6代目ステップワゴン▲2世帯での移動や複数でのレジャーなどで、頻繁に多人数乗車する人には8人乗りは便利。写真はホンダ ステップワゴン(6代目)

8人乗りの車を選ぶポイントは? オススメのモデルも紹介!

8人乗りの車は、普段から多くの人や物を乗せる人にとって見逃せない選択肢。最近では設定する車種が減ってきたが、自分のライフスタイルにピタリとハマれば、8人乗りは生活を豊かにしてくれる唯一無二の存在となる。

ここでは、8人乗りの選び方を解説。8人乗りが設定される車の種類や、今オススメのモデルも紹介する。
 

 
 

車は8人乗り? 7人乗り? 選び方・ポイントを解説!

同じ3列シート車でも、8人乗りと7人乗りが存在する。両者の違いはシートレイアウトだ。

8人乗りは基本的に2列目がベンチシートで、前方から「2-3-3」という座席配置となる。7人乗りはベンチシートによる「2-3-2」配置もあるが、キャプテンシートによる「2-2-3」が多い。それらの違いを踏まえて8人乗りか7人乗りかの選び方を説明する。

最大乗車人数と積載性を重視するなら8人乗り
8人が乗車する可能性がある場合は当然、8人乗り一択。7人が乗車する場合も、8人乗りに利がある。2-3-2の7人乗りとは同じ席配置となるので差は生まれにくいが、2-2-3の場合は「狭い3列目に3名が座る」ことになる。

一方で、8人乗りは広い2列目に3名が座れ、3列目を2名で使えるので、乗客一人ひとりがスペースを確保しやすい。

加えて、積載性を追求する場合も8人乗りがオススメだ。「2-2-3」の7人乗りより2列目をフラットにしやすく、乗車人数が5名以下なら3列目を格納して荷室を広く使える。「2-3-2」の7人乗りとは荷室の使い勝手に差がないが、8人乗りの方が積載性に優れた車種の割合が多い傾向にある。
 

 ステップワゴンのベンチシート▲8人乗りの2列目ベンチシートは6:4分割式が多い。ただ、中には使い勝手に優れた4:2:4式もある。写真はホンダ ステップワゴン(6代目)

2列目の快適性と3列目の乗降性を追求するなら7人乗り
2列目の快適性にこだわりたいなら、選ぶべきは7人乗りだ。「2-2-3」の7人乗りは2列目がキャプテンシートで、座り心地は格別だ。普段の乗車人数が4名以下で2列目の快適性を優先するなら、「2-2-3」の7人乗りがベターだ。

3列目を使う場合でも、乗り降りのしやすさを考慮するなら「2-2-3」の7人乗りが優位だ。2列目を動かす必要のある8人乗りに対して、7人乗りはウォークスルーで3列目に移動が可能。車種によっては前後左右に2列目がスライド可能なものもある。2列目を倒す必要がある8人乗りより、楽に乗り降りできる。

なお、2-3-2の7人の場合は、2列目の快適性も3列目の乗降性も差が出づらいので要注意だ。
 

オデッセイのキャプテンシート▲キャプテンシートにはオットマンや肘掛け、ロングスライドなど多くの装備・機能が採用される傾向にある。写真はホンダ オデッセイ(5代目)
 

8人乗りが設定される車の種類

8人乗りが設定される車は、主に「Mサイズミニバン」「Lサイズミニバン」「SUV」の3種類。ボディタイプやサイズが異なると当然、車としての使い勝手も大きく異なる。そこで各種類の利点と併せて、どういった人に向いているかも解説する。

1:Mサイズミニバン
ミニバンは明確な定義ではないが、ボディサイズによって「コンパクト」「M(ミドル)サイズ」「L(ラージ)サイズ」に大別できる。Mサイズミニバンは、全長がおおむね4500~4800mm、全幅が1700~1750mmほどのミニバンを指す。十分な室内空間を確保しながらも、運転しやすさや燃費性能に考慮したサイズ感となっている。

Mサイズミニバンは8人乗りの中で最も選択肢が多く、選びやすいのも特徴だ。最近では7人乗りを主力にする車種が増えているが、すべての現行型モデルに8人乗りが設定されている。日常の使い勝手を重視したい人や、経済性を重視する人にはうってつけだろう。
 

