アルファード

人気のミニバンは? オススメは? 最新ランキング20選+番外編10選を紹介!

人も荷物も余裕でのみ込むたっぷりの室内空間が魅力で、ファミリー層に人気の高いミニバン。

この記事では、カーセンサーで人気のミニバンをサイズ別に全20車種、さらに番外編としてオススメモデルを10車種紹介。モデルの魅力や購入価格を参考にしながら、ぴったりの1台を見つけよう!
 

 

目次

 

ミニバンとは?人気のワケをおさらい!

ミニバンとは、人と荷物を両方運べる後部座席と荷室に区切りのないワゴン車の中でも、一般的に2ボックスや1.5ボックスのスタイリングで広い室内空間をもち、スライドドアと3列シートを備え、6~8人乗りの車のこと。

ファミリー層から特に人気で、家族全員が乗っても荷物をたくさん積むことができ、さらに子供からお年寄りまで乗り降りしやすく過ごしやすい工夫がなされている。

また、キャンプの時にミニバンで車中泊を楽しむなど、その使い勝手の良さから様々なシーンで活躍できるのも人気の理由のひとつだろう。
 

フリード+▲ミニバンの広い荷室は荷物をたくさん積むアウトドアにもピッタリ! 写真はホンダ フリード+

「ミニバンってぜんぜんミニじゃなくない?」と思うかもしれないが、実はミニバンという言葉はアメリカ規格の巨大なフルサイズバンと比較すると小さいバンである、という点からきている。

そのため日本国内では「ミニバンだけどミニじゃない」という、なんだか不思議なことになっているというわけだ。
 

 

サイズ別 ミニバンの特徴と選び方・ポイント

一口にミニバンといっても、サイズには様々なバリエーションがある。つまり、家族構成や使い方によって、フィットするサイズが変わってくるのだ。

今回は、ミニバンをS・M・Lと3つのサイズに分類した。「ミニバンの中でも、どのサイズが自分に合うか?」をまずは知っていこう!

Sサイズミニバン
Sサイズは5ナンバーサイズで全長4200mm前後のため一番コンパクトなサイズで、小回りが利くのがメリット。狭い駐車場でも乗り降りに困らないのもうれしい。

ただし、当然室内空間は他のサイズよりも狭く、3列目シートは補助的なもの。日常的には大人2人と子供といった使い方をしながら、時には7人乗車も可能、といった使い方になるだろう。

また、販売されている車種が少なく選択肢は少ないが、比較的手頃な価格で手に入れることができ、ランニングコストも控えめだ。
 

Sサイズ▲狭い道でも比較的動きやすいSサイズミニバン。こちらは3代目・現行型のトヨタ シエンタ

Mサイズミニバン
SとLの中間になり、全幅は1700mm前後の5~3ナンバーサイズで、全長は4600mm前後のもの。取り回しの良さと十分な室内空間のいいとこどりとなっている。ミニバンのほとんどがこのサイズだ。

多くのラインナップが用意されているので、様々なシートアレンジやスタイリング、装備から選べるのも魅力だ。
 

Mサイズ▲ミニバンと聞くとこのサイズ感を思い浮かべる人も多いだろう。こちらは3代目のトヨタ ノア

Lサイズミニバン
3つの中で最も大きなサイズとなるミニバン。全幅は1800mm前後の3ナンバーサイズで、全長は4800mm前後と、まさにLargeサイズ!

全高も高く、室内高も高くなるので、大柄な人でもゆったりと過ごせる。3列目の後ろの荷室空間にも十分な余裕がある。

サイズ感ゆえ、慣れるまでは取り回しが大変で、狭い道は極めて入りにくい……といったこともあるので注意が必要。また、価格が比較的高額になりやすい一方で、エクステリアやインテリアに高級感があるのも特徴だ。
 

Lサイズ▲大きくて高級なモデルが多いLサイズ。こちらは3代目・現行型のトヨタ アルファード

ミニバンの全体像が見えてきたところで、次にカーセンサーで人気のミニバンをサイズごとにランキング形式で紹介しよう! SサイズはTOP5、MサイズはTOP10、LサイズはTOP5をそれぞれ解説する。

また、「できるだけお得なミニバンが欲しい」「ミニバンが欲しいと思っていたけど、スライドドア付きならもう少し小さな車でも良いかも……?」と思い始めた方のために、番外編として合計10モデル厳選してきた。そういった方は、まずは番外編からチェックしてみるのもアリだ!
 

 

Sサイズミニバン人気ランキングTOP5

まず、SサイズミニバンTOP5を紹介。「なるべく小さなミニバンがいい!」という人にオススメのセレクトだ!
 

 

1位:ホンダ フリード(2代目・現行型)

■生産期間:2016年9月~生産中
■中古車平均価格:約214万円
■新車時価格:188万~327.8万円
 

フリード▲ちょうどいいサイズが人気のSサイズミニバンのフリード

「いつでも、どこでも、だれでも7days Wonderful Mobility」をコンセプトに開発されたコンパクトミニバンの2代目。「ちょうどいい」が開発コンセプトだった初代からプラットフォームを一新しているが、サイズ感は全長が5cm長くなっただけでほぼそのままだ。

それでいてシートの前後間は広められ、1、2列目および2、3列目のフラットモードが可能となるなどシートアレンジの幅も広がっている。

パワートレインは2種類用意され、ガソリン車は1.5L直噴ガソリンエンジンにCVTが組み合わされ、ハイブリッド車は1.5Lガソリンエンジンと高出力モーターを内蔵した7段DCTを搭載する。

2列目キャプテンシートの6人乗りと2列目ベンチシートの7人乗りが用意され、初代で用意された8人乗りは廃止された。また、2列5人乗りは「フリード+」として独立した。
 

フリード▲コンパクトなモデルながら3列目も十分使える

中古車掲載台数は約3150台。コンパクトミニバン初となるハイブリッド4WD車が設定されたのもこのモデルのトピックだが、掲載台数は約100台と限られ、総額148万~314万円となっている。

ちなみに、2019年10月に追加されたクロスオーバースタイルの新グレード 「クロスター」は約220台、総額約195万~313万円で、ホンダアクセスが手がける純正コンプリートカー「モデューロX」は約50台、約180万~359万円となっている。
 

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ホンダ フリード(2代目・現行型)× 全国
 

2位:トヨタ シエンタ(2代目)

■生産期間:2015年7月~2022年7月
■中古車平均価格:約163万円
■新車時価格:169万~264.6万円
 

シエンタ▲トヨタの最小ミニバンであるシエンタ

「ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」をテーマに開発された2代目シエンタ。エクステリアはアクティブ&ファンをキーワードとしたスポーティなデザインに、インテリアは底床フロアの採用をはじめ、機能性の高さと内装の上質さを両立した。

