コンパクトSUVオススメ20選一覧|いま買うなら? 国産・海外車の人気モデルや中古車ランキングも紹介【2024年】
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / 日産 / ホンダ / マツダ / スズキ / 三菱 / ダイハツ / アウディ / フォルクスワーゲン / ミニ / プジョー / ルノー / フィアット / DS Automobiles / SUV / スモール / イグニス / 500X / ロッキー / ジューク / ジムニーシエラ / Q2 / キックス / RVR / ミニクロスオーバー / 2008 / SX4 S-CROSS / キャプチャー / ヴェゼル / CX-3 / クロスビー / DS3クロスバック / C3エアクロスSUV / ライズ / T-Cross / ヤリスクロス / ぴえいる
2024/09/10

コンパクトSUVのオススメは? 国産・輸入車の人気モデル20車種を紹介!
SUVの中でも注目度が高いコンパクトSUV。アウトドアシーンで活躍するだけでなく、小回りが利くサイズ感で街乗りにもピッタリだ。
そこで、この記事ではコンパクトSUVの魅力や選び方を解説するとともに、オススメのコンパクトSUV20車種をピックアップ! 新車でも買える現行型から、すでに中古車でしか手に入らないモデルまで幅広く紹介する。
目次
- コンパクトSUVとは?
- コンパクトSUVの魅力とメリット
- コンパクトSUVの選び方・ポイント
- 【コンパクトSUV(国産車)オススメ12選】
- 1.ホンダ ヴェゼル(2代目・現行型)
- 2.トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー(初代・現行型)
- 3.トヨタ ヤリスクロス(初代・現行型)
- 4.スズキ ジムニーシエラ(3代目/JB74・現行型)
- 5.日産 キックス(2代目・現行型)
- 6.マツダ CX-3(初代・現行型)
- 7.スズキ クロスビー(初代・現行型)
- 8.スズキ イグニス(初代)
- 9.日産 ジューク(初代)
- 10.ホンダ ヴェゼル(初代)
- 11.スズキ SX4 S-CROSS(初代)
- 12.三菱 RVR(3代目・現行型)
- 【コンパクトSUV(輸入車・海外車)オススメ8選】
- 1.フォルクスワーゲン T-Cross(初代・現行型)
- 2.アウディ Q2(初代・現行型)
- 3.フィアット 500X(初代・現行型)
- 4.ミニ ミニクロスオーバー(初代)
- 5.プジョー 2008(初代)
- 6.ルノー キャプチャー(初代)
- 7.シトロエン C3エアクロスSUV(初代・現行型)
- 8.DSオートモビル DS3クロスバック(初代)/DS3(2代目・現行型)
- コンパクトSUVの人気車種ランキングTOP10
- コンパクトSUVのよくある質問
コンパクトSUVとは?
コンパクトSUVとは、大人気のSUVと運転しやすくビギナーにもぴったりなコンパクトカー、両方の魅力を兼ね備えた車のこと。
つまり、悪路走破性に優れアウトドアシーンで活用するSUVのメリットと、ボディサイズが小さく狭い道の多い街中も走りやすいコンパクトカーのメリットを、両方ともゲットできる車というわけだ。そのバランスの良さから、現在人気の高いカテゴリーのひとつになっている。
SUVにはボディサイズの大きな「ミドルサイズSUV」や「ラージサイズSUV」もあるが、それらと比較してコンパクトSUVは「小型SUV」や「ミニSUV」と呼ばれることもある。
ただ、ボディサイズには明確な定義はなく、メーカーによってもマチマチだ。とはいっても「全長4.5m未満」「全幅1.8m未満」が大まかな目安と言えるだろう。
▲コンパクトSUVと言っても背が高くて、存在感のある車種もある。写真はスズキ ジムニーシエラ(3代目/JB74・現行型)コンパクトSUVの魅力とメリット
では、他サイズSUVではなくコンパクトSUVを選ぶ理由やメリットはどこにあるのか? 詳しく見ていこう。
コンパクトSUVは他サイズSUVと比べて燃費が良い。というのもミドル・ラージサイズSUVは、その重いボディを動かすために排気量の大きなエンジンを積みがちで、どうしても燃費が悪くなってしまうからだ。
また、コンパクトSUVは毎年支払う自動車税や、車検時に支払う自動車重量税も抑えやすい。他SUVと比べて排気量は小さく、車両重量も軽いからだ。
▲コンパクトSUVの中にはハイブリッドシステムを搭載し、優れた燃費性能をもつものも多い。写真はトヨタ ヤリスクロス(初代・現行型)
コンパクトSUVはサイズが小さいので、車の前後左右の距離感(車両感覚)がつかみやすい。また、最小回転半径が小さく小回りが利くため、他サイズSUVと比べて狭い道の交差点も曲がりやすい。
これはコンパクトSUVに限った話ではないが、一般的にSUVは最低地上高が高く、自然と着座位置が高くなり、上から見下ろすような視界になる。だから見通しがよく、運転しやすいのだ。
▲小さな車体を生かして、街中でもスイスイ進むことができる。写真は日産 キックス(2代目・現行型)
一般的に、大きい車よりも小さい車の方が価格は安い。単純に大きな車より使う材料が少ないというのが理由のひとつ。
また、小さな車は若い人から「初めての1台」として選ばれやすいため、メーカー各社は車内(内装)に使う素材を大きな車と比べて安価なものにしたり、機能をある程度絞ったりするなどして、価格を抑える努力をしている。
とはいっても「安かろう悪かろう」では支持は得られないため、衝突被害軽減ブレーキをはじめ今の時代に必要不可欠な先進機能を標準装備するなど、安い価格設定の中でも「いかにライバル車にない魅力を出せるか?」と、各社腐心している。
コンパクトSUVの選び方・ポイント
コンパクトSUVを選ぶ際、まずはデザインで選ぶ人もいるだろう。もちろんデザインは重要だが、購入後のカーライフを充実させたいのであれば、下記5つのポイントにも注目してみると良いだろう。
コンパクトSUVと一口に言っても、車種によってボディサイズの大小がある。駐車場の大きさや周囲の道路幅も考え、自分にとって適切な大きさを検討しておこう。
また、商業施設やマンションにある機械式駐車場によっては、全幅が1.7mを超えていたり全高が1.5mを超えていたりすると止められない場合もある。特に自宅マンションが機械式駐車場の場合は、あらかじめ止められるサイズを確認しておこう。
▲一言にコンパクトSUVと言っても、その中にも大小関係は存在する。写真はマツダ CX-3(初代・現行型)
主に街乗りが中心なら、荷室容量はさほど気にする必要はない。しかし、キャンプやアウトドアスポーツなどの相棒として選びたいなら、荷室の広さはしっかり確認しておこう。
一般的に荷室の広さはボディサイズに比例するが、メーカーの創意工夫で同じサイズでもライバル車より荷室が広いモデルもある。カタログなどで確認しておくと良い。
また、荷室はそれほど広くなくてもルーフキャリアを備えて、そこに荷物を積むという方法もあるが、その場合はルーフレールが備わる車かどうか確認しておこう。
▲後席を倒すことで荷室容量が大きくアップすることも。どんなものを載せるのかをイメージしてチェックしよう。写真はダイハツ ロッキー(2代目・現行型)
荷室同様、車内(居住スペース)も、ボディサイズやメーカーの創意工夫などで各車に差がある。子供の送り迎えなどで後席にも乗せることが多いなら、なるべく室内が広めのコンパクトSUVがいいだろう。特に後席に3人乗せることがあるなら、室内幅にも留意したい。
▲3人以上乗車する機会が多いなら、前席だけでなく後席の広さもしっかり確認を。写真はホンダ ヴェゼル(2代目・現行型)
総じて燃費の良いコンパクトSUVだが、それでも各車の燃費には差がある。また軽自動車と違い、コンパクトSUVにはハイブリッドシステムやマイルドハイブリッドシステムを搭載するモデルも多い。ランニングコストに直結する部分なので、各車の燃費やハイブリッドシステムなどの有無をチェックしておこう。
▲特に通勤などで使用し走行距離が多めになる人は、燃費性能をしっかり確認してほしい
コンパクトSUVを含め、一般的にSUVは未舗装路をはじめとした凹凸のある道でも車の下をこすらないように、最低地上高が高められている。これだけでも普通のコンパクトカーやセダンなどより悪路走破性は高いのだが、それに加えて4WD車には悪路を走破するための機能が与えられているモデルもある。
例えば、雪道で滑らずに走れる機能や砂地などでスタックしにくい機能、ステアリング操作に集中できるよう下り坂で一定の速度を保ってくれる機能などだ。各車それぞれ特色があるので、コンパクトSUVで楽しみたい目的に合わせて選ぶようにしよう。
▲本格SUVを凌ぐような悪路走破性を備えるものも。写真はトヨタ ヤリスクロス(初代・現行型)コンパクトSUV(国産車)オススメ12選
ではこれから、オススメのコンパクトSUVを20モデル紹介する。まずは国産車12モデルから解説する。現行車種だけでなく中古車でしか買えないお得な絶版車もピックアップしたので、自分の条件と照らし合わせながらチェックしてみると良いだろう。
1.ホンダ ヴェゼル(2代目・現行型)
人気の秘密は低燃費&高い安全性能&使い勝手の良さ
