PHEV・PHVとは? オススメ車種13選やハイブリッド車との違いを解説!
カテゴリー: 特選車
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2023/04/07

エコカーへの注目度が高まっている昨今、PHEV(プラグインハイブリッド車)の購入を検討している人も少なくないだろう。
そこでこの記事では、そもそもPHEV・PHVとはどんな車なのか、ハイブリッド車との違いや選び方、具体的なオススメ車種を紹介しよう!
目次
- PHEV(プラグインハイブリッド車)とは?
- PHEVのメリット
- PHEVのデメリット
- PHEVの選び方・ポイント
- 【PHEVオススメ13選】
- 1.トヨタ プリウス PHV(2代目)
- 2.トヨタ ハリアー(4代目・現行型)Z(プラグインハイブリッド)
- 3.トヨタ RAV4(4代目・現行型)Z(プラグインハイブリッド)
- 4.三菱 アウトランダー PHEV(初代)
- 5.三菱 エクリプスクロス(2代目・現行型)PHEVモデル
- 6.三菱 アウトランダー(3代目・現行型)
- 7.マツダ CX-60(初代・現行型)PHEV
- 8.レクサス NX(2代目・現行型)450hプラス
- 9.ミニ ミニクロスオーバー(2代目・現行型)クーパーSEオール4
- 10.ボルボ V60(2代目・現行型)リチャージ
- 11.メルセデス・ベンツ Eクラス(5代目・現行型)E350 e&E350 de
- 12.BMW X3(3代目・現行型)xドライブ30e
- 13.ジープ レネゲード(初代・現行型)4xe
- 【Q&A】PHEVに関するよくある質問
PHEV(プラグインハイブリッド車)とは?
PHEVとは、充電スタンドなど外部から充電できるハイブリッド車のことで、電気自動車(EV)とハイブリッド車それぞれの機能を備えている。
ガソリン/ディーゼルエンジンとモーターの両方を搭載しており、モーターだけで走ることもできるが、バッテリーに蓄えた電気が少なくなるとエンジンが始動し、エンジンの力で走る。ただ、エンジンによって発電できるため、走行中に発電を行いながらバッテリーに電気をためることもできる。
つまり、モーターだけでなく、ハイブリッド車のようにエンジン+モーターあるいはエンジンだけでも走行することができるというワケだ。
外から補充するエネルギーは、ハイブリッド車がガソリン/ディーゼルのみであるのに対し、PHEVは電気とガソリン/ディーゼルの2種類。ちなみにPHEVは「Plug-in Hybrid Electric Vehicle(プラグイン・ハイブリッド・エレクトリック・ビークル)」の略称だ。
また、PHVについては、メーカーの呼び方が違うだけでPHEVと同じだ。例えばトヨタはPHV、日産やホンダ、三菱などはPHEVと呼ぶ。ちなみに、PHVは「Plug-in Hybrid Vehicle」の略称だ。
▲写真は、トヨタの人気SUV・RAV4のPHEV(PHV)モデル
▲このようにPHVと表記されているが、PHEVと同義だPHEVのメリット
多くの利点があるPHEV(プラグインハイブリッド車)だが、ここではガソリン/ディーゼル車やハイブリッド車、電気自動車と比べた際のメリットを解説しよう!
■燃費性能が高い
通常のハイブリッド車と同様に、PHEVは燃費性能が高い。バッテリーの電力を使ってモーター走行するので、ガソリン車やディーゼル車より低燃費であることが多い。ランニングコストの節約にもつながる!
■高トルクで加速がスムーズ
主にモーターで走行するPHEVだが、モーターは発進時から最大トルクを発揮できるため、加速がスムーズ! 街中でキビキビ走れるだけでなく、独特のフィーリングも楽しめる。
■静粛性が高い
モーター走行時にはエンジンを起動しない。つまり、エンジン音が発生しないので、室内は静かで快適。エンジンによる振動もないので、運転中の負担も軽減できる。深夜の住宅街を走る場合でも、周囲への騒音をそこまで気にせずに済むはずだ。
■大型の蓄電池として活用できる
PHEVは外部から充電できるだけでなく、給電も可能。屋外で家庭用の家電を使うこともでき、キャンプなどのレジャーで大活躍! 車から家へ給電するシステム「V2H」対応車なら、災害発生時も安心だ。
▲V2Hは、充電口とV2H機器を接続して給電。被災時に停電した場合でも、自宅内の電化製品を使えるのが利点■減税や補助金を受けられる
PHEVは自動車重量税がエコカー減税によって新車登録時と初回車検時は免除。自動車税もグリーン化特例によって新車登録年度の翌年度分がおおむね75%軽減される。かつての自動車取得税に該当とする「環境性能割」が非課税となる。「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」をはじめ、国や各自治体からの補助金も用意されている。
■走行中の排出ガスが少ない
PHEVは長い距離をモーター走行できるので、エンジンを使うシーンがハイブリッド車より少ない。当然エンジンからの排出ガスが減るので、日常生活で利用する範囲においてはエコだ!
■コーナリングが安定し、走りが重厚な傾向に
PHEVは車体下部に重くて大きいバッテリーを搭載することが多い。結果的に重心が低くなるため、ハンドリングが良くなるケースがある。また、車体もハイブリッド車より重くなるため、走りの重厚感が増すことも!
■外部給電がしやすい
ハイブリッド車の中には外部給電できる車種もあるが、利便性はPHEVに分がある。供給できる電力量が大きいし、最近のPHEVはコンセントの数も多い。中には車外から給電できる車種もあるなど、外部給電の使い勝手に優れている。
▲荷室のコンセントに延長コードを挿せば、屋外でも無理なく電化製品を使える。キャンプなどのアウトドアで大活躍!■減税や補助金を多く受けられる
ハイブリッド車でもエコカー減税などの対象となるが、一部の車種を除けば免除額はPHEVの方が大きい。また、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金などは、ハイブリッド車では利用できない。
■航続距離が長い
PHEVは電気自動車よりもモーターだけの航続距離は短い。しかし、エンジンでもモーターでも走れるため、PHEVの方がトータルの航続距離が長い傾向にある。1日に長距離を走る人にはうれしいところだ。
■補充にかかる手間が少ない
PHEVは電気自動車よりバッテリーが小さいので、充電にかかる時間が短い。また、ガソリンスタンドで給油可能なのも利点。都市部では充電スタンドが充実してきたが、山間部などではまだ不十分。電気自動車は充電スタンドの有無に注意が必要だが、PHEVならガソリンスタンドで給油もできるので、エネルギー補充に困ることは少ないはずだ。
PHEVのデメリット
何事にも一長一短があるもの、PHEV(プラグインハイブリッド車)にも購入時に知っておきたいネックがある。ガソリン/ディーゼル車やハイブリッド車、電気自動車と比べた際のデメリットを解説する。
■ガソリンを劣化させるリスクが高い
街乗り中心でこまめに充電する場合、燃料タンク内のガソリンが使われず劣化するケースがある。ガソリンは半年ほどで劣化するといわれているので、エンジンを長期間使わない際は注意が必要だ。なお、最近ではガソリンの劣化を注意表示で教えてくれたり、自動でエンジンを使ってガソリンを消費する車種もある。
■車両本体価格が高い傾向にある
PHEVはエンジンと燃料タンクに加えて、モーターや大容量のバッテリー、制御装置……と、ガソリン/ディーゼル車よりも備品点数が多い。そのため、車両本体価格が高価になりやすい。
■ハイブリッド走行だけだと低燃費とは限らない
EVモードを除いたPHEVのハイブリッド走行は、ハイブリッド車より燃費性能で不利。PHEVはバッテリーを積んでいる分、車体が重いからだ。高速道路の移動が多いなど、ハイブリッド走行が利用の中心となる人は考慮しておこう。
▲例えば現行型プリウスのWLTCモード燃費は28.6km/L(2.0L/2WD)。一方でPHVモデルは26.0km/Lと、ハイブリッド走行単体だと不利なことも■車両本体価格が高い傾向にある
バッテリー容量が大きく給電などの機能が加わっているため、PHEVはハイブリッド車よりも車両価格が高くなりやすい。ランニングコストはPHEVが有利なので長期的には経済的だが、購入時にはより多くの予算が必要となる。
■EV走行でのトルクや航続距離は不利
PHEVのEVモードは、電気自動車よりもトルクと航続距離において分が悪い。ガソリンと燃料タンクを積んでいる分、PHEVのモーターやバッテリーはコンパクトとなっているからだ。長距離ドライブをほとんどしない人は、PHEVとEVのどちらが自分の生活に合っているか、事前に比較検討した方が良いだろう。
PHEVの選び方・ポイント
PHEV(プラグインハイブリッド車)を選ぶ際に最も重要なのは、自分のライフスタイルに合った車かどうか。他の車と同様に、ボディサイズやデザイン、積載量などに問題ないことが大前提だ。
そのうえで、PHEVとしての機能を左右する5つのポイントに注目しよう!