かわいらしい先代からの印象はガラッと変わり、全長は先代比プラス約10cmだが、サイズ感はほぼそのまま。低床化とスライドドアの開口幅の拡大で乗降性が向上し、居住空間も拡大している。

6人乗りと7人乗りがラインナップされ、1.5Lガソリン車(FFと4WDいずれもCVT)と、ハイブリッド車(FFのみ)が設定される。
 

シエンタ▲こちらは6人乗り仕様の2列目シート

2017年8月には「G」グレードをベースに合成皮革と上級ファブリックを組み合わせたシート表皮を採用した特別仕様車「Gクエロ」が発売された。

中古車掲載台数は約4070台。その内約1430台がハイブリッド車となる。4WD仕様は少なく、約250台程度だ。「1.5G」が1/4程度を占め、総額約75万円~247万円で流通している。

「Gクエロ」はハイブリッドも合わせて約1010台、約110万~291万円だ。
 

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トヨタ シエンタ(2代目)× 全国
 

3位:ホンダ フリード(初代)

■生産期間:2008年5月~2016年8月
■中古車平均価格:約48万円
■新車時価格:163.8万~249.2万円
 

フリード▲モビリオの実質後継モデルとなるフリード。3列仕様の他2列仕様も存在する

「ちょうどいい」をコンセプトに開発されたコンパクトミニバン。モビリオの実質的な後継にあたり、コンパクトなボディに3列シートを広い室内空間が自慢だ。

2列目ベンチシートの8人乗りと2列目キャプテンシートの7人乗り、さらに荷物がより積める3列目のない5人乗りが用意され、リア両側スライドドアが採用されている。1.5Lガソリンエンジンに、FFにはCVTが、4WDには5ATが組み合わせられる。

2011年10月には、内外装の意匠変更および、安定した走りに貢献するVSA(車両挙動安定化制御システム)を標準装備化。さらに、3列目シートが3席から2席へと変更された。
 

フリード▲低床の荷室は高さのある自転車なども積載可能

中古車掲載台数は約1330台。「Gジャストセレクション」が多く、約590台、約19万~162万円で流通している。2011年10月のマイナーチェンジで廃止された8人乗りは、約150台、約19万~100万円で見つかる。

2011年10月に追加され、2代目がデビューするまで生産されたコンパクトミニバン初のハイブリッドモデル「フリードハイブリッド」(新車価格214.9万~239.2万円)は、中古車掲載台数約600台、平均価格約80万円となっている。
 

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ホンダ フリード(初代) × 全国

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4位:トヨタ シエンタ(3代目・現行型)

■生産期間:2022年8月~生産中
■中古車平均価格:約305万円
■新車時価格:195万~310.8万円
 

シエンタ▲昨年モデルチェンジした最新のSサイズミニバン

3代目シエンタは、先代比で約2cmずつ長く、高くなったが、サイズ感はそのまま。ホイールベースは先代から変わらないものの、2列目シートの居住性は向上している。

全幅はそのまま据え置き、水平基調のインパネデザインで車両感覚がつかみやすくなって、より取り回しやすくなった。

新設計のプラットフォームに備わるパワーユニットは、1.5L直3ガソリンエンジン+CVT(FFのみ)と、1.5Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド(FFおよび4WD)が用意される。
 

シエンタ▲シートが巧みに格納されフラットな荷室も存在する

予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」は全車に標準装備。エントリーグレードから「X」「G」「Z」と3グレードでの展開だが、中古車市場に流通しているのは、先行して発売されている装備が充実した「G」と最上級グレード「Z」のみだ。

中古車掲載台数は約500台。ハイブリッドとガソリン車はおよそ3:2の割合となっている。

ハイブリッドの「Z」が中心で約230台、305万円~。ガソリンの「Z」は約130台、約255万円~で、ガソリンの「G」は約60台、約240万円~。ハイブリッドの「G」は約40台、約272万円~となっている。

「Z」にのみオプションで用意される、ボタンを押すだけでステアリング・アクセル・ブレーキ操作をアシストして駐車を完了させる「トヨタチームメイトアドバンストパーク」装着車は10台ほどながら、約345万円から見つかる。
 

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トヨタ シエンタ(3代目・現行型)× 全国
 

5位:トヨタ シエンタ(初代)

■生産期間:2003年9月~2015年6月
■中古車平均価格:約45万円
■新車時価格:143.9万~208.3万円
 

シエンタ▲中古車平均価格が50万円以下というプライスも魅力なSサイズミニバン

全長4.1mというコンパクトなボディに、左右スライドドア、7人乗りの3列シートをもつコンパクトミニバン。丸目のヘッドライトに丸みを帯びたボディラインなど、癒し系のスタイリングをまとう。

搭載エンジンは1.5Lの直4のみで、FFにはCVT、4WDには4ATの組み合わせとなる。

2011年6月には、専用デザインのフロントバンパー&グリル、ヘッドランプ、リアコンビランプなどが与えられた新グレード「ダイス」が追加された。

2013年9月には、FF車に横滑り防止装置とトラクションコントロールを標準装備。また、助手席側パワースライドドアやオートエアコンなどが備わる「ダイスG」が新たに設定された。
 

シエンタ▲丸のデザインを基調としたかわいらしいインテリア

中古車掲載台数は約670台。ほとんどがFFで4WD車は約60台程度だ。上級グレード「G」は約80台、総額約28万~127万円。

四角いヘッドランプが特徴の「ダイス」は約260台、約31万~150万円。そのうち約80台は2012年4月発売の、助手席側にパワースライドドアを特別装備し、オートエアコンやアームレストを採用した特別仕様車「ダイスリミテッド」。約50台が「ダイスG」だ。
 

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トヨタ シエンタ(初代)× 全国
 

Mサイズミニバン人気ランキングTOP10

次に紹介するのは、定番のMサイズミニバン。多人数で乗車する機会や荷物を多く載せたい人にオススメ!
 

