中古車相場3ヶ月予想 ジャーナリスト（後編）
2009/02/03
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株式や為替、土地などと同じように需要（人気）と供給（流通量）のバランスで価格が決まってくる中古車相場。車検タイミングやモデルチェンジなど相場に影響を与えるイベントや、社会情勢も考慮して、自動車業界の識者が注目するモデルとは？ |
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モータージャーナリスト 岡崎五朗さん
SCのベースモデルがソアラ。SCはレクサスブランドの威力？でなんとか相場を維持しているようだが、ソアラの相場はガタ落ち。この経済状況だと贅沢で華やかなクルマを買おうというマインドも盛り上がりにくいため、相場の反転も見込めない。V8エンジン、豪華な内装、豊富な装備、電動メタルトップといった内容を考えると激安だ。
もう一台は旧型スカイラインクーペ。乗り味は意外なほどにスポーティであり、スカイラインというよりはZに近い。デザインに関しても、ラグジュアリィテイストを強めてきた現行モデルより若々しくスポーティに仕上げている。3.5LV6を積んだスタイリッシュで走りのいいクーペが150万円前後で手に入るのだから、放っておく手はない！ |
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モータージャーナリスト 島下泰久さん
2009年初頭、絶対安くなるに違いないのが旧型フェアレディZです。思えば旧型Zは、新車から3年くらい順調に値落ちした後、そこからは下げ止まっていました。新型の登場は当然、相場に影響してくるはず。すでに100万円台前半のタマが増えてきて若いユーザーにとっても現実的になってきているし、またまた盛り上がるんじゃないでしょうか？
もう一台、最終型セルシオにも注目しています。後継となるLSの存在感が定着するにつれて、セルシオのオーラも良い意味で薄れ気味です。価格がこなれれば、見栄のためではなく自分のための高級車として良い選択でしょう。どちらも安いだけじゃなく中身の詰まった、本当の意味で「買い得」なクルマであること、保証します！ |
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ライター マリオ高野さん
2008年4月にスバルが軽自動車の自社開発からの撤退を発表した直後、サンバーの中古車相場が上昇に転じました。RRレイアウトがもたらす走破性の高さ、フルキャブ構造による広い室内など、他の軽ワンボックスにはない美点が盛りだくさんのサンバーを、なくなる前に買っておこうという動きが顕著に出たのです。その後も、バンとトラックは再び値上がりしましたが、乗用向けディアスワゴンの相場は下降傾向。“農道のポルシェ911”が格安で買えるのはこの数カ月間が最後のチャンス！
また、この不況で高級車を現金に換えるユーザーが急増し、レクサスの中古車相場がどんどん下がっています。この “レクサス売り”現象はしばらく続くはずです。400万円を切るものも出てきた！ |
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モータージャーナリスト、岩貞るみこさん
目玉はまず、マーチでしょう。デビューから7年を迎えるにあたり、3回目の車検を前に大量放出する気配が大いにあり。カラーバリエーションが多く、特別仕様としていろんな色が追加されたとあり、色選びが豊富にできることも買い手のメリットが高いですよね。ここから半年の価格動向は要チェック。特に新車販売が落ち込んでいることもあり、2～3月は年度末の新車の値引き合戦があるはずで、ゆえに中古車相場も連動して動くと思われます。
さらに気になる存在はダイハツのクー。トヨタbBのノーマル版として出たものの、スバルからDEXとして同じものが登場し、その存在価値がゆらぎつつある現状。とくに1.3LはDEX余波をかぶるため、価格の動きに注目してみましょう。 |
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自動車評論家 橋本洋平さん
寒い冬に僕があえてオススメしたいのは、この時期に相場が落ちそうなオープン2シーター。それもMCが実行され下落が期待される現行NC型ロードスター（前期型）と、初期型なら100万円以下のものも見つけられるS2000だ。
みなさんは「この時期にオープンカーなんて無謀じゃない？」なんて思うかもしれないが、実は冬こそオープンのトップシーズン。ヒーターをガンガンに利かせ、露天風呂感覚でスカッと広がる星空を見れば、贅沢なことこの上ナシだからだ。ちなみにこの2台は空調にオープンモードを備えるから、他のオープンカーのように太ももあたりが冷たくて…、なんてことも皆無。キャビン後部からの巻き込む風のコントロールもバッチリだから超オススメだ。 |
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自動車ライター 籠島康弘さん
デミオはおろしたて中古車がお得。例えば走行距離650kmの13C-Vが新車時価格から36万2000円落ちの94万8000円。車検があるから自動車重量税が不要、価格が安いから自動車取得税や消費税もお得。イタリア車のようなスタイルと、今のフランス車が忘れてしまったヒラヒラ感のある走り。特に3月末に向けておろしたては続々出てくる。
インプレッサのオススメはビームスエディション。プレスリリースには出ていないが、足回りがこっそり欧州仕様になっている。乗ると、しなやかな足回りの奥底に引き締まった乗り心地が顔を出す。0.4万kmの2008年式20Sが、新車時から55万円落ちの163万8000円。この勢いなら今年中に100万円切り？もう新車で買えない事実も心をくすぐる。 |
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| ※この記事は、カーセンサー関東版3号（1/8発売号）の特集をWEB用に再構成したものです |
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