6」となっている。2Lガソリンターボ車の「T6」系や2L ディーゼルターボの「D5」系、2020年8月以降のPHEVである「リチャージ」系も少なくなく、多様なパワーユニットを選ぶことができる。

7人乗りの価格帯は総額249.5万~1049.6万円。走行距離は1万km以下の物件が半数と、低走行車が多くなっている。オトクなのは2019年8月のビッグマイナーチェンジ以前のモデルで、総額400万円以下でも十分に手に入る。一方で、XC 90の先進的な取り組みを味わい尽くしたいなら、後期モデルの中でも高年式な物件に狙いを定めよう。
 

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ボルボ XC90(2代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

6:ランドローバー ディフェンダー (3代目・現行型)

■中古車流通台数:約290台
■中古車価格:総額609万~1780万円
■新車時価格:489万~1749.6万円

ディフェンダー(3代目)▲2019年11月に登場した3代目ディフェンダー 。1948年に誕生したランドローバー シリーズⅠを源流とした、歴史あるオフローダーだ

現行型となる3代目ディフェンダーは、輸入オフローダーの代表車種のひとつ。モノコック構造のボディや四輪独立サスペンションを採用しているが、本格派であった初代のDNAをしっかりと引き継いでいる。丸目2灯ヘッドライトや四角いシルエットなどデザインし、十分な最低地上高によって対地障害角も確保。最大渡河水深は最大900mmというから驚きだ。

パワーユニットは2L直4ガソリンターボと、2020年11月に追加された3L直6ディーゼルターボのマイルドハイブリッド。前後のトルク配分などを路面状況に応じて調整するフルタイム4WD「コンフィギュラブル・テレイン・レスポンス」を搭載し、圧倒的な悪路走破性を発揮する。現代のSUVらしくオンロードでの走行にも配慮されており、乗り心地は快適。優れた電子制御でコーナリングもスポーティだ。

ボディタイプは3ドアショートの「90」と5ドアロングの「110」の2種類があり、7人乗り仕様は「5+2シート」というオプション装備として後者に採用。V8エンジン搭載グレードと一部の特別仕様車では選べないが、それ以外のグレードでは基本的に設定されている。7人乗り仕様の2列目はシートバックが4:2:4分割式で、3列目は床下格納式。荷室は広大なうえにスクエアで、荷物を積みやすい。

ディフェンダー(3代目)▲インテリアは直線基調で、最新インフォテインメントシステム「Pivi Pro」を採用。ただ、フロアが高いので購入検討の際は乗降性のチェックを

カーセンサー掲載台数は約290台。7人乗りは約70台で、そのうちディーゼル車が7割だ。グレードで多いのは、2020年11月以降に追加された上級グレード「XダイナミックSE」とオフロード仕様の「X」。後者は外観だけでなく、電子制御エアサスペンションやオフロードタイヤを備え、悪路走破性が高められている。ハードユースする人にもってこいのグレードだ。

7人乗りの価格帯は総額757万~1459.2万円。走行距離は、1万km以下の物件が約半数と、まだまだ低走行車が多い。年次改良のよって装備が拡充されており、年式が上がることに100万円近く中古車相場が向上している。価格とのバランスを鑑みると初期の2020年モデルか、マイルドハイブリッドが搭載された2021年モデルが狙い目だろう。

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ランドローバー ディフェンダー(3代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

7:フォード エクスプローラー(3代目)

■中古車流通台数:約140台
■中古車価格:総額120万~654万円
■新車時価格:440万~635万円

エクスプローラー(3代目)▲2011年5月に登場し、2016年のフォード日本撤退まで正規販売されていた3代目エクスプローラー。北米では5代目にあたり、2019年4月まで発売されていた

パワフルで都会的なSUVがお望みなら、3代目エクスプローラーを選ぶのも妙案だ。同モデルからボディをモノコック構造とし、エンジンにもアルミ製ブロックを採用。軽量化としながら、サスペンションも改められ、オンロードでの操舵性が高められている。

パワーユニットは当初3.5LのV6ガソリンのみだったが、2012年1月に2Lガソリンターボを追加。2015年10月には2Lターボは2.3Lターボに変更している。乗り味はアメリカンSUVらしいゆったりとし、のんびり走るのすら楽しい。もちろん、路面状況に最適な走行モードを自動的に設定する「テレインマネージメントシステム」を採用するなど、悪路走破性も高い。

全車7人乗りであり、2列目は6:4分割式を採用。3列目は床下格納式で、上級グレードの「リミテッド」はパワーフォールディング(電動格納)機構が備わっている。3列目の居住性は、全長5m超×全幅2mという大柄なボディだけあって、7人乗りSUVとしては良好だ。荷室も広く、2列目まで格納すると2285Lの容量を確保できる。

エクスプローラー(3代目)▲内装は素材にこだわっており、シートの座り心地もよい。なお、3列目は2列目よりも座面を高くし、窓を広めとすることで、閉塞感を緩和している

