ぽんでぎさん(静岡県)
投稿日: 2022年2月14日
5点
映像カメラマンをしていて、遠征&車中泊用という用途のため、バネットワゴン→タウンエースワゴン→デリカスターワゴン→ボンゴフレンディー→ラルゴ→E50エルグランド(1台目)→グランビア...と乗って、現在2台目のE50に乗ってます。何れもディーゼルです。
基本的に、自分にとって車=乗り物&塒なので、そういう立場からのレビューだと思って下さい。
室内の広さ,長距離運転時の安定性では上記車種の中で最上位です。
競合車種だったグランビアよりも断然に快適です。グランビアは両端に寄りすぎたフロントシートの座り心地が、太ったエンジンによって犠牲となったダッシュボード下部の出っ張りと相俟って不快でしたが、E50エルグランドはそれがなく、座り心地は最高です。エンジン系統の信頼性,強度では負けますが。
車内空間もデリカやボンゴフレンディーやグランビアに比べてリア,サードを対座もしくはフルフラットにした時の居住性ではE50の方が上かと思います。ただ、デリカのアクティブワールドに装備されていた、背もたれを前後して向きを変えるタイプのシート(鉄道車両で言う転換クロスシート風)の方が操作性は簡便で良かったと思います。「よっこらしょ!」って回転するの、けっこう大変ですから。
サードシートが両側跳ね上げ式なので、セカンドシートを最前位までスライドさせるとかなり大きなランゲッジスペースとなり、これがまた便利で使い勝手が良いです。
セカンドシート,サードシートのスライド幅の大きさは恐らくボンゴフレンディーが一番ですが、ウォークスルーではない点、また内装が安っぽい点では、やはりE50には追いつけていません。
3Lなので、燃費は期待してはいけないとは分かりつつ、やはり街乗りしてると断然燃費は悪いです。ガソリンよりはマシだと思いますが。下道長距離で11km/lぐらい、高速で100km/h順行で12km/lぐらいです。
E50の中古車で一番怖いのが、ディーゼル車乗りにとっては一番壊れて欲しくない=最も高額な消耗部品である噴射ポンプ。とにかくE50、特に3.0LのATE50/ATWE50の噴射ポンプはよく、というより、必ずと言って良いほど20万kmまでに壊れます。言ってみれば持病です。またATE/ATWE50のリビルト噴射ポンプは部品代だけで20万円以上します。(3,2LのAVE/AVWE50だと15万円ぐらい)交換工賃も高