 

1位:日産 セレナ(5代目)

■生産期間:2016年8月~2022年11月
■中古車平均価格:約250万円
■新車時価格:231.7万~419.2万円
 

セレナ▲2022年11月のフルモデルチェンジ前の5代目に当たるセレナ

5ナンバーサイズながら、3240mmの室内長と1545mmの室内幅の広々とした室内空間を実現。先代モデルより180mm広くなった室内長により、全席ニースペースが拡大。Aピラーのスリム化などにより、前席の開放感が向上した。

既存の「マルチセンターシート」に加え、横スライドおよび690mmという超ロングスライドが可能となり、2列目シートのアレンジ幅が広がった。

また、デュアルバックドアや先進の運転支援システム「プロパイロット」の採用もトピックだ。パワートレインは2L直4をベースとしたマイルドハイブリッド「S-HYBRID」にCVTの組み合わせ。FFと4WDが用意され、新たに4WDにもマイルドハイブリッド機構が採用されている。
 

セレナ▲こちらは7人乗り仕様の2列目シート

エントリーグレードから「B」「S」「X」「G」、スポーティな「ハイウェイスター」「ハイウェイスターG」の6グレードで展開。

デビューに合わせて、「プロパイロット」や踏み間違い防止アシスト、「ハンズフリーオートスライドドア」などを装備した特別仕様車「ハイウェイスター プロパイロットエディション」「ハイウェイスターG プロパイロットエディション」が設定された。

中古車掲載台数は約4900台。そのうち、e-POWER車は約1360台、約202万~448万円となる。また、プロパイロット搭載車は約2050台掲載されている。

2017年11月発売の、スポーティな高性能モデル「NISMO」も約80台、約195万~365万円で見つかる。
 

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日産 セレナ(5代目)× 全国
 

2位:トヨタ ヴォクシー(3代目)

■生産期間:2014年1月~2021年11月
■中古車平均価格:約242万円
■新車時価格:218万~344.3万円
 

ヴォクシー▲スポーティな見た目が人気なMサイズミニバンのヴォクシー

2001年に兄弟車「ノア」と一緒にデビューした5ナンバーサイズミニバンの3代目。ノアと装備や性能の違いはなく、大きく異なるのはフロントフェイスデザインで、ヴォクシーはよりアグレッシブな造形が与えられている。

低床フロアの新開発パッケージにより、全高は抑えながらも室内高は先代比プラス6cmとなる1400mmに。室内空間の広さもクラストップレベルを誇る。

7人乗り2列目のキャプテンシートは810mmという超ロングスライド、8人乗り2列目の6:4分割チップアップシートも580mmのロングスライドが可能。ただし、先代に採用された2列目シートの回転機能は採用されなかった。3列目は左右跳ね上げ式となる。
 

ヴォクシー▲インテリアもスポーティ

パワートレインは、2L直4ガソリンエンジンとCVT(FFと4WD)および、1.8Lエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム(FFのみ)の2種が用意される。

中古車掲載台数は約4800台、価格帯は総額約90万~410万円。7人乗りがほとんどで、8人乗りは約750台、約90万円から。4WD車は440台ほど、約90万円から。ハイブリッド車は約960台、約110万円から。

多くはエアロ仕様の「ZS」で、約4000台、約140万円から。そのうちハイブリッドの「ZS」は、約580台、約140万円から見つかる。

ブラック仕上げやメッキパーツがあしらわれた特別仕様車「煌」シリーズは、Ⅰ~Ⅲ合計で約2900台、約130万円から。
 

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トヨタ ヴォクシー(3代目)× 全国
 

3位:日産 セレナ(4代目)

■生産期間:2010年11月~2016年7月
■中古車平均価格:約88万円
■新車時価格:216.3万~356.4万円
 

セレナ▲広い室内やシートレイアウトが魅力のMサイズミニバン

デビュー当時クラス最大の有効室内長および、最大荷室長を実現した4代目セレナ。先代モデルにも採用されたマルチセンターシートをスリム化するなど、室内空間の広さや使い勝手の良さが追求された。

パワートレインは2L直噴自然吸気エンジンとCVTの組み合わせ。エントリーグレード「S」を除く全モデルにECOモーター付きアイドリングストップ機構が追加された。
 

セレナ▲2列目のセンター部分が1列目まで移動する

エントリーグレードから「S」「X」「G」、スポーティな「ハイウェイスター」およびオーテックジャパンが手がけるカスタマイズモデル「ライダー」がラインナップされる。

中古車掲載台数は約2590台。全グレードにFFと4WDが用意されるが、4WDは300台程度と限られる。

2012年8月に「20X」「20G」「ハイウェイスター」のFF車と入れ替わる形で設定された、独自のハイブリッドシステム「S-HYBRID」を搭載したグレード「S-ハイブリッド」は、約1250台、約38万~238万円。

また、2015年11月に追加設定された、「20S」をベースに「ハイウェイスター」専用エクステリアや充実した装備を施した「ハイウェイスターSエディション」は、約30台、約95万~183万円となっている。
 

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日産 セレナ(4代目)× 全国
 

4位:ホンダ ステップワゴン(5代目)

■生産期間:2015年4月~2022年4月
■中古車平均価格:約260万円
■新車時価格:228.8万~445万円
 

ステップワゴン▲独特なリアゲートが注目された5代目ステップワゴン

横開き式のサブドアを備えた大開口のテールゲート「わくわくゲート」をもつ、5代目ステップワゴン。

先代ではオプションだった2列目7人乗り仕様が標準仕様となり、2列目ベンチシート8人乗りはオプションとなる。

従来どおりラインナップはノーマルの「ステップワゴン」とスポーティ版「スパーダ」の2本立てで、先代では2L自然吸気エンジンだったが、1.5L直噴ターボとなった。
 

ステップワゴン▲ゲートの一部がこのように開き、ちょっとした荷物の載せ降ろしに便利

また、安全運転支援システム「ホンダセンシング」が全車標準装備となり、ハイブリッド車には、渋滞追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)も搭載される。2020年1月以降は、ハイブリッド車のグレード名が「e:HEV」に変更された。

中古車掲載台数は約2680台、価格帯は総額約210万~450万円。7人乗りがほとんどで、2列目ベンチシートの8人乗りは約580台、約110万円から。4WD車は190台ほど、約160万円から。ハイブリッド車は約760台、約180万円から。

17インチの大径ホイールを履く人気の「スパーダ クールスピリット」は約800台、約140万円から見つかる。
 

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ホンダ ステップワゴン(5代目)× 全国
 

5位:ホンダ ステップワゴン(4代目)

■生産期間:2009年10月~2015年3月
■中古車平均価格:約74万円
■新車時価格:208.8万~385.1万円
 

ステップワゴン▲先ほどの先代にあたるモデル。100万円を切る中古車平均価格も魅力

1996年に初代が誕生したミニバンブームの立役者、ステップワゴンの4代目。ダウンサイジングした3代目から方向転換し、低床・低重心パッケージと5ナンバー枠いっぱいの箱形ボディにより、室内長3095mm、室内高1395mmというデビュー同時クラス最大のキャビンスペースを実現した。

