【2023年】電気自動車(EV)オススメ22選|人気車種からお安いモデル、中古車価格も紹介!
カテゴリー: 特選車
タグ: レクサス / 日産 / ホンダ / マツダ / スバル / 三菱 / メルセデス・ベンツ / BMW / アウディ / ポルシェ / テスラ / ジャガー / ボルボ / プジョー / DS Automobiles / EV / リーフ / アイ・ミーブ / モデルS / i3 / Iペイス / モデル3 / Honda e / タイカン / DS3クロスバック E-TENSE / EQA / MX-30 EVモデル / iX / UX300e / C40 / ソルテラ / サクラ / e-208 / EQE / アリア
2023/04/10
国産・輸入(海外)問わず各メーカーから発売されるようになった電気自動車(EV)。エコで先進的なイメージから購入を検討している人も多いだろう。
この記事では、電気自動車(EV)のメリット・デメリットや選び方を解説、さらに具体的なオススメ車種を国産車と輸入車(海外車)に分けて紹介しよう!
目次
- 電気自動車(EV)とは?
- 電気自動車(EV)のメリット
- 電気自動車(EV)のデメリット
- 電気自動車(EV)の選び方・ポイント
- 【「国産」電気自動車(EV)オススメ7選】
- 1.日産 サクラ(初代・現行型)
- 2.ホンダ Honda e(初代・現行型)
- 3.日産 リーフ(2代目・現行型)
- 4.日産 アリア(初代・現行型)
- 5.スバル ソルテラ(初代・現行型)
- 6.マツダ MX-30 EVモデル(初代・現行型)
- 7.レクサス UX300e(初代・現行型)
- 【「輸入」電気自動車(EV)オススメ12選】
- 1.テスラ モデル3(初代・現行型)
- 2.テスラ モデルY(初代・現行型)
- 3.テスラ モデルS(初代・現行型)
- 4.プジョー e-208(初代・現行型)
- 5.DSオートモビル DS3クロスバックE-TENSE(初代・現行型)
- 6.アウディ Q4スポーツバック e-tron(初代・現行型)
- 7.メルセデス・ベンツ EQA(初代・現行型)
- 8.メルセデス・ベンツ EQE(初代・現行型)
- 9.BMW iX(初代・現行型)
- 10.ポルシェ タイカン(初代・現行型)
- 11.ボルボ C40(初代・現行型)
- 12.ジャガー Iペイス(初代・現行型)
- 【「お得な絶版」電気自動車(EV)オススメ3選】
- 1.三菱 アイ・ミーブ(軽)(初代)
- 2.日産 リーフ(初代)
- 3.BMX i3(初代)
- 【Q&A】電気自動車(EV)に関するよくある質問
電気自動車(EV)とは?
電気自動車とは、バッテリーに蓄えられた電気を動力源としてモーターを動かし、走行する車のこと。EV(Electric Vehicle)やBEV(Battery Electric Vehicle)とも呼ばれる。
いわゆる「普通の車」と違って、ガソリン/ディーゼルエンジン(内燃機関)は搭載されておらず、外から補充するエネルギーは電気のみ。給油口の代わりに、充電口と大型バッテリーが備わっており、充電スタンドに限らず自宅でも充電することが可能だ。
ざっくりと、「電気自動車は電気で走り、エンジンやガソリンを使わない車」と考えるとわかりやすいかもしれない。
対して、ハイブリッド車やPHEV(プラグインハイブリッド車)は、モーターに加えてガソリン/ディーゼルエンジンも搭載。つまり電気自動車(EV)は、ガソリンや軽油を燃やさないので排気ガスを生まず、環境に優しいという特徴もある。
電気自動車(EV)のメリット
電気自動車の長所は「エコ」なだけではない。ガソリン/ディーゼル車やハイブリッド車にはない独自の強みについて解説しよう!
電気自動車はガソリン車やハイブリッド車と比べて静粛性が高い。エンジンと比べてモーターは駆動音が静かで、振動も少ないからだ。しかもモーターは、発進時から最大トルクを発揮できる。スムーズに加速するので、ドライブがより快適になるだろう!
電気自動車には独特の“乗り味”がある。モーターによる加速力に加え、「回生ブレーキ」による減速も特徴的だ。ガソリン車のエンジンブレーキよりも、自然かつ強力な減速が味わえる。
電気はガソリン・軽油よりも安価なので、電気自動車はガソリン車とハイブリッド車よりもランニングコストが安くなる。また、エンジンオイルの交換なども不要。回生ブレーキによってブレーキを使う回数が減り、ブレーキパッドの摩耗も抑えられ、メンテナンス費用も軽減できる。
電気自動車は充電だけでなく「給電」も可能。一部のハイブリッド車やPHEVでも給電できるが、大型バッテリーを搭載している電気自動車に1日の長がある。キャンプなどのアウトドア時に加えて、車から家へ給電するシステム「V2H」対応車なら、災害発生時の停電にも電化製品を使うことができる。
電気自動車は多くの減税の対象となっている。自動車重量税は、エコカー減税によって新車登録時と初回車検時が免除。自動車税も、グリーン化特例によって新車登録の翌年度分がおおむね75%軽減される。かつての自動車取得税に該当とする「環境性能割」も非課税。また、「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」など、国や各自治体の補助金も利用できる。
電気自動車(EV)のデメリット
多くのメリットがある電気自動車だが、デメリットもある。きちんと対策を講じれば問題にはならないので、購入前にきちんと把握しておくことが大切だ!
