【2023年】スポーツカーおすすめ20選|人気車種の価格から意外な選択肢まで紹介!
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / 日産 / ホンダ / マツダ / スバル / スズキ / 三菱 / ダイハツ / BMW / ノート / ロードスターRF / GT-R / ステージア / マーチ / フェアレディZ / RX-8 / スイフト / ビート / BRZ / ロードスター / S660 / セレナ / ヴィッツ / MR-S / コペン / スープラ / マークX / Z4 / アルトワークス / コルト / GR86 / 小鮒康一
2023/03/05

スポーツカーのおすすめを、人気王道モデルからちょいハズシまで一挙紹介!
見ているだけで心躍り、実際にハンドルを握れば存分に走りを楽しむことができるスポーツカー。特に車好きからすれば、実際に購入するかしないかは別としても、気になる存在ですよね。
この記事では、スポーツカーのおすすめを20モデル、王道車種からちょっとハズした「ちょいスポ」タイプまで、魅力や中古車価格を一挙紹介します!
目次
- スポーツカーとは?
- タイプ別スポーツカーの特徴
- 【スポーツカー(王道)10選】
- 1:トヨタ GR86/スバル BRZ(現行型)
- 2:日産 GT-R(現行型)
- 3:トヨタ GRスープラ(現行型)
- 4:日産 フェアレディZ(現行型)
- 5:マツダ ロードスター/ロードスターRF(現行型)
- 6:ダイハツ コペン(現行型)
- 7:ホンダ S660(初代)
- 8:トヨタ MR-S(初代)
- 9:ホンダ ビート(初代)
- 10:BMW Z4(現行型)
- 【スポーツカー(バランス)7選】
- 1:スズキ スイフトスポーツ(現行型)
- 2:日産 マーチ NISMO S(4代目)
- 3:トヨタ ヴィッツ GRスポーツ(3代目)
- 4:スズキ アルトワークス(8代目)
- 5:日産 ノート NISMO S(2代目)
- 6:三菱 コルト ラリーアート バージョンR(初代)
- 7:マツダ RX-8(初代)
- 【スポーツカー(ちょいスポ)3選】
- 1:日産 セレナ NISMO(5代目)
- 2:日産 ステージア(2代目)
- 3:トヨタ マークX(2代目)
- 【Q&A】スポーツカー購入でよくある質問
スポーツカーとは?
スポーツカーとはスポーツ走行を積極的に楽しめるよう、ボディやエンジンなどをスポーツ走行に適した設計に仕上げた車のこと。
ハイパワーなエンジンを搭載するモデルは爆発的な加速力が、ボディやサスペンションなどの性能を高めたモデルはコーナーを舞うようにヒラヒラとクリアできるハンドリングなどが魅力です。

ただ、一口に「スポーツカー」といっても範囲は広く、メーカーが走りに特化し鍛え上げた本格的な2シーターモデルはもちろんのこと、4ドアセダンのように実用性もある程度ありつつスポーツ性能を高めた車種もラインナップしています。
つまり、ガチなスポーツタイプから、実用性とのバランスが取れたモデルまで、スポーツカーには幅広い選択肢が用意されているのです。
タイプ別スポーツカーの特徴(王道・バランス・ちょいスポ)
幅広い選択肢が用意されているスポーツカーですが、この記事ではグラデーションをつけながら3タイプに分類しています。
メーカーが走りに特化して鍛え上げ、ゴリゴリのスポーツモデルとして売り出している「Theスポーツ」な王道タイプ。
室内はスポーツカーらしくタイトな空間となっており、2シーターもしくは2+2の4人乗り。実用性よりもスポーツ性に振り切った、趣味性の高いモデルが多数ラインナップしています。
ボディタイプとしては、スポーティなスタイルをもつクーペや、それに準じたハッチバック、オープンカーなどが挙げられます。

スポーツ性と実用性が両立したバランスタイプ。いわゆる“ホットハッチ”などが挙げられます。
4ドアや5ドアボディを採用したベース車両がまずあり、そこにスポーティなエンジンや足回り、エクステリアなどが追加されたモデルが中心です。
王道タイプはスポーツ性に重心が置かれていますが、こちらは「とはいえ、実用性も欲しい……」というお悩みをもつ方におすすめです。