エスクァイア▲Mサイズミニバンは取り回しと居住性のバランスに優れている。写真はトヨタ エスクァイア(初代)

2:Lサイズミニバン
Lサイズミニバンは、全長が4800mm以上、全幅が1750mm以上のミニバンが該当する。室内は広々とし、3列目にもゆとりがある。大柄なボディでMサイズより取り回しはしづらくなるが、静粛性などは高く、乗り心地は抜群だ。

各メーカーのフラッグシップミニバンとなるため、内外装の質感が高く、豪華装備が採用されているのも長所。それは8人乗り仕様でも同様だ。普段から多人数乗車する人やたくさんの荷物を積みたい人、快適なドライブを楽しみたい人にはピッタリだろう。
 

エスティマ▲Lサイズミニバンは高級感が求められるため、最近では8人乗りの設定が減少傾向にあるのがネック。写真はトヨタ エスティマ(3代目)

3:SUV
ミニバンより選択肢は限定されるが、SUVにも8人乗りがある。全長4900mm以上で、全幅と全高が1900mmを超えるような特L級の車種にのみ設定されている。その持ち味は、走行性能の高さ。パワフルな走りと優れた悪路走破性を兼ね備えている。

室内のスペース効率はミニバンほどではないが、ボディが大きいだけに広さは必要十分。箱型のミニバンとは趣の異なるルックスで、オーナーとしての個性もアピールできる。力強い走りを求める人やアウトドアをスタイリッシュに楽しみたい人にとっては、検討の余地があるだろう。
 

LX▲8人乗りSUVは国産・輸入問わず希少! だからこそ選択肢としてはユニークだ。写真はレクサス LX(4代目)
 

8人乗りの車オススメモデル10選

8人乗りの中でも今オススメのモデルを紹介。MサイズミニバンとLサイズミニバン、SUVからそれぞれピックアップした。
 

 

【8人乗りの車オススメ・Mサイズミニバン編】

Mサイズミニバンでは、8人乗りの王道とも言えるモデル4つをセレクトした。どれも現行型で装備が充実しており、利便性も良好。ちょうど良いサイズの8人乗りを探している人にとっては最右翼となるはずだ。
 

 

1:トヨタ ノア(4代目・現行型)

■中古車流通台数:約870台
■中古車価格:総額245.9万~579万円
■新車時価格:267万~389万円
 

ノア▲2021年12月に登場した4代目ノア。先代からサイズアップし、全車3ナンバー規格となった

現行型となる4代目ノアは、2023年にMサイズミニバンの中で最も売れた人気車種だ(「日本自動車販売協会連合会」調べ)。低床フラットフロアによって、室内は長さ2805mm × 幅1470mm × 高さ1405mmと広々している。

強みとなるのは燃費性能で、Mサイズミニバンでトップ。特に、ハイブリッド車はWLTCモード22~23.4km/Lという低燃費だ。

8人乗りでは2列目に6:4分割チップアップシートを採用。705mmのロングスライドが可能で、カップホルダーなどが付いた格納式センターボックスも備えている。8人乗りであっても、2列目の居心地は良好だ。

ノアには標準ボディとエアロボディがあるが、8人乗りは両ボディのエントリーグレードである「X」と「S-X」、中間の「G」と「S-G」に設定。上級グレードの「Z」と「S-Z」には用意されていない。加えて、8人乗りではハイブリッド車の4WDを選べない点にも注意が必要だ。
 

ノア▲3列目シートは跳ね上げ式を採用。片手でのワンタッチ格納が可能で、簡単に荷室を拡大できる

カーセンサー掲載台数は約870台で、8人乗りは約290台(2024年1月20日現在)。その8割弱がS-Gグレードのガソリン車となっている。ハイブリット車はほとんどないので、燃費が気にする人は見つけたら積極的に検討すると良いだろう。

8人乗りの価格帯は、総額262.2万~440万円。デビューから2年以上がたつが、走行距離1万km以下の物件が8割強を占めている。新車の場合、工場出荷時期は注文から半年以上も先となるので、早く手に入れたい人は中古車で検討するのもアリだ。
 

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トヨタ ノア(4代目) × 乗車定員8名 × 全国
 

2:トヨタ ヴォクシー(4代目・現行型)

■中古車流通台数:約940台
■中古車価格:総額279.8万~596.8万円
■新車時価格:309万~396万円
 

ヴォクシー▲2021年12月に登場した4代目ヴォクシー。2023年の登録台数は、Mサイズミニバンの中で4代目ノアに次ぐ2位!