電気自動車は1回の充電にあたる航続距離(一充電走行距離)が短い。ガソリン車は軽自動車でも満タンなら500km以上走れる車種が多いが、電気自動車は150~600km程度。長距離を走る人なら、バッテリーが大容量の車種を選ぶのがベターだ。
大型のバッテリーを搭載する電気自動車は、充電に時間がかかる。自宅で普通充電する場合は数時間かかるし、充電スタンドなどで急速充電する場合でも数十分かかるケースが多い。また、最近では充電スタントが充実してきているが、地域によって見つけづらいことも。例えば、ロングドライブで知らない街に行く場合などは、事前に充電スタンドの有無を確認するのが無難だ。
電気自動車は税金面では優遇されているが、車両本体価格はガソリン車より高価なことが多い。長期的に見れば低コストであっても、購入時にはまとまった予算が必要。購入費を抑えたいなら、補助金の利用を積極的に検討すると良いだろう。
電気自動車(EV)の選び方・ポイント
電気自動車でも基本的となる選び方は、ガソリン車などと一緒。ボディサイズや快適・安全装備などが、自分のニーズに合っていることが大前提となる。
そのうえで注目したいのが、下記5つのポイント。電気自動車独自の観点となるので、事前にきちんとチェックしておこう!
電気自動車の諸元表(スペック)には燃費がない。その代わりに「交流電力量消費率」が記載されている。燃費と同じくWLTCモードで測定されているが、Wh/kmで電費を示す。「1km走るのに何Whが必要か?」という単位であり、数字が低いほど低電費となる。ランニングコストの軽減を目的とするなら、燃費同様にきちんと比較しよう。
ガソリン車やハイブリッド車と同様、モーターの出力とトルクは電気自動車でもチェックしたい。モーターの性能が高ければ高いほど、アクセルを踏まずに済み、電気の消費を軽減できる。航続距離と充電時間、場所がネックとなる電気自動車にとって、電費を抑えられることは重要だ。
電気自動車に乗るなら、できるだけ充電回数を減らしたいところ。そうなると、航続距離を示す一充電走行距離は見逃せないポイントだ。実際の航続距離はカタログ値よりも短くなると予測される。一充電走行距離は自分が1日で走る距離より余裕を持たせたい。
普通充電でも6kW以上の出力に対応する車種が増えているので、何kWhまで対応できるか確認しよう。受け入れられる電気量が多いほど、早く充電を完了できる。また、最近では150kW以上の高規格なスタンドも設立されているので、急速充電にどれくらいの電力まで対応できるか確かめておきたい。メーカー公式HPなどで記載されていないこともあるので、購入前に店舗へ確認すると良いだろう。
電気自動車を購入するなら、自身の充電環境を確かめたい。自宅に充電設備を設置できるのか、または自宅付近に充電スタンドなどがあるのか調べておこう。また、V2Hを利用したいなら車種が対応しているだけでなく、自宅にV2H機器を設置できるかも確認しておくこと。
電気自動車の駆動用バッテリーは高性能だが、充電などによって経年劣化していく。駆動用バッテリーは高額なので、メーカー保証の範囲と期間をチェック。バッテリーの保証年月や距離はメーカーによって異なるので、不安ならきちんと比較検討しておこう。
「国産」電気自動車(EV)オススメ7選
2022年は「EV元年」と呼ばれたほど、国産メーカーは電気自動車の新型車を続々リリース。国産の電気自動車は万が一の際にもパーツを入手しやすく、ディーラーが近くにあるため安心感の高さが魅力だ!
【国産EVオススメ1】日産 サクラ(初代・現行型)
現行型サクラは「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得した軽EVだ。高速道路での運転を支援する「プロパイロット」など先進装備が採用されているが、特筆したいのは最大トルク。軽のターボ車の場合は100N・m前後だが、サクラは195N・mと圧倒的な走行能力を発揮する。
さらに「e-Pedal Step」によってアクセルペダルの操作だけで、加減速をスムーズに調整できる。電気自動車としての本格的な性能によって、軽自動車でありながら高級セダンのような乗り心地となっている。
カーセンサーの掲載物件数は48台。半数以上となる27台が走行距離1000km未満となっている。平均価格は約270万円で、上級グレードのGが半数となっているのもありがたいだろう。
【現行型サクラの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):124Wh/km
■モーター出力:47kW/2302~10455rpm
■モータートルク:195N・m/0~2302rpm
■一充電走行距離(WLTCモード):180km
■急速充電(80%):対応(30kWで約40分)
■V2H:対応
■新車時価格帯:233.3万~294万円
■中古車価格帯:205.8万~333.3万円
【国産EVオススメ2】ホンダ Honda e(初代・現行型)
現行型Honda eは、ホンダが初めて量産する電気自動車。コンパクトカーサイズだが、最大トルク315N・mを発揮するモーターを搭載している。注目すべきはポルシェ 911などと同じ「RR」を採用したこと。モーターをリアに配置して後輪駆動とすることで、最小回転半径4.3mを実現。コンパクトカーでトップクラスとなる小回りだ。
インテリアでは5つのスクリーンを水平につなげた「ワイドビジョンインストルメントパネル」を採用。「サイドカメラミラーシステム」を搭載し、昼夜天候を問わず安心な視界を確保できる。自動駐車・出庫モードを6パターンも備える「Hondaパーキングパイロット」も用意されるなど、安全性能も優れている。
掲載台数は28台。平均走行距離を見ると約9000kmだが、2000km以下の物件が10台ほど見つけられる。平均価格は約381万円。9割以上が上級グレードのアドバンスなので、条件に合った1台があれば積極的に狙おう!
