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中古車相場3ヶ月予想　本誌編集部員座談会（前編）

カテゴリー: クルマ

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2009/02/04

中古車相場が軒並み下がった2008年。2009年もこのまま買い手市場が続きそうか？　今年の狙い目になりそうな中古車を、本誌編集部員が座談会形式で探してみた。2009年前半、狙い目の中古車とは!?

存在感と金額がアンバランスなやつを

萩原	・・・	中古車相場師の異名を持つ本誌デスク
馬弓	・・・	本誌関東版編集長
高山	・・・	創刊時から本誌に携わる本誌デスク

萩原	昨年を象徴する出来事といえば、現在も渦中にある景気の不透明感。車環境への影響は深刻で、中古車では多くの車が軒並み相場を下げていますね。ガソリン価格高騰も中古車の値下がりに拍車をかけたし…。
馬弓	そんな中、プリウスの相場が高騰して、その後急激に下げたのは印象的な動きだったね。
萩原	まさにプチバブルという感じでしたからね。プリウスの陰に隠れているけれど、ハリアーハイブリッドも同じような動きをしていたんですよ。今は相場が元に戻ってきたから、狙い目です。
高山	ハイブリッドと真逆の動きをしたのが、プレミアムカー。通常では考えられない値落ちの仕方をしているから。
萩原	でも実は値を下げているのってその中の一部なんですよ。記事中でも触れているけれど、下がっているのは3L以上のエンジンを積んだモデル。2.5Lの車まで大きく値を下げているわけではないんです。
高山	そう。だから、たとえばエリシオンの3.5Lプレステージが急にバコッて下がっちゃった。
馬弓	時代に逆行しちゃうかもしれないけれど、V6を積む大排気量車ってそのクラスの醍醐味を味わうのに最適なわけじゃない。パワーに余裕があって、装備も豪華。今までなかなか手が出なかった人も、一度体験してみる絶好のチャンスだよね。
萩原	ですね。ただ勢いだけで買ってしまうと毎年5月にやってくる自動車税の納付額にびっくりするから気をつけて（笑）。
馬弓	旧型のオデッセイはどうだろう。モデルチェンジもしたし、今が旬だと思うけれど？
高山	大アリでしょう。100万円切りの中古車も増えたし。
馬弓	あとミニバンで忘れちゃいけないのがエスティマとデリカD:5。エスティマはもう流通量が豊富だし、D:5は唯一無二な存在感がオススメ。相場の観点から見てもお買い得感が高いよ。

軽自動車を上回る魅力がコンパクトカーにある

高山	ミニバンだったら現行型のステップワゴンもいいですよ。僕、まじめに欲しいと思っていて、けっこうチェック入れているんですよ。2代目の後期型は大きなエンジンを入れたりもしているんだけれど、安さはあるがどうも魅力に欠けてしまう。だったら現行型で装備もそんなに付いていないシンプルなグレードを買ったほうがいいなって。
馬弓	同じカテゴリーだとヴォクシーは現行型より旧型のほうがカッコいいっていう人がけっこういるよね。
萩原	中古車もメチャメチャありますしね。日産のセレナも含め、今や“ 日本の国民車”とも呼べそうなこのジャンルは、とにかく流通量が豊富。
馬弓	ミニバン以外のモデルの話もしてみようか。3L以上のエンジンを積んだモデルの相場が下がっているのは、ずばり燃費を気にしてのこと？
高山	さらにハイオク仕様というところも大きいですよね。
萩原	今や燃費の良さはユーザーが当たり前のこととしてとらえているような気がするんです。お店で「この車、燃費は5km/Lです」って言われたら手を出さないでしょう。
高山	じゃあ燃費のいい車が値を下げないかというと、決してそんなことはない。
馬弓	軽自動車なんかは？
萩原	いい車はたくさんあるけれど、個人的には他のジャンルの値落ちと比べてやや割高かなと感じちゃいますね。だったらコンパクトカーがオススメ。大ヒットしたフィットの陰に隠れているけれど、デミオなんかそうとうオイシイですよ。

TOYOTA HARRIER HYBRID トヨタハリアーハイブリッド（現行型）	HONDA ELYSION ホンダエリシオン（現行型）

秋口に多少値段が上がったものの、昨年1年間では50万円ほど相場を下げている。流通量が少ないので探すのは難しいかもしれないが、300万円を切るものもちらほらとある。	2006年12月に追加されたプレステージ。3.5SG HDDナビパッケージで新車から100万円近く相場を下げている。300万円弱のものが主流なので、今後さらなる値落ちに期待。
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HONDA ODYSSEY ホンダオデッセイ（旧型）	TOYOTA ESTIMA トヨタエスティマ（現行型）

流通量が多いため、時期を問わずコンスタントに相場を下げている。昨年は1年間で40万円ほど値を下げ、2005年式でも100万円を切るものを見つけられるようになった。	夏以降急激に値を下げている。ここでも2.4Lより3.5Lのほうが大きく値を下げる逆転現象が起きていた。アエラスで比較すると、3.5Lのほうが20万円近く低い相場に。
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MITSUBISHI DELICA D:5 三菱デリカD:5（現行型）	HONDA STEP WGN ホンダステップワゴン（現行型）

デビューから丸2年が経過し、新車よりも40万円程度安い相場で推移している。エンジンが2.4Lのみの展開のためか、夏以降は相場が徐々に上がっている。買うなら早めに！	デビューから3年半しかたっていないのに、すでに650台以上の中古車が流通しているのはさすが。中古車の主流は2L。150万円以下でもHDDナビ付きのモデルが見つかる。
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TOYOTA VOXY トヨタヴォクシー（旧型）	MAZDA DEMIO マツダデミオ（現行型）

旧型になっても根強いファンをもつ。なかでも煌の人気は絶大で、通常グレードよりも30万～40万円ほど相場が高くなっている。ちなみに現行型の平均相場は約220万円。	まだデビューから1年半ほどしかたっていないのに、100万円を切る車が多くある。人気の1.5スポルトの平均相場は約130万円。新車より30万円ほど安い計算だ。
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Report　高橋満

※この記事は、カーセンサー関東版3号（1/8発売号）の特集をWEB用に再構成したものです

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