現行型となる4代目ヴォクシーは、スタイリッシュさが魅力の1台だ。“兄弟車”である4代目ノアとは多くの部分を共有しており、性能や装備はほとんど同じ。大きく異なるのはエクステアで、用意されるのはエアロボディのみ。デザインは「先鋭・独創」をキーワードに、洗練された雰囲気に仕上げられている。

当然8人乗り仕様もノアを共通で、2列目に6:4分割チップアップシートを採用。2列目の座面を跳ね上げるができ、7人乗りより荷室を広く使える。さらに3列目へのアクセスもしやすくなり、8人乗り仕様のネックを補うことができる。

8人乗りはエントリーグレードである「S-G」のみに設定。4代目ノア同様、上級の「S-Z」には8人乗りが用意されておらず、8人乗りのハイブリッド車では4WDを選べない。
 

ヴォクシー▲ヴォクシーの内装色も天井色もブラック。なお、ノアは標準ボディの場合グレードによってカラーが異なる

カーセンサー掲載台数は約940台あるが、8人乗りは約20台と少なめ。そのうちハイブリッド車は約10台となっている。

8人乗りの価格帯は総額で306.8万~445万円。走行距離はすべて3万km以下で、2万km以下が半数ほどとなっている。4代目ノアにも言えるが、7人乗りが主力となるモデルだけに、8人乗りを中古車で狙うなら早めの行動が吉だ。
 

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トヨタ ヴォクシー(4代目) × 乗車定員8名 × 全国
 

3:ホンダ ステップワゴン(6代目・現行型)

■中古車流通台数:約600台
■中古車価格:総額258.9万~551.9万円
■新車時価格:299.9万~391.3万円
 

ステップワゴン▲2022年5月に登場した6代目ステップワゴン。ノア/ヴォクシーと同様に全車3ナンバーサイズとなっている

現行型となる6代目ステップワゴンは、日常使いに優れている。ホンダ独自の「センタータンクレイアウト」による低床化で、室内長2845mm × 室内幅1545mm × 室内高1410~1415mmを実現。クラストップの室内高としながら、シート形状や座面位置などを工夫し、全席で開放感ある視界を確保している。

8人乗りでは、2列目にセンターアームレスト付きの6:4分割ベンチシートを採用。ソファのようにくつろげ、3列目を格納時には荷室を最大1463Lまで拡大できる。3列目シートは床下格納式を採用。格納時に左右からの張り出しが生じない分、跳ね上げ式より荷物を積み込みやすい。

8人乗りは標準ボディの「エアー」と、エアロボディのエントリーである「スパーダ」に設定。エアロボディの上級グレードである「スパーダプレミアムライン」には用意されていない。8人乗りはガソリン車とハイブリッド車を選べるが、そもそもハイブリッド車は2WDのみの設定である点は留意しておこう。
 

ステップワゴン▲インテリアは水平基調のデザインを採用。平衡感覚を保ちやすいため、頭の揺れを低減でき、車酔いしにくい設計になっている

カーセンサー掲載台数は約600台だが、8人乗りは約30台。グレード別に見るとエアーが約10台、スパーダが約20台となっている。そのうちハイブリッド車の掲載台数は、エアーもスパーダも約5台と希少だ。

8人乗りの価格帯は総額で269.2万~399.9万円。走行距離5000万km以下の物件が約15台と半数を占めている。希望条件に合う物件があれば中古車で手に入れるのも一案だろう。
 

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4:日産 セレナ(6代目・現行型)