【現行型Honda eの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):138Wh/km
■モーター出力:154ps/ 3497~10000rpm
■モータートルク:315N・m/0~2000rpm
■一充電走行距離(WLTCモード):259km
■急速充電(80%):可能(約30分)
■V2H:対応
■新車時価格帯:451万~495万円
■中古車価格帯:339.8万~465.8万円
【国産EVオススメ3】日産 リーフ(2代目・現行型)
コンパクトEVの先駆け的な存在であるリーフ。2017年に登場した現行型は最大トルク320N・m(「e+」は340N・m)を発生するモーターによって、パワフルに走る。ワンペダルで完全停止から停止保持までを行う「e-Pedal」も採用され、楽に運転できるのも長所だ。
デビュー当初は40kWhのバッテリーを搭載した通常グレードだったが、2019年1月のマイナーチェンジで62kWhのバッテリーを搭載したe+を設定。現在のe+は62kWhのバッテリーに変更されているが、それでも航続距離は322kmと必要十分だ。さらに「NISMO」や「AUTECH」といったスポーツモデルがラインナップされているのも魅力だ。
カーセンサー掲載台数は1068台で、平均走行距離は約3万6000km。平均価格は約210万円だ。2020年2月のマイナーチェンジで運転支援技術「プロパイロット」の機能向上があったので、先進装備にこだわるならそれ以降のモデルを狙おう。また、e+は掲載台数73台と希少なので、気になる1台を見つけたら早めのチェックを心がけたい。
【現行型リーフの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):155~161Wh/km
■モーター出力:218ps/4600~5800rpm(e+)
■モータートルク:340N・m/500~4000rpm(e+)
■一充電走行距離(WLTCモード):322~450km
■急速充電(80%):対応(通常グレードは約40分、e+は約1時間)
■V2H:対応
■新車時価格帯:315万~499.8万円
■中古車価格帯: 108万~440万円
【国産EVオススメ4】日産 アリア(初代・現行型)
2021年1月にデビューした現行型アリアは、日産初のクロスオーバーEV。ラグジュラリーな雰囲気だが、9.5インチのゴルフバッグを3セット積める積載性を確保。世界初となる「電動センターコンソールボックス」が採用され、室内からも電気自動車らしさを感じられるだろう。
グレードは主に2種類。66kWhのバッテリーを搭載した「B6」と、91kWhのバッテリーの「B9」で、それぞれに2WDと4WDが用意されている。4WD車には電動四輪制御技術「e-4ORCE」が導入され、快適かつ安定した走行を楽しめる。
ただ、部品供給難による生産の遅延によって、B9とe-4ORCE搭載車(4WD車)は未発売。B6の2WDも納車が長期化している。ただ、カーセンサーでは45台が掲載。平均走行距離は約3900kmで、平均価格は約635万円となっている。なかなか手に入りづらい状況だからこそ、中古での購入も選択肢に加えてみよう!
【現行型アリアの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):166Wh/km
■モーター出力:218ps/5950~13000rpm
■モータートルク:300N・m/0~4392rpm
■一充電走行距離(WLTCモード):470km
■急速充電(80%):対応(50kWで約65分/90kWで約45分)
■V2H:対応
■新車時価格帯:660万円(B6 リミテッド)
■中古車価格帯:635.8万円
【国産EVオススメ5】スバル ソルテラ(初代・現行型)
ミドルサイズSUVの現行型ソルテラは、電気自動車としてのバランスの高さが魅力。126Wh/kmという高い電費性能を誇り、567kmという十分な航続距離を確保している。さらに、150kW出力の急速充電器にも対応。太陽光発電ができる「ソーラールーフ」もオプション設定されている。
さらに、専用のプラットフォームによって走行性能が向上。「前後独立モーター駆動式AWD」と、駆動力を適切に制御する「X-MODE」によって、悪路走破性も高い。電費が良くて後続距離も長いFF車と、出力とトルクが高い4WD車があり、自分に合った仕様が選べるのもうれしいところだ。
兄弟車であるトヨタのbZ4Xはサブスクのみの取り扱い(法人はリース)なのに対し、ソルテラは市販されている。しかし、現時点においてカーセンサーでの掲載は0台となっている。世界的な部品供給の遅延によって新車の生産が遅れていることが要因だろう。ただ今後、新車のデリハリーが進むにつれ、中古車で購入できる日も近くなるはずだ。
【現行型ソルテラの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):126~148Wh/km
■モーター出力:150kW/5379~7500rpm(ET-SSのFF車)
■モータートルク:266N・m/0~5379rpm(ET-SSのFF車)
■一充電走行距離:487-567km
■急速充電(80%):対応(150kWで約30分)
■V2H:対応
■新車時価格帯:594万~682万円
■中古車価格帯:なし
【国産EVオススメ6】マツダ MX-30 EVモデル(初代・現行型)
現行型MX-30 EVモデルはその名のとおり、MX-30マイルドハイブリッドをベースにしている。後席ドアの観音開きなどの個性は引き継ぎつつ、電動化技術「e-スカイアクティブ EV」を採用。「エレクトリック G-ベクタリング コントロール プラス」によって走行安定性も向上している。
もちろん、マツダらしい走りの楽しさは健在だ。EV専用の「ステアリングホイールパドル」が採用され、回生減速度を調整可能。車速をコントロールしやすくなっている。また、モータートルクに同期した「EVサウンド」を車内に鳴らすことで、走行状態を伝え、運転をサポート。爽快で心地よいドライブを満喫できる。
カーセンサー掲載台数は14台で、平均走行距離は約7500km。上位グレードの「EV ハイエスト セット」が7割を占めるため、平均価格は約410万円となっている。しかし、走行距離2000kmで総額390万円台の物件も見つけられる。中古での購入を検討している人は、早めのチェックを!