先代では跳ね上げ式だった3列目シートは床下にすっきり収まるダイブダウン式となり、ラゲージの使い勝手が向上した。

全車2L直4エンジンを搭載し、FF車にはCVT、4WD車には5ATが組み合わせられる。ノーマル仕様に加え、パドルシフトを備えたスポーティな「スパーダ」もライナップされる。

2012年4月には、フロントバンパーやグリルの意匠変更が行われ、FF車全モデルに新開発のCVTやアイドリングストップシステムを採用。2列目ベンチシートの8人乗りに加え、2列目を独立型キャプテンシートとする7人乗りがオプション設定された。
 

ステップワゴン▲クラストップレベルの広大なガラスルーフ

中古車掲載台数は約1680台、価格帯は総額約27万~260万円。4WD車は170台ほど、約30万円から。2列目キャプテンシートの7人乗りは、約130台、約50万円から。

専用の17インチアルミホイールや、上質な人工皮革「グランスムース」とスエード調ファブリックからなるコンビシート、本革巻きのステアリングホイールなどを装備する人気グレード「スパーダ Z クールスピリット」は、約310台、約30万円から見つかる。
 

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ホンダ ステップワゴン(4代目)× 全国
 

6位:トヨタ ノア(3代目)

■生産期間:2014年1月~2021年11月
■中古車平均価格:約234万円
■新車時価格:218万~344.3万円
 

ノア▲ヴォクシーの兄弟車であるノア

2001年に兄弟車「ヴォクシー」と一緒にデビューした5ナンバーサイズミニバンの3代目。ヴォクシーと装備や性能の違いはなく、大きく異なるのはフロントフェイスデザインで、ノアは、アンダーグリルまで連続する大型フロントグリルの堂々としたフロントデザインを与えられている。

低床フロアの新開発パッケージにより、全高は抑えながらも室内高は先代比プラス6cmとなる1400mmに。室内空間の広さもクラストップレベルを誇る。

7人乗り2列目のキャプテンシートは810mmという超ロングスライド、8人乗り2列目の6:4分割チップアップシートも580mmのロングスライドが可能。ただし、先代に採用された2列目シートの回転機能は採用されなかった。3列目は左右跳ね上げ式となる。

パワートレインは、2L直4ガソリンエンジンとCVT(FFと4WD)および、1.8Lエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム(FFのみ)の2種が用意される。
 

ノア▲こちらは8人乗り仕様のインテリア

中古車掲載台数は約2470台、価格帯は総額約130万~400万円。7人乗りがほとんどで、8人乗りは約450台、約110万円から。4WD車は250台ほど、約110万円から。ハイブリッド車は約750台、約110万円から。

エアロ仕様の「Si」が多く、約1650台、約120万円から。そのうちハイブリッドの「Si」は、約400台、約160万円からとなっている。
 

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トヨタ ノア(3代目)× 全国
 

7位:トヨタ エスクァイア(初代)

■生産期間:2014年10月~2021年1月
■中古車平均価格:約247万円
■新車時価格:259.2万~346.1万円
 

エスクァイア▲ノア/ヴォクシーより高級なモデルとして位置づけられたMサイズミニバン

ノア/ヴォクシーの兄弟車にあたり、バンパー下まで伸びるメッキ仕上げのフロントグリルをもつ高級路線のMサイズミニバン。

2014年1月にフルモデルチェンジしたノア/ヴォクシーと多くを共有するため、ノアヴォク並みの取り回しやすさや室内の使い勝手はそのままに、合皮張りのインパネや黒木目調のステアリングホイールやシフトノブなど、ひとクラス上の高級感が加わっている。

パワーユニットは、ノア/ヴォクシーと共通の2Lガソリン(FFと4WD)と1.8Lガソリンエンジンに+モーターを組み合わせたハイブリッド(FFのみ)の2種。
 

エスクァイア▲インテリアも質感が高い

中古車掲載台数は約1680台、価格帯は総額約100万~390万円。4WDは約130台、約100万円から。ハイブリッドは約770台、約110万円から。8人乗りは約170台、約100万円から選べる。

2017年7月に追加設定された「ブランノーブ」(ヌバック調表皮)と合成皮革のコンビシートを備えた最上級グレードの「Gi“プレミアムパッケージ”」は、約150台、約210万円から見つかる。
 

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トヨタ エスクァイア(初代)× 全国
 

8位:トヨタ ヴォクシー(2代目)

■生産期間:2007年6月~2013年12月
■中古車平均価格:約61万円
■新車時価格:199.5万~315万円
 

ヴォクシー▲こちらはモデリスタ製のエアロパーツが装着されたヴォクシー

多彩なシートアレンジで使い勝手の良い、ミドルクラスミニバンの2代目。親しみやすい「ノア」に対し、クールさを追求したという外観は、2段積みデザインのヘッドランプを受け継いだシャープなフロントデザインをもつ。

ボディサイズは先代ほぼそのまま。標準とエアロの2タイプが用意され、エアロ仕様は3ナンバー規格となる。

先代より広くなった室内には、チャイルドシートの積み降ろしに便利な回転2列目外側シートを採用。またスライドドア開口部を拡大し、乗降性も向上した。

いずれも新開発された2種類の2Lガソリンエンジンが用意され、上級グレードに搭載される2Lエンジンは、トヨタ初の連続可変バルブ機構付き。トランスミッションは全車CVTとなる。

2列シート仕様の「トランスX」もラインナップする。
 

ヴォクシー▲8人乗り仕様の2列目シートを倒すことでひじ掛けや物置となる

2010年4月には、外観のデザインが変更。2列目シートも変更され、7人乗り仕様車にはマルチ回転キャプテンシートが、8人乗り仕様車には6:4分割チップアップシートが新たに採用された。

中古車掲載台数は約1600台、価格帯は総額約20万~240万円。8人乗りが2/3を占め、約1130台、約万20円から。4WDは約250台、約33万円から。エアロ仕様の「ZS」が多く、約1100台、約30万円からとなっている。
 

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9位:トヨタ ヴォクシー(4代目・現行型)

■生産期間:2021年12月~生産中
■中古車平均価格:約410万円
■新車時価格:309万~396万円
 

ヴォクシー▲約1年半前にフルモデルチェンジした新型モデル

4代目ヴォクシーは「先鋭、独創」をキーワードに世界観を演出したデザインをまとう。ボディサイズは、全長4695mm、全幅1730mm、全高1895mmと、全車3ナンバー規格となった。

