コイルスプリング|自動車なんでも用語集

コイルスプリング(こいるすぷりんぐ)/[足回り]

コイルスプリングとは車のサスペンションを構成する部品の一つで、長い金属線を螺旋状に巻いた文字通り“バネ”のような形状をしている。

バネは力が加わればエネルギーを蓄積するとともに元の形に戻ろうとするが、その特性を利用して、サスペンションに使われるバネ(=コイルスプリング)は、路面からの振動や衝撃を吸収する役割が与えられている。そのため、コイルスプリングの性能が直接、車の乗り心地や操縦性の良し悪しに影響を与える。また、車のチューニングの一つとして車高を上げたり下げたりする時、このコイルスプリングを交換するのが一般的である。

なお、コイルスプリングには「直巻」や「荒巻」などの種類があり、直巻は自由長や内径、バネレートなどが規格化された汎用スプリングのこと。単価が安く、内径などが合えば使い回しが可能など、利便性が高いのが利点。チューニング用のコイルスプリングとして主に用いられている。一方、荒巻は車種ごとに形状が異なり、直巻より割高。一般的な車のサスペンションに使用されているため、ノーマル形状とも言われる。