一般的なスポーツカーとは少し毛色が異なり、高いスポーツ性能を持ち合わせているとは言えないものの、スポーティな走りを楽しむことができる変わり種タイプ。
ミニバンやステーションワゴンなど、ゴリゴリのスポーツモデルとして売り出されていないものの、そのジャンルの車種としてはスポーティな性格を持ち合わせたモデルがラインナップしています。
家庭の事情でスポーツカーは所有できないけれど、せめてその雰囲気だけでも「ちょこっと」味わいたい、そんな方におすすめです。

それではこれから、スポーツカーのおすすめをタイプ別に合計20車種紹介します。モデルの特徴や中古車価格を比較して、自分にぴったりの1台を見つけましょう!
スポーツカー(王道)10選
まず、王道スポーツカー10モデルを紹介します。「純粋に走りを思いっきり楽しみたい!」という人におすすめのセレクトです!
1:トヨタ GR86/スバル BRZ(現行型)
●中古車流通台数:約250台
●中古車価格:総額280万~500万円
●新車時価格:279.9万~363.2万円

トヨタとスバルが共同開発したFRスポーツの2代目モデル。2代目は2021年に登場し(GR86は10月、BRZは7月)、基本的には兄弟車関係となりますが、内外装のデザインの他、足回りの素材やスタビライザーの取り付け位置、味付けなどが異なっている点が特徴です。
搭載されるエンジンは、先代よりも排気量が拡大され2.4Lとなった水平対向4気筒エンジン。トランスミッションは6速のMTとATが用意されています。

中古車としてはGR86が160台ほどに対しBRZは90台弱とGR86の方が多く、平均価格もGR86が369万円なのに対してBRZは344万円と若干BRZの方が安い状態。安価な物件は修復歴があるものが中心となっているので、注意が必要かもしれません。
▼検索条件
トヨタ GR86&スバル BRZ(現行型) × 全国2:日産 GT-R(現行型)
●中古車流通台数:約290台
●中古車価格:総額600万~6400万円
●新車時価格:777万~2464万円

2007年に登場して以来、今でもたゆまぬ進化を続けて一線級のポテンシャルを維持し続けている日本を代表するスーパースポーツのGT-R。
GT-R専用に開発されたV6 3.8LツインターボのVR38DETT型エンジンは初期の480psから今や600ps(NISMOの数値)までパワーアップがなされ、足回りやエアロパーツも常に最適化がなされ続けています。

現在の中古車は290台ほどが掲載されており、最も安いものでも総額600万円ほど。高額なものでは2022年式のNISMOが6000万円を超える価格となっていますが、これはGT-Rが終売するという噂もあってのものともいわれており、2023モデルが発表された現在ではもう少し落ち着いた価格になっていく可能性も高そうです。
▼検索条件
日産 GT-R(現行型) × 全国3:トヨタ GRスープラ(現行型)
●中古車流通台数:約140台
●中古車価格:総額440万~1000万円
●新車時価格:490万~789万円

2002年に80系が終売してからおよそ17年ぶりに復活したスープラは、GRブランド専売の「GRスープラ」として復活。一応プラットフォームはBMW Z4と共有しているものの、味付けなどはトヨタオリジナルのものとなっており、完全に別車種として考えていい仕上がりとなっています。
搭載エンジンは、スープラ伝統と直列6気筒3Lエンジンを搭載した「RZ」の他、直列4気筒2Lエンジンを搭載した「SZ-R」と「SZ」の3グレード構成。トランスミッションは当初8速ATのみの設定となっていましたが、2022年4月に「RZ」に新たに6速MT仕様が追加されています。

中古車の掲載台数は140台ほどと比較的多く、一部の限定車を除いてプレミア価格ともなっておらず、RZグレードの走行1万km未満の車両でも総額600万円台で狙うことができ、直4モデルであれば総額400万円台の物件も豊富に見つけることができるでしょう。
▼検索条件
トヨタ スープラ(現行型) × 全国4:日産 フェアレディZ(現行型)
●中古車流通台数:約20台
●中古車価格:総額850万~1300万円
●新車時価格:524.2万~696.6万円