オットマン機構やシートヒーター、折りたたみ式大型サイドテーブル、前後745mmのロングスライド機構をもつ2列目キャプテンシートの7人乗りと、60:40分割チップアップ式ベンチシートの8人乗りをラインナップ。パワースライドドア装着車には、機械的にドア下部からステップを展開/格納する「ユニバーサルステップ」(助手席側)を採用している。
 

ヴォクシー▲3列目は跳ね上げ式だが荷室容量の圧迫は最小限に抑えられている

パワーユニットは、2L直4ガソリンエンジンと、1.8L直4エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを用意。先代まではガソリン車のみだった4WDが、ハイブリッドにも「E-Four」として設定された。

いずれのパワートレインにもベーシックな「S-G」と上級グレード「S-Z」が用意され、 ガソリンの「S-Z」にのみ8人乗りが用意される。

予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」は昼夜の歩行者や自転車運転者、昼間の自動二輪車が検知可能な最新のものが採用された。

中古車掲載台数は約520台、価格帯は総額約320万~560万円。上級グレードの「S-Z」中心で、中でもガソリンエンジンでFFの「S-Z」が多く、約230台、約340万円からとなっている。

新たに設定された「E-Four」は10台程度とまだ少なく、約450万円から。
 

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トヨタ ヴォクシー(4代目・現行型)× 全国
 

10位:ホンダ ステップワゴン(6代目・現行型)

■生産期間:2022年5月~生産中
■中古車平均価格:約367万円
■新車時価格:299.9万~384.7万円
 

ステップワゴン▲左が上質感を高めた「エアー」。右がスポーティな「スパーダ」

水平基調でシンプルなデザインをまとった6代目ステップワゴン。先代より大きくなったボディは、全長4800~4830mm、全幅1750mm、全高1840~1855mmと、全車3ナンバー規格となって室内空間も拡大した。

上質感を高めた「エアー」とスポーティな「スパーダ」からなる2タイプで構成。パワーユニットは、いずれも従来のユニットに改良を加えた1.5L直噴ターボ(FFと4WD)とハイブリッド(FFのみ)が用意される。

7人乗りの2列目キャプテンシートは、最大865mmの前後ロングスライド機構に加え、左右のスライドも可能とし、シートアレンジは多彩だ。先代の「わくわくゲート」は廃され、開く角度を任意に設定できるパワーテールゲートを備える。

予防安全・運転支援システム「ホンダセンシング」は全車標準装備。アダプティブクルーズコントロールは全グレードで渋滞追従機能付きとなり、新たに後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキなども追加された。
 

ステップワゴン▲3列目シートの座り心地にもこだわったインテリア

中古車掲載台数は約180台、価格帯は総額約310万~490万円。「スパーダ」が中心で、「エアー」は40台弱と少ない。ハイブリッドは約40台、約360万円から。4WDは20台弱と少ないものの、約330万円から見つかる。
 

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Lサイズミニバン人気ランキングTOP5

次に紹介するのはLサイズミニバンのTOP5。ゆったりとした室内空間や、高級感を求める人にオススメだ!
 

 

1位:トヨタ アルファード(3代目・現行型)

■生産期間:2015年1月~生産中
■中古車平均価格:約496万円
■新車時価格:319.8万~1607.2万円
 

アルファード▲高級ミニバンの代名詞ともいえるモデル

2002年に初代がデビューした高級ミニバンの3代目。エクステリアデザインは「豪華・勇壮」をテーマとし、大型でメッキ加飾の華やかなグリルなどをもつ。

ボディサイズは、全長4915mm、全幅1850mm、全高1880mmと、先代よりも長く幅広くなり、そして若干低くなった。セカンドシートと同じレール上に設置されたことで、助手席もシートスライド量最大1160mmを実現したスーパーロングスライドシートが採用されている。

7人乗りの2列目キャプテンシートは、レバーひとつで前後、左右にスライドが可能。8人乗りの2列目ベンチシートには、60:40分割チップアップ式となっている。

パワーユニットは、2.5L直4(CVT)と3.5L V6(6AT)からなる2種のガソリンエンジンと、2.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド。

ガソリンエンジン車にはFFと4WDが用意され、ハイブリッドは電気式4WDとなる。新たな最上級グレードとして「エグゼクティブラウンジ」も設定された。
 

アルファード▲2列目シートにテーブルが付くなど高級なインテリアも特徴

中古車掲載台数は約3900台、価格帯は総額約200万~1740万円。高価格帯は、最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」やリアキャビンを2席のみとしたコンプリートカー「ロイヤルラウンジ」が占める。

7人乗りがほとんどで8人乗りは300台弱、約200万円から。ガソリンの4WDは約250台、約220万円から。ハイブリッドは約460台、約250万円からとなっている。
 

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トヨタ アルファード(3代目・現行型)× 全国
 

2位:三菱 デリカD:5(初代・現行型)

■生産期間:2007年1月~生産中
■中古車平均価格:約305万円
■新車時価格:221.3万~460.1万円
 

デリカD:5▲オフロード性能も高い稀有なミニバン

SUV顔負けの走破性能を誇るミニバン「デリカ」。3列シート8人乗りで両側スライドドアを採用し、直線基調のスタイルにSUVらしさを演出する大径タイヤの組み合わせがユニークだ。

先代にあたるデリカスペースギアよりも地上高を20mm高めて走破性を向上。スペースギアのショートモデルより大きくワイドになり、全長も若干長くなった。全高を100mm下げながら室内高は100mm広げるなど、高効率なパッケージングを実現している。

アウトランダー譲りの2.4L直4エンジンと4WDシステム、サスペンションを採用する。
 

デリカD:5▲フラットになるシートレイアウトも車中泊などで活躍する

2019年2月には、ディーゼルモデルのフロントマスクを一新し、トルクアップと環境性能向上を図ったディーゼルエンジンや新開発の8ATを搭載、また上質感を高めたインテリアを採用するなど、ビッグマイナーチェンジが行われた。標準グレードとエアロ仕様の「アーバンギア」が設定された。

中古車掲載台数は約2100台、価格帯は総額約30万~640万円。ミニバンの中ではずば抜けて4WDとディーゼル搭載車が多いのが特徴で、4WDは約1850台、約1400台がディーゼルモデルとなる。ほとんどが8人乗りで、約1500台となっている。
 

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三菱 デリカD:5(初代・現行型)× 全国
 

3位:トヨタ ヴェルファイア(2代目・現行型)

■生産期間:2015年1月~生産中
■中古車平均価格:約368万円
■新車時価格:319.8万~1607.2万円
 

ヴェルファイア▲アルファードの兄弟車であるヴェルファイア

「大空間高級サルーン」をキーワードに開発された、トヨタのフラッグシップミニバンの2代目。「大胆・不敵」をテーマとするエクステリアデザインは、メッキ加飾のフロントグリルに2段ヘッドランプを組み合わされ、押し出し感のあるフロントフェイスをもつ。