▲ルーフ後端を大きく傾斜させ、後席ドアの取っ手を隠すデザインにしたことでクーペのようなフォルムに。e:HEV車の4WDはモーターを活用することで雪道での走破性能や、ワインディングなどでのコーナリング性能を高めてくれる2021年4月に登場した現行型の2代目ヴェゼル。燃料タンクを前席下に置くことで室内空間を効率良く使える「センタータンクレイアウト」を初代から踏襲しているため、室内は広々としていて、シートアレンジも多彩だ。
さらにハイブリッドによる低燃費化や、同社の先進安全運転支援機能「ホンダセンシング」を全車に標準装備したことも人気の要因になっている。
その他、片足のつま先をリアバンパー中央下へ入れて引くとバックドアが開閉する「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」が、上位グレードのe:HEV Zとe:HEVプレイに標準装備されている。
搭載されたパワートレインは、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステムのe:HEVと、1.5Lガソリンの2種類。いずれもトランスミッションはCVTとなる。
▲フルオートエアコンは全車に標準装備。e:HEVプレイには高度な機能のカーナビ・オーディオが備わるが、他グレードはいずれもレス仕様。前席にはUSBジャックが標準装備される原稿執筆時点で中古車掲載台数は約2405台。車両平均価格は約289万円で、総額での価格帯は207.7万~428.2万円。平均走行距離はわずか約1.7万kmで、登録済未使用車は約340台だ。
最も台数が多いグレードはe:HEV搭載の「Z」で約1350台と、半分以上を占める。走行距離2万km以下の物件を総額240万円前後から見つけられる。この1年ほどで中古車価格はだいぶこなれてきた。
とはいっても低走行車をまだ見つけやすいので、中古車にも注目してみるのもアリ。その際は、コンディションだけでなくオプション装備の有無なども確認しよう。
▼検索条件
ホンダ ヴェゼル(2代目)×全国【2代目ヴェゼルの注目データ】
生産期間:2021年4月~
ボディサイズ:全長4330~4340mm×全幅1790mm×全高1580~1590mm
室内寸法:室内長2010~2020mm×室内幅1445mm×室内高1225~1240mm
ホイールベース:2610mm
燃費(WLTCモード):15.0~26.0km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1496cc
エンジン最高出力:106~118ps
エンジン最大トルク:127~142N・m
モーター最高出力:131ps
モーター最大トルク:253N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:227.9万~377.6万円
中古車の車両価格帯:193万円~419.8万円
2.トヨタ ライズ(初代・現行型)/ダイハツ ロッキー(初代・現行型)
クラストップレベルの広いラゲージ、先進機能も充実!
▲写真はトヨタライズ。「スマートアシスト」には誤発進抑制機能や車線逸脱警報機能などが備わる。ヘッドライトは全車LED。ラゲージは荷物の量やカタチに合わせてラゲージフロアの高さを変えられる
▲こちらはダイハツ ロッキー。フロントグリルなどエクステリアデザインが若干異なる2019年11月にデビューしたトヨタの初代ライズと、ダイハツのロッキー。両車はいわゆる兄弟車で、見た目やグレードによる装備差などが異なるものの、基本性能は同じだ。
SUVらしく力強い見た目と、全長が4mを切るサイズながら広いラゲージ容量(369L)、さらにダイハツの先進安全運転支援機能「スマートアシスト」が全車に標準装備されている(ライズは最廉価グレードを除く)ので安全性能が高いことが人気の理由だろう。
また、アクセル&ブレーキ操作をしなくても先行車に追従する全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールや、駐車時に音声でもサポートしてくれるスマートパノラマパーキングアシストなども用意されている。
デビュー時のパワートレインは1Lターボ×CVTのみだった。2021年11月にはハイブリッドモデル(1.2L+モーター)が追加され、同時に1Lターボ車は1.2Lのノンターボに切り替えられた。
▲スマートフォンのアプリを画面で操作できるディスプレイオーディオが、全車にオプションで用意されている。4WD全車と2WDの一部グレードには運転席・助手席シートヒーターが標準で備わる(写真はライズ)原稿執筆時点でライズの掲載台数は約2570台。車両平均価格は約213万円で、総額での価格帯は129.8万~327.9万円。平均走行距離は約2.3万kmだ。
最も多いのは1Lターボを搭載した「Z」グレードで約1120台で、4割強を占める。走行距離約2万km以下でも総額160万円前後から見つけることができる。
一方のロッキーの掲載台数は約730台。平均価格は約208万円で、総額での価格帯は143.8万~289万円。平均走行距離は約2.2万kmとなっている。
こちらで最も多いのは2021年11月に登場したハイブリッド車で最上級グレードの「プレミアムG HEV」で、約250台が掲載されていた。1万km以下の同グレードは総額約190万円前後から探すことができるなお、次いで多いのは1.2Lガソリン車の「プレミアムG」となっている。
▼検索条件
トヨタ ライズ(初代)×全国▼検索条件
ダイハツ ロッキー(2代目)×全国【初代ライズ/2代目ロッキーの注目データ】
生産期間:2019年11月~
ボディサイズ:全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm
室内寸法:室内長1955mm×室内幅1420mm×室内高1250mm
ホイールベース:2525mm
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):17.4~28.0km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/シリーズ式ハイブリッド
排気量:996~1196cc
エンジン最高出力:82~98ps
エンジン最大トルク:105~140N・m
モーター最高出力:106ps
モーターエンジン最大トルク:170N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:ロッキー166.7万~242.2万円/ライズ167.9万~232.8万円
中古車の車両価格帯:ロッキー119.2万~269.6万円/ライズ124.2万~309.8万円
3.トヨタ ヤリスクロス(初代・現行型)
デザイン重視ながら、4WD車は悪路走破性も◎
▲フェンダーが大きく張り出すデザインのため、全幅は1765mmと3ナンバーサイズとなるが、全長はライズよりちょっぴり長い程度。街乗りで取り回しに困ることはないだろう。このクラスでは珍しく、リアバンパー下で足を振るとバックドアが開閉する機能が設定されている2020年8月に登場した初代ヤリスクロス。一見するとデザインを重視した街乗り中心のコンパクトSUVに思えるが、実は4WD車の悪路走破性は意外と高い。
4WDシステムはガソリン車とハイブリッド車で異なり、ガソリン車の4WDは「泥濘地&砂地/岩場&ダート/ノーマル」の3モードから路面状況に応じて任意に選べるマルチテレインセレクトが装備される。
一方のハイブリッド車は、スタックから脱出しやすくなるトレイルモードを装備。さらに、ガソリン・ハイブリッドとも一定速度で坂を下れるダウンヒルアシストも装備するなど、このサイズのSUVとしては高い悪路走破性が備わる。
もちろん安全性能も高く、同社の先進安全運転支援機能「トヨタセーフティセンス」は最廉価グレードを除いて全車に標準装備される。
パワートレインは1.5Lガソリン車とハイブリッド車(1.5L+モーター)の2種類。2022年8月にはスポーツモデルの「GRスポーツ」や、よりアウトドアテイストを高めた「Zアドベンチャー」という2つの新グレードが追加されている。
▲スマートフォンと連携して、画面上でアプリを操作できるディスプレイオーディオは全車オプション。ただし、ディスプレイのサイズはXが7インチ、GとZは8インチと異なる。写真はG原稿執筆時点の掲載台数は約1735台。平均価格は約258万円で、総額での価格帯は178.2万~436.6万円。平均走行距離は約2.3万kmだ。
最も台数が多いのは、ハイブリッド車の上級グレード「Z」。全体の5割強を占める約920台で、そのうち約145台が4WD車となっている。
このことからもわかるとおり、ガソリン車:ハイブリッド車の比率は4:6で、ハイブリッド車が優勢。走行距離2万km以下のハイブリッド車が総額220万円前後からおおむね狙える。
▼検索条件
トヨタ ヤリスクロス(初代)×全国【初代ヤリスクロスの注目データ】
生産期間:2020年8月~
ボディサイズ:全長4180~4200mm×全幅1765mm×全高1580~1590mm
室内寸法:室内長1845mm×室内幅1430mm×室内高1205mm
ホイールベース:2560mm
燃費(WLTCモード):17.1~30.8km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1490cc
エンジン最高出力:91~120ps
エンジン最大トルク:120~145N・m
モーター最高出力:前80ps/後5.3ps