■中古車流通台数:約810台
■中古車価格:総額259.1万~519.3万円
■新車時価格:276.9万~479.8万円
 

セレナ▲2022年12月に登場した6代目セレナ。2Lガソリン車とハイブリッド車の「e-POWER」が設定されているが、駆動方式は2WDのみとなる

現行型となる6代目セレナの魅力は、8人乗りMサイズミニバンとしての完成度の高さだ。クラスで最もボディが小さく、グレードによっては5ナンバーサイズに収められている。一方で、室内長3135~3145mm × 室内幅1545mm × 室内高1400mmと、車内はクラスで最も広くなっている。

特筆すべきは、1列目にも2列目にもセットできる「スマートマルチセンターシート」だ。2列目にセットすればアームレスト付きのベンチシートとして使える。一方で、1列目にセットすれば2-3列目がウォークスルーとなるだけでなく、2列目の横スライドが可能。7人乗りと比べても3列目への乗降性は遜色ないだろう。

最上級の「e-POWER ルキシオン」こそ7人乗りだが、標準ボディのエントリーである「X」と中間の「XV」、エアロボディの「ハイウェイスターV」は8人乗りのみの設定。8人乗りを基本として開発されているため、7人乗りよりも選びやすくなっているのも特徴だ。
 

セレナ▲2列目は最大で640mmのロングスライドが可能。3列目もクラスで唯一、前後のスライド機構が備わっている

カーセンサー掲載台数は約810台で、8人乗りは約790台と9割以上を占める。そのうち最多となるグレードはハイウェイスターVで約710台。人気のハイブリッド車は約110台掲載されており、そのほとんどがハイウェイスターVだ。

8人乗りの価格帯は総額で262.1万~518.3万円。走行距離5000km以下の物件が約650台で、登録済未使用車も約250台となっている。選択肢が豊富なうえに、低走行の物件が多いのはうれしいところだろう。
 

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日産 セレナ(6代目) × 乗車定員8名 × 全国
 

【8人乗りの車オススメ・Lサイズミニバン編】

Lサイズミニバンでは、他のミニバンと一線を画す5モデルを厳選。いずれも中古車として“おいしく”なっている。Lサイズミニバンは、新車では車格の高さに応じた価格となるだけに、ぜひ注目してほしい。
 

 

5:ホンダ オデッセイ(5代目・現行型)

■中古車流通台数:約1050台
■中古車価格:総額48万~519.9万円
■新車時価格:249万~516.5万円
 

オデッセイ▲2013年11月に登場した5代目オデッセイ。2022年9月に国内販売が終了したが、2023年12月より中国で生産したモデルを輸入して再販されている

Lサイズミニバンでもスポーティさにこだわるなら、現行型となる5代目オデッセイに注目だ。超低床プラットフォームによって低重心とすることで、安定感のあるハンドリングを実現。Lサイズミニバンとしては小柄なボディとし、車高を抑えることで横揺れも軽減している。最小回転半径は5.4mとMサイズミニバン並みなのも見事だ。

8人乗り仕様の2列目シートは6:4分割式を採用。ドリンクホルダー付きセンターアームレストを備えている。室内はLサイズミニバンとして必要十分な広さ。3列目が床下格納式で、積載性も高い。加えて、グレードとパワートレイン、駆動方式が同じ7人乗りと比べて、車重が50~60kgほど軽く、走行および燃費性能で優位だ。

2023年12月からの再販モデルでは7人乗りのみとなっているが、2013年11月~2022年9月までは8人乗りを幅広くラインナップ。2WDではエアロボディのハイブリッド車における最上級グレード「アブソルートEX」以外の全グレードに設定され、4WDはすべて8人乗りとなっている。
 

オデッセイ▲室内には、柔らかな感触のソフトパッドパネルなど、ホンダの最上級ミニバンにふさわしい上質な素材が使用されている

カーセンサー掲載台数は約1050台だが、8人乗りは約210台。そのうちエアロボディの「アブソルート」系が約180台と8割強を占める。パワートレイン別に見ると、ハイブリッド車は約20台と少なめで、大半がガソリン車だ。

8人乗りの価格帯は総額52万~417万円で、走行距離5万km以下の物件が約70台と1/3ほど。安全性能が気になるなら先進安全装備の「Honda SENSING」が全車に標準化され2017年11月以降がオススメ。一方で、デザインや快適装備にこだわるなら、2020年11月のビッグマイナーチェンジ以降の後期モデルが狙い目だ。
 