【現行型MX-30 EVモデルの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):145Wh/km
■モーター出力:145ps/4500~11000rpm
■モータートルク:270N・m/0~3243rpm
■一充電走行距離(WLTCモード):256km
■急速充電(80%):対応(50kWで約25分)
■V2H:対応
■新車時価格帯:451万~501.6万円
■中古車価格帯:374万~430万円
【国産EVオススメ7】レクサス UX300e(初代・現行型)
2020年10月に登場した、レクサスのコンパクトSUVであるUXの電気自動車版。ベースモデルと基本は一緒だが、専用のシステムやショックアブソーバーなどが採用されている。レクサスの上質さに、電気自動車の静粛性や走行安定性が加わり、より走りの高級感が増している。
バッテリー容量は54.4kWhで、航続距離は367km。先進安全装備の「Lexus Safety System +」も備えているので、ドライブも快適かつ安全に楽しめるだろう。なお、2023年春には一部改良され、バッテリー容量も72.8kWhに増強される予定だ。
カーセンサー掲載台数は12台。平均走行距離は1万3000km。平均価格は約515万円だが、12台中11台は上位グレードの「バージョンL」となっており、総額490万円から狙うことができる。2023年の改良モデルが発売されたら、中古車相場が下がる可能性もあるので、こまめにチェックすると良いだろう。
【現行型UX300eの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):140Wh/km
■モーター出力:203ps
■モータートルク:300N・m
■一充電走行距離(WLTCモード):367km
■急速充電:対応(50kWで約80分 ※フル充電)
■V2H:非対応
■新車時価格帯:580万~635万円
■中古車価格帯:469.9万~735万円
「輸入」電気自動車(EV)オススメ12選
海外メーカーはハイブリッド車より電気自動車に注力しているため、電気自動車の選択肢が豊富! 特にボディが大きい車を欲しい人にとって、輸入電気自動車は有力な候補となるだろう。
【輸入EVオススメ1】テスラ モデル3(初代・現行型)
モデル3はテスラ車の中では比較的コンパクトな5人乗りセダン。日本には2019年9月から導入された。デビュー後も改良され続け、モーター出力や駆動用バッテリー容量は年々アップデート。現行型で最高スペックの「パフォーマンス」は前後にモーターを備え、0-100km加速3.3秒というパワーと、689kmという航続距離を両立している。
テスラのエントリーモデルだが、同一車線内での操舵や加減速を支援する「オートパイロット」など先進的な装備も充実している。こうした機能についても、コネクテッドサービスにより随時アップデートされるのがテスラ車の魅力だろう。
カーセンサー掲載台数は117台。走行距離が1万km以下の物件が3割弱をしている。一方で、走行距離3万km前後の物件なら、総額300万円台で見つけられる。電気自動車の筆頭格であるテスラをこの値段で乗れるなら、オトクと言えるだろう。
【現行型モデル3の注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):127~149Wh/km
■モーター出力:208kW(RWD)
■モータートルク:353 N・m(RWD)
■一充電走行距離(WLTCモード):565~689km
■急速充電(80%まで):対応
■V2H:非対応
■新車時価格帯:537万~715万円
■中古車価格帯:341万~658万円
【輸入EVオススメ2】テスラ モデルY(初代・現行型)
電気自動車メーカーの代表格であるテスラのミドルサイズSUV。2022年6月に日本発売が開始されたモデルYは、クーペのようなスタイリングが特徴だ。グレードは後輪駆動の「RWD」と、4WDでハイパワーな「パフォーマンス」の2種類。後者は0-100km/h加速が3.7秒という俊足ぶりだ。
走行性能もさることながら実用性も抜群。航続距離はRWDで507km、パフォーマンスで595kmと十分以上。日本国内に60ヵ所以上も設置されているテスラ製スーパーチャージャーを利用できるのも強み。特に、パフォーマンスは250kWの充電に対応し、15分で275km分も充電できる。後席を倒すことで2100L前後まで拡大できる荷室もあり、アウトドアレジャーでも活躍するだろう。
カーセンサー掲載物件は43台で、走行距離1万km未満。そのうち登録済未使用車は12台となっている。グレードで見るとRWDが8割となっており、総額で550万円から狙うことができる。長距離ドライブを頻繁にするならパフォーマンスの方が便利だが、たまに遠出するくらいならRWDを狙うのも一興。中古で買えばコスパも高まるかもしれない。
【現行型モデルYの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):メーカー非公表
■モーター出力:メーカー非公表
■モータートルク:メーカー非公表
■一充電走行距離(WLTCモード):507km(RWD)
■急速充電:対応
■V2H:非対応
■新車時価格帯:579.9万~833.3万円
■中古車価格帯:470万~839.9万円
【輸入EVオススメ3】テスラ モデルS(初代・現行型)
2013年に日本で発売された、テスラのフラッグシップ・セダンがモデルS。最高級にふさわしいインテリアの質感と、未来的なデザインに憧れる人も多い。中でも目を引くのは、17インチタッチスクリーンで2200×1300の高解像ディスプレイ。停車中にゲームや映画などを楽しめるだけでなく、運転中には左右に傾けられて情報を確認しやすい。