PHEVを選ぶならコストは気になるところ。長期的な節約をするためには、ハイブリッド走行の燃費性能と、EV走行の電費性能の高さは欠かせない。自分がよく使うと想定される走行モードが低燃費・低電費かは必ずチェック! もちろん、両方が優れているのがベストだ。
EVモードで走れる距離が長い方が、低コストになる。つまり、EVモードの航続距離もチェックポイントのひとつだ。併せて、EVモードの最高速度も確かめたい。最もガソリンを使用する高速道路において、EVモードで巡航できれば大きな節約効果が期待できるからだ。
▲EV走行できる範囲に加えて、充電を優先するモードの有無などもチェックしておこう!
PHEVは充電しなくてもエンジンで走れる。ただ、電気代の方がガソリン代よりも基本的に安いため、こまめに充電すればコストを抑えられる。そのため、充電時間も要チェック! ただ、多くの車種では、普通充電だと100%まで充電するのに数時間はかかる。自宅外での充電を前提とするなら、急速充電に対応しているかも重要だ。
PHEVは一般家庭が保有できる最大の“バッテリー”。その給電能力に魅力を感じる人は多いだろう。特にキャンプなどで家電を使いたい人は、車内のコンセント数や配置が使いやすいか確認しよう。加えて、ボディなど車外にコンセントが備わる「AC外部給電システム」の有無も調べたい。ドアを開けずに充電できるのは、とても便利だ。
▲トヨタ車は、ヴィークルパワーコネクターを充電口に接続することで車外から給電可能だ
防災観点でPHEVを検討しているなら、V2Hに対応できるかもポイントとなる。V2Hに対応している車種は国産車が中心なので、その最新モデルを中心に検討すると良いだろう。なお、V2Hの導入には高額な機器と、その設置が必要となる。V2Hの利用を考えているなら、PHEVの購入より前にV2Hを導入できるかを確認しよう。
PHEVオススメ13選
車としての使い勝手を考慮しながら、PHEV(プラグインハイブリッド車)としても優秀な車種をピックアップした。オススメ13モデルの中から、自分にぴったりの1台を見つけよう!
トヨタ プリウスPHV(2代目)
▲先進安全装備「トヨタセーフティセンス」を備えるなど車としての機能も◎2023年3月15日に新型が発売されたばかりのプリウスだが、こちらの2017年2月に登場した2代目プリウスPHVは捨てがたい選択肢だ。
ベースとなった4代目プリウス(ハイブリッド車)と比べて全長が105mm長く、スタイルがスポーティ。また、約150kgほど重たいことを生かして、走りは上質だ。時速130kmまでモーターで走ることができるので、静粛性も高くなっている。
PHEVとしての実力も十分以上で、EVモードでは60km走行可能。電費はWLTCモードで9.35km/kWhと、いまだトップクラスだ。付属のヴィークルパワーコネクターを利用すれば、スムーズに外部給電できる。オプション装備だが、停車中に太陽光発電ができるルーフの大型ソーラーパネルもユニーク。新型では非対応となった急速充電も可能だ。
▲内装はどこか未来的。2019年5月の改良で、乗車数が4名から5名へ変更されたカーセンサーでは約630台が掲載。平均価格は約265万円で、総額180万円から狙うことができる。平均走行距離は約4万2500kmとなっているが、2万km台の物件は110台以上ある。今ならまだ低走行の物件も手に入るので、注目してみてほしい。
【2代目プリウスPHVの注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):26.2~30.6km/L
■電力消費率(WLTCモード):7.87~9.35km/kWh
■総電力:8.8kWh
■総電圧:351.5V
■普通充電:200V/16Aで2時間20分。100V/6Aで約14時間
■急速充電(80%充電):約20分(オプション)
■V2H対応:可能
■新車時価格帯:338.3万~401万円
■中古車価格帯:149万~438万円
トヨタ ハリアー(4代目・現行型) Z(プラグインハイブリッド)
▲トヨタの人気SUV・RAV4と同じプラットフォームだが、全長はハリアーの方が長い優雅さを追求したクロスオーバーSUVとして、内装の品質が重視されている現行型ハリアー。上質感あふれる走り、馬のくらをモチーフとしたコンソールなどのデザインで人気を集めている。
そんな現行モデルに2022年10月、PHEVモデルが追加。PHEVは最上級グレードである「Z」に設定されている。