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ホンダ オデッセイ(5代目) × 乗車定員8名 × 全国
 

6:三菱 デリカD:5(初代・現行型)

■中古車流通台数:約2220台
■中古車価格:総額25万~751万円
■新車時価格:221.3万~465.6万円
 

デリカD:5▲2007年1月に登場した初代デリカD:5。デリカとしては5代目にあたる

多人数でのドライブだけでなく、趣味も満喫したい! という人には、デリカD:5が有力候補だろう。「ミニバンの優しさ」と「SUVの力強さ」との融合をテーマに開発され、広々とした車内と多彩なシートレイアウト、本格的な悪路走破性を兼ね備えている。特に、三菱謹製の4WDシステムはアウトドアシーンで大活躍するだろう。

8人乗りの2列目シートは6:4分割式で、センターアームレストとサイドアームレストを装備。チップアップ機構も備わり、荷室を広く使えることができる。なお、2列目のチップアップ機構はデビュー時には助手席側のみだったが、2010年1月のマイナーチェンジで両側に備わった。

8人乗りは一部の特別仕様車を除いて全グレードに設定。8人乗りは7人乗りより10kgほど車重が重い傾向にあるが、燃費性能に差がなく、装備も主に2列目シートまわりに違いがあるのみとなっている。8人乗りと7人乗りで、より自分の生活に合っている方を選ぶことができるのはありがたい。
 

デリカD:5▲室内は、車格に応じた広さと質感を確保。デビューから15年以上がたつが、度重なるマイナーチェンジによって快適装備が拡充されている

カーセンサー掲載台数は約2220台で、8人乗りの約1690台。ミニバンとしては珍しく4WD車が多く、8人乗りでも約1460台が掲載されている。ハイブリッド車はないが、経済的なディーゼルターボ車が設定されており、8人乗りの6割ほどを占めている。

8人乗りの価格帯は総額33.8万~751万円。走行距離5万km以下の物件が約820台、5000km以下が約340台と、息の長いモデルとしては低走行車が多い。

年式が古いモデルなら総額100万円以下でオトクに狙えるが、装備を優先するなら2019年2月以降の後期モデルがベター。内外装が一新され、先進安全装備「e-Assist」が全車に導入されている。
 

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三菱 デリカD:5(初代) × 乗車定員8名 × 全国
 

7:日産 エルグランド(3代目・現行型)

■中古車流通台数:約1080台
■中古車価格:総額39.8万~498.7万円
■新車時価格:307.7万~837.9万円
 

エルグランド▲2010年8月に登場した3代目エルグランド。パワートレインは2.5Lと3.5Lのガソリンの2種類となっている

ドライブの快適さを追求するなら、現行型となる3代目エルグランドがイチオシだ。「キング・オブ・ミニバン」という開発コンセプトとおり、室内は広大で、装備も豪華。走行性能も素晴らしい。車高を抑えることで、ハンドリングの安定性を向上。リアにマルチリンクサスペンションを採用し、路面からの衝撃を受けやすい3列目でも乗り心地がよい。

8人乗りの2列目シートは6:4分割式で、カップホルダー付きの大型アームレストを採用。2列目はもちろん、3列目もフィット感の強いシートを採用し、居心地に優れている。積載性も良好だ。3列目使用時でも、9インチのゴルフバッグを最大6セット積載可能。3列目シートは6:4分割の床下格納式なので、臨機応変に荷室をアレンジできる。

3代目エルグランドは標準ボディの「250XG」とエアロモデルの「ハイウェイスター」系があったが、2020年10月からハイウェイスター系に一本化された。8人乗りは250XGやエアロのエントリーである「ハイウェイスターS」や特別仕様車の「ハイウェイスタークロム」などに設定。ただ、最上級グレードの「ハイウェイスタープレミアム」やカスタムカーの「VIP」などにはラインナップされていない。
 