アルファードの兄弟車にあたり、装備や性能は共通。ボディサイズは、全長4930mm、全幅1850mm、全高1880mmと、先代よりも長く幅広くなり、そして若干低くなった。ちなみにヴェルファイアはアルファードより15mm長い。

セカンドシートと同じレール上に設置されたことで、助手席もシートスライド量最大1160mmを実現したスーパーロングスライドシートが採用されている。

7人乗りの2列目キャプテンシートは、レバーひとつで前後、左右にスライドが可能。8人乗りの2列目ベンチシートは、60:40分割チップアップ式となっている。

パワーユニットは、2.5L直4(CVT)と3.5L V6(6AT)からなる2種のガソリンエンジンと、2.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド。

ガソリンエンジン車にはFFと4WDが用意され、ハイブリッドは電気式4WDとなる。
 

ヴェルファイア▲アルファードよりクールな印象のインテリア

中古車掲載台数は約2200台、価格帯は総額約160万~1180万円。高価格帯には、最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」やリアキャビンを2席のみとしたコンプリートカー「ロイヤルラウンジ」が含まれる。

2.5Lエンジン搭載のエアロ仕様「2.5Z」が中心で、約1560台、約200万円から。8人乗りは約230台、約160万円から。ガソリンの4WDは約250台、約230万円から。ハイブリッドは約300台、約240万円からとなっている。
 

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トヨタ ヴェルファイア(2代目・現行型)× 全国
 

4位:トヨタ ヴェルファイア(初代)

■生産期間:2008年5月~2014年12月
■中古車平均価格:約122万円
■新車時価格:300万~862.6万円
 

ヴェルファイア▲2段式のヘッドライトを採用しアルファードと差別化している

トヨタのフラッグシップ高級ミニバン「アルファード」が2代目へとフルモデルチェンジする際に、新たに投入された兄弟車。「威風堂々」がテーマのアルファードに、より強い個性を与えたモデルだ。

2段積みヘッドライトのフロントマスクで、特徴的な押し出しの強い外観をもつ。さらにエアロパーツや専用リアパネルなどを装着した、より力強い外観の「Z」も用意する。

全長4850mm×全幅1830mm×全高1890mmと、初代アルファード比で10mm長く、25mm幅広くなり、45mm低められた。

室内空間は65mm長くなり、低床化されたために全高が低められているにもかかわらず室内高もプラス10mmと、より広くなっている。

オットマン機能は、7人乗り仕様の2列目エグゼクティブパワーシートに加えて助手席にも備わった。

パワートレインは、2.4L直4+CVTと3.5L V6+6ATの2種。

2011年1月には、内外装のブラッシュアップが施され、より力強さが強調されたデザインに。併せて2.4Lエンジンに前後2つのモーターを組み合わせた4WDのハイブリッドシステム「THS II」を搭載したモデル「ヴェルファイアハイブリッド」が追加された。
 

ヴェルファイア▲こちらは7人乗り仕様の2列目シート

中古車掲載台数は約1670台、価格帯は総額約50万~350万円。4WDは約290台、約50万円から。多くは7人乗り仕様となり、8人乗りは約340台。

2.4Lエンジン搭載車のエアロ仕様「2.4Z」が中心で、約600台、約50万からとなる。「ヴェルファイアハイブリッド」は、約110台、価格帯は総額約120万~370万円で流通している。
 

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5位:日産 エルグランド(3代目・現行型)

■生産期間:2010年8月~生産中
■中古車平均価格:約180万円
■新車時価格:307.7万~831.6万円
 

エルグランド▲日産の高級ミニバンであるエルグランド

日本最大級のボディサイズを与えられ、1997年に初代が登場した、Lサイズ高級ミニバンのパイオニア。「キング・オブ・ミニバン」をコンセプトとした3代目は、従来型のFRレイアウトをFFに改め、プラットフォームを一新。

全長4915mm、全幅1850mm、全高1815mmと、先代モデルに比べて80mm長く、35mm幅広くなった。また全高は95mm低くなったものの、低床化によって室内高は20mm高く確保されている。

2列目シートはベンチシートの他、独立型のキャプテンシートも用意され、助手席と合わせ、計3つのオットマン機能が備わる。

3列目の収納方式は、左右跳ね上げ式から前方へのフォールドダウン式へと変更した。

パワーユニットは、2.5L直4と3.5L V6の2種。いずれもCVTが組み合わせられ、7人乗りと8人乗り、FFと4WDをラインナップ。通常グレードの他、オーテックジャパンが手がけるカスタマイズカー「ライダー」も用意される。
 

エルグランド▲オットマン付きのシートなど高級感のある2列目シート

2020年10月には、力強さに磨きがかけられたフロントグリルを採用するなど、エクステリアデザインを一新。また、前方を走行する2台前の車両を検知する、「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」などの安全運転支援機能が新たに採用された。

中古車掲載台数は約1220台、価格帯は総額約48万~520万円。4WDは約190台、約50万円から。多くは7人乗り仕様となり、8人乗りは約200台。

クロームでドレスアップしたスポーティ仕様の「ハイウェイスター」中心で、約1050台、約50万円からとなっている。
 

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番外編1:予算80万円で狙えるお得ミニバンオススメ6選

「紹介してきたミニバンではちょっと予算オーバーかも……」という方のために、総額80万円以内で狙えるお得なミニバンを6車種紹介しよう!
 

 

1:トヨタ エスティマ(3代目)

■生産期間:2006年1月~2019年10月
■中古車平均価格:約86万円
■新車時価格:266.7万~429万円
 

エスティマ▲エスティマのDNAであるワンモーションフォルムを踏襲し、さらにシャープさを増したボディデザインとなった3代目

プラットフォームを一新した3代目エスティマは、ワンモーションフォルムを踏襲しながらよりシャープなエクステリアデザインになった。

開放的なインテリアには、2列目にリラックスキャプテンシートを備える7人乗りと、チップアップ機構付き6:4可倒式の3人掛けベンチシートを備える8人乗りが用意される。

パワートレインは、3.5L V6+6ATと2.4L直4+CVTで、いずれにもFFと4WDが設定される。
 

エスティマ▲3列目シートは床下に格納可能

中古車掲載台数約1300台のうち、総額80万円以下の物件は約420台。2013年式以前のエアロ仕様「アエラス」の2.4Lモデルが中心で、少ないながら2012年5月に内外装の意匠変更を受けた以降の「アエラス」も選べる。
 

