Cクラス ▲BEV(バッテリーEV)のみとなった新型メルセデス・ベンツ Cクラスが本国で発表されましたが、総額300万円台後半から狙えるエンジン車である現行型Cクラスも、まだまだ十分以上に魅力的!

BEVもいいけど、エンジン車である「先代」もイイ!

エンジン車からBEV(バッテリーEV)へと生まれ変わった新型メルセデス・ベンツ Cクラスが2026年4月20日、本国で発表されました。

トップエンドモデルである「C 400 4MATIC electric」はスポーツカー顔負けの動力性能を発揮しつつ、最大762kmの航続距離を実現しているとのこと。
 

Cクラス▲グリル部分には発光ドットをちりばめ迫力あるデザインに
Cクラス▲クーペのような流麗なシルエットも特徴

そんな新型Cクラスにはもちろん興味津々なわけですが、とはいえ先代、つまり日本ではまだ現行型として販売されている6代目(W206型)Cクラスも、コンベンショナルで扱いやすいエンジン車(マイルドハイブリッド車)であるという点を含め、いまだ大いに魅力的です。

この記事では、海の向こうで新型が発表されたことにより価格変動が起きているかもしれない6代目(カーセンサーnetでは5代目表記)であるW206型メルセデス・ベンツ Cクラスの最新中古車事情について、徹底チェックしてみたいと思います。
 

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メルセデス・ベンツ Cクラス(6代目)
 

モデル概要:伸びやかなフォルムのプレミムDセグメントセダン

デザインや装備の特徴

W206という型番で呼ばれる場合も多い現行型(6代目)メルセデス・ベンツ Cクラスは、2021年8月に予約受注がスタートしたDセグメントのプレミアム4ドアセダン。

ボディサイズは全長4785mm×全幅1820mm×全高1433mmで、先代モデルから全幅の拡大を10mmに抑えながら全長を65mm伸ばすことで、より伸びやかなシルエットを実現させています。
 

Cクラス▲こちらが6代目Cクラス。4785mmという全長は、初代Eクラスよりも45mm長い
Cクラス▲C200系とC220d系のAMGラインには後輪操舵システムもオプションとして設定された

エクステリアは曲線を多用した彫刻的な面構成で、ヘッドランプは同世代のSクラスなどと同様の、天地方向に薄いタイプの精悍なデザイン。「デジタルライト」と呼ばれるこのユニットは、ハイビーム使用時に対向車や道路標識に光が当たらないようにする精度が、従来モデルよりも飛躍的に高まっています。

インテリアのダッシュボードは上下2段構造で、上部には航空機エンジンのカバーを想起させるエアアウトレットをレイアウト。その下部には11.9インチの縦型メディアディスプレイが、センターコンソールに向けてシームレスに続いています。

対話型インフォテインメントシステム「MBUX」は全車標準装備で、AR(拡張現実)を活用したナビゲーションシステムも全車にオプション設定されました。
 

Cクラス▲メーターパネルは12.3インチの大型液晶タイプ。「アクティブブレーキアシスト」は右左折時の対向、飛び出し、巻き込みでの衝突の危険も検知できるようになった

パワーユニット

用意されたパワーユニットは合計4種類で、そのすべてがいわゆる電動ユニット。トランスミッションはいずれも9速ATで、それぞれのグレードに搭載されるパワーユニットは下記のとおりです。

・C180系:最高出力170ps/最大トルク250N・mの1.5L 直4ガソリンターボ+ISG(モーター機能付き発電機)
・C200系:最高出力204ps/最大トルク300N・mの1.5L 直4ガソリンターボ+ISG
・C220 d系:最高出力200ps/最大トルク440N・mの2L 直4ディーゼルターボ+ISG
・C350 e系:最高出力204psの2L 直4ガソリンターボ+同129psモーターのプラグインハイブリッド(PHEV)
 

 

グレード展開:標準グレードでも装備充実

各グレードの内容

現行型メルセデス・ベンツ Cクラスのグレードは、まずは搭載されるパワーユニットに応じて前述の「C180系」「C200系」「C220 d系」「C350 e系」に分けることができます。

