▲今回ご紹介するのはVIPセダンの代名詞的存在、トヨタ セルシオ。生産終了から10年がたち、比較的少ない予算でも狙えます ▲今回ご紹介するのはVIPセダンの代名詞的存在、トヨタ セルシオ。生産終了から10年がたち、比較的少ない予算でも狙えます

VIPセダンの魅力は永久不滅!?

リクルート自動車総研が2015年に行った調査によると、購入した中古車のボディタイプの1位は43.9%で軽自動車。ひと昔前に人気だったセダンはわずか9.6%でした。おそらくここまでは皆さん想像どおりでしょう。

しかし、注目してほしいのは20代男性の結果。20代男性のセダンを購入した割合は、なんと16.7%と全体を大きく上回っているんです。問い合わせ車種のランキングを見てみると、クラウンアスリートやマークX、セルシオなど、ひと昔前に人気を博したVIPセダンがずらり。今の若者にとってもセダンは魅力的な存在のようです。

そしてもうひとつ、若者がセダンを購入している大きな理由が、その安さ。20代男性が問い合わせたセダンの価格帯は50万円未満が25%以上に上ります。100万円未満も含めると、問い合わせの約半数を占めます。お金に余裕がない若者にとって、低予算で買えるという点もセダンの魅力なのです。

そんなVIPセダンの中から今回オススメしたいのは、トヨタ セルシオ(3代目)。まもなく生産終了から10年がたとうとしており、相場の平均価格が60万円を切っていよいよ底値域に入ったようです。しかし高級車なことに変わりはないので、これだけの安さで買えるのはおいしいと言えるでしょう。

▲販売から年数がたっていることもあり、価格(折れ線グラフ)が下がっています ▲販売から年数がたっていることもあり、価格(折れ線グラフ)が下がっています

静かな走りに上質な内装は高級車ならでは

3代目セルシオは2000年8月~2006年5月に生産されたフラッグシップ。先述したように、生産終了から10年がたとうとしていますが、その魅力は健在です。

特徴は、4.3Lの排気量にトヨタ センチュリーにも採用されているV8エンジン。このエンジンが高級車らしい上質な乗り心地を実現しています。カーセンサーnetの口コミを見ても、「静粛性においては右に出る車がないと誇れるくらい、静かなドライブを毎回楽しむことができる」「高速走行時も安定しているので快適にドライブできます」など、走行性能を評価するコメントが多く見られます。

加えて、ふかふかのシートや上質さを感じさせるウッド調のインパネはさすがの高級車。新車時の価格で550万~750万円なのも納得の上質さです。こちらの口コミを見ても、「高級感あふれる外観、豪華な内装、車体の安定感、申し分のない高級車です」「車内はとても高級感がある」など、評価するコメントが目立ちます。

▲生産終了から10年が経過していますが、内装の豪華さは健在。シートはふかふかで、長時間の運転も苦になりません ▲生産終了から10年が経過していますが、内装の豪華さは健在。シートはふかふかで、長時間の運転も苦になりません

予算が許すならば、ぜひセルシオのお宝物件を

さて、このセルシオ、ボリュームゾーンは20万~60万円。お金に余裕がない若者にとってはありがたい価格帯です。もちろん、このあたりの価格で安く買うのもアリですが、もし予算が許すならば少し上の価格帯を狙うことをオススメします。その理由は、他のVIPセダンと比べて圧倒的に価格が安いため、他の車種の最安値の価格帯で良い状態の物件が狙えるからです。

例えば、以前記事でもご紹介した、レクサス LSやトヨタ クラウンアスリート(3代目)の最安値帯は、LSの方が若干高くなりますが、本体価格で120万~200万円程度。ただし、こちらは最安値帯なので走行距離10万km超えや修復歴ありのものが多くなります。一方、同じ価格帯のセルシオの物件を見ると、生産終了から10年ほどたっているため走行距離は比較的多いですが、中には走行距離3万km程度のお宝物件や最上級グレードのC仕様Fパッケージも。そういった“おいしい”物件を運よく見つけることができれば、即決しても後悔はないでしょう。少し予算を上げるだけで、周りのVIPセダンと差がつけられますよ。

比較的予算があるならば、ぜひセルシオのお宝物件を探してみてください。

text/編集部
photo/編集部