三菱 トッポ▲全高を高くすることで室内空間を広げたトッポ。広いガラスエリアも魅力

三菱 トッポの中古車は今

軽スーパーハイトワゴンの先駆け的な存在である、三菱 ミニカトッポの流れをくむトッポ。

全高を高くして広い室内を確保し、日々の生活の中での使い勝手を高めている軽自動車だ。

標準モデルの他にも、カスタムモデルの「ローデスト」というグレードもある。

すでに生産終了から8年が経過しているため、グレードによる価格差はほぼなくなっている。そのため予算50万円以下で、上級グレードを狙うことも可能だ。

ここからはトッポの特徴や中古車相場について紹介する。
 

トッポ(初代)の特徴と中古車相場

■トッポ(初代)DATA
生産期間:2008年9月~2013年7月
中古車流通量:約250台
中古車価格帯:10万~70万円
 

三菱 トッポ ▲全高は1680mmとライバルのタントよりやや低くなっているものの、室内高はクラス最大級

■トッポ(初代)の特徴
現在、軽自動車で最も売れているカテゴリーは全高を高くして車内空間を広くしたスーパーハイトワゴンだ。

三菱ではトッポの前身となるトッポBJが1998年10月に発売されたが、2003年7月に生産が終了。その後、しばらく三菱のラインナップから軽スーパーハイトワゴンは姿を消していた。そして、2008年9月に登場したのがトッポだ。
 

三菱 トッポ ▲ガラス面が大きく開放的な室内
三菱 トッポ ▲エアロパーツでクールなイメージを強調した「ローデスト」

トッポの全高は1680mm(ターボモデルは1700mm)と、ライバルの2代目タントに比べるとやや低く、軽トールワゴンとスーパーハイトワゴンの中間くらいのサイズだ。

しかし、室内高は1430mmと、クラス最大のスペースが確保されている。
 

三菱 トッポ ▲ドアはベーシックな5ドアスタイルで、バックドアは横開き式

デザインは標準モデルとエアロパーツやブラック基調のインテリアでクールな雰囲気になった「ローデスト」の2種類。

いずれも、高い全高を生かした広いガラスエリアが特徴的。運転席からの見通しの良さや開放感が魅力だ。

エンジンは657cc、直列3気筒で、トランスミッションはエントリーグレードの「S」を除き、4速ATが採用されている(「S」のみ3速AT)。

また、「T」と「ローデスト T」にはターボを搭載する。

三菱 トッポ ▲一部改良でドアミラーが小型化され、デザインのまとまり感が高められた

2009年7月に一部改良を実施。ドアミラーを小型化してスタイリッシュなイメージを強調し、「S」、「M」にはAピラー下のウインカー部分の色がアンバーに変更された。

この改良で、エンジンとオートマチックトランスミッションの制御を見直し、燃費性能が高められている。
 

三菱 トッポ ▲上級グレードに設定されたデジタルスピードメーター。標準グレードはタコメーターの位置にアナログスピードメーターが設置される

2010年8月、三菱は軽自動車全車を一部改良。トッポは低燃費運転をサポートするECOランプを採用するとともに、上級グレードの「G」にデジタルスピードメーターとアナログタコメーターを採用した。
 

■トッポ(初代)の中古車相場
トッポの中古車は約250台流通しており、9割以上が標準モデルとなる。

標準モデルで最も流通量が多いのは、中間グレードの「M」だ。ナビエディションも含め、約160台が流通している。価格帯は総額20万~70万円。

一方、NA(自然吸気)エンジンの上級グレードである「G」は約30台しか流通していないものの、価格帯は総額20万~60万円と「M」と同程度だ。

このように生産終了から8年経過していることもあり、すでにグレードによる価格差がなくなっている。そのため台数は少ないが、まずは上級グレードで条件に合うものを探してみるのがいいだろう。

標準モデルだと「G」はヘッドライトがディスチャージタイプ、ステアリングが本革巻になり、ABSも標準装備される。総額50万円以下で手に入れられれば満足度は高いはずだ。

エアロパーツで存在感を高めている「ローデスト」の流通量は20台以下。もはや、レア車と言っても過言ではないほどの少なさだ。

ただし、こちらも価格帯は総額20万~70万円の幅に収まっており、標準モデルと比べて高くなっているわけではない。見た目にこだわるなら外せないが、選択肢が少ないため条件に合致する物件があれば、早めに問い合わせをするのがいいだろう。
 

▼検索条件

三菱 トッポ(初代)× 全国

※記事内の情報は2021年7月4日時点のものです。
 

文/高橋満 写真/三菱

高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL