今回は「安く」て「クルマ好き」でも満足できる特徴を備えたミニバンを特集。ミニバンだっていいクルマに乗りたい! 安くたっていいクルマに乗りたい。男ですから! というわけで、第1回目は「ワイド&ロー」に注目。「横基調」のグリルと威圧感のあるエアロを備えた、エルグランドを筆頭とした迫力の7モデルを紹介する

ELGRAND RIDER 日産 エルグランド ライダー(現行)

日産 エルグランド ライダー|男のミニバン新基準
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本場米国テイストを導入した
生粋の“押し出し系”モデル
日産の最上級ミニバンであるエルグランドは、今から10年以上前に登場した初代から迫力のあるフロントグリルを採用していた生粋の押し出し系。この押し出し感は、元をたどればミニバンの本場であるアメリカのモデルたちに共通していたワイド感を強調するフロントグリルが起源。そのテイストをアレンジして取り入れたのが初代エルグランドというわけだ。

狙い目は3.5Lエンジンモデル
予算200万円でも選択肢は多い
そんなエルグランドの中でも、際立った押し出し感をもっているのがライダーだ。これは日産のカスタマイズブランド(次ページ参照)であるオーテックが手がけたスペシャルバージョン。ワイド感を強調する横基調のメッキグリルや地面に近づくほど広がるバンパーなど、まさにそのフォルムはワイド&ロー。このド迫力ドレスアップがメーカーお墨付きなのだから、いかに“押し出し系”の人気が高いかがわかるだろう。

ただしライダーの新車価格はベースとなる250Vや350Xよりも60万~75万円高とかなり値が張るのでなかなか手が出ない。そこで中古車のライダーに注目してみた。現行型エルグランドライダーの中古車相場は140万~310万円。ノーマルモデルの相場より高めだが、200万円以下で現行型ライダーが手に入るのは嬉しい。最多流通グレードは3.5Lエンジン搭載の350ライダー。同じく3.5LのライダーSがそれに続く。この2グレードに絞れば200万円以下の予算でも選択肢は比較的多い。


VOXY Z “煌(きらめき)” トヨタ ヴォクシー Z煌(旧型)

トヨタ ヴォクシー Z煌(旧型)|男のミニバン新基準
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大人気だった特別仕様車Z煌
状態のいいものが100万円から
8人乗り5ナンバーサイズ&2Lエンジンというファミリィ系ミニバンのド真ん中モデルであるノアの兄弟車ヴォクシー。このクラスのミニバンの必需品である両側スライドドアや使い勝手の良い装備、経済的なエンジンなどを備えながら、ビレット調グリルや張り出しを意識したフロントバンパーなどで押し出し感を演出した。そんなヴォクシーの押し出し系イメージを決定的にしたのが、初代に設定された特別仕様車のZ“煌(きらめき)”だ。初登場は2002年7月。Zグレードをベースにメッキのグリルやアウタードアハンドルなどを採用。助手席側リアに電動スライドドアも標準化。これが大当たりし、以降何度も“煌”の特別仕様車が登場した。そのおかげか旧型ヴォクシーの中古車の流通量では断トツに多い。また100万円以下で狙える物件もあり、お買い得感はかなり高い。


SERENA RIDER 日産 セレナ ライダー(現行)

日産 セレナ ライダー(現行)|男のミニバン新基準
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オーテックの手にかかれば
セレナも押し出し系に早変わり
8人乗り5ナンバーサイズ&2Lエンジンのファミリィ系ミニバンど真ん中をゆくセレナ。現行モデルは2005年のフルモデルチェンジで登場。このカテゴリーでは今、一番売れているモデルだ。そのセレナも、オーテックの手にかかれば押し出し系に早変わり。セレナライダーは、現行型セレナの20Sをベースに専用フロントグリル&バンパーグリルやサイドシルプロテクターなどを装着。中古車流通量は100台近くあり、スポーティな内装のライダーSがその4割を占める。相場は130万~230万円。


CUBE3 RIDER 日産 キューブキュービック ライダー(絶版)

日産 キューブキュービック ライダー(絶版)|男のミニバン新基準
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四角いフォルムに隠された
押し出しの才能が開花した
新型キューブ登場で生産終了となったキューブキュービック。旧型キューブのエクステリアはそのままにホイールベースを170mm延長し3列シート&7人乗り仕様としたコンパクトミニバンだ。そんなキューブキュービックにもライダーが設定されていたのはご存じか? 他モデルのライダー同様、メッキのフロントグリル&バンパーグリルや専用デザインのアルミホイールなどを装備する。中古車では、キューブキュービック自体の流通量が500台強と少なくライダーもその影響か50台以下となる。


LAFESTA RIDER 日産 ラフェスタ ライダー(現行)

日産 ラフェスタ ライダー(現行)|男のミニバン新基準
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押し出しとスポーティを
両立した雰囲気をまとう
パノラミックルーフを備える5ナンバーサイズ&2Lエンジンのファミリィ系ミニバンとして独自のポジションを築いたラフェスタ。プレイフルなどカジュアル&アウトドアを連想させるグレードも設定されていた。そんなラフェスタにもライダーがある。もともと1600mmとミニバンとしては低い全高とメッキグリルが収まるエアロバンパーの相性がよく、押し出しとスポーティを両立した雰囲気となる。中古車ライダーの流通量は決して多くないが、パノラミックルーフ付きでも予算150万円で狙える。


GRANVIA トヨタ グランビア(絶版/後期)

トヨタ グランビア(絶版/後期)|男のミニバン新基準
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エアロスポーツバージョンの
どっしり低重心スタイルに注目
2002年4月の生産終了を受け絶版車となったグランビア。ハイエースの流れを汲むが、アルファードが登場するまでトヨタの最上級ミニバンとして君臨していた。ハイエース譲りの大柄なボディサイズ(全長4790mm×全幅1800mm×全高1965mm:2WD車)故ただでさえ迫力はあるが、中でも1999年8月のマイナーチェンジで前後ビューのデザインが変更された最後期モデルは押し出し系に加えてよいだろう。エアロスポーツバージョンなら下回りのエアロパーツによりどっしり低重心感がアップしている。


CARAVAN 日産 キャラバン(後期)

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広大な居住スペースと
押し出し系ルックを両立
ハイエースの実質的なライバルとなるキャラバン。その8人乗り乗用ワゴンがキャラバンコーチ。2005年のビッグマイナーチェンジでエクステリアデザインを一新。フロントバンパーの張り出しが強調され押し出し感がアップ。また天地に厚みをもたせたヘッドランプと連動した横基調のフロントグリルも一役買っている。エルグランドよりさらに広くて使い道が広い室内が必要なら、一考の価値はある。ただし中古車の流通量は決して多くないので要注意。ごく希にだがライダーの中古車も見つかる。

Report  編集部
※この記事は、カーセンサー関東版1号(12・4発売号)の特集をWEB用に再構成したものです