GT-Rと並び、日産を代表するスポーツカーのひとつであるフェアレディZ。2022年8月にフルモデルチェンジに近いビッグマイナーチェンジを果たした現行型は、新たにパワートレインを405psを発生する3LツインターボのVR30DDTT型エンジンに変更し、トランスミッションは6速MTと9速ATへ進化。
エクステリアデザインもマイナーチェンジとは思えないほど大幅に変更がなされており、歴代フェアレディZのモチーフがちりばめられたものとなっています。

現在は、半導体の影響などもあって受注停止となっていることもあってか、中古車は16台とごくわずか。新車価格は最上級グレードでも650万円ほどですが、中古車はプレミア価格化が著しく、900万円弱~1000万円超というプライスタグが付けられています。
▼検索条件
日産 フェアレディZ(現行型) × 全国5:マツダ ロードスター/ロードスターRF(現行型)
●中古車流通台数:約860台
●中古車価格:総額150万~500万円
●新車時価格:249.5万~430.4万円

ライトウェイトオープン2シーターの灯を再びともすきっかけになった初代ロードスターのキャラクターを受け継いだ4代目となる現行モデルは、先祖返りがテーマとなってボディを軽量コンパクトに、排気量もソフトトップモデルは歴代最小の1.5Lにするなど、ロードスターらしさを前面に押し出したモデルとなりました。
また、2016年末にはリトラクタブルハードトップ仕様の「ロードスターRF」を追加。こちらはどちらかというと大人のロードスターといった趣で、クーペ風の電動ハードトップを備え、排気量も2Lへと拡大された仕様となっています。
ただ、どちらもFRレイアウトと6速のトランスミッション(MTとAT両方を設定)するなど、スポーツカーらしい走りを味わうことができるモデルという点では共通と言えるでしょう。

中古車の掲載台数はロードスターが630台ほど、RFが230台ほど。価格帯はロードスターの初期型で総額150万円台~、RFでは総額200万円を切る物件がわずかに存在する程度となっています。
2018年6月の改良でRFについては+19kW/+5N・mの大幅なパワーアップがなされており、それ以降のモデルが人気となっていますが、1.5Lエンジンについては+1kW/+2N・mの向上にとどまっているため、安価な物件を狙うのであれば改良前がおすすめです。
▼検索条件
マツダ ロードスター/ロードスターRF(現行型)× 全国6:ダイハツ コペン(現行型)
●中古車流通台数:約900台
●中古車価格:総額90万~300万円
●新車時価格:179.8万~243.7万円

執筆時点では、新車で購入できる軽自動車で唯一のオープンスポーツモデルとなったコペン。64psを発生する660ccのターボエンジンと5速MTもしくは7速MTモード付きCVTというパワートレインは全グレードで共通となりますが、「ローブ」、「エクスプレイ」、「セロ」という異なるエクステリアをもつ仕様と、スポーツコンバージョンモデルとなる「GR SPORT」が設定されているのが大きな特徴です。
GR SPORTのみトヨタブランドからも販売されていますが、装備や価格を含め両車に違いはありません(ただし、車両型式はダイハツがL400Kなのに対し、トヨタはL400Aとなる)。

中古車としては900台ほどの掲載があり、安いものでは総額100万円を切る価格帯のものも存在していますが、MT車の方が高値安定で100万円以下の物件はほとんどがCVTモデルとなっています。
GRスポーツについてはトヨタ版が120台ほど、ダイハツ版が60台ほどとトヨタ版が倍くらいとなっていますが、台数が多いだけあってトヨタ版の方がスタート価格は低め。ただ、同程度の物件同士で比較すると価格差はほとんどないというのが現状です。
▼検索条件
ダイハツ コペン(現行型・トヨタ版含む)× 全国7:ホンダ S660(初代)
●中古車流通台数:約660台
●中古車価格:総額130万~500万円
●新車時価格:198万~315万円