そしてそれぞれの“系”の中は、おおむね下記のとおりに分類されています。

・アバンギャルド:標準グレード(ただしメルセデスなので、標準といっても装備内容はかなり充実しています)
・アバンギャルド AMGライン:上記に、専用サスペンションや専用内外装部品などで構成されるオプション装備「AMGラインパッケージ」が装着されているもの
・スポーツ:2025年4月に設定された、「AMGラインパッケージ」と18インチホイールなどを標準装備するグレード
・ラグジュアリー:2025年4月に設定された、「AMGラインパッケージ」と19インチホイール、本革シートなどを標準装備するグレード
 

Cクラス▲AMGラインパッケージ装着車のエクステリアは、おおむねこのような感じ(※写真は本国モデル。ホイールデザインなどは日本仕様と異なります)
Cクラス▲こちらはAMGラインパッケージ非装着車のエクステリア

グレード名の「MP202302」などの細かい数字は無視してOK?

以上の分類は普通にわかりやすいかと思いますが、少々ややこしいのが「MP202301」や「MP202402」などの、なんだかよくわからない8文字の英数字です。これは、マイナーチェンジにも一部改良にもあたらないレベルの細かな装備変更が行われた際に付けられる、メルセデス・ベンツ社内の分類用コードナンバーです。

具体的には、例えばMP202301からMP202302に変わった際に、初期モデルでは半導体不足の影響で選択できなかった一部のオプション装備が、選択できるようになった――みたいな変更です。そのため、ごく細かな装備内容までとことんこだわりたい人は別ですが、一般的には、MPナントカカントカの部分は“無視”でよろしいかと存じます。
 

 

オススメの買い方①:できるだけ安く買いたいなら2021~2023年式マイルドハイブリッド車

現行W206型Cクラスをなるべく手頃な予算で入手したいと考える場合、ターゲットとなるのは「総額400万円前後の、プラグインハイブリッド車を除く全グレードの初期年式(2021~2023年式)」です。
 

Cクラス▲プラグインハイブリッド車はまだまだ高額だが、マイルドハイブリッド車であれば、ほぼすべてのグレードを総額370万~430万円付近でも狙うことができる

W206型Cクラスの中古車平均価格は約518万円で、1~2年落ち程度の中古車だと総額600万円を軽く超えるケースも多い状況です。

しかし、初期年式に相当する2021~2023年式であれば総額370万~430万円ぐらい、つまり「総額400万円前後の予算感」で、さほど走行距離が延びていない物件を普通に見つけることができます。

それらの中からさらに内外装やエンジン、足回りなどのコンディションを吟味していけば、「ごく普通に満足できるレベルの現行型Cクラス」は、余裕で見つけることが可能です。

2026年6月下旬現在、総額370万~430万円付近で流通している走行5万km台までの現行型メルセデス・ベンツ Cクラスのグレード別流通量は、おおむね下記のとおりです。

・C180 アバンギャルド AMGライン:12台
・C200 アバンギャルド AMGライン:10台
・C220d アバンギャルド AMGライン:10台

ややアンダーパワーなC180を選んだとしても、ほとんどの人は不満を感じないはずですが、それでも、なんだかんだで“オススメ”はC220dまたはC200ということになるでしょう。

また、C180には、W206型Cクラス自慢の「デジタルライト」が採用されていないということは、いちおう頭に入れておいてください。
 

Cクラス▲片側あたり130万個の微小な鏡で光を屈折させて照射し、ハイビーム使用時に対向車や道路標識に光が当たらないようにする「デジタルライト」だが、エントリーグレードであるC180系には設定されていない

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メルセデス・ベンツ Cクラス(6代目) × 総額450万円未満
 

オススメの買い方②:できるだけ“最新”が欲しいなら「スポーツ」または「ラグジュアリー」

「中古車とはいえ、できる限り新しい世代の現行型Cクラスが欲しい」と考えるなら、2025年4月に設定された最新のパッケージである「スポーツ」または「ラグジュアリー」を選ぶのがベストです。