エルグランド▲インテリジェントエアコンシステムやツインサンルーフなどの快適装備がふんだんに用意されている

カーセンサー掲載台数は約1080台で、8人乗りの約190台となっている。そのうちの8割以上がハイウェイスター系で、最多となるのは2.5Lの「250ハイウェイスター」。250ハイウェイスターSや3.5Lの「350ハイウェイスター」がそれぞれ約30台で後に続く。

8人乗りの価格帯は総額46万~435万円。走行距離5万km以下の物件は約40台だが、走行距離を10万kmまで広げると約100台が候補となり、総額200万円以下で大半の物件が狙える。もちろん、安全性能を考慮するならインテリジェントFCWなどを備えた2020年10月以降の後期モデルがベストだが、それ以前のモデルを狙って、高級ミニバンをオトクに手に入れるのも一興だ。
 

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日産 エルグランド(3代目) × 乗車定員8名 × 全国
 

8:トヨタ アルファード(3代目)

■中古車流通台数:約3020台
■中古車価格:総額206.7万~2313.9万円
■新車時価格:319.8万~1607.2万円
 

アルファード▲2015年1月から2023年5月まで生産されていた3代目アルファード。パワーユニットはガソリンの3.5Lと2.5L、ハイブリッドの2.5Lという3種類

「多人数乗車できる高級車」と聞くとアルファードを思い浮かべる人は多いだろうが、8人乗りを狙うなら3代目が選択肢となる。なぜなら、新型の4代目は現時点では7人乗りしか設定されていないからだ。もちろん、旧型といえど3代目の実力はいまだ一線級。むしろ室内長と室内高自体は4代目を上回っており、広さにおいても勝るとも劣らない。

8人乗りの2列目シートは6:4分割式で、カップホルダー付きのセンターアームレストと回転式アームレストを装備。チップアップ機構も備えている。最大720mmのロングスライドも可能で、居住性はさすがの一言だ。シート表皮はグレードによって異なるが、ファブリックとファブリック+合革の二択。ただ、どちらも柔らかで、肌触りも良い。

8人乗りは標準ボディのエントリーである「X」と中間グレードの「G」、エアロボディのエントリーである「S」に設定。気をつけたいのは、8人乗りでハイブリッド車を選べるのはXのみである点。また、8人乗りのGが用意されていたのは、2015年1月~2017年11月の最初期モデルだけである点も要注意だ。
 

アルファード▲8人乗りの利点のひとつがフラットなシートアレンジ。2列目と3列目を後倒ししてつなげれば、ゴロリと寝転がれるスペースをつくることができる

カーセンサー掲載台数は約3020台だが、8人乗りの約190台と少なめだ。そのうち最多のグレードはガソリン車のXが約90台で、Sの約80台が続く。Gと、ハイブリッド車のXはともに10台程度で希少となっている。

8人乗りの価格帯は総額206.7万~497.7万円。2023年に世代交代したばかりなので、走行距離5万km以下の物件が半分以上となっている。安全装備が拡充された2018年10月以降のモデルだが、コスパ重視で最初期モデルを狙うのも妙手。総額300万円以下で、国産車トップレベルの乗り心地を味わえる。
 

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9:トヨタ ヴェルファイア(2代目)

■中古車流通台数:約1780台
■中古車価格:総額168.7万~2013.9万円
■新車時価格:319.8万~1607.2万円
 

ヴェルファイア▲3代目アルファードとともに、2015年1月から2023年5月まで生産された2代目ヴェルファイア

高級感や利便性だけでなく個性も大切にしたい人には、ヴェルファイアがピッタリだろう。兄弟車であるアルファードと同様に、現行型である3代目は現在7人乗りのみなので、2代目が8人乗りの選択肢となる。アルファードと性能差はなく、違いは主にエクステリアのみ。デザインは「大胆・不敵」がテーマで、迫力のあるルックスに仕上げられている。

当然、走行性能は上質。滑らかな走行感で、静粛性にも優れている。2列目が6:4分割式チップアップシートの8人乗りでも、乗り心地は上々だ。積載性も優秀。3列目は跳ね上げ式だが、148Lも収まる床下収納によって背が高い荷物も積みやすい。2列目を使用時でも最大1300Lを載せられので、アウトレットなどでのまとめ買いでも困らないだろう。