ミッドシップにエンジンを搭載し、後輪を駆動するというMRレイアウトを採用したS660は、軽自動車でありながら軽自動車とは思えない凝った作りとなっている点が特徴の1台です。
搭載されるエンジンは、N-BOXなどにも採用されていたS07A型660ccターボエンジンですが、専用ターボチャージャーを採用し、軽自動車としては初となる6速MTを採用(CVTも設定)するなど、かなり気合の入ったモデルとなっていました。
また、ルーフ部分をソフトトップとし、巻き取ることでタルガトップ風のオープンモデルとしてオープンエアモータリングを楽しむことができるようにもなっており、趣味性の高さと軽自動車ならではの維持費の安さが魅力的です。

そんなS660は、終売のアナウンスがされた直後に一気に中古車価格がハネ上がる現象がありましたが、現在は比較的落ち着いており、安い物件では総額120万円台から見つけることができます。
一方、最後の特別仕様車であるモデューロX バージョンZはいまだに総額400万円前後のプライスが付けられており、こちらを狙う場合はまだしばらく様子を見た方がいいかもしれません。
▼検索条件
ホンダ S660(初代)× 全国8:トヨタ MR-S(初代)
●中古車流通台数:約220台
●中古車価格:総額50万~320万円
●新車時価格:207.9万~240万円

国産車初の量産ミッドシップ登録車モデルとして1984年に初代モデルが登場したMR2。2代目はパワーウォーズに巻き込まれる形で2Lへと排気量を拡大しましたが、実質的な3代目モデルとなるMR-Sでは一変、ライトウェイトオープン2シーターに生まれ変わりました。
引き続きミッドシップに搭載されるエンジンは実用車のビスタなどにも搭載された1ZZ-FE型で、最高出力は140psと控えめでしたが、最軽量モデルでは1トンを切る軽量ボディも相まって、国産車としてはトップクラスのハンドリングマシンに仕上がっていたのです。
また、トランスミッションには3ペダルMTの他、モデル途中で2ペダルMTのSMT仕様を追加。MT車同様ダイレクトな変速をAT限定免許で楽しめる稀有な存在でしたが、現在ではトラブルが発生してしまうと修理に苦労するという点は覚えておいてもいいかもしれません。

中古車としては220台以上が掲載されており、安い物件ではMT車でも50万円台から見つけることができる一方で、フルノーマル低走行高年式の物件では新車価格を超えるものも混在しており、今後さらなる値上がりの可能性のあるものと言えそうです。
▼検索条件
トヨタ MR-S(初代)× 全国9:ホンダ ビート(初代)
●中古車流通台数:約140台
●中古車価格:総額50万~360万円
●新車時価格:138.8万円

軽自動車ながら量産車として世界初のミッドシップでフルオープンモノコックボディを採用したビートは、キャラクター的にはS660が後継車種といわれていますが、実はオンリーワンの魅力をもった車種と言えます。
中でもエンジンは、自然吸気でありながら3連スロットルを採用したMTRECを採用し、現在までNAエンジンとして唯一の自主規制値である64psを発生したものとなっており、そこに組み合わされるトランスミッションも5速MTのみという硬派な仕様なのです。
現在ではホンダが一部の部品を再販するなど、長く維持するための取り組みも始まっており、専門店も多く存在するのも特徴のひとつとなっています。

中古車としては140台ほどが掲載されており、安価なものは総額50万円台から見つけることができます。極上車になると総額300万円前後となりますが、仕上がったものを購入するか、安価なものを購入してコツコツ直すことを楽しむのか、選ぶことができるのも魅力です。
▼検索条件
ホンダ ビート(初代)× 全国10:BMW Z4(現行型)
●中古車流通台数:約100台
●中古車価格:総額470万~750万円
●新車時価格:566万~899万円

通算3代目となるBMWのオープン2シーターモデルのZ4は2019年に登場。プラットフォームなどはGRスープラと共有するものの、クーペボディを用意しないなど、キャラクターは全く異なるものとなっています。
ルーフ部分は初代と同じくソフトトップに先祖返りを果たし、走行中でも時速50kmまでなら電動開閉できる点も、より気軽にオープンエアモータリングを楽しむことができる嬉しいポイントです。
グレードは、直4 2Lターボエンジンを搭載する「20i」系と直6 3Lターボエンジンを搭載する「M40i」系の2種類。スポーティさは直6モデルに分がありますが、直4モデルも鼻先の軽さを生かした軽快なハンドリングが魅力で、甲乙つけがたい仕上がりとなっています。