モーターエンジン最大トルク:前141N・m /後52N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:179.8万~315.6万円
中古車の車両価格帯:163.2万~370万円
4.スズキ ジムニーシエラ(3代目/JB74・現行型)
軽じゃないジムニー! ガンガン進める本格派4WD車
▲軽自動車規格のない海外では、「ジムニー」といえばジムニーシエラを指す。強固なボディの土台となる「ラダーフレーム」、伝統のFRレイアウト、機械式副変速機付きパートタイム4WDが採用されている本気でアウトドアで遊び倒したいなら、日本が世界に誇るジムニーシエラを検討してみよう。ジムニーシエラは、軽自動車のジムニーをベースにオーバーフェンダーを備え、排気量の大きな1.5Lエンジンを搭載したモデルだ。
トヨタの本格派4WD・ランドクルーザーですら行けない道もジムニー/ジムニーシエラなら行けるといわれるほど、そのコンパクト&本格的4WD機能は道を選ばない。渓流釣りや上流の河原でのソロキャンプ、林道走破など、楽しめる世界が広がるはずだ。
2018年7月に登場したJB74型は、そうした悪路走破性に磨きがかけられるとともに、衝突被害軽減ブレーキを含む「スズキセーフティサポート」が採用され、安全性も高められた。
グレード構成はベースグレードの「JL」と上級グレードの「JC」の2種類。全車4WDで、トランスミッションは5MTと4ATが用意されている。
▲質実剛健なインテリア。スイッチ類など操作部には、オフロードで運転に集中できるよう、光の反射を抑えた素材が採用されている。後席背もたれ&ラゲージ床は防汚加工されているので汚れたものも放り込める原稿執筆時点の掲載台数は約1060台。車両平均価格は約269万円で、総額での価格帯は196.4万~615万円。これらの数字から、プレミア価格となっていることがわかる。やはり新車の納車待ちが長引いていることが影響しているようだ。
平均走行距離は約1万kmで、登録済未使用車は約280台で物件の2割強を占めている。
グレード別ではJCが圧倒的に多く、約990台。走行距離5000km以下の物件が総額約230万円前後から見つけられる。プレミア化による価格の上昇率も物件にそこまでなので、納車待ちを避けたいなら中古車での購入も視野に入れた方が良いかもしれない。
▼検索条件
スズキ ジムニーシエラ(3代目/JB74)×全国【3代目/JB74ジムニーシエラの注目データ】
生産期間:2018年7月~
ボディサイズ:全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mm
室内寸法:室内長1795mm×室内幅1300mm×室内高1200mm
ホイールベース:2250mm
燃費(WLTCモード):13.6~15.4km/L
乗車定員:4名
排気量:1460cc
パワーユニット:ガソリンエンジン
エンジン最高出力:102ps
エンジン最大トルク:130N・m
駆動方式:4WD
新車時価格:176万~218.4万円
中古車の車両価格帯:175万~599万円
5.日産 キックス(初代・現行型)
先進技術による“新しい乗りモノ”感がクセになる!?
▲アクセルペダルを戻すだけで強い減衰力を発揮するので、渋滞時やカーブの多い道路などではブレーキへのペダルの踏み替えが減るため、運転の負担も軽減される。ルーフレールは標準装備先進的なコンパクトSUVなら、2020年6月に登場した日産 キックスはどうだろう? 日産独自のパワートレイン「e-POWER」は、エンジンで発電した電気を使い、電気自動車のようにモーターのみで走る。ガソリンがあれば給電できるから長距離ドライブも安心なだけじゃなく、きっと新鮮なドライブフィールも得られるはずだ。
1.2Lエンジンで“発電”した電気をバッテリーに送り、1.5Lガソリンエンジンよりも力強い最高出力129ps/最大トルク260N・mを発揮するモーターで走る。
2022年7月には第2世代のe-POWERが搭載され、出力が約5%、最大トルクが約7%向上。デビュー時は2WD車のみだったが、電動四輪駆動システム「e-POWER 4WD」も追加採用されている。
さらに、全車に標準装備されている同社の先進安全運転支援機能「プロパイロット」は、衝突被害軽減ブレーキ機能はもちろん、高速道路でアクセル・ブレーキ操作とハンドル操作のアシストを自動で行ってくれる。
▲フルオートエアコンを標準装備。オーディオレスが標準となる。上級グレードでは寒い日にうれしい前席シートヒーターとステアリングヒーターが標準装備。バックカメラからの映像を投影するインテリジェントルームミラーも採用されている原稿執筆時点の掲載台数は約1180台。後から追加された4WD車は少なく、2WD車が8割弱を占める。平均価格は約237万円で、総額での価格帯は163.5万~379.4万円。平均走行距離は約2.1万kmだ。
最多となるのはスタンダードグレード「X」の2WD車で約540台。続いて「Xツートーン インテリアエディション」の2WD車が約310台と多い。
走行距離2万km以下の物件が総額220万円前後から、走行距離5万km以下なら総額180万円前後で探すことができる。
▼検索条件
日産 キックス(初代)×全国【初代キックスの注目データ】
生産期間:2020年6月~
ボディサイズ:全長4290~4330mm×全幅1760mm×全高1605mm
室内寸法:室内長1920mm×室内幅1420mm×室内高1250mm
ホイールベース:2620mm
燃費(WLTCモード):19.2~23.0km/L
乗車定員: 5名
パワーユニット:ハイブリッド
排気量:1198cc
エンジン最高出力:82ps
エンジン最大トルク:103N・m
モーター最高出力:前129~136ps/後68ps
モーター最大トルク:前260~280N・m/後100N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:275.9万~370万円
中古車の車両価格帯:132万~359.8万円
6.マツダ CX-3(初代・現行型)
クラス唯一のディーゼルエンジン搭載! 高質感コンパクトSUV
▲4WDシステムは27つのセンサーを使って事前に滑りやすい路面か把握し、瞬時に四輪に適切なトルクを瞬時に配分するi-ACTIV AWD。滑らかにコーナリングするGベクタリングコントロールも2016年10月より採用されている2015年2月に「1.5Lクリーンディーゼル専用車」として登場したマツダ CX-3。結局2017年6月に2Lガソリン車が、2020年6月には1.5Lガソリン車も追加されたが、ウリはやはりクラス唯一のディーゼルターボエンジンだ。
ディーゼルターボは2018年5月に1.5Lから1.8Lに変更され、WLTCモードで20km/Lという低燃費を記録。しかも燃料費が安いだけに、ランニングコストを抑えやすい。さらにガソリン車にはない力強い加速感もあるのが、ディーゼル車のメリットだ。
マツダらしい「人馬一体」の気持ち良い走りも魅力で、6速MT車が多くのグレードに用意されているのも特徴。また、高いクオリティのインテリアに魅力を感じるユーザーも多いためか、本革シート仕様の中古車台数はクラストップレベルだ。
2018年5月のマイナーチェンジでは、前述したディーゼルターボエンジンの刷新に加えて、内外装のデザインも変更。2020年6月には同社の先進安全運転支援機能「iアクティブセンス」が全車標準装備されており、安全性能も高められている。
▲インテリアの質感の高さもCX-3の魅力のひとつ。高級皮革のナッパレザーを使ったシートも用意されている。また、「ドライビングポジション」を適正にするため、ペダル位置にもこだわられているのはマツダらしいところ原稿執筆時点の掲載台数は約1025台。車両平均価格は約153万円で、総額での価格帯は約79.4万~305.2万円、平均走行距離は約5万kmだ。
ディーゼル車は約7割弱で、その半数以上が前期型の1.5Lディーゼルターボ車。最多グレードも1.5Lディーゼルターボを搭載した「XDツーリング」で約290台が掲載されている。
走行距離5万km以下の物件なら総額110万円前後から探すことができる。
▼検索条件
マツダ CX-3(初代)×全国【初代CX-3の注目データ】
生産期間:2015年2月~
ボディサイズ:全長4275mm×全幅1765~1780mm×全高1550mm
室内寸法:室内長1810mm×室内幅1435mm×室内高1210mm
ホイールベース:2570mm
燃費(WLTCモード):15.2~23.2km/L
乗車定員: 5名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ディーゼルターボ
排気量:1496~1997cc
エンジン最高出力:105~150ps
エンジン最大トルク:144~270N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:189.2万~343.4万円
中古車の車両価格帯:68.6万~289万円
7.スズキ クロスビー(初代・現行型)
広い室内は使い勝手◎ 4WD車なら悪路もへっちゃら
▲パッと見は同社の軽自動車ハスラーみたいだが、実はプラットフォームが異なり、クロスビーの方がひと回り大きい。最低地上高が180mmあるので障害物をまたぎやすい街乗りもアウトドアも楽しみたいならば、2017年12月に登場した初代クロスビーも選択肢に加えてみよう。コンパクトながら広い室内を備えるクロスオーバーSUVで、街に映えるデザインにまとめられている。ラゲージは防汚タイプで汚れても水拭きできるため、アウトドアユースにもってこいだ。