カーセンサー掲載台数は約140台で、その半数がターボ車。駆動方式ではFFよりも4WDの方がわずかに多い。グレード別に見ると、最多はスタンダードの「XKTエコブースト」で、前期モデルの2Lをターボ搭載したFF 車がほとんど。続いて、3.5L を搭載した「XLT」とリミテッドそれぞれの4WD車が多かった。

価格帯は総額120万~654万円。正規販売は終了してから8年以上がたっているだけあり、低走行車は少なく、5万km以上の物件が7割以上となっている。フォード撤退以降のモデルも並行輸入車も狙えるが、2015年10月にビッグマイナーチェンジを機に中古車相場が一気に上昇する。そのため、コスパを考えるなら前期モデルがオススメ。総額250万円以下で、アメリカンSUVのベストセラーを狙えるのはうれしい限りだろう。

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フォード エクスプローラー(3代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

8:ジープ コマンダー(2代目・現行型)

■中古車流通台数:約60台
■中古車価格:総額476万~617.7万円
■新車時価格:547万~597万円
 

ジープ コマンダー(2代目)▲2022年10月に登場した2代目コマンダー。ボディサイズは全長4770mm×全幅1860mm×全高1730mmとなっている

輸入オフローダーをカジュアルに楽しみたいなら、現行型の2代目コマンダーを選ぶのも一興だ。頑丈なラダーフレーム構造の初代と異なり、2代目はモノコック構造のプラットフォームを採用。オンロードでは、快適な乗り心地を実現している。こう言うとオフローダーとしての実力を疑問視する人もいるだろうが、そこはジープ。悪路走破性はホンモノだ。

4WDシステムでは、車両の傾きを自動で制御する「ジープアクティブドライブ」と12種類の車両マネジメントシステムを連動させる「セレクテレインシステム」を導入。「サンド/マッド」「スノー」「オート」といった走行モードも備え、あらゆる路面状況に対応する。搭載する2Lディーゼルターボも力強い。

全車7人乗り仕様で、グレードは4WDの「リミテッド」のみ。2列目は6:4分割式で、タンブル機能も備わる。3列目は前倒し式を採用。シートの座り心地はよいが、成人男性が座ると体育座りになってしまう広さだ。やはり、補助席としての活用が妥当だろう。
 

ジープ コマンダー(2代目)▲レザーシートが標準装備されるなど、内装は高級車のような雰囲気。オプション装備のパノラミックサンルーフを選べば開放感抜群だ

カーセンサー掲載台数は約60台。ほとんどがリミテッドで、そのうち半数近くがパノラミックサンルーフ装着車だ。4WD車こそジープの真骨頂だが、燃費を考慮してFF車を希望するなら、数台ほど掲載されている特別仕様車「ロンジチュード」が選択肢となる。

7人乗りの価格帯は総額466万~617.7万円。物件のほとんどが走行距離5000km以下で、登録済未使用車も約10台ある。マイナーチェンジはまだ1度もされていないので、条件が合う物件があったら中古車での購入もひとつの手だ。
 

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ジープ コマンダー(2代目) × 乗車定員7名 × 全国
 

7人乗りSUVのQ&A

Q.機械式駐車場に入れられる7人乗りSUVはある?
A.一般的なサイズの機械式駐車場に入れられる7人乗りSUVは存在しない。機械式駐車場の車両制限は、全長5m以下×全幅1.8m以下×全高1.55m以下であることが多い。これをクリアできるのはコンパクトSUVの中でもさらに小柄な車種のみ。全高1600mmの駐車場もあるが、それでもMサイズ以上に設定される7人乗りSUVは入庫できない。7人乗りSUVを検討するなら、自走式駐車場を確保できるか事前に確認しよう。

Q.スライドドアが付いた7人乗りSUVはない?
A.スライドドアが付いたSUVはないが、SUVテイストのミニバンなら存在する。例えば、三菱 デリカD:5だ。三菱が誇るAWCを採用し、SUVに勝るとも劣らない悪路走破性を備えている。また、コンパクトミニバンのホンダ フリード(2代目)には、専用エクステリアでSUVルックとした「クロスター」グレードが設定されている。
 

デリカD:5 ▲SUVの悪路走破性とミニバンの利便性を兼ね備える三菱 デリカD:5

Q.7人乗りでなく8人乗りのSUVはある?
A.結論から言うと、8人乗りのSUVはある。ただ、Mサイズから用意される7人乗りと異なり、現状では8人乗りは基本的にLサイズにしか設定されていない。そのため、車種数は少なく、低年式のモデルが大半。日本で正規販売される現行型で8人乗りを設定するSUVは、レクサス LXとランドローバー ディフェンダーのみだ。
 

レクサス LX(2代目) ▲こちらが8人乗りを設定するレクサス LX(2代目)
文/綱島剛(DOCUMENT) 写真/茂呂幸正、尾形和美、柳田由人、向後一宏、三菱、日産、マツダ、レクサス、ホンダ、スバル、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、プジョー、ボルボ、ランドローバー、ジープ、フォード

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※記事内の情報は2024年3月1日時点のものです。