中古車としては100台ほどが掲載されており、直4モデルであれば総額500万円を切るものも存在。直6モデルでも総額600万円台前半から狙うことができ、新車価格900万円に迫るモデルであることを考えると買い得感たっぷりと言えそうです。
▼検索条件
BMW Z4(現行型)× 全国スポーツカー(バランス)7選
続いてはバランスタイプのスポーツカーを7モデル紹介します。先述のように実用性も兼ね備えたい人は必見のモデルです!
1:スズキ スイフトスポーツ(現行型)
●中古車流通台数:約800台
●中古車価格:総額120万~340万円
●新車時価格:183.6万~208.9万円

実用性の高いコンパクトカーであるスイフトをベースに、ホットなエンジンと足回りをプラスしたスイフトスポーツ。国内では4代目となる現行型は、新たに1.4Lターボエンジンとシリーズ初の3ナンバーボディをまとってさらなるポテンシャルアップを果たしています。
車両重量もターボ化や3ナンバー化を果たしながらも先代よりも軽量化を実現して1トン切りとなっており、新車価格で200万円を切るスタート価格やチューニングのノウハウの高さも相まって高い人気を誇っています。

もともとリーズナブルな現行スイフトスポーツですが、中古車となるとさらに買い得感が高まり、修復歴なしのMT車、走行5万km未満でも総額130万~140万円台から見つけることができる他、チューニング済みの物件も多く掲載されており、希望にマッチするものであればさらにお買い得と言えるでしょう。
▼検索条件
スズキ スイフトスポーツ(現行型)× 全国2:日産 マーチ NISMO S(4代目)
●中古車流通台数:約100台
●中古車価格:総額50万~250万円
●新車時価格:177万~187.7万円

先日、惜しまれながらも日産のラインナップから姿を消すこととなったマーチ。初代から実用的なコンパクトカーという一方で、モータースポーツの入門車としても愛されるモデルであり、最終型の4代目モデルにもホットな仕様がラインナップされていました。
それが「NISMO S」という仕様で、名前のとおりNISMOがチューニングを手がけたもの。レースフィールドからフィードバックされたエアロパーツで武装されたエクステリアだけでも雰囲気がありますが、エンジンとトランスミッションを通常のマーチにはラインナップされていない1.5Lエンジンと5速MTに換装している点が最も大きな違いとなります。
エンジンとトランスミッションを換装しているため、車検証上は「改」が記載される改造車となりますが、メーカー謹製のためクオリティは通常のモデルと同等という点も魅力です。

中古車は100台弱の掲載があり、安価なものは総額50万円台からと入門車としてもピッタリ。ただ、高年式モデルは終売してしまったことも相まって新車価格を超えるプライスとなっているものもあり、今後の動向が気になるところです。
▼検索条件
日産 マーチ NISMO S(4代目)× 全国3:トヨタ ヴィッツ GRスポーツ(3代目)
●中古車流通台数:約50台
●中古車価格:総額140万~220万円
●新車時価格:208.8万~233.5万円

現在はグローバルネームであるヤリスに統一されていますが、その日本仕様として長らく愛されていたヴィッツ。1999年に登場した初代モデルからホットモデルとして「RS」グレードが存在していましたが、その最終形とも言えるのが、2017年9月に追加された「GRスポーツ」系です。
限定車などを除けばヴィッツの中で最もホットなモデルとなるGRスポーツは、ヴィッツシリーズとして唯一5速MTを設定するグレードで(CVTも用意)、GRシリーズ共通のエアロパーツをまとっている他、専用チューニングサスペンションやスポット打点追加によるボディ剛性アップがなされていました。
さらに、「GRスポーツ“GR”」ではザックス製のサスペンションやブレース類の追加、CVTモデルでは10速シーケンシャルシフトマチックを採用するなど、よりホットな仕様となっている点も特徴です。

