使い勝手に優れた5ナンバーサイズミニバン

子供のいる家庭で便利なのは、やはりミニバン。なかでも5ナンバーサイズのミニバンは、運転が得意ではないという女性でも扱いやすいことから、人気のカテゴリーでもあります。今日はそんな取り回しのいいミニバン、三菱ディオンをご紹介します。

5ナンバーサイズのミニバンというと、ホンダステップワゴンのような箱型と、ストリームのようなステーションワゴン風のミニバンが代表的ですが、ディオンはその中間的存在です。シートポジションもセダンや背の高いミニバンとの中間という印象で、どちらから乗り替えてもさほど違和感なく乗れると思います。
  • 三菱 ディオン 外観(フロント)|おいしい中古車
  • 三菱 ディオン 外観(リア)|おいしい中古車
エクステリアは、1BOXタイプと低車高タイプとの中間に位置するスタイリング。ガラスエリアが広く取られており、運転のしやしさに大きく寄与している(左・中)
ディオンが登場したのは、2000年の1月。コンパクトカー、ミラージュディンゴのプラットフォームをベースに開発され、5ナンバーサイズの7人乗りミニバンとしてデビューしました。

ディオンを語る上で外せないポイントに、まず扱いやすさがあります。5ナンバーサイズという物理的なメリットもありますが、ボディが四角くて見切りがいいんです。また、ガラスエリアが広くボディ後方まで続いているため、死角が少ないというのも運転がしやすい要因の一つでしょう。

さらに、シートアレンジなどの使い勝手に優れる点も見逃せません。3列目のシートは後ろ向きに反転し、リアゲートから広がる景色を存分に楽しむことができます。これは他の車にはほとんど見られない、遊び心あふれた装備といえるでしょう。

登場時のパワートレインは、2Lの直4エンジンと4ATの組み合わせ。駆動方式はFFをベースに、半年後に4WDモデルが追加されました。その後2002年6月のマイナーチェンジでは、1.8Lターボエンジンが追加されたほか、2LモデルのミッションがCVTに変更されています。
  • 三菱 ディオン インパネ|おいしい中古車
  • 三菱 ディオン インテリア|おいしい中古車
  • 三菱 ディオン ラゲージ|おいしい中古車
インパネ回りは、操作系を集中させることによって使い勝手を向上させている(左) インテリアは7人がくつろげる空間を確保(中) エンジンはGDIを搭載(右)

最安値の中古車はなんと1000円!

そんなディオンですが、ほかのミニバンに比べてあまりメジャーな存在ではなかったからか、年式の割に相場はかなり低くなっています。10万円以下で購入できる車も数台あるような状況です。もちろん実際には諸費用がかかるため、実際にかかる金額はもう少し高くなりますが、驚くほど安い価格で売られているのです。

そういった価格帯の中古車は走行距離が10万kmを超える多走行車ですが、走行距離や修復歴の有無など、ある程度状態にこだわっても、「ホントにいいの?」と思えるような価格で売られています。

上級グレードであるエクシードの走行5.7万km、修復歴なしの中古車が15.9万円です。このディオン、知名度はありませんが、車のデキは決して悪いものではありません。名より実を取るというタイプの人に、ぜひオススメしたい7シーターミニバンです。
Text/金子剛士