現在のグレード構成はデュアルモーターAWDの「モデルS」と、トライモーターAWDとなる「モデルS プラッド」。プラッドの0-100km/hは2.1秒というF1カー以上の加速力を誇っている。推定航続距離は最長652km。テスラのスーパーチャージャーで、最大322km走行分の電気を約15分で充電できるのも見事だ。
カーセンサー掲載台数は49台。年式は2015~2020年で、2017年式が最も多くなっている。年式や走行距離にこだわらなければ、総額400万円台で狙える物件も。なお、過去のモデルは「P100D」と記載されているが、「P」は高性能版、「100」はバッテリー容量、「D」はデュアルモーターを示す。75Dなら「バッテリー容量75kWのデュアルモーター車」となるので、検索する際にも覚えておこう。
【現行型モデルSの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):メーカー非公表
■モーター出力:1020hp(モデルSプラッド)
■モータートルク:メーカー非公表
■一充電走行距離(WLTCモード):推定637km(モデルSプラッド)
■急速充電:対応
■V2H:非対応
■新車時価格帯:868万~1705万円
■中古車価格帯:358万~1365万円
【輸入EVオススメ4】プジョー e-208(初代・現行型)
コンパクトカーの2代目208をベースとした電気自動車。質感が高い内装は2代目208と同様でしゃれっ気が漂っている。フロントに配置された駆動用モーターは260N・mを発生、50kWhのバッテリーと組み合わされ、航続距離は395km(2022年4月以前は380km)となっている。3つのドライビングモードと2つのブレーキモードが備えられているのも見逃せない。
グレードは「GT(ライン)」と「アリュール」の2つ。違いは主に内外装で、上位グレードに当たるGTの方が全体的に豪華な仕立てとなっている。乗り心地に関してはGTがスポーティ、アリュールがマイルドといったキャラクター分けだ。
カーセンサー掲載台数は52台で、そのうちGTが9割を占める。平均走行距離は3300Kmだが、走行距離5000km未満の物件が8割だ。平均価格は約350万円。総額340万円から狙えるので、購入費用を抑えたいなら中古車は賢い選択肢となるだろう。
【現行型e-208の注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):149Wh/km
■モーター出力:136ps
■モータートルク:260N・m
■一充電走行距離(WLTCモード):395km
■急速充電(80%):対応(50KWで約50分)
■V2H:非対応
■新車時価格帯:389.9万~502.4万円
■中古車価格帯:258万~469.8万円
【輸入EVオススメ5】DSオートモビル DS3クロスバックE-TENSE(初代・現行型)
2020年7月に登場した現行型DS3クロスバックE-TENSEは、コンパクトSUVである初代DS3クロスバックがベースの電気自動車版。50kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターは最大トルク260N・mを発揮する。DS独自のしなかやかな足回りに、モーターにより静粛性と加速力が合わさって、オンリーワンな乗り味となっている。
当初は受注生産の「ソーシック」と「グランシック」の2グレードだった。しかし、2021年7月に登場したスポーティな特別仕様車「E-TENSEパフォーマンスライン」が同年10月に常設モデル入り。ソーシックがなくなり、グランシックが「E-TENSE」と改称された。
カーセンサー掲載台数は29台で、ほとんどがグランシックとE-TENSE(ベースモデル)だ。パフォーマンスラインは2台しかないが、走行距離がどちらも1000km以下なので注目するのも良いだろう。平均走行距離は3500km。平均価格は約385万円で、走行距離4000km未満で総額360万円の物件も見つけることができる。
【現行型DS3クロスバックE-TENSEの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):135Wh/km
■モーター出力:136ps/5500rpm
■モータートルク:260N・m/300~3674rpm
■一充電走行距離(WLTCモード):JC08モード390km(欧州WLTPモード320km)
■急速充電(80%):対応(50kWで約50分)
■V2H:非対応
■新車時価格帯:534万~559.3万円
■中古車価格帯:288万~439.8万円
【輸入EVオススメ6】アウディ Q4スポーツバックe-tron(初代・現行型)
Q4スポーツバックe-tronは、2022年1月に登場。全長4590mm×全幅1865mm×全高1615mmというボディサイズで、使い勝手も優れている。荷室は535L、後席を倒せば1460Lにまで拡大可能。フロントガラスに情報を投影する「ARヘッドアップディスプレイ」によって視線の移動を抑え、楽に運転できる。
電気自動車としての性能も折り紙付きだ。出力が150kW、トルクが310N・mのモーターをリアアクスル上に搭載。後輪を駆動するRRレイアウトで、素直かつ軽やかに走行してくれる。回生システムで効率を考慮し、航続距離も576kmを確保。さらに、2022年12月の年次改良で594kmに延長している。多様なシーンに対応するオールマイティさが魅力だ。
グレードは「アドバンスト」とスポーティな「Sライン」の2種類。パワートレインや電費などは同じだが、ホイールサイズが違うので、乗り心地は若干異なる。世界的な供給難によって中古車の流通数は少なく、カーセンサー掲載台数も1台。グレードはSラインで、走行距離は2000km。車両本体価格は780万円だった。購入を検討したタイミングに気になる1台があったなら、早めの行動が吉だ!