そんなヴィッツ GRスポーツ系は50台ほどの掲載があり、総額150万円前後で狙うことができる物件が多く揃っています。中にはヴィッツレースのベース車用に販売された「GRスポーツ レーシングパッケージ」の中古車も存在しており、本格的にモータースポーツに参加してみたい人にはおすすめの仕様となっています。
▼検索条件
トヨタ ヴィッツ GRスポーツ(3代目)× 全国4:スズキ アルトワークス(8代目)
●中古車流通台数:約380台
●中古車価格:総額80万~250万円
●新車時価格:151万~168.6万円

5代目モデル途中に姿を消してから、およそ15年ぶりに2015年に復活したアルトワークス。このモデルは8代目アルトをベースとしたホットモデルであり、600kg台の超軽量ボディに64psを発生するターボエンジンの組み合わせは数値以上の速さを感じることができるものとなっていました。
また、比較的低価格な車両でありながら、レカロ社製のバケットタイプのシートを標準装備とするなど装備も充実しており、アルト譲りの経済性の高さも相まって安定した人気を獲得。しかし、アルトのフルモデルチェンジに伴って再び姿を消すこととなり、現在中古車価格は高値安定となっているのが現状です。

中古車の掲載台数は380台弱と豊富ですが、最安値の部類でも総額70万円台となかなか強気なお値段となっており、新車コンディションに近いものでは200万円を超えるものも珍しくない状態。新車価格が150万円台(FF、5MT車)であったことを考えると悩ましい価格というのが本音でしょう。
▼検索条件
スズキ アルトワークス(8代目)× 全国5:日産 ノート NISMO S(2代目)
●中古車流通台数:約90台
●中古車価格:総額80万~250万円
●新車時価格:224.4万~268.3万円

2代目モデルにe-POWERモデルが追加されたことによって、一気に日産を代表するコンパクトカーの座に上り詰めたノート。このノートにも、先ほどのマーチと同じくNISMOが手がけたホッテストモデルが存在していました。それが2014年10月に追加となった「NISMO S」となります。
このNISMO Sはマーチと同じく通常のラインナップには存在しないエンジンとトランスミッションが搭載されている点が大きな特徴となりますが、マーチよりもやや格上のノートということでエンジンは1.6Lのものを採用。トランスミッションは5速MTとなり、通常モデルでは味わえないスポーティな走りを身上としていました。
また、ノートNISMO Sではリアブレーキもディスクブレーキとするなど、マーチ以上に手が加えられており、よりスポーツ度が高まっていたことも特徴。新型がe-POWER専売車となったことで、再び注目が集まっている1台と言えるでしょう。

中古車は90台弱と意外と希少で、安価なものは総額70万円台程度から存在。予算を150万円前後までアップできれば5万km前後の修復歴なしの物件も十分射程圏内となりそうです。
▼検索条件
日産 ノート NISMO S(2代目)× 全国6:三菱 コルト ラリーアート バージョンR(初代)
●中古車流通台数:約110台
●中古車価格:総額40万~220万円
●新車時価格:197.4万~198.5万円

ミラージュの後継車種として登場したコルトをベースに、ターボエンジンとランエボ譲りの迫力のあるエクステリアを与えたのがコルト ラリーアート バージョンRです。
2006年に登場したこのモデルは、リッター100psを超える154psを発生(のちに163psへアップ)する1.5Lターボエンジンを搭載し、ボディのスポット増しやオーバーフェンダーの装着などで武装した1台で、見た目はまさにミニランエボといったもの。
さすがに駆動方式はFFのままでしたが、ターボの痛快な加速も相まってじゃじゃ馬的なホットモデルとして隠れた名車という声も少なくないモデルとなっています。中でも手作業による連続シーム溶接を施してさらなるボディ剛性を手に入れた「バージョンR スペシャル」という限定車は、まさに特別な1台となっていました。

中古車としては110台程の掲載があり、8割が5速MT車という硬派なもの。安価なものは総額30万円台から存在し、買いやすい価格である一方で、状態の良いものは200万円を超えるものも存在しており、徐々に高値安定傾向が強まっているようです。
▼検索条件
三菱 コルト ラリーアート バージョンR(初代)× 全国7:マツダ RX-8(初代)
●中古車流通台数:約470台
●中古車価格:総額40万~420万円
●新車時価格:253.1万~383.3万円

