【福祉車両ガイド】ダイハツタントスローパー

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2014/01/16

軽自動車の枠いっぱいを使ったハイトワゴンが人気ですが、その広々とした空間を利用した福祉車両が注目を集めています。今回ご紹介するのはダイハツタントスローパー。普段は4人乗れて、車椅子の方を乗せる際の使い勝手が良いのはもちろん、旧モデルに比べ価格が抑えられている点にも注目です。

ベースのタント（2013年10月～）は、助手席と後席の間に柱（ピラー）のない大開口「ミラクルオープンドア」が人気のハイトワゴン。このモデルから運転席側の後席ドアにもスライドドアが採用されたほか、ヘッドクリアランスをさらに拡大するなど使い勝手がより向上しています。このタントに車椅子ごと乗り込めるようにしたのがタントスローパーです。

車椅子のまま乗り込む際は、スロープと電動ウインチ（いずれも全車標準装備）を利用します。また、同社の車いす仕様車としては初めて車椅子の方専用の3点式シートベルトを備えたほか、スロープの突出量を旧型より約95mm短い1115mmとすることで、旧型より狭い場所での乗り降りを可能にしました。

車椅子を乗せない時は後席が使えますから、日常の買い物や子供の送り迎えなどにも便利です。後席はヘッドレストを外さなくても折りたためるほか、後席シートごと取り外すこともできます。またベース車同様、助手席シートの後ろには大きな乗降用グリップが備わっているので、足腰に負担を感じている方はもちろん、小さいお子さんが乗り降りする際にも重宝します。

さらに注目なのはその価格です。旧型では2WDで153万円しましたが、この新型では142万円から購入できるようになりました。使い勝手を向上させつつ、価格を抑えることに成功しています。

またアイドリングストップが全車標準装備で、衝突回避支援システムのスマートアシストは最廉価グレードのLを除いて標準装備されています。2WDのみとなりますが、スポーティなエクステリアのカスタムモデルも選ぶことができるなど、旧型に比べて選択肢が広がっているのも特徴です。普段使いも大切にしたいという人は一度検討してみてはいかがでしょうか。

乗車定員／4名
スロープ角度／13度
スロープの車外飛び出し長／1115mm
スロープ幅／640mm
開口部高／1400mm