【現行型e-tron スポーツバックの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):メーカー非公表
■モーター出力:150 kW
■モータートルク:310N・m
■一充電走行距離(WLTCモード):594km
■急速充電(80%):対応(50kWで約74分)
■V2H:非対応
■新車時価格帯:688万~737万円
■中古車価格帯:780万円
【輸入EVオススメ7】メルセデス・ベンツ EQA(初代・現行型)
2021年4月にデビューした現行型EQAは、流麗なボディラインが特徴的。全長4465mm×全幅1835mm×全高1625mmという日本でも取り回しやすいボディサイズに、必要十分以上のパワーを秘めている。バッテリーは66kWhで、航続距離も555kmと立派だ。
ステアリングに装備されているパドルで、回生ブレーキの利きを切り替えられる。AMGラインパッケージ装備車には走行状況に合わせてダンパー減衰力を最適に制御するアジャスタブルダンピングシステムも装備。ハンドリングや操る楽しさ、長距離走行でも疲労の少ない快適性が重視され、メルセデス・ベンツらしさを楽しめる。
カーセンサーには46台が掲載。平均走行距離は約7500km。走行距離が長い物件もあるが、約7割が走行距離1万km未満となっている。平均価格は約615万円だ。総額530万円ほどの物件も見つけられる。使用感が少なくて、状態が良好な中古車を手に入れられるチャンスだ。
【現行型EQAの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):メーカー非公表
■モーター出力:190ps/3600~10300rpm
■モータートルク:375N・m/1020rpm
■一充電走行距離(WLTCモード):555km
■充電時間:AC200V 30Aで約11.2時間
■急速充電(80%まで):対応(90kWで約40分/50kWで約63分)
■V2H:非対応
■新車時価格帯:640万~790万円
■中古車価格帯:520万~812万円
【輸入EVオススメ8】メルセデス・ベンツ EQE(初代・現行型)
メルセデス・ベンツの主力であるEクラスの電気自動車版。ガソリン車とは異なるデザインが採用されており、弓の弦のように美しい弧を描くルーフラインが特徴だ。エクステリアと同様にインテリアも先進的。高級感にあふれ、広々とした後席はゆったりとくつろげる。
624kmという優れた航続距離を誇りながら、出力は292ps、トルクも565N・mと優秀だ。輸入車として珍しくV2Hにも対応している。グレードとして設定されているのは「350プラス」のみ。AMGラインエクステリアやスポーツシートなどをまとめた「AMGラインパッケージ」がオプション装備を用意されており、スポーティな装いとすることもできる。
カーセンサー掲載台数は1台。350プラスのAMGラインパッケージで、総額1248万円だった。まだまだ台数は少ないが、これから掲載台数が増えることを期待したい。
【現行型EQEの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):176Wh/km
■モーター出力:292ps
■モータートルク:565N・m
■一充電走行距離(WLTCモード):624km
■急速充電(80%):対応(150kWで約49分)
■V2H:対応
■新車時価格帯:1248万~1301万円
■中古車価格帯:1248万円
【輸入EVオススメ9】BMW iX (初代・現行型)
BMWのフラッグシップEVがiXだ。2021年11月に発売された現行型は、前後に1モーターを搭載。エントリーグレードの「xDrive40」は航続距離450km、上級グレードの「xDrive50」は650kmとなっている。さらに、2022年5月にはハイパフォーマンスモデルの「M60」を追加。航続距離は615kmだが、0-100km/h加速は3.8秒という高性能だ。
フラッグシップだけあって車内はラグジュアリーで、その走行からも高級感が漂う。パワフルに走る一方で、自然な加速感や高い静粛性によってドライブを快適に演出。しなやか、かつフラットな乗り心地はクルーザーのようだ。
カーセンサー掲載台数は47台で、平均走行距離は約6500km。平均価格は約940万円だが、総額850万円前後で購入できる物件を見つけられる。グレード別に見るとxDrive40が8割強を占めている。xDrive50やMスポーツは希少なので、中古車での購入を検討している人は、見つけたら早めの行動がキーとなるはずだ。
【現行型iXの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):183~190Wh/km(Mスポーツ除く)
■モーター出力:326ps(xDrive40)
■モータートルク:630N・m(xDrive40)
■一充電走行距離(WLTCモード):455~650km(Mスポーツ除く)
■急速充電(80%):対応(150kWで40分前後)
■V2H:非対応
■新車時価格帯:981万~1740万円
■中古車価格帯:738万~1980万円
【輸入EVオススメ10】ポルシェ タイカン(初代・現行型)
ポルシェ初の電気自動車がタイカンだ。2020年6月のデビュー当初は「4S」「ターボ」「ターボS」というグレード構成で、いずれも前後にモーターを配した4WD車だった。ただ、2021年1月にはRRのベーシックモデル「タイカン」が追加。同年11月には「GTS」も設定した。ポルシェらしく、ダイナミックでリニアな走りを楽しめる。
タイカンと4Sには79.2kWhの「パフォーマンスバッテリー」が標準で、オプションで93.4kWhの「パフォーマンスバッテリー プラス」も搭載可能。GTSとターボとターボSにはパフォーマンスバッテリー プラスが標準化されている。もちろんパワートレインにも違いがあり、航続距離492kmのGTS、0-100km/h加速2.8秒のターボSと自分好みの1台を選べるのもタイカンの強みだ。
カーセンサー掲載台数は100台。最も台数が多いのが4Sで、最も少ないのが後発のGTSとなっている。平均価格は1500万円となっているが、最安のモデルは総額で1100万円弱。総額1200万円台の物件もチラホラある。平均走行距離は約8500km。ディーラー系の認定中古車も多いので、アフターサービスを含め安心して購入できるだろう。
【現行型タイカンの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):メーカー非公表
■モーター出力: 761ps(ターボS)
■モータートルク:1050N・m(ターボS)
■一充電走行距離(WLTCモード):492km(GTS)
■急速充電(80%まで):対応(4S パフォーマンスバッテリーなら150kWで約24分)
■V2H:非対応
■新車時価格帯:1171万~2476万円
■中古車価格帯:1050万~2290万円
【輸入EVオススメ11】ボルボ C40(初代・現行型)
C40は「2030年までにラインナップを電気自動車にする」と宣言したボルボが初めて投入したモデル。回生ブレーキによる「ワンペダルドライブ機能」で電気自動車らしい操作感を味わえる。Googleと共同開発したAndroid OSをベースにしたインフォテインメント・システムを搭載し、デジタル・サービスを提供しているのもポイントだ。
グレードは「シングルモーター」と「ツインモーター」に大別される。前者はモーター1基のFF車でトルクが330N・m、航続距離が502km。後者は前後にモーターを備えて4WD車でトルクが660N・m、航続距離が約485kmとなっている。ただ、現在はツインモーターが廃され、シングルモーターの強化版「アルティメット」(通常版の名称はプラス)が設定されている。