後部座席が狭すぎず大人4人が乗れる実用性と、ロータリーエンジンを搭載しスポーツ性もあるスポーツカーのRX-8。
4ドアモデルで、4枚のドアは観音開きスタイルの「フリースタイルドア」を採用。一方、スタイルはクーペ風で、スポーティな見た目に仕上がっています。

現在のところ、駆動用にロータリーエンジンを搭載した最後のモデルで、搭載エンジンはノンターボです。型式こそ同じながら6ポートの250psと4ポートの210psという2種類を用意(後期型はすべて6ポートでハイパワー版は235psとなる)。
トランスミッションはハイパワー版に6速、通常版に5速のMTが用意された他、4速のATも設定されていました(ATはマイナーチェンジで全車6速に進化)。

中古車は約470台が掲載されており、意外にも台数は豊富。安いものでは総額30万円台から見つけることができますが、やや特殊なロータリーエンジンを搭載しているということもあるので、できれば専門的な知識をもつところで購入したいところ。
最後の特別仕様車である「スピリットR」は、総額400万円前後のプライスとなっていますが、メカニズム的には通常モデルと変わらないため、コレクターズアイテムのひとつと言えそうで、純粋に走りを楽しみたいのであれば通常モデルで十分となりそうです。
▼検索条件
マツダ RX-8(初代)× 全国スポーツカー(ちょいスポ)3選
「見た目からはあまり想像できないけど実はスポーティな走りが楽しめる」、そんな意外なモデルを最後に紹介します。ミニバンやステーションワゴンでも、スポーティさを諦めない!
1:日産 セレナ NISMO(5代目)
●中古車流通台数:約70台
●中古車価格:総額200万~360万円
●新車時価格:341.9万~342.5万円

現時点ではミニバンとして唯一、NISMOの名前を冠するのがセレナNISMOです。2017年11月に5代目セレナに新たに追加されたこのモデルは、他のNISMOシリーズと共通するデザインのエアロパーツを装着し、一目でそれと分かるスポーティないでたちが特徴。
エンジンやミッションといったパワートレインは通常モデルと同一で2LのS-HYBRIDエンジンにCVTの組み合わせとなりますが、専用サスペンションやボディ剛性のアップ、専用のチューニングコンピューターの採用などによって高い安定性と気持ちの良いハンドリングと加速フィーリングを実現していました。
そんなセレナNISMOではありますが、2019年8月のマイナーチェンジでカタログ落ちし、わずか2年弱のみの販売ということになってしまい、中古車としても75台の掲載があるのみ。5代目セレナ自体は4800台以上が掲載されていますので、かなり希少と言えるでしょう。

ただ、価格帯は総額200万円を切る最安値の物件から、300万円をやや超えるものまでと比較的幅は狭く、新車時に340万円を超える価格だったことを考えれば決して高い買い物ではないかもしれません。
▼検索条件
日産 セレナ NISMO(5代目)× 全国2:日産 ステージア(2代目)
●中古車流通台数:約50台
●中古車価格:総額30万~150万円
●新車時価格:273万~409.5万円

現在は消滅してしまった日産のLクラスステーションワゴンのステージア。ベースとなっているのは同世代のスカイラインということもあって、FRらしいスポーティな走りも楽しむことができるGTワゴンとなっています。
ここで紹介するのは2001年から2007年まで販売されていた2代目モデルで、搭載エンジンは全車V6。排気量は2.5L、3L、3.5Lが存在し、前期型にはじゃじゃ馬的な加速を見せる2.5Lターボもラインナップしていました。
通常モデルはATのみのラインナップでしたが、2003年6月にオーテックジャパン(当時)からリリースされた「アクシス350S」のみ6速MTが組み合わせています。また、「AR-X」というグレードは今人気のクロスオーバースタイルを採り入れたものとなっており、先見の明があったとも言えるでしょう。