全車フルタイム4WDの「E-Four」となるが、通常のハイブリッド仕様よりもフロントモーターの出力およびリチウムイオンバッテリー容量が大幅アップ。システム最高出力は306psに。旧型に搭載された3.0L V6エンジンをも大きく上回るパワーだ。満充電時のEVモードなら、モーターだけで93kmを走行可能。パワフルなだけでなく最上級グレードにふさわしい静粛性も備えている。
▲AC100V1500Wコンセントの他、車外の家電製品に給電するヴィークルパワーコネクターも標準装備デビューから約半年たったが、半導体不足やコロナ禍によって納車が遅れているため、カーセンサーでも掲載台数はわずか4台。うち3台は1000km未満となっている。早く乗りたい人は検討してみるのも良いだろう。
【4代目ハリアー(PHEV)の注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):20.5km/L
■電力消費率(WLTCモード):6.25km/kWh
■総電力:18.1kWh
■総電圧:355.2V
■普通充電:200V/16Aで約5時間30分。100V/6Aで約33時間
■急速充電:非対応
■V2H対応:非対応
■新車時価格:620万円
■中古車価格帯:638万~707万円
トヨタ RAV4(4代目・現行型) Z(プラグインハイブリッド)
▲PHEVモデルはフルタイム4WDの「E-Four」のみ設定2020年6月に発売された4代目RAV4(日本市場。世界では5代目)のPHEVモデル。登場時はRAV4 PHVとして独立した車種扱いだったが、2022年10月のマイナーチェンジでRAV4に組み込まれ、最上級グレード「Z」の1仕様となった。
ハイブリッド車と同様に、駆動力配分やブレーキを統合制御する「TRAILモード」が備わり、砂浜や泥濘地でもSUVらしい走りが楽しめる。プラグインハイブリッドシステム「THS II Plug-in」は、プラットフォームを共有するハリアーと共通。動力性能も全く同じだ。しかし、ハリアーより全長が短く、車重も軽いため、よりパワフルに加速する。モーターだけで走行できる距離が95kmになるのもGOODだ。
▲ハリアー同様、AC100V1500Wコンセントとヴィークルパワーコネクターが標準装備されるカーセンサーには44台が掲載。平均価格は約483万円だ。半数以上がデビュー翌年の2021年式、走行距離1万km未満の物件がほとんど。なお、2022年10月のマイナーチェンジ後のモデルはまだ掲載されていない。もし最新モデルを中古で発見したら、早めにするのが吉だ!
【4代目RAV(PHEV)の注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):22.2km/L
■電力消費率(WLTCモード):6.45km/kWh
■総電力:18.1kWh
■総電圧:355.2V
■普通充電:200V/16Aで約5時間30分。100V/6Aで約33時間
■急速充電:非対応
■V2H対応:非対応
■新車時価格帯:469万~563万円
■中古車価格帯:379万~639.9万円
三菱 アウトランダー PHEV(初代)
▲2015年7月のマイナーチェンジで外観デザインが一新され、シャープで躍動感あるルックスとなった3代目アウトランダーをベースにしたPHEVで、2012年12月に登場。ボディサイズは全長4695mm×全幅1810mm×全高1680mmと、現行型アウトランダーに比べてコンパクトで、車重も1860~1930kgと同クラスのPHEVとしては軽量だ。
機敏に走ってくれる一方で、路面に応じて駆動力を適切に配分する「S-AWC」など、三菱がラリーで培ってきた技術を導入。頼もしい悪路走破性を誇っている。システムは2.4Lガソリンエンジンと前後モーターを組み合わせたものだ。
2015年7月のマイナーチェンジではモーターの作動領域が拡大。さらに2017年2月には動力性能アップと急速充電時間を短縮。2018年8月にもエンジンと駆動用バッテリーを一新、モーター出力を向上させるなど、年々改良されてきた。つまり、後期のモデルほどPHEVとして高性能と言えるだろう。
▲アウトランダーPHEVは5人乗り仕様オンリー。ジョイスティック型シフターなどPHEV専用装備も多いカーセンサー掲載台数は565台と豊富。最もボリュームが多いのはPHEVシステムの大幅なアップデートが実施された2018年式だ。2015年6月以前の前期型であれば、走行距離3万km未満の物件でも総額170万円台から狙える。
ただし、前期型は間もなく駆動用バッテリーの新車保証が切れる(初度登録から8年以内、走行距離16万km以内)。中古車選びの際には、駆動用バッテリーが交換されているか確認しよう。