さらに、4WD車には滑りやすい路面で発進をサポートしてくれるグリップコントロールや、急な下り坂で車速を約7km/hで維持してくれるヒルディセントコントロールを装備するなど、見た目のかわいらしさに反して悪路走破性は本格的だ。4WD車を選べば雪道やキャンプ地にありがちな未舗装路でも安心だろう。
搭載されるパワートレインは、1Lターボ+モーターのマイルドハイブリッドシステムのみで、6速ATが組み合わされる。
また、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの先進安全機能「スズキセーフティサポート」を採用。デビュー当初はエントリーグレードで、2020年10月以降は受注生産となった「ハイブリッドMX」グレード以外には全車に標準装備されている。
▲オーディオレス仕様が標準。また、ラゲージ側から後席を倒してフルフラットにしたり、荷物に合わせて後席の左右いずれかをスライドさせることも簡単だ。上級グレードは撥水加工シート地が採用されている原稿執筆時点の掲載台数は約760台。平均価格は約175万円で、総額の価格帯は82万~324.3万円、平均走行距離は約3.2万kmだ。
4WD車は全体の1/3ほどを占め、このクラスとしては比較的多いのも特徴だ。
最も多いグレードは上級の「ハイブリッドMZ」で約540台で、全体の7割以上となっている。走行距離2万kmの同グレードを探すと、総額140万円前後から狙える。走行距離を5万kmまで広げれば、総額100万円前半でも見つけることが可能だ。
▼検索条件
スズキ クロスビー(初代)×全国【初代クロスビーの注目データ】
生産期間:2017年12月~
ボディサイズ:全長3760mm×全幅1670mm×全高1705mm
室内寸法:室内長2175mm×室内幅1355mm×室内高1280mm
ホイールベース:2435mm
燃費(WLTCモード):17.0~18.2km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:マイルドハイブリッド(ガソリンターボ+モーター)
排気量:996cc
エンジン最高出力:99ps
エンジン最大トルク:150N・m
モーター最高出力:3.1ps
モーター最大トルク:50N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:176.6万~237.4万円
中古車の車両価格帯:68.2万~309.8万円
8.スズキ イグニス(初代)
道路環境の悪い地域のために開発された世界戦略車
▲エクステリアのデザインには、フロンテクーペをはじめスズキの歴代の名車の面影があちこちにちりばめられた。ツートーンルーフもオプションで用意されていた2016年2月に登場し、2024年4月に惜しまれつつも生産が終了したイグニス。スズキの世界戦略車で、日本よりも道が狭かったり、路面がデコボコしていたりと道路状況の悪い地域での利用も視野に開発されている。
それゆえサイズは軽自動車よりやや大きい程度で、最低地上高は凹凸があっても乗り越えやすいよう180mmが確保。4WD車には、急な坂道を下る際に車速を約7km/hに維持してくれるヒルディセントコントロールや、雪道やぬかるみなど滑りやすい路面での発進をスムーズにするグリップコントロールが備わる。日本でも雪の降る山間部などで重宝するサイズ&機能となっている。
搭載されるパワーユニットは1.2L+モーターのマイルドハイブリッド。これにCVTが組み合わされる。衝突被害軽減ブレーキなど先進安全機能もしっかり用意されている。
2020年2月にエクステリアを変更し、防汚ラゲージフロアや専用バンパーを備えSUVテイストを強めた新グレード(ハイブリッド MF)の追加。モデルライフを通じて装備などは拡充されたが、パワートレインは手直しされていない。
▲メーカー純正ナビには、車を俯瞰で見られる全方位モニターやApple CarPlay機能を装備。一部グレードを除き後席は左右独立でスライド&リクライニング機能が備わる原稿執筆時点の掲載台数は約285台。車両平均価格は約100万円で、総額での価格帯は約55万~209.4万円、平均走行距離は約4.3万kmだ。
最多グレードは最上級の「MZ」だが、掲載台数は約45台。2019年7月に先進安全装備が標準化されるまで設定されていた「セーフティパッケージ装着車」を含めると約100台と倍増し、1/3ほどを占める。
走行距離5万km以下のMZで検索すると総額90万円前後から見つけることが可能。最廉価グレードの「MG」や中核グレードの「MX」を含める総額70万円前後から探すことができる。装備を考えればMZがオススメだが、数十万円の差額を大きいと捉えるならMGやMXでリーズナブルな中古車を探すのが基本線となる。
▼検索条件
スズキ イグニス(初代)×全国【初代イグニスの注目データ】
生産期間:2016年2月~2024年4月
ボディサイズ:全長3700mm×全幅1660~1690mm×全高1595~1605mm
室内寸法:室内長1945mm×室内幅1365mm×室内高1250mm
ホイールベース:2435mm
燃費(WLTCモード):19.0~19.8km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:マイルドハイブリッド
排気量:1242cc
エンジン最高出力:91ps
エンジン最大トルク:118N・m
モーター最高出力:3.1ps
モーター最大トルク:50N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:138.2万~199.3万円
中古車の車両価格帯:47万~194.4万円
9.日産 ジューク(初代)
個性的なデザインが魅力のコンパクトSUV
▲細い目がウインカー&ポジションランプで、丸い目がヘッドライトだ。後席のドアノブをCピラーにブラックアウトさせて目立たなくさせて、クーペのように見せる手法を採用(写真はマイナーチェンジ時)2009年のジュネーブショーで披露されたコンセプトカーほぼそのままの、個性的なデザインが魅力の日産 ジューク。まず欧州市場に登場した後に、2010年6月に日本デビューした。当時コンパクトスポーツカー+SUVというデザインは斬新で、その魅力は今も色あせないと言えるだろう。
デビュー時は1.5Lエンジン×CVTを搭載した2WD車のみだったが、約半年後の同年11月には1.6Lターボエンジンを搭載した16GTと、その4WD版である1.6GT FOURが追加された。1.6GT FOURの4WD「ALL MODE 4X4-i(トルクベクトル付き)」は運転操作や状況に応じて最適なトルクを後輪に送り、コーナリング時には後輪外側に大きなトルクを伝えてスポーティな走りが楽しめる4WDだ。
2014年7月にマイナーチェンジが施され、内外装が変更された。また、2015年11月にNISMO系を除く全車に衝突被害軽減ブレーキが標準装備された。
▲センターコンソールまわりの、バイクのタンクのような造形が特徴的なインテリア。メーターまわりのデザインにもバイクのパーツをモチーフにしているなど、外装に劣らず内装も個性的(写真はマイナーチェンジ時)原稿執筆時点の掲載台数は約655台。平均価格は約72万円で、総額での価格帯は33.8万~222.3万円、平均走行距離は約6.3万kmだ。
最多グレードは1.5L車の「15RX」系。同グレードをベースとした特別使用車を含めると、全体の約7割を占める約460台が見つかった。15RX系は走行距離5万km以下で総額50万円前後から狙うことができる。
走行距離3万km以下の物件が約80台と、低走行車は減少傾向にあるので、気になるなら早めのチェックが吉だ。
▼検索条件
日産 ジューク(初代)×全国【初代ジュークの注目データ】
生産期間:2010年6月~2020年6月
ボディサイズ:全長4135~4165mm×全幅1765~1770mm×全高1550~1570mm
室内寸法:室内長1835mm×室内幅1470mm×室内高1215mm
ホイールベース:2530mm
燃費(JC08モード):12.6~18.0km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンターボ/ガソリンターボ
排気量:1498~1618cc
エンジン最高出力:114~214ps
エンジン最大トルク:150~250N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:162万~353.3万円
中古車の車両価格帯:23万~212.9万円
10.ホンダ ヴェゼル(初代)
スタイリッシュな見た目+広々とした室内空間がgood
▲後席ドアのハンドルを後席窓ガラスのフレームに溶け込ませて目立たないようデザイン。ラゲージ容量は404Lでゴルフバッグを3つ積める。後席を倒すとフラットな荷室に拡大でき、マウンテンバイクも前輪を外せば2台収納できるお手頃な価格で中古車台数が多くて選びやすく、使い勝手の良い1台が欲しいなら、2013年12月に登場した初代ホンダ ヴェゼルもオススメだ。
クーペ風のSUVスタイルに加え、同社独自のセンタータンクレイアウトによる広い室内空間と、多彩なシートアレンジ、さらに低燃費のハイブリッドモデルがあることで大ヒット。デビュー時から衝突被害軽減ブレーキが「あんしんパッケージ」の名称で、採用されていた。