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2:日産 エルグランド(2代目)

■生産期間:2002年5月~2010年7月
■中古車平均価格:約52万円
■新車時価格:283.5万~502.7万円
 

エルグランド▲国内最大級のボディで高い人気を誇ったミニバンの2代目モデル

3ナンバーサイズの大型ボディに力強いエクステリアデザイン、広々としたくつろげる室内という初代のコンセプトを踏襲しながら、95mm長く、20mm幅広くなり、両側スライドドアとなった2代目エルグランド。

低床化で走りの良さを向上させるとともに、室内空間を拡大。7人乗りと8人乗りが用意され、8人乗りモデルの2列目中央「マルチセンターシート」は前後に1225mmスライドでき、8人乗りでもセンターウォークスルーを可能としている。

3.5L V6のみでの登場だったが、2004年12月には2.5LV6エンジン搭載モデルが追加された。トランスミッションはいずれも5ATが組み合わせられ、FRと4WDが用意される。
 

エルグランド▲インテリアの高級感はバッチリ

中古車掲載台数約170台のうち、約110台とほとんどが総額80万円に収まる。半数以上が専用エアロやローダウンサスペンションを装着したスポーティ仕様「ハイウェイスター」だ。

オーテックがカスタムした「ライダー」や、本革シート他フロントシートヒーターや運転席パワーシートを備える特別仕様車「ブラックレザーナビエディション」も選べる。
 

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3:ホンダ エリシオン(初代)

■生産期間:2004年5月~2013年10月
■中古車平均価格:約46万円
■新車時価格:273万~461万円
 

エリシオン▲こちらはエリシオンのプレステージ

オデッセイよりひと回り大きな、3列8人乗りのホンダの最上級ミニバン。

全長4.8mのビッグボディに、ワイド&ローなフォルムを採り、低床ゆえの運動性能とゆとりある室内を実現。旋回時にヘッドライトを進行方向に向ける「AFS」や追突被害軽減ブレーキ、Eプリテンショナーシートベルトなど、最上級モデルらしい安全・快適装備を誇る。

エンジンは3L V6と2.4L直4の2種でデビュー。2006年12月には、3.5L V6エンジンに専用サスペンションや18インチホイール、新デザインの大型ワイドグリルなどを採用した最上級グレード「プレステージ」が追加。2007年9月には、「プレステージ」に2.4Lエンジン搭載モデルも追加設定された。いずれにも5ATが組み合わせられ、FFと4WDが設定される。
 

エリシオン▲木目のインテリアパネルなど質感の高いインテリア

中古車掲載台数約220台のうち、総額80万円以下の物件は約160台。エアロバンパーやリアゲートスポイラーを装着したスポーティグレード「2.4Gエアロ」が中心で約80台。また1/3程度を「プレステージ」が占め、希少な「3.5プレステージ」も10台弱ながら流通している。
 

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4:マツダ ビアンテ(初代)

■生産期間:2008年7月~2017年9月
■中古車平均価格:約47万円
■新車時価格:213.2万~311万円
 

ビアンテ▲個性的な外観と広く快適な室内をもつ、マツダとしては久々となる箱型のミドルクラスミニバン

個性的なエクステリアデザインをまとったトールタイプのミドルクラスミニバン。

3列シート8人乗りの2/3列目は、前後スライド機構を備え、2列目の足元を863mmまで広げてくつろぎのスペースを作る「リビングモード」をはじめとする、多彩なシートアレンジが可能。

エンジンは2L直4と2.3L直4の2種。FFには5AT、4WDには4ATが組み合わせられる。汚れにくい素材のシートや消臭天井などを採用した「クリーンインテリア」も特徴的だ。

2013年5月には、FF全車に高効率な直噴ガソリンエンジン「スカイアクティブ-G2.0」と6ATが搭載された。
 

ビアンテ▲スライド量が多く、シートアレンジが多彩!

掲載台数約320台のうち、約230台が総額80万円に収まる。装備の充実した「20S」グレードが中心で、専用の内外装を備えた最上級グレード「グランツ」も約30台流通している。
 

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5:マツダ MPV(3代目)

■生産期間:2006年2月~2016年4月
■中古車平均価格:約40万円
■新車時価格:238万~360万円
 

MPV▲3代目は室内空間の広さや高い機能性はそのままに、デザインや走行性能が革新した

高い動力性能と操縦性が自慢の3列8人乗りピープルムーバーの3代目。スタイリッシュなフォルムの外観には、モダンな「モダンアピアランスパッケージ」とスポーティな「スポーツアピアランスパッケージ」が用意される。

エンジンは2.3LのターボとNAが用意され、ターボと4WDには6ATが、ノンターボのFF車には4ATが組み合わせられる。

2列目シートは左右スライドおよび前後に330mmスライドが可能だ。
 

MPV▲2列目シートは居住性が高い仕様

掲載台数約230台のうち、約180台が総額80万円に収まる。総額80万円以内ではノンターボ車が中心で、ターボ車は20台程度だ。

特に明記されていなくても、2列目シートにオットマンや座面角度調整機構、スイング機構付き大型ヘッドレストなどを備えるメーカーオプション「スーパーリラックスシート」が装着されている物件も多いので、物件ごとに確認しよう。
 

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6:マツダ プレマシー(3代目)

■生産期間:2010年7月~2017年12月
■中古車平均価格:約43万円
■新車時価格:179.9万~241.9万円
 

プレマシー▲乗降しやすい大開口の両側スライドドアや、2列目中央席に備わるカラクリシート機構など、優れた機能性が備えられた

3列7人乗りコンパクトミニバンの3代目。最小回転半径5.3mの扱いやすさが魅力だ。

2列目シートは最大50度のリクライニングと270mmの前後スライドが可能な左右独立タイプ。その中央には収納できる「カラクリシート」を備え、シートとして使用しないときは収納として使用でき、またセンターウォークスルーも可能としている。

2L直噴エンジンに5ATの組み合わせで、FFと4WDが用意される。
 

プレマシー▲シートセンター部分を格納することが可能

中古車掲載台数約290台のうち、約220台が総額80万円以下。最上級グレード「20S」にメーカーオプションの両側電動スライドドアを備えた物件や、2013年1月に追加された高効率直噴ガソリンエンジン「スカイアクティブ-G 2.0」と6ATを組み合わせたスカイアクティブ採用車も十分狙える。
 

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番外編2:スライドドア付き「ミニバンじゃない」モデルオススメ4選

2つ目の番外編として、ミニバンよりは小さいけどスライドドアが付いていて室内もそこそこ広い、そんな「スライドドア付きモデル」を4車種紹介しよう!