カーセンサー掲載台数は7台で、うち6台がツインモーターだ。平均走行距離は約3000kmで、平均価格は約700万円。最多走行の物件でも6000kmであり、総額は約670万円前後となっている。いずれも使用感は少ないし、購入費用を抑えたいなら検討の余地があるだろう。
【現行型C40の注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):159~188Wh/km
■モーター出力:408ps/ 4350~13900rpm(ツインモーター)
■モータートルク:660/0~4350rpm(ツインモーター)
■一充電走行距離(WLTCモード):484~502km
■急速充電(80%):対応(150kWで約40分)
■V2H:非対応
■新車時価格帯:499万~759万円
■中古車価格帯:659.9万~732万円
【輸入EVオススメ12】ジャガー Iペイス(初代・現行型)
現行型Iペイスは、ジャガー初となる電気自動車。「エレクトリック・パフォーマンスSUV」と称すだけあって、その実力は高い。ボディの95%近くにアルミ合金を採用し、軽量化と高剛性を両立。前後2つのモーターは計696N・mという高トルクを発揮し、グイグイと加速する。ジャガーならではの硬すぎず柔らかすぎない足回りも好印象だ。
搭載するバッテリーは90kWhの大容量。航続距離は438kmで、ロングドライブにも十分対応できる。用意されるグレードは「HSE」、「SE」、「S」の3グレードが基本。そこに、1年間限定だった「ファーストエディション」や、スタイリッシュな「ブラックエディション」が加わっている。
カーセンサー掲載台数は38台。パノラミック・ルーフやエアサスを装備した物件がそれぞれ半数ほどあるのはうれしいニュースだ。平均走行距離は約1万8500km。平均価格は約690万円だが、走行距離2万km未満の物件を総額620万円前後で見つけることもできる。新車時には1000万円前後であったことを考慮すると、中古車での購入もアリだろう。
【現行型Iペイスの注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):224Wh/km
■モーター出力:400ps
■モータートルク:696N・m
■一充電走行距離(WLTCモード):438km
■急速充電(80%):対応(50kWで約85分)
■V2H:非対応
■新車時価格帯:959万~1312万円
■中古車価格帯:518万~898万円
「お得な絶版」電気自動車(EV)オススメ3選
購入費用を抑えたいという人は、あえて中古車で電気自動車を狙うのもアリ。いまや中古でしか購入できない絶版モデルを紹介しよう!
【お得な絶版EV1】三菱 アイ・ミーブ(軽)(初代)
初代アイ・ミーブはリチウムイオン電池を採用した世界初の量産車だ。2009年7月に法人向け販売を開始、翌年から一般向けにも販売された。長らく軽自動車として販売されたアイ・ミーブだったが、2018年4月の変更で全長が長くなり、小型乗用車に登録区分を変更。コンパクトカーとしてのアイ・ミーブも2021年に生産終了となっている。
オススメしたいの、軽自動車としてアイ・ミーブ。軽自動車の小さなボディに16kWh(Mグレードは10.5kWh)のバッテリーを搭載。160kmという長い航続距離を実現している。ボディの四隅にタイヤを配置したモノフォルムはいかにも未来的なデザインで、今でも古さを感じさせないだろう。
カーセンサー掲載物件は142台。ボリュームが多いのは2010~2013年式だ。平均走行距離は4万3000km、平均価格は約70万円。注意したいのは、初度登録から8年以上・走行16万km以上経過した物件。駆動用バッテリーの容量保証が切れているので、中古車購入の際には交換済みの物件か必ず確認しよう。
【初代アイ・ミーブ(軽)の注目データ】
■交流電力量消費率(JC08モード):110Wh/km
■モーター出力:47kW(64ps)
■モータートルク:160N・m(16.3kg・m)
■一充電走行距離(10・15モード):160km
■急速充電(80%):対応(50kWで約15分~約30分)
■V2H:対応
■新車時価格帯:226.2万~398万円
■中古車価格帯:27.8万~159万円
【お得な絶版EV2】日産 リーフ(初代)
EVが“日常の足”として使える存在であることを世界に知らしめてくれた存在といえば、初代リーフだろう。2010年12月にデビューした当初は、航続距離228kmの24kWh仕様のみ。2015年12月の変更で航続距離280kmの30kWh仕様が追加された。
他車からの流用ではなくプラットフォームから専用開発されたモデルであるため、走りもスムーズ。駆動用バッテリーを床下中心近くに配置したことで、自然なハンドリングを実現。アクセルを踏み込んだ瞬間から254N・mものトルクを発生する動力性能は、まだまだ頼もしいだろう。
カーセンサー掲載物件は230台で、平均走行距離は5万8000km。平均価格は約75万円だが、安いものでは総額20万円程度の物件も。しかし、日産の駆動用バッテリー容量保証は30kWh仕様車で8年16万kmまで。24kWh仕様車なら5年10万kmまでとなっている。期限が切れている物件をあえて狙う場合は、駆動用バッテリーの交換費用を見積もっておくべきだ。
【初代リーフの注目データ】
■交流電力量消費率(JC08モード):114~117Wh/km
■モーター出力:80kW(109ps)/3008~10000rpm
■モータートルク:254N・m(25.9kg・m)/0~3008rpm
■一充電走行距離(10・15モード):228~280km
■急速充電(80%まで):対応(約30分)
■V2H:対応
■新車時価格帯:274万~457万円
■中古車価格帯:17万~169.9万円
【お得な絶版EV3】BMX i3(初代)
BMW初のコンパクトEVであるi3は、2022年8月に生産終了。全長3999mm×全幅1775mm×全高1578mmというコンパクトな車体に、余裕たっぷりのモーター&駆動用バッテリーを搭載。アクセルペダルだけで加減速可能なワンペダル・ドライビングは、運転感覚でも未来を体感できるものだった。
2014年4月のデビュー当初、バッテリー容量は22kWhだったが、2016年10月の変更で33 kWhに拡大。さらに、2019年2月の変更でも42 kWhに拡大され、その分航続距離も延びている。通常のEVに加えて、充電用エンジンを備えたレンジエクステンダー仕様があるのもi3の特徴だ。
カーセンサーには76台が掲載。ボリュームが多いのはデビュー翌年の2015年式と、2019年のマイナーチェンジ前後となっている。掲載物件のほとんどがレンジエクステンダー仕様なのもありがたいだろう。平均走行距離は3万3000kmで、平均価格は310万円。総額200万円台の物件もチラホラある。非常に高コスパな1台だろう。
【初代i3の注目データ】
■交流電力量消費率(WLTCモード):127Wh/km
■モーター出力:125kW(170ps)/5200rpm
■モータートルク:250N・m(25.5kg・m)/100~4800rpm
■一充電走行距離(WLTCモード):360km
■急速充電(80%まで):対応(約50分)
■V2H:非対応
■新車時価格帯:274万~457万円
■中古車価格帯:23万~178万円
【Q&A】電気自動車(EV)に関するよくある質問
Q.電気自動車を中古で買うときに気を付けるポイントは?