【初代アウトランダー PHEVの注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):20.2km/L(後期型)
■電力消費率:4.68km/kWh(後期型)
■総電力:13.8kWh(後期型)
■総電圧:300V
■普通充電:200V/15Aで約4時間
■急速充電(80%充電):約25分(一部の年式でオプション)
■V2H対応:可能
■新車時価格帯:332万~529万円
■中古車価格帯:85.7万~624.1万円
三菱 エクリプスクロス(2代目・現行型) PHEV
▲PHEVが追加された2020年12月のマイナーチェンジでは外観も変更された現行型エクリプスクロスは、3代目アウトランダーとプラットフォームを共有しながら、ひとまわりコンパクトに仕上げられたクロスオーバーSUV。デビュー当初はガソリン車しかなかったが、2020年12月にPHEV車が追加された。
全高を低く抑えるとともに駆動用バッテリーを床下に搭載して重心を低くし、乗用車に近いキビキビしたハンドリングを実現している。PHEVのシステムは旧型アウトランダーと共通。2.4Lガソリンエンジン+前後モーターを搭載し、1900kg程度のボディには十分すぎる動力性能となっている。充電時間なども旧型アウトランダーと同等のスペック。この価格帯で急速充電とV2Hに対応しているのは素晴らしい。
▲2021年11月の変更でPHEVにも先進運転支援機能である「マイパイロット」が採用されたカーセンサー掲載台数は126台。エクリプスクロス全体で見ると、PHEVの比率は約25%にまで及ぶ。走行距離1万km未満の物件は6割を占め、走行距離3万km程度で総額330万円から狙える。
▼検索条件
三菱 エクリプスクロス(2代目)G(PHEV)・Gリミテッド エディション(PHEV)・M(PHEV)・P(PHEV)・ブラック エディション(PHEV)× 全国
【2代目エクリプスクロス(PHEV)の注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):16.4km/L
■電力消費率(JC08モード):5.55km/kWh
■総電力:13.8kWh
■総電圧:300V
■普通充電:200V/15Aで約4.5時間
■急速充電(80%充電):約25分
■V2H対応:可能
■新車時価格帯:386万~465万円
■中古車価格帯:319万~560万円
三菱 アウトランダー(3代目・現行型)
▲外観は三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」が採用され、大迫力となった三菱のフラッグシップSUVとなったアウトランダーは、現行型から全車PHEVに。アウトランダーPHEVはなくなり、「アウトランダー」に統一された。プラットフォームは日産 エクストレイルと共通だが、パワーユニットは三菱が独自に開発したパラレルハイブリッド式となる。
エンジンは旧型と同じだが、前後モーターの出力や駆動用バッテリーの総電力量、燃料タンク容量が大幅に向上。走りが力強くなり、EVモードの航続距離も87kmまで延長された。
また、リアモーターとコントールユニットを一体化&小型化したことで、7人乗り仕様が設定された。アウトドアを楽しむ趣味の車としてはもちろん、ファミリーカーとしても活躍してくれるだろう。
▲カーナビと連動し、車間、車速をキープしてくれる「マイパイロット」は全車標準装備2021年12月のデビューからまだ1年半もたっていないが、カーセンサーには125台が掲載。上級グレードのPが7割以上を占めるため、平均価格は約520万円となっている。ただ、お得な物件も散見され、走行距離5000km未満の物件でも総額470万円から見つけることができる。
【3代目アウトランダーの注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):16.2~16.6km/L
■電力消費率(WLTCモード):5.14~5.35km/kWh
■総電力:20kWh
■総電圧:350V
■普通充電:200V/15Aで約7.5時間
■急速充電(80%充電):約38分
■V2H対応:可能
■新車時価格帯:462万~571万円
■中古車価格帯:445万~569.9万円
マツダ CX-60(初代・現行型) PHEV
▲重量級ボディにして、0-100km/h加速はなんと5.8秒! システム最高出力は327psだマツダ初のPHEVモデルが、こちらの現行型CX-60。国産では珍しいラージクラスのクロスオーバーSUVで、全長と全幅はランドクルーザープラドをも上回る。PHEVモデルは最上位グレードという位置づけ。PHEVらしい静粛性が高く、マツダらしい優れたハンドリングも満喫できる。