デビュー当初のパワートレインは1.5L×CVTのガソリン車と、1.5L×モーター×7速DCT(2ペダルMT)のハイブリッド車の2種類。いずれも2WDと4WDが選べる。
以降は下記のようなモデル変遷をたどっているので、中古車を探す際は覚えておきたい。
・2016年2月:同社の先進安全運転支援機能「ホンダセンシング」が一部グレードを除き採用。
・2018年2月:マイナーチェンジが行われ、内外装の変更とともに、ホンダセンシングが全車に標準装備(グレード名にすべて「ホンダセンシング」が付く)。
・2019年1月:1.5Lターボモデルが追加。
・2019年11月:ガソリン車・ハイブリッド車それぞれにスポーティモデルのモデューロXが追加。
▲パーキングブレーキはスイッチ式で、フルオートエアコンの操作パネルはタッチ式と、スマートな操作感の運転席まわり。センターコンソール下にUSBジャックとスマートフォンを置けるスペースが用意されている原稿執筆時点の掲載台数は約3510台。車両平均価格は約170万円で、総額での価格帯は64.3万~315.5万円、平均走行距離は約5.3万kmだ。
パワートレイン別では、ハイブリッド車が約2650台と7割超を占める。最多グレードは2016年2月以降に設定された「ハイブリッド Z ホンダセンシング」で約1130台も掲載されている。同グレードで走行距離5万km以下の物件は総額150万円前後から狙える。
先進安全装備が搭載していなくてもよいなら、5万km以下の物件が約110万円前後から見つけることが可能だ。
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ホンダ ヴェゼル(初代)×全国【初代ヴェゼルの注目データ】
生産期間:2013年12月~2021年3月
ボディサイズ:全長4295~4340mm×全幅1770~1790mm×全高1605mm
室内寸法:室内長1930mm×室内幅1485mm×室内高1265mm
ホイールベース:2610mm
燃費(WLTCモード):16.4~21.0km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ガソリンターボ/ハイブリッド
排気量:1496cc
エンジン最高出力:129~172ps
エンジン最大トルク:153~220N・m
モーター最高出力:29.5ps
モーター最大トルク:160N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:187万~361.8万円
中古車の車両価格帯:56万~309.9万円
11.スズキ SX4 S-CROSS(初代)
スタック時も心強い4WDを搭載したオフロード志向モデル
▲衝突被害軽減ブレーキの「レーダーブレーキサポートII」や先行車に追従して走るアダプティブ・クルーズ・コントロールが標準装備されたのは、2019年4月の一部改良時。それ以前は装備されていないので注意街乗り中心だけどウインタースポーツによく出かけ、アウトドアにもガシガシ使いたいという人は、2015年2月に登場したSX4 S-CROSSを選ぶのも手。平日の街乗りと週末にアウトドアに使えるクロスオーバーSUVとして開発され、ハンガリーで生産。日本をはじめヨーロッパなど海外でも販売されていた。
デビュー当初のパワートレインは1.6Lガソリンエンジン&CVT。モノグレード展開で、2WDと4WDが用意されている。
4WDシステムには「オールグリップ」と呼ばれる電子制御式が採用。これは、ドライバーが選んだ任意のモードに応じて、前後輪の駆動力を可変させるシステムだ。走行モードは「オート/スポーツ/スノー/ロック」の4つを搭載。「オート」を選ぶと通常は2WD(前輪)で走行し、スリップを検知すると瞬時に4WDへと切り替わる。
「スポーツ」を選択すると、ステアリング操作に応じて加速やコーナリング時に四輪の駆動力配分を最適化。「スノー」モードでは雪道やアイスバーンの走行時などに、「ロック」モードではぬかるみや雪でスタックした場合などに、四輪に駆動力を適切に配分してくれる。
2017年6月にはトランスミッションがCVTから6速ATへと変更。同時に最低地上高が165mmから185mmへと拡大された。2019年4月の一部改良で安全装備も充実したが、2020年内をもって販売が終了した。
▲エアコンは左右それぞれで温度調整が可能はフルオートエアコン。ラゲージ容量は5人乗車時で420L。ラゲージボードは上段と下段の2段階に設置できる原稿執筆時点の掲載台数は約35台。オフロード志向のモデルだけあり、4WD車が半数以上を占める。車両平均価格は約157万円で、総額での価格帯は79.8万~232万円。平均走行距離は約4.9万kmだ。
全体としては総額100万円以下の物件も見つかるが、走行距離5万km以下の4WD車を狙う場合は総額150万円前後~となる。
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スズキ SX4 S-CROSS(初代)×全国【初代SX4 S-CROSSの注目データ】
生産期間:2015年2月~2020年12月
ボディサイズ:全長4300mm×全幅1765mm×全高1575mm
室内寸法:室内長1995mm×室内幅1475mm×室内高1250mm
ホイールベース:2600mm
燃費(WLTCモード):15.2~18.2km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンエンジン
排気量:1586cc
エンジン最高出力:117ps
エンジン最大トルク:151N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:204.1万~240万円
中古車の車両価格帯:71万~217万円
12.三菱 RVR(3代目・現行型)
街乗りとオフロードのバランスが程良いロングセラー
▲ボディタイプは標準モデルと、専用エアロバンパーなどを備えた「ローデスト」がある。2017年2月にフロントマスクが変更され(写真)、さらに2019年8月に他の三菱自動車と同じ「ダイナミックシールド」の顔つき(写真)となった街乗りとオフロードの程良いバランスを求めるなら、RVRを選択肢に加えてみよう。
全長4640mmという初代アウトランダーのプラットフォームを採用しながらもサイズダウンして、街乗りをメインとしたコンパクトSUVに仕立てられた。登場は2010年2月だから、2024年で14年目を迎えたほど根強い人気がある。
小さくなってもホイールベースはアウトランダーと同じ2670mmだから、室内は広々としていて、ラゲージ容量は419L。また、二回りも大きいアウトランダーを走らせるポテンシャルのあるプラットフォームに、約200kg軽いという“軽装備”ゆえ、乗り心地や走行性能も優れている。
パワートレインはモデルライフを通じて1.8L&CVTのみ。4WDシステムは、アウトランダーやデリカD:5にも搭載された電子制御式システムを採用している。これは2WDモードや四輪を走行状況に応じて制御する4WDモードの他、雪道や悪路での走破力を高める「4WDロックモード」も備える優れものだ。
衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全技術「e-Assist」は2017年10月に採用。2018年9月からは全車に標準装備されている。
▲ブラックを基調とし、シルバーのアクセントを配置することでスポーティに仕上げられているインテリア。4WD車はスイッチ操作で3つの走行モードを切り替えることが可能原稿執筆時点の掲載台数は約115台で、そのうち約70台が4WD車だ。車両平均価格は約180万円で、総額での価格帯は38.5万~285.8万円。平均走行距離は約4.2万kmとなっている。
走行距離5万km以下の2WD車なら総額100万円前後から探すことが可能。5万km以下の4WD車は総額100万円前後の物件もあるが、総額150万円前後まではポツポツと見つかる程度だ。
e-Assistが標準化された2018年9月以降のモデルで、5万km以下の物件なら、駆動方式を問わず総額200万円前後から狙うことができる。
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三菱 RVR(3代目)×全国【3代目RVRの注目データ】
生産期間:2010年2月~
ボディサイズ:全長4295~4365mm×全幅1770~1810mm×全高1615~1640mm
室内寸法:室内長1865mm×室内幅1480mm×室内高1260mm
ホイールベース:2670mm
燃費(WLTCモード):12.8~13.8km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンエンジン
排気量:1798cc
エンジン最高出力:139ps
エンジン最大トルク:172N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:178.5万~283.3万円
中古車の車両価格帯:28万~269.8万円
コンパクトSUV(輸入車・海外車)オススメ8選
続いてオススメの輸入コンパクトSUV8モデルを紹介する。国産車を検討していた人も気になる車種があったら、選択肢に加えてみてほしい。
1.フォルクスワーゲン T-Cross(初代・現行型)
最も小さなフォルクスワーゲン、だけど装備は充実!