C200とC220 dに設定されたこのグレードは、まず「スポーツ」の方は、従来はオプションだった「AMGラインパッケージ」が標準で装備されている他、ブラックアクセントでスポーティな外観に磨きをかける「ナイトパッケージ」も装備。さらに、ディッシュ部分がブラックに塗装された新デザインの18インチアルミホイールと、ウッドトリムが採用されたインテリアもされています。
 

Cクラス▲2025年4月に登場したC200およびC220 dの「スポーツ」。AMGラインパッケージが標準装備される他、トリム部分やドアミラーカバーなどがブラックアウトされる「ナイトパッケージ」も標準装備
Cクラス▲「スポーツ」の運転席まわり。AMGラインパッケージゆえ、本革巻きスポーツステアリングホイール(ナッパレザー)やスポーツシート(レザーARTICO/MICROCUTシート)は標準装備

そして「ラグジュアリー」は、スポーツと同じくAMGラインパッケージが標準装備される他、19インチホイールと上質な本革シートも標準装備。そしてインテリアトリムがブラックオープンポアウッドインテリアトリムになる他、「パノラミックスライディングルーフ」と「Burmester 3D サラウンドサウンドシステム」「シートベンチレーター(シートヒーター機能含む、運転席・助手席)」も備わるという、まさにラグジュアリーな仕様です。
 

Cクラス▲こちらはC200およびC220 d「ラグジュアリー」のエクステリア。19インチAMGホイールの他、パノラミックスライディングルーフも標準装備となる
Cクラス▲本革シートや「ブラックオープンポアウッドインテリアトリム」等々、その名のとおりのラグジュアリーな装備が標準で備わっている

2026年6月下旬現在、「スポーツ」と「ラグジュアリー」の流通状況は下記のとおり。前述した初期年式のモデル群よりは当然お高い値段となりますが、それだけの価値はある内容だといえるでしょう。

・C200 スポーツ|17台|総額550万~690万円
・C200 ラグジュアリー|7台|総額670万~770万円
・C220 d スポーツ|22台|総額550万~660万円
・C220 d ラグジュアリー|18台|総額640万~760万円

またその他では、MPナントカカントカの部分が「MP202501」となっている世代=2024年10月以降の第3世代MBUXが採用された各グレードを、総額500万円台後半で探してみるのもひとつの手です。
 

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メルセデス・ベンツ Cクラス(6代目) × スポーツ系グレード & ラグジュアリー系グレード
 

オススメの買い方③:プラグインハイブリッド狙いなら各年式の「C350 e スポーツ」

ご自宅に車の充電環境が整っている人であれば、プラグインハイブリッド車である「C350 e スポーツ」を狙ってみるのも悪くない話です。
 

Cクラス▲こちらがプラグインハイブリッド車であるC350eスポーツ。6.0kW(30A)の交流普通充電の他、CHAdeMO規格の急速充電にも対応している

日本では2023年12月に追加設定されたメルセデス・ベンツC350 e スポーツは、最高出力204ps/最大トルク320N・mの2L 直4ガソリンターボエンジンに、同129ps/同440N・mのモーターと25.4kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド車。

EV走行換算距離は110kmで、モーターの力だけで140km/hまでの走行が可能。また、V2HやV2Lといった給電機能も備わっています。

とはいえ、その中古車は流通が少ないのがネックではあるのですが、総額580万~870万円付近のレンジにて、約15台の物件を見つけることはできます。最高値の物件は総額870万円ほどとなりますが、実際には総額600万円前後で、十分以上に好コンディションな1台が見つかることでしょう。
 

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メルセデス・ベンツ Cクラス(6代目) × C350 e スポーツ

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メルセデス・ベンツ Cクラス(6代目)
文/伊達軍曹 写真/メルセデス・ベンツ
※記事内の情報は2026年7月1日現在のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。

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