差別化まで図れる
オールマイティに使える相棒

200万円以内で買える4WD車をこうして見ると、かなり“立派”なSUVが手に入るんですね。かつて高級SUVとして販売された車でも、思いのほか身近な存在になっています。雪道を走ることができて、差別化が図れるカーライフを過ごせるものばかりがランクインしています。ファミリーユースはもちろん、恋人とのドライブでも大活躍! 気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第5位はアウディオールロードクワトロ(旧型)。雪道はもちろん、ちょっとしたオフロードも走れる実用的なステーションワゴンです。デビュー当初は、シームレスに加速する2.7LのV6ツインターボエンジンに驚かされたものです。オンロードで矢のように超高速で突き進む走りっぷりは、ステーションワゴンであることを忘れさせるレベル。パッと見はA6アバントのちょっと背が高いバージョンですが、これほどの実力を秘めているとは誰も想像だにしません。


第4位はVWトゥアレグ(現行)。ポルシェカイエン、アウディQ7などと兄弟車です。オンロードは270km/h巡航を想定した、というだけあって高速走行はお手の物。もちろん、悪路走破性だってピカイチです。荷物はたっぷり積めて、乗ってみると室内は精緻をきわめた作り込みが高級感さえ生み出しています。“大衆の車”を意味する「フォルクスワーゲン」ですが、時代の流れを感じさせます。100万円台で兄弟車と遜色ない走りを満喫できるのは、お得です。


第3位はトヨタハイラックスサーフ(絶版)。意外と見逃されている感が漂っている、本格SUVです。世界の辺境地で活躍するピックアップ(ハイラックス)がベースですから、兄貴分のトヨタランドクルーザー同様、あえて強靭なラダーフレームを採用しています。必要とされる快適装備をちゃんと備えながら、武骨さが質実剛健な雰囲気を醸しだしています。主観ではありますが、女性が運転していたら惚れてしまいそうです。思いのほか重厚なのには驚きます。


第2位はトヨタクルーガーハイブリッド(絶版)。ハイブリッドの新たな動力源としての可能性を示したSUVでした。強烈な中間加速はスポーツカー顔負け。巷で数多く見かけるSUVのなかでも、独特の走りと乗り味は違う次元にあります。兄弟車のハリアーハイブリッドより安値で流通しているのが、オススメのポイントです。もちろん4WDですから、雪道も楽に走れます。まぁ過信は禁物ですが…。走っている台数も思いのほか少なく、差別化にもつながるでしょう。


第1位はフォードエクスプローラー(現行)。「アメ車」というだけで敬遠している人が多いように感じます。キッチリカッチリしていて、遊べて使える真面目なSUVです。たっぷりとしたボディサイズで、十分にパワフルなエンジンを搭載していて、かなり割安に流通しています。古典的なラダーフレームですが、ちゃんと進化していてオンロード性能もバッチリ。重たい車ですから街中の燃費はまぁまぁですが、高速道路は思いのほか良好です。

Report / 古賀 貴司