8人乗りは標準ボディの「X」と中間グレードの「V」、エアロボディの「Z」に設定。構成的には3代目アルファードと同様で、8人乗りのハイブリッド車はXのみ、Vの8人乗りは最初期モデルのみなのも同じだ。一方、3代目アルファードと異なるのは、2021年4月からグレードが「ゴールデンアイズ」に一本化されたこと。そのため、8人乗りが設定されていたのは2015年1月~2021年4月となる。
 

ヴェルファイア▲3列目シートは5:5分割式を採用し、最大465mmのロングスライドが可能。スペースも十分に確保し、ゆったりとくつろげる

カーセンサー掲載台数は約1780台だが、8人乗りは約160台。そのうち最多となるグレードはZが約80台となっている。続いて多いのはガソリン車のXが約60台で、やはりVやハイブリッド車のXは掲載台数が少なめだ。

8人乗りの価格帯は総額178.8万~424.4万円。8人乗りは2021年4月までの生産なので、3代目アルファードより走行距離が延びており、走行距離5万km以下の物件が約60台となっている。中古車選びのポイントは3代目アルファードと同様だが、2代目ヴェルファイアの方が格安な物件を見つけやすいので、積極的にオトクな物件を探してみるのも良いだろう。
 

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【8人乗りの車オススメ・SUV編】

SUVでは今こそ狙いたいモデルを1つチョイス。走行性能や居住性、ルックス、存在感と8人乗りSUVに求められる要素をすべて備えた1台だ。
 

 

10:トヨタ ランドクルーザー200(初代)

■中古車流通台数:約220台
■中古車価格:総額228.6万~980万円
■新車時価格:435万~723.6万円
 

ランドクルーザー200▲2007年9月から2021年8月まで生産されたランドクルーザー200。なお、後継車のランドクルーザー300には8人乗りが未設定なので注意

多くの人と物を乗せてアウトドアで愛車をガシガシ使いたい人には、ランドクルーザー200がもってこいだ。強固なラダーフレーム構造を採用し、トルセン式センターデフを用いた本格的なフルタイム式4WDを導入。当初は4.7L、後に4.6LとなるV8エンジンを搭載し、オンロードでもオフロードでもグイグイ駆け抜ける。

8人乗りの2列目は6:4分割式タンブルシートを採用。シートバックを座面と一緒に前に跳ね上げることができ、3列目への乗降性が高められている。一方で、シートバックには4:2:4分割式を採用し、乗車人数や荷物に応じた柔軟なアレンジが可能。スライド機構も備わり、最上級グレードの「ZX」ではパワースライドも装備している。

ランドクルーザー200は8人乗りが基本であり、エントリーグレードの「GX」を除いた全グレードに採用。中間グレードの「AX」と、同グレードに装備を追加した「AX Gセレクション」、最上級のZXから選ぶことができる。加えて、「ZX Gフロンティア」などの特別仕様車も8人乗りとなっているのも好印象だ。
 

ランドクルーザー200▲3列シートは跳ね上げ格納式を採用。無骨な印象が強いが、上級グレードではナッパレザーや本革を採用されるなど、室内の装いは上質だ

カーセンサー掲載台数は約220台で、8人乗りは約200台。そのうち半数以上は最上級グレードの「ZX」で、次にAX Gセレクション、AXと続く。つまり、上位グレードほど掲載台数が多くなっているのだ。上位グレードにはサスペンション制御機構の「4-Wheel AHC&AVS」などのメカニズムも盛り込まれるので、走りを重視するならZXを狙いたい。

8人乗りの価格帯は総額228.6万~929万円。ハードユースされた車両が多いイメージだが、走行距離5万km以下が半数以上ある。先進安全装備が標準化された2015年8月以降の後期モデル、特にZXなら現行の上級SUVと比べても遜色ないが、コスパ優先なら2007年9月~2015年7月のAXがイチオシ。総額300万円でも十分に購入圏内だ。
 

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トヨタ ランドクルーザー200(初代) × 乗車定員8名 × 全国
文/綱島剛(DOCUMENT) 写真/尾形和美、ホンダ、トヨタ、レクサス、日産、三菱

※記事内の情報は2024年1月20日時点のものです。
 

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