記事を読んで、「私が欲しいのはミニバンじゃなくて、スライドドアとそこそこの広さがある車なのかも……」と少しでも感じた人は、ぜひチェックしてほしい。
 

 

1:ホンダ N-BOX(2代目・現行型)

■生産期間:2017年9月~生産中
■中古車平均価格:約146万円
■新車時価格:131.5万~227.4万円
 

N-BOX▲昨年の販売台数が20万台超えの人気モデル

圧倒的な人気を誇るスーパーハイト軽ワゴンの2代目。室内空間は先代比で25mm長く、スーパースライドシート仕様の助手席には570mmのロングスライド機構を採用した。

660cc直列3気筒自然吸気エンジンと同ターボ付きエンジンの2タイプを用意。いずれもCVTが組み合わせられ、FFと4WDが用意される。

ホンダの軽として初めて、衝突軽減ブレーキはもちろんACCも含む先進安全運転システム「ホンダ センシング」を全車に標準装備している。
 

N-BOX▲シートレールの可動域が多く、このように後席シートのアクセスも容易

中古車掲載台数は約1万3300台と豊富で、価格帯は総額約62万~280万円。エアロ仕様の「カスタム」が半分強の約7550台を占める。ターボは約3600台と、多くは自然吸気エンジン搭載車だ。4WDは約1300台と少なく、約80万円からとなっている。
 

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2:ダイハツ タント(4代目・現行型)

■生産期間:2019年7月~生産中
■中古車平均価格:約153万円
■新車時価格:122万~202.4万円
 

タント▲スーパーハイトワゴン主要モデルのタント

圧倒的な室内空間の広さと使い勝手の良さにより、スーパーハイト軽ワゴンという新市場を開拓したモデルの4代目。

ダイハツの新しい車づくりコンセプト「DNGA」に基づく第1弾商品として、新開発されたプラットフォームを採用している。

Bピラーのない広々とした助手席側開口部をもつ「ミラクルオープンドア」を従来型より継承し、最大540mmという世界初の運転席ロングスライドシートを追加することで「ミラクルウォークスルーパッケージ」を実現。運転席と後席の移動が容易になった。

衝突回避支援を含む安全パッケージ「スマートアシスト」は、全車に標準装備される。660ccエンジンには、自然吸気とターボ付きを用意。いずれもCVTが組み合わせられ、FFと4WDが用意される。

2022年10月には、エアロ仕様「カスタム」外観デザインが変更。また、アウトドア仕様の「ファンクロス」が追加された。
 

タント▲センターピラーがないことで乗降性に優れる

中古車掲載台数は約4000台、価格帯は総額約84万~285万円。左右パワースライドドアが標準で備わるエアロ仕様の「カスタム」が半数以上を占め、約2300台、約90万円から。「ファンクロス」は約230台、約170万円から見つかる。
 

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3:トヨタ ルーミー(初代・現行型)

■生産期間:2016年11月~生産中
■中古車平均価格:約149万円
■新車時価格:146.3万~209万円
 

ルーミー▲4人乗りの軽自動車では事足りない人は要チェックなモデル

広々とした空間“Living”と余裕の走り“Driving”を掛け合わせた「1LDカー」がコンセプトのトールタイプの2ボックスカー。ダイハツ「トール」と兄弟車にあたる。

ワンタッチオープン機能付きのパワースライドドアや、240mmものスライドを可能とするリアシートを採用する。

1L 3気筒自然吸気エンジンと、新開発の1L 3気筒ターボが用意され、いずれもCVTが組み合わせられ、FFと4WDが用意される。

「X」「G」「カスタムG」を除くグレードには、衝突回避支援ブレーキや車線逸脱警報機能などを備えた衝突回避安全システム「スマートアシストII」を標準装備。

2020年9月には、内外装のデザイン変更。また、衝突回避支援ブレーキ機能と衝突警報機能の検知対象に、同じ方向を走っているバイク、自転車などの二輪車と夜間の歩行者も検知できる機能などが追加された「スマートアシスト」を全車に標準装備した。
 

ルーミー▲ゆったりした室内空間も魅力

中古車掲載台数は約3060台、価格帯は総額約60万~300万円。メッキ加飾や専用バンパーが備わる「カスタム」が半数以上を占め、約1730台、約70万円から。

FFのノンターボ中心で、4WDは500台弱、約60万円から、ターボ車は約560台、約85万円からとなっている。
 

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4:スズキ ソリオ(4代目・現行型)

■生産期間:2020年12月~生産中
■中古車平均価格:約190万円
■新車時価格:151.6万~224.6万円
 

ソリオ▲テレビCMでも見かけることも多いソリオ

コンパクトで取り回しの良いボディと広い室内空間を両立した人気モデルの4代目。ボディサイズは全長3790mm、全幅1645mm、全高1745mmと、先代よりも80mm長く、20mm幅広くなったが、最小回転半径は4.8mと従来どおりとした。

パワーユニットは、1.2L直4エンジンと、同エンジンにモーター機能付き発電機を組み合わせたマイルドハイブリッドの2種をラインナップ。いずれもCVTが組み合わせられ、FFと4WDが用意される。

独自の予防安全技術、「スズキセーフティサポート」をさらに進化させ、カラーヘッドアップディスプレイをスズキ小型車で初採用とさせた他、全車速対応の追従機能が追加されたACCや6エアバッグがを車に標準装備。

標準モデルとカスタム仕様の「バンディット」が用意される。

2022年12月には、EV走行も可能なパラレルハイブリッドモデル「ハイブリッドSZ」および「バンディットハイブリッドSV」が追加された。
 

ソリオ▲2列目シートを倒すことで比較的フラットな荷室スペースとなる

中古車掲載台数は約770台、価格帯は総額約110万~370万円。高価格帯は、マイルドハイブリッドモデルのカスタム仕様「バンディットMV」が占める。全体の半数強が標準モデルとなり、カスタム仕様の「バンディット」は約340台、約150万円から。

パワートレイン別に見ると、マイルドハイブリッド車が中心で約110万円から。ガソリン車は約180台、約130万円からとなっている。
 

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スズキ ソリオ(4代目・現行型)× 全国

※記事内の情報は2023年5月11日時点のものです
 

文/竹井あきら、写真/尾形和美、阿部昌也、篠原晃一、トヨタ、ホンダ
竹井あきら

ライター

竹井あきら

自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してからしばらく車を所有していなかったが、2021年春にプジョー 208 スタイルのMTを購入。近年は1馬力(乗馬)にも夢中。

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