A.きちんと整備されていれば、中古車でも問題はない。ただ、駆動用バッテリーは要チェック! バッテリーが劣化していたら、航続距離も短くなったり、フル充電できなかったりする。充電の手間が増えたり、予期せぬトラブルが起きたりする恐れも。購入前にディーラーや販売店にバッテリーの状態を確認しておこう。
Q.自宅に充電機を設置したい! 費用の目安はいくら?
A.電気自動車の充電機は種類や製品、自宅の状況によって費用が異なる。ただ、東京電力エナジーパートナーによると、充電設備ごとの相場は下記のとおり。参考にしてほしい。
種類 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
■設置工事が簡単 ■費用が安い |
10万円程度 | |
■ケーブル一体型で充電が楽 ■高出力の機器もある |
20万円以上 | |
■設置位置が比較的自由 ■ケーブル一体型も多い |
20万円以上 | |
■充電時間が短くなる ■自宅に給電可能 |
80万円以上 |
種類 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
■設置工事が簡単 ■費用が安い |
10万円程度 | |
■ケーブル一体型で充電が楽 ■高出力の機器もある |
20万円以上 | |
■設置位置が比較的自由 ■ケーブル一体型も多い |
20万円以上 | |
■充電時間が短くなる ■自宅に給電可能 |
80万円以上 |
Q.電気自動車の充電にかかる料金はどれくらい?
A.電気自動車を自宅で充電する場合、バッテリー容量や契約する電気会社の料金によって異なるので、一概には言えない。ただ、参考程度に一例を挙げるとすると、現行型リーフのe+では60kWhのバッテリーを搭載。一般的には1kWhあたり20~30円程度なので、フル充電には1200~1800円程度かかる計算となる。
一方で、自宅外で充電する場合は、自動車メーカーなどによる「充電カード(認証カード)」を利用することになる。使うカードによって料金が異なるが、日産が提供する「ZESP3」の場合は下記のとおりだ。
プラン | プレミアム10 | プレミアム20 | プレミアム40 | なし |
---|---|---|---|---|
(10分/回) |
10回 (100分相当) |
20回 (200分相当) |
40回 (400分相当) |
設定なし |
急速充電 |
385円/10分 | 330円/10分 | 275円/10分 | 550円/10分 |
無制限 | 無制限 | 無制限 | 1.65円/分 | |
(月額) |
4400円 | 6600円 | 1万1000円 | 550円 |
契約料金 (月額) |
2750円 | 4950円 | 9350円 | 設定なし |
プラン | プレミアム10 | プレミアム20 | プレミアム40 | シンプル |
---|---|---|---|---|
(10分/回) |
10回 (100分相当) |
20回 (200分相当) |
40回 (400分相当) |
設定なし |
急速充電 |
385円 /10分 |
330円 /10分 |
275円 /10分 |
550円 /10分 |
無制限 | 無制限 | 無制限 | 1.65円/分 | |
(月額) |
4400円 | 6600円 | 1万1000円 | 550円 |
契約料金 (月額) |
2750円 | 4950円 | 9350円 | 設定なし |
※記事内の情報は2023年3月26日時点のものです。
【関連リンク】
あわせて読みたい
- 【試乗】新型 三菱 トライトン|乗り心地のよさは想像以上! ライフスタイルの幅を広げてくれるピックアップトラック!
- 愛車のダットサン ピックアップトラックでBBQ! やっぱり最高のバーベカーだ!!【BBQ芸人・たけだバーベキューのナイスなバーべカーを探せ!】最終話
- BMW 1シリーズの中古車価格が1年で30万円ダウンし、ついに200万円台に! 注目の輸入ハッチバック、今オススメな買い方・選び方は?
- ホンダ N-BOXの新車価格約170万円に絶望した人に贈る「100万円で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
- 【試乗】新型メルセデス・ベンツ Eクラス E350 e|高い静粛性を存分に生かしたPHEVモデル
- ホンダのSUV一覧8選|新型やクロスロードなど、中古車価格&サイズの違いを解説【2024年】
- アウトランダー、三菱が画策するスポーツブランド「ラリーアート」を準備中? 2025年に登場か
- BMW 3シリーズツーリングの中古車価格が1年で40万円ダウン! 注目の輸入ステーションワゴン、今オススメな買い方・選び方は?
- 【試乗】新型 ボルボ EX30|これは令和の“街の遊撃手”! 街中をキビキビ走るボルボ最小の電動SUV
- ホンダ N-BOX(3代目)をマンガで解説! 日本でもっとも売れている車の最新モデルはどんな車?【人気車ゼミ】