そんなステージアですが、ステーションワゴン受難の時代ということもあって、50台ほどあるほぼすべての物件が総額100万円以内に収まっている状態。さらに、希少なアクシス350Sは執筆時点で2台の掲載がありましたが、ともに10万kmオーバーとなっており、なかなか悩ましい状態となっています。
▼検索条件
日産 ステージア(2代目)× 全国3:トヨタ マークX(2代目)
●中古車流通台数:約1050台
●中古車価格:総額40万~480万円
●新車時価格:238万~561.6万円

トヨタのスポーツセダンとしても高い人気を誇っていたマークⅡ3兄弟のあとを受け、2004年に登場したマークX。クラウンのプラットフォームを使用しつつも運動性能向上のため軽量化、全高を低めたシルエットにするなど、スポーティな走りを可能にしたセダンです。
今回紹介する2代目は、初代に搭載されていた3Lエンジンを3.5Lの2GR-FSE型(318ps/38.7kg.m)にすることで大幅にパワーアップし、動力性能がさらにアップ。実用的なセダンにもかかわらず、その見た目からは想像できないようなセダンらしからぬスポーツ性が備わったモデルになります。
また、スポーティな味付けが濃くなされている「G’s」やその後継モデルである「GRスポーツ」、コンプリートカーの「+M スーパーチャージャー」、6速MTのトランスミッションを搭載した「GRMN」なども用意されていました。


中古車としては1000台以上の掲載がある2代目マークXですが、前述したスポーツコンバージョンモデルについてはすべて合わせても60台ほどと比較的少なめ。ただ、G’sの2.5Lモデルであれば、総額150万円ほどから狙うことができます。
一方、GRMNについては400万円台後半~500万円台中盤と高値安定となっており、すでにプレミア価格化。どうしてもMTのマークXが欲しいという人は、MTへ載せ替えを実施した物件も存在しており、そちらはもう少しリーズナブルな価格となっているので、そういったものを探すのもアリかもしれません。
▼検索条件
トヨタ マークX(2代目)× 全国【Q&A】スポーツカー購入でよくある質問
A. 「スポーツカーならMTで」という声が多いのも事実ですが、MTに魅力をさほど感じないのであれば、無理してまで選ぶ必要はありません。
もちろんドリフト走行など、特定の目的がある場合はMT車の方がやりやすい場合もあります。ですが、AT車でも十分ドリフト走行を楽しむことはできますし、最近のATはMTに匹敵するほどダイレクトな運転が楽しめるものも多く、「MT車でなければスポーティな走りが楽しめない」ということはありません。
また、高値安定のMT車よりも、AT車の方が安価に楽しめるケースが多いというメリットもあります。
A. 「リアシートがないだけで、2人以上乗らないのであれば大した問題はない」と言いたいところですが、実際のところは荷物を気軽に置くスペースがないという車種もあります(リアシートはないが荷物置きスペースはあるという2シーターも存在します)。
さらに車種によっては、シートポジションの自由度に制約があり、シートを十分に倒すことができず仮眠すらも難しいようなモデルもあるので注意が必要です。
また購入時は、ドライビングポジションが取れるかどうかもしっかりチェックしておきましょう。
A. スポーツカーだからといって特別なメンテナンスが必要な車種は、そこまで多くはありません。ただ、スポーティな走行を楽しもうとしたら、定期的なメンテナンスは必要です。
とはいえ、サーキット走行を繰り返すというような特殊な環境でない限りは、一般的なディーラーや修理工場でオイルなどの定期的な油脂類の交換と定期点検を実施していれば大きなトラブルは頻発しないはず。
ただ、これはあくまでノーマル状態で乗る場合に限ったことで、チューニングを実施すれば一部の性能は向上しますが、別の部分に負担がかかるケースもあります。チューニングを楽しむのであれば、チューニングを得意とする工場やショップに相談することが、より長くチューニングマシンを楽しむ秘訣となるでしょう。
今回は様々なスポーツカーをご紹介しましたが、今回紹介したモデル以外にも多くのスポーツモデルは存在しています。もし気になるモデルがあれば、ぜひその車種を得意とするお店に足を運んで、納得いくまで話を聞いてベストな1台を見つけてみてくださいね。
※記事内の情報は2023年3月1日時点のものです

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。
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