▲デビュー時の特別仕様車で装備が充実していた「TSI 1st プラス」はドアミラーやシートなどに「ブラック/オレンジ/グリーン」の3色から選ぶことができ、ボディカラーとの組み合わせは21通りとなる。後席は140mmのスライドが可能人気の輸入コンパクトSUVが欲しいなら、2019年11月に登場した初代フォルクスワーゲン T-Crossはチェックしておきたい。2020~2023年の4年連続で輸入車SUVカテゴリーにおいて販売台数1位を獲得した人気車だ。
いわば同社のエントリーモデルのSUVだが、そうとは思えないほど装備が充実している。デビュー時から約1年間は「TSI 1st」と「TSI 1st プラス」という特別仕様車のみが販売されていた。しかし、ベーシックなTSI 1stでも衝突被害軽減ブレーキや先行車に自動追従するアクティブクルーズコントロールといった先進安全運転支援機能、さらに純正カーナビが標準で備えられた。
パワートレインは1Lターボ×7速AT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)のみ。
2021年3月から、ようやくカタログモデルとして「TSIアクティブ」と、装備の充実した「TSIスタイル」の2グレードが設定。「TSIアクティブ」は「TSI 1st」に比べて若干装備は絞られているが衝突被害軽減ブレーキやLEDヘッドライトなどは装備されている。
2021年5月にはスポーティなグレード「TSI Rライン」が追加。同年9月には自動運転レベル2に相当する同一車線内の全車速運転支援システム「トラベルアシスト」が採用され、翌2022年8月には標準装備となっている。
▲デビュー時の特別仕様車「TSI 1st」と「TSI 1st プラス」は、8インチのタッチパネル式ディスプレイを備えたカーナビ機能付きの純正インフォテインメントシステム「ディスカバリー・プロ」を標準装備。その他4つのUSBポートやワイヤレス充電機能も装備していた原稿執筆時点の掲載台数は約390台。車両平均価格は約246万円で、総額での価格帯は189.9万~393.2万円、平均走行距離は約1.7万kmだ。
最多グレードはTSIアクティブで約150台で、次に多いのがTSIスタイルで約90台。走行距離3万km以下の物件が総額210万円前後から狙え、リーズナブルなのはTSI 1stとTSI 1st プラスの2グレードとなっている。
また、走行距離1万km以下の物件は、総額230万円前後から探すことができる。
▼検索条件
フォルクワーゲン T-Cross(初代)×全国【初代T-Crossの注目データ】
生産期間:2019年11月~
ボディサイズ:全長4115~4125mm×全幅1760~1785mm×全高1580mm
室内寸法:メーカー非公表
ホイールベース:2550mm
燃費(WLTCモード):16.9km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:999cc
エンジン最高出力:116ps
エンジン最大トルク:200N・m
駆動方式:FF
新車の車両価格帯:278万~399.8万円
中古車の車両価格帯:177.7万~368万円
2.アウディ Q2(初代・現行型)
高品質な内外装が魅力のプレミアムコンパクトSUV
▲グレード名に「スポーツ」が付くモデルには、アクセルレスポンスなど車両特性を任意のモードに変更できる「アウディドライブセレクト」が標準装備された街中で映えるコンパクトSUVを探しているなら、2017年6月に登場した初代アウディ Q2も一案だ。クーペのように低いルーフからも想像できるように、2WD(FF)のみのプレミアムコンパクトSUVだ。外見はスタイリッシュだがラゲージ容量は通常時で405L、後席を倒せば1050Lと、意外と広くて使いやすい。
デビュー時からグレード名に「スポーツ」が付くモデルには、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなどが標準装備。2018年9月以降からは全車に標準化されている。
デビュー当初の搭載エンジンは1Lターボ(1.0 TFSI系)と、1.4Lターボ(1.4 TFSI系)。いずれも7速AT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)が組み合わされた。
その後パワートレインが下記のように幾度も変更されているので、中古車を選ぶ際は覚えておこう。
・2018年9月:1.0 TFSI系が「30 TFSI」系、1.4 TFSI系が「35 TFSI」系に名称変更。
・2020年11月:2Lディーゼルターボ車(35 TDI系)が追加。
・2021年2月:マイナーチェンジが行われ、新しい1.5Lターボ搭載車に一本化(35 TFSI)。
・2022年5月:再び2Lディーゼルターボ車(35 TDI)が追加。
▲狭い道での取り回し時などは、少ないステアリング操作量で済む「プログレッシブステアリング」を全車に標準装備。純正カーナビはボイスコントロール機能が備わっていて、例えば「どこでガソリンを入れられる?」と尋ねれば対応してくれる原稿執筆時点の掲載台数は約340台。車両平均価格は約254万円で、総額での価格帯は155.6万~516.9万円、平均走行距離は約2.3万kmだ。
最多グレードは「30 TFSIスポーツ」で約100台と全体の3割弱を占める。続いて1.5Lターボの「35 TFSIアドバンスト」で、「1.0 TFSI スポーツ」という順に多くなっている。
走行距離3万km以下の物件を見ると総額190万円前後から狙え、当然リーズナブルなのは年式が古い1.0 TFSI スポーツとなる。
▼検索条件
アウディ Q2(初代)×全国【初代Q2の注目データ】
生産期間:2017年6月~
ボディサイズ:全長4200~4205mm×全幅1795mm×全高1500~1530mm
室内寸法:メーカー非公表
ホイールベース:2595mm
燃費(WLTCモード):15.8~17.8km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:999~1968cc
エンジン最高出力:116~150ps
エンジン最大トルク:200~340N・m
駆動方式:FF
新車の車両価格帯:299万~544万円
中古車の車両価格帯:138万~495万円
3.フィアット 500X(初代・現行型)
オシャレと使い勝手が一気に手に入る欲張りコンパクトSUV
▲全車に3つのモードから選択できるドライブムードセレクターが備わり、燃費重視の「オート」、スポーティな走りの「スポーツ」と、滑りやすい路面などで車両を安定させる「トラクション」モード(4WDは後輪への駆動力配分も使う)があるこれだけSUVが多いと個性的なデザインを求める人も多いだろうが、それなら2015年10月にデビューした初代500Xも検討してみよう。
同社のロングセラーである500(チンクエチェント)の面影を色濃く残すデザインのSUVで、500よりひと回り大きい。そのため室内 が広く、さらに4ドアなので使い勝手がいい。500の世界観と使い勝手を両方手に入れられる、欲張りなモデルとも言える。
デビュー当初の搭載エンジンは1.4Lターボで、2WDと4WDを用意されている。2WD車は最高出力140psで、トランスミッションは6速DCT(2ペダルMT)を採用。一方で、4WDの最高出力は+30psの170psで、9速ATが組み合わされる。
衝突被害軽減ブレーキはグレードによって異なる。とはいってもデビュー時からポップスター以外に標準装備されており、2017年6月の一部改良で全車に標準化されている。
2019年4月のマイナーチェンジで、エンジンを最高出力151ps/最大トルク270N・mを発揮する1.3Lターボへと変更。WLTCモード燃費は13.5km/Lとなった。
▲インテリアも500(チンクエチェント)をほうふつさせるデザインに。センターディスプレイでオーディオは操作できるが、カーナビ機能はない原稿執筆時点の掲載台数は約175台で、9割弱が2WD車だ。車両平均価格は約228万円で、総額での価格帯は73万~501.5万円、平均走行距離は約2.5万kmだ。
最多グレードは2020年3月に設定された「スポーツ」で、次に多いのは2019年5月以降に設定された「クロス」。続いて2015年10月~2019年4月の前期型に設定されていた「ポップスター プラス」が多くなっている。
2万km以下の物件は総額220万円前後から狙うことができる。一方で走行距離を5万km以下まで広げれば、総額100万円台でも見つけることが可能だ。
▼検索条件
ファット 500X(初代)×全国【初代500Xの注目データ】
生産期間:2015年10月~
ボディサイズ:全長4250~4295mm×全幅1795mm×全高1610~1625mm
室内寸法:メーカー非公表
ホイールベース:2570mm
燃費(WLTCモード):13.4~13.5km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:1331~1368cc
エンジン最高出力:140~170ps
エンジン最大トルク:230~270N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:286.2万~435万円
中古車の車両価格帯:58万~471.7万円
4.ミニ ミニクロスオーバー(初代)
SUVにミニらしさを踏襲した初の4ドアモデル
▲日本の立体駐車場に収めやすいよう、ルーフアンテナの形状を日本独自のものに変更して、全高を欧州仕様の1561mmから1550mmとした。ルーフレールは全車標準装備上記500X同様、個性的なデザインなら“ミニ”テイストも選択肢に加えてみよう。
2011年1月にミニらしいデザインのSUVルックで登場した初代ミニクロスオーバー。当時のミニのハッチバックより少し大きなボディで、ミニブランドとしては初めて4ドアを採用した。「ミニのスタイルは好きだけれど、実際使うとなると2ドアは不便だし、小さすぎるかも」といった人にピタッとはまる“ミニ”だ。
デビュー時に搭載されたエンジンは、最高出力98ps(ワン)と同122ps(クーパー)の1.6L、同184ps(クーパーS)の1.6Lターボの3種類。いずれも6速MTまたは6速ATが組み合わされる。また、クーパーSにはミニブランド初となる4WDモデルも用意され、いずれもミニらしいゴーカートフィーリングを味わえる。
2014年9月のマイナーチェンジで内外装が変更された他、最高出力の異なる2種類のディーゼルターボエンジンが導入。クーパーDの最高出力が112ps、クーパーSDが同143psとなっている。
▲当初は4人乗りと5人乗りが選べたが、2014年のマイナーチェンジの際に4人乗りはラインナップから外れている。4人乗りはカップホルダーや小物入れ付きのセンターレールが後席の左右を仕切っていた原稿執筆時点の掲載台数は約495台で、そのうち約155台がディーゼル車となる。平均価格は約84万円で、総額での価格帯は26.7万~269.2万円。ほとんどが総額180万円以下で狙える。また、平均走行距離は約6.6万kmとなっている。
台数が多いグレードは1.6Lのハイパワー版である「クーパー」で約130台。走行距離5万km以下で総額約60万円から見つけることが可能だ。
次いで多いのは1.6Lターボの「クーパーS」で約85台。走行距離5万km以下で総額80万円前後から探すことができる。
▼検索条件
ミニ ミニクロスオーバー(初代)×全国【初代ミニクロスオーバーの注目データ】
生産期間:2011年1月~2017年1月
ボディサイズ:全長4105~4145mm×全幅1790mm×全高1550mm
室内寸法:メーカー非公表
ホイールベース:2595mm
燃費(JC08モード):12.0~17.2km/L
乗車定員:4~5名
パワーユニット:ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:1598~1995cc
エンジン最高出力:98~218ps
エンジン最大トルク:153~305N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:265万~502万円
中古車の車両価格帯:23.5万~251万円
5.プジョー 2008(初代)
輸入コンパクトSUVの中では中古車価格が手頃!