ユニークなのは、駆動系のレイアウトだ。PHEVのシステムは2.5Lガソリンエンジンを縦置きに配置し、エンジンとトランスミッションの間にモーターを挟み込む構成を採用。現在の主流は後輪をモーターのみで駆動する方式だが、プロペラシャフトで前後輪をつなぐFRベースとなっている。
▲後席足元にAC100V 150W、荷室にAC100V 1500Wのパワーアウトレットを備える現行型CX-60全体では100台ほど掲載されているが、PHEVはわずか3台。いずれも上位グレードのプレミアムスポーツで、走行距離も100km未満となっている。半導体不足によって新車の工場出荷が遅れている現在、中古車に狙いを定めるのも一案だ。
▼検索条件
マツダ CX-60(初代)PHEV Sパッケージ・PHEV エクスクルーシブ スポーツ・PHEV エクスクルーシブ モダン・PHEV プレミアム スポーツ・PHEV プレミアム モダン× 全国
【初代CX-60(PHEV)の注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):14.6km/L
■電力消費率(WLTCモード):メーカー非公表(推定値4.15km/kWh)
■総電力:17.8kWh
■総電圧:355V
■普通充電:100V・200V 3kWで約7時間/100V・200V 6kWで約3時間
■急速充電(80%充電):約25分
■V2H対応:可能
■新車時価格帯:539万~627万円
■中古車価格帯:470万~637万円
レクサス NX(2代目・現行型)450hプラス
▲グレードには機能装備が充実した「バージョンL」、スポーティな味付けの「Fスポーツ」を用意レクサスで最初のPHEVが、2021年10月にデビューした2代目NXの450hプラス。コンパクトなクロスオーバーSUVであり、ラグジュアリーな車内空間としっとりと落ち着きのある乗り味が持ち味だ。パワーとトルクはもちろん、静粛性においても最上級グレードにふさわしいモデルと言える。
パワートレインは2.5Lガソリンエンジンと前後モーターの組み合わせで、4WDシステム「E-Four」を採用。モーターだけで87kmの走行が可能だ。走行モードはEVモードなど4種類が設定されている。
中でも注目なのはオートEV/HVモード。駆動用バッテリーの残量や道路の特性に応じ、自動的にEV走行とハイブリッド走行を切り替える「先読みエコドライブ」によって、電費&燃費の効率を高めてくれる。
▲車内ザインには、馬を操るように運転できる空間を目指す「タズナコンセプト」が採り入れられた登場から約1年半経ったNXのPHEVだが、今のところ掲載台数はわずか5台。半導体不足などの影響で新車の供給が遅れ、最近まで受注停止となっていた影響だ。現在は新車の受注が再開されたため、中古車も次第に増えていくはず。もちろん、いち早く手に入れたいなら中古車を視野に入れるのもアリ。いずれも走行距離1万km前後で、総額700万~800万円となっている。
【2代目レクサス NX(PHEV)の注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):19.6km/L
■電力消費率(WLTCモード):5.81km/kWh
■総電力:18.1kWh
■総電圧:355.2V
■普通充電: 200V16Aで約5時間30分/ 100V6Aで約33時間
■急速充電:非対応
■V2H対応:可能
■新車時価格帯:714万~753万円
■中古車価格帯:700万~929万円
ミニ ミニクロスオーバー(2代目・現行型)クーパーSEオール4
▲フロントグリル内に配される黄色い「S」マークがPHEVの証しミニ初のPHEVが2代目ミニクロスオーバーに設定されたSEクロスオーバー ALL4だ。PHEV充電口は専用クロームパーツで彩られ、ナッパレザーのステアリングも装備、内外装の各所にイエローの差し色が入るなど、特別感のある仕様となっている。
PHEVに搭載されるパワートレインは1.5Lガソリンターボ+リアモーター。ミニらしい、ゴーカートのような走行感覚も健在だ。後輪に1機のモーターを搭載するシンプルな構造のため、駆動用バッテリーの電力は10kWhと少なめ。しかし、モーターだけの駆動でも53kmを走ることができる。加速時にはエンジンが前輪を駆動し、システム最高出力224psを発生。ガソリン車のホットモデルをパワーで大きく上回っている。