▲ルーフレールが標準装備されるなどSUVらしいデザイン。全高は1550mmに抑えられ、日本の一般的な立体駐車場に収まる。上級グレードの「シエロ」にはパノラミックガラスルーフが標準装備された街乗りが中心で、他人とはひと味違う手頃なSUVを求めているなら、2014年2月にデビューした初代プジョー 2008をチェックしてほしい。同社が「アーバンクロスオーバー」とうたう個性的な内外装デザインで、輸入コンパクトSUVの中では中古車価格が手頃なモデルだ。
2008は208シリーズのワゴン的役割も担う。そのため、ハッチバックの208より広いラゲージが与えられた他、使い勝手にも工夫が施されている。リアシートはワンタッチで畳むことができ、かつラゲージと段差や傾きのないフラットな空間を作ることができる。買い物時はもちろん、友だちと2人で行くキャンプのような場面でも重宝するだろう。
搭載されたエンジンは1.2Lエンジン1機種のみ。これに2ペダルMTの「5速ETG」が組み合わされ2WD(FF)のみ。2016年9月のマイナーチェンジで、1.2Lターボエンジンとなり、5速ETGよりスムーズに加速できる6速ATが全車に搭載されている。
同マイナーチェンジでグレード構成も一新。「アリュール」と「GTライン」の2グレード体制になっている。特にGTラインには、2WDでも雪道など滑りやすい道を安心して走れる機能「グリップコントロール」と、4シーズンタイヤが標準で装備。ウインタースポーツを楽しむ足としても使いやすい。
▲一般的なハンドルより小さく、飛行機のレバーを模したというパーキングブレーキが備わる。カーナビの設定はないが、USBでスマートフォンと接続できるタッチモニター付きのオーディオが備わる原稿執筆時点の掲載台数は約70台。車両平均価格は約106万円で、総額での価格帯は44.8万~347.3万円、平均走行距離は約4.2万kmだ。
掲載台数がそもそも少なめなので、グレード別の台数はさほど変わらないが、最多グレードはGTラインで約20台。続いて多いのは、2008の中で最も早く1.2Lターボ&6速ATを搭載し、グリップコントロールと4WDシーズンタイヤを備えた「クロスシティ」だ。
グレードを問わなければ、走行距離約7万km以下の物件が総額60万円前後、走行距離3万km以下が総額110万円前後から狙える。低走行車ははもちろん、物件数も減少傾向にあるので、興味が湧いたなら早めの行動を心がけたい。
▼検索条件
プジョー 2008(初代)×全国【初代2008の注目データ】
生産期間:2014年2月~2020年8月
ボディサイズ:全長4160mm×全幅1740mm×全高1550~1570mm
室内寸法:メーカー非公表
ホイールベース:2540mm
燃費(JC08モード):17.3~18.5km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ガソリンターボ
排気量:1199cc
エンジン最高出力:82~110ps
エンジン最大トルク:118~205N・m
駆動方式:FF
新車の車両価格帯:246万~305.5万円
中古車の車両価格帯:34.7万~329.5万円
6.ルノー キャプチャー(初代)
欧州で人気ナンバー1SUVになった街乗りコンパクト
▲上級グレードのインテンスはルーフとボディ色が異なる2トーンとなる。2018年のマイナーチェンジ(写真)でヘッドライトがLEDになった街乗り中心で4WDは要らない、見た目が重要だというなら、初代キャプチャーを選びのも面白いだろう。2014年2月に登場したルノーのコンパクトSUVで、コンパクトハッチバックのルーテシアをベースとなっている。
「Explore(冒険の旅に出る)」をテーマに開発されたが、4WDはなく、FF(前輪駆動)のみという設定。といっても、デビュー時はちょうどSUVでも街乗り中心のニーズが高まっていた頃で、FFでも問題はなく、実際モデル末期の2020年度には欧州で最も売れたSUVとなった。
上級グレードのインテンスのシートには、ジッパー式シートカバーが備わる。そのため外して自宅で洗濯が可能。またルーフレールはないが、オプションのルーフバーを備えればスキーやスノボードを載せることができる。
2018年3月のマイナーチェンジでは、FFにも関わらず路面状況に応じて最適な駆動力を得られる機能「エクステンデッドグリップ」が備わった。3つのモードがあり、それぞれ路面状況に応じて前輪(駆動輪)の空転時に対処できる。併せてマッド&スノータイヤが備わり、キャンプなどアウトドアでの利用がしやすくなった。
パワートレインは1.2Lターボ×6速AT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)。2016年3月のマイナーチェンジで同エンジンに手が加えられ、最大出力は微減したものの、最大トルクは+15N・mの205N・mに向上している。
▲2018年のマイナーチェンジでスマホ連動型のオーディオが備わった。リアシートは160mmスライドが可能で、前方にスライドさせるとラゲージ容量は最大455Lまで拡大できる。リアシートを倒せば1235Lに原稿執筆時点の掲載台数は約35台。車両平均価格は約103万円で、総額での価格帯は75.8万~169.9万円。平均走行距離は約4.4万km。
最多グレードは上級の「インテンス」で、5割強を占める。5万km以下の同グレードは、2014年2月~2018年2月の初期型なら総額80万円前後、以降の後期型なら約150万円から見つけられる。
▼検索条件
ルノー キャプチャー(初代)×全国【初代キャプチャーの注目データ】
生産期間:2014年2月~2021年1月
ボディサイズ:全長4125~4135mm×全幅1780mm×全高1565~1585mm
室内寸法:メーカー非公表
ホイールベース:2605mm
燃費(JC08モード):17.2km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:1197cc
エンジン最高出力:118~120ps
エンジン最大トルク:190~205N・m
駆動方式:FF
新車の車両価格帯:249.8万~289万円
中古車の車両価格帯:63万~159.9万円
7.シトロエン C3エアクロスSUV(初代・現行型)
たっぷり荷物が積める、ポップな見た目のSUV
▲アクセントカラーが目をひくポップなデザインの中に、フェンダーをはじめとした無塗装のプロテクターが無骨なテイストを添えている。最上級グレードの「シャインパッケージ」は大開口のパノラミックサンルーフが標準装備される。衝突被害軽減ブレーキは標準装備街乗りだけでなく、キャンプにもよく出かけるのであれば、荷物がたくさん積める初代ルノー C3エアクロスSUVをチェックしてみよう。2019年7月に登場したコンパクトSUVで、その名からわかるように同社のコンパクトハッチバックのC3をベースとしている。
後席はリクライニング&スライド機能が備わり、前方にスライドさせるとラゲージ容量はデビュー時でクラストップとなる最大520Lを確保。ラゲージのフロアボードは上下に2段階の調節が可能で、後席を畳んでフロアボードをその高さに合わせると1289Lもの段差のないラゲージ空間を作り出せる。また、助手席を倒せば約2.4mまでの長尺物も積載可能だ。
標準装備される7インチタッチスクリーンは、ナビ機能こそないが、スマホ連動が可能。スマホのナビアプリも表示できる。スクリーンをタッチして操作できるのはもちろん、音声コントロールにも対応している。
最上級グレードはFF(前輪駆動)ながら悪路走破性を高める「グリップコントロール」を装備。雪道やぬかるみ、砂地などの路面状況に応じたモードを選ぶことで発進や走行を安定させてくれる。同時に、急な下り坂では車速を自動制御してドライバーがステアリング操作に集中できる機能も備わる。
デビュー時のパワートレインは1.2Lターボ×6速ATのみ。2022年7月に1.5Lディーゼル×6速ATが追加された。
▲エクステリアのアクセントカラーは、ステアリングホイールやエアコンの吹き出し口などにもあしらわれる原稿執筆時点の掲載台数は約75台。車両平均価格は約237万円で、総額の価格帯は約138万~458万円、平均走行距離は約1.4万kmだ。