▲荷室床面は通常のエンジン車より少し高くなるが、居住空間の広さは変わらないカーセンサーには56台が掲載。2020年9月のマイナーチェンジでデザインが変更されているが、それ以前の物件でオトク感が強い。中古車でも走行距離3万km未満の物件で総額300万円前後から狙える。
▼検索条件
ミニ ミニクロスオーバー(2代目)クーパーSEオール4・クーパー SEオール4アルバートブリッジエディション・クーパーSEオール4アンテイムドエディション × 全国
【2代目ミニクロスオーバー(PHEV)の注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):14.8km/L
■電力消費率(WLTCモード):メーカー非公表(推定値5.0km/kWh)
■総電力:10.0kWh
■総電圧:メーカー非公表
■普通充電:200V 3kWで約3.5時間
■急速充電(80%充電):非対応
■V2H対応:非対応
■新車時価格帯:479万~559万円
■中古車価格帯:229万~489万円
ボルボ V60(2代目・現行型)リチャージ
▲V60はボルボが長年、得意としてきたミドルクラスのステーションワゴン現行型V60はステーションワゴンらしい使い勝手が特徴。先代から125mm長くなった全長を生かしてカーゴスペースが拡大され、5名乗車時で471Lもの荷室容量を確保する。内装も北欧テイストあふれており、居心地がよい。
2020年10月のマイナーチェンジから登場したPHEVのリチャージは、「T6」と「ポールスター」の2つに大別できる。T6は最高出力253ps仕様のエンジン、ポールスターは317ps仕様のエンジンを採用し、それぞれに前後モーターを組み合わせている。T6のEV走行(Pureモード)は180km/hで走行でき、EV走行距離も91kmと余裕たっぷり。急速充電に対応しており、PHEVとして優秀だ。
▲クリスタル製シフトノブを採用するなどインテリアも個性的掲載数は60台で、総額550万円から見つけることができる。グレードではT6がほとんど、年式でいうと2021年式が大半だ。走行距離が最も多い物件でも1万8000kmであり、5000km未満の物件が半数近い。走行距離が気になる人でも狙いやすい状況となっている。
▼検索条件
ボルボ V60(2代目)リチャージ アルティメット T6 AWD プラグインハイブリッド・リチャージ プラグインハイブリッド T6 AWD インスクリプション・リチャージ プラグインハイブリッド T6 AWD インスクリプション エクスプレッション・リチャージ プラス T6 AWD プラグインハイブリッド・リチャージ ポールスター エンジニアード × 全国
【2代目V60(PHEV)の注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):15.6km/L
■電力消費率(WLTCモード):メーカー非公表(推定値4.95km/kWh)
■総電力:18.8kWh
■総電圧:369V
■普通充電:200Vで約10時間
■急速充電(40km分の充電):約10分
■V2H対応:非対応
■新車時価格帯:684万~999万円
■中古車価格帯:515万~1080万円
メルセデス・ベンツ Eクラス(5代目・現行型)E350 e&E350 de
▲メルセデス・ベンツを代表する高級車であるEクラス。「インテリジェントドライブ」などの先進装備も充実クーペからステーションワゴンまで様々なバージョンが存在するEクラス。2017年8月、PHEVがセダンに加えられた。E350 e スポーツは2.0L直4ガソリンターボエンジンと電気モーターを組み合わせたパワーユニットで、システム最高出力286ps、最大トルク550N・mと力強い走りを楽しめる。
ただ、目玉となるのは2019年10月に登場した「E350 de スポーツ」だ。日本で初めて販売されたディーゼルターボPHEVであり、システム合計で700N・mという圧倒的なトルクを誇る。
走行しながら回生ブレーキなどで充電する走行モード「CHARGE」では、約1時間で駆動用バッテリーをフル充電可能。EV走行とエンジン走行の切替時に、アクセルペダルの抵抗を重くして知らせてくれる「インテリジェントアクセルペダル」など装備も充実している。
▲インテリアは日本仕様専用に前席座面が拡大、代わりに後席座面が縮小されているカーセンサーには24台のEクラスのPHEVが掲載。総額400万円から走行距離3万km以下の物件が狙える。半数がディーゼルの「E350 de スポーツ」となっているのもうれしいところ。総額700万円台がボリュームゾーンだが、装備が充実している物件なので気になるなら要チェックだ!
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Eクラス(5代目)E350 de アバンギャルド スポーツ・E350 de スポーツ・E350 e アバンギャルド スポーツ・E350 e スポーツ × 全国
【5代目Eクラス(PHEV)の注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):16.0km/L
■電力消費率(WLTCモード):メーカー非公表(推定値3.95km/kWh)
■総電力:11.31kWh
■総電圧:メーカー非公表
■普通充電:200Vで4時間以内
■急速充電:非対応
■V2H対応:非対応
■新車時価格帯:798万~949万円
■中古車価格帯:268万~785万円
BMW X3(3代目・現行型)xドライブ30e
▲高級志向の「xライン」とスポーティな内外装の「Mスポーツ」をラインナップラージクラスに迫るボディサイズとなった現行型X3は室内も広くなり、内外装の仕立ても豪華になった。そのPHEVである「xドライブ 30e」は2020年4月に追加。パッケージとして、SUVらしい「Xライン」とスポーティな「Mスポーツ」が用意された。
シングルモーターのPHEVシステムとしては大きめな駆動用バッテリーを搭載し、システム最高出力292hpを実現。ハイブリッド燃費は国産PHEVに比べるとやや劣るが、ボディサイズや300ps近いパワーを考えると妥当だろう。
▲Amazon Alexaの機能が内蔵されたカーインテグレーションを標準装備カーセンサー掲載台数は16台で、全車がMスポーツとなっている。現在は新車ラインナップにX3のPHEVはないので、中古車でしか購入できない。乗りたい人は早めに行動するのが吉! 走行距離約3万km未満の物件を総額570万円から見つけることができる。
▼検索条件
BMW X3(3代目)xドライブ30e Mスポーツ・xドライブ30e Mスポーツ エディション ジョイプラス・xドライブ30e xライン・xドライブ30e xライン エディション ジョイプラス × 全国
【3代目X3(PHEV)の注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):11.8km/L
■電力消費率(WLTCモード):メーカー非公表(推定値3.61km/kWh)
■総電力:12kWh
■総電圧:354V
■普通充電:100Vで10時間/200Vで約4時間
■急速充電:非対応
■V2H対応:非対応
■新車時価格帯:788万~870万円
■中古車価格帯:538万~697万円
ジープ レネゲード(初代・現行型)4xe
▲レネゲードのボディサイズは全長4255mm×全幅1805mmとコンパクト軍用四駆を起源にもつジープのコンセプトSUVとして登場したレネゲード。フィアット500Xと基本設計の多くを共有するクロスオーバー車だ。ラングラーなどとイメージを共有するフロントマスク、十分なクリアランスが確保された最低地上高など、四駆らしいスタイルに仕上げられている。
PHEVとなる4xeではベーシック装備の「リミテッド」と、オフロード走破性能を高めた「トレイルホーク」の2タイプが常設。特別仕様車にはアップランドも用意された。1.3Lガソリンエンジンと前後モーターを組み合わせたシステムは、同車の中でも最高の動力性能を発揮。リアモーターの最高出力が94.0kWと大きいため、悪路でも頼もしい走破性となっている。
▲レザーシートは全車標準装備。トレイルホークにはクルーズコントロールも備わるカーセンサーには24台が掲載されており、10台がリミテッド。トレイルホークとアップランドはそれぞれ7台となっている。最も走っている物件でも1万5000km以下であり、取り扱っている物件はすべてジープの正規ディーラーなので安心感も高い。総額460万円から狙えるので、気になる物件があれば購入を検討してみては。
【初代レネゲード(PHEV)の注目データ】
■ハイブリッド燃費(WLTCモード):14.8~16.0km/L
■電力消費率(WLTCモード):メーカー非公表(推定値4.63km/kWh)
■総電力:11.4kWh
■総電圧:410V
■普通充電: 200V 3kWで約4時間/200V 6kWで約2時間
■急速充電:非対応
■V2H対応:非対応
■新車時価格帯:498万~590万円
■中古車価格帯:398万~548万円
【Q&A】PHEVに関するよくある質問
Q.PHEVはどんな人にオススメ?
A.航続距離が長いため、長距離ドライブが多い人にはもってこい。また、アウトドアで電化製品を使いたい人や、災害時に備えて電気を確保したい人には有力な選択肢となる。
Q.自宅に充電設備が無いけどPHEVを買っても大丈夫?
A. PHEVはガソリンで走れるし、エンジンによって発電が可能。自宅に充電設備がなくても困ることはないはず。特に、急速充電に対応している車種なら、充電スタンドでの待ち時間も少ないので便利だ。
Q.PHEVを中古で買うときの注意点は?
A.きちんと整備された車両なら中古で買っても問題ないが、駆動用のバッテリー状態は事前に把握しておきたい。バッテリーが消耗していたら当然、取り替えとなる。予想外のトラブルや出費を避けるためにも、バッテリーの状態を確認しよう。メーター上で確認できる車種もあるが、ディーラー・販売店でしか測定できない車種もあるので、購入前にチェックすることを忘れないように!
※記事内の情報は2023年3月26日時点のものです。
【関連リンク】
この記事で紹介している物件
三菱
アウトランダーPHEV 2.0 スポーツ スタイル エディション 4WD 4WD SDナビ フルセグTV 全方位カメラ スマートキー LEDヘッドライト 衝突軽減ブレーキ シートヒーター Bluetooth クルコン 純正18インチアルミ ETC
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ボルボ
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支払総額605.3万円
メルセデス・ベンツ
Eクラス E350 de スポーツ ディーゼルターボ エクスクルーシブパッケージ パノラミックスライディングルーフ MP202101 純正19インチAMGアルミホイール 正規認定中古車 認定2年保証付 禁煙車 本革シート シートヒーター ブルメスターサウンド
本体価格488.0万円
支払総額509.9万円
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