掲載が多いのは、デビューから2023年末まで設定されていた「シャイン」と「シャイン パッケージ」。両モデルで半数以上を占める。5万km以下のシャインなら、総額160万円前後から見つけることができる。
一方、2022年7月に登場したディーゼル車は総額で249.3万~397.8万円と、高値で安定している。ただ、これは高年式で低走行車がゆえの価格設定なので、トルクフルな走りをお求めなら積極的に検討してみるのも良いだろう。
▼検索条件
シトロエン C3エアクロスSUV(初代)×全国【初代C3エアクロスSUVの注目データ】
生産期間:2019年7月~
ボディサイズ:全長4160mm×全幅1765mm×全高1630mm
室内寸法:メーカー非公表
ホイールベース:2605mm
燃費(WLTCモード):14.7~21.3km/L
乗車定員: 5名
パワーユニット:ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:1199~1498cc
エンジン最高出力:110~130ps
エンジン最大トルク:205~300N・m
駆動方式:FF
新車の車両価格帯:259万~414.5万円
中古車の車両価格帯:133.8万~378万円
8.DSオートモビル DS3クロスバック(初代)/DS3(2代目・現行型)
独自の世界観を備えた小さなラグジュアリーSUV
▲Bピラー(前席と後席の間の柱)の盛り上がり(シャークフィン)の裏にはスピーカーが配置されているなど、デザインと機能を融合。同社が「彫刻が、動き出す」とうたう独自のエレガントなデザインが与えられている小さくても高級感や上質感を求めるなら、初代DS3クロスバックおよび2代目DS3がオススメだ。2019年6月にDS3クロスバックとしてデビューし、2023年5月のマイナーチェンジでDS3に名称を変更している。
同車が標榜するのは、小さなラグジュアリーSUV。マツダ CX-3も高品質をうたうコンパクトSUVだが、何しろ新車時価格はこちらの方が約60万~100万円も高い。その価格差は作り込みや装備に十分反映されている。
実車の内外装を見ればその質感の高さに納得がいくはず。一方、機能面でわかりやすいのは、普段はドアパネルと一体化しているドアハンドルだろう。キーを持った人が1.5mまで近づくと、自動的に4つのドアハンドルがせり出して、ロックが解除される。他にもタッチ式ディスプレイやスマートフォンのワイヤレス充電、ヘッドアップディスプレイといった快適装備が用意されている。
もちろん先進安全運転支援機能も充実。アクセル&ブレーキ操作をしなくても先行車に追従する全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールに加え、車線内ステアリング操作のアシスト機能や、対向車が来ると自動でその部分だけ照射を避けるハイビーム機能などが設定されている。
デビュー当時のパワートレインは最大出力130psを発揮する1.2Lターボ×8速AT。2021年1月には155psの1.2Lターボ×8速AT、2022年5月には1.5Lディーゼル×8速ATを追加した。2022年10月には155psの1.2Lターボが廃止され、2023年5月の名称変更時には1.5Lディーゼルに一本化。2023年10月には130psの1.2Lターボを再設定した。
ちなみに、2022年7月には電気自動車のE-TENSEも設定された。
▲インテリアもDSらしさにあふれている。ブロンズカラーのファブリックに覆われたインパネには、DSの象徴であるダイヤモンドパターンのスイッチ類が並ぶ。最上級グレードにはレザーシートが標準装備される原稿執筆時点の掲載台数は約45台で、そのうち約30台が名称変更前のDS3クロスバックとなっている。車両平均価格はDS3クロスバックが約229万円で、DS3が約405万円。総額での価格帯は前者が197.6万~479万円で、後者が410.5万~495.7万円となっている。
平均走行距離は前者が約2.5万kmで、後者が約0.1km。つまりDS3の中古車は高年式で超低走行車ばかりであるため、高価で安定している。
そうなると狙い目となるのはDS3クロスバックで、走行距離5万km以下の物件が総額210万円前後から探すことができる。最多グレードは最上級グレードの「グランシック」(2021年10月より名称を「リヴォリ」に変更)で、こちらを3万km以下で探すと総額220万円から見つけられる。
▼検索条件
DSオートモビル DS3クロスバック(初代)×全国▼検索条件
DSオートモビル DS(2代目)×全国【初代DS3クロスバック/2代目DSの注目データ】
生産期間:2019年6月~
ボディサイズ:全長4120mm×全幅1790mm×全高1550mm
室内寸法:メーカー非公表
ホイールベース:2560mm
燃費(WLTCモード):15.9~21.0km/L
乗車定員: 5名
パワーユニット:ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:1199~1498cc
エンジン最高出力:130~155ps
エンジン最大トルク:230~300N・m
駆動方式:FF
新車の車両価格帯:299万~515.6万円
中古車の車両価格帯:185.6万~475.9万円
コンパクトSUVの人気車種ランキングTOP10
コンパクトSUVの人気車種ランキングTOP10を紹介する。カーセンサー独自のデータに基づいた2024年8月時点の最新ランキングで、これまで同様「全長4.5m未満×全幅1.8m未満」のSUVを対象としている。ぜひ車選びのヒントとして活用してほしい。
| 順位 | メーカー | 車種名 | 世代 |
|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ | ヤリスクロス | 初代 |
| 2位 | ホンダ | ヴェゼル | 初代 |
| 3位 | ホンダ | ヴェゼル | 2代目 |
| 4位 | トヨタ | ライズ | 初代 |
| 5位 | トヨタ | C-HR | 初代 |
| 6位 | スズキ | ジムニーシエラ | 3代目/JB74型 |
| 7位 | マツダ | CX-3 | 初代 |
| 8位 | マツダ | CX-30 | 初代 |
| 9位 | スズキ | クロスビー | 初代 |
| 10位 | スバル | インプレッサXV | 2代目 |
| 順位 | メーカー | 車種名 | 世代 |
|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ | ヤリスクロス | 初代 |
| 2位 | ホンダ | ヴェゼル | 初代 |
| 3位 | ホンダ | ヴェゼル | 2代目 |
| 4位 | トヨタ | ライズ | 初代 |
| 5位 | トヨタ | C-HR | 初代 |
| 6位 | スズキ | ジムニーシエラ | 3代目/JB74型 |
| 7位 | マツダ | CX-3 | 初代 |
| 8位 | マツダ | CX-30 | 初代 |
| 9位 | スズキ | クロスビー | 初代 |
| 10位 | スバル | インプレッサXV | 2代目 |
コンパクトSUVのよくある質問
A.結論から言うとコンパクトSUVの維持費は高くない。前述したとおり、自動車重量税も自動車税も控えめで、基本的にコンパクトハッチバックと大差ない。
さらに国産車のコンパクトSUVは売れ線で、パーツも豊富に供給されているため、メンテナンス代および車検費用も抑えやすい。また、低燃費な車種も多いので、総じて維持費はリーズナブルだ。
A.コンパクトSUVは小回りが利き、燃費性能と悪路走破性を両立している。軽SUVより走行性能で優位となるが、ミドルサイズ以上のSUVと比べるとパワーや積載性では不利となる。
そのため、「街乗りがメインで、たまに遠出したり1~2名で小旅行したりする」人にオススメだ。後席を倒せばたっぷり荷物も積めるので、ミニマルなスタイルならデュオキャンプにも対応できるだろう。
※記事内の情報は2024年8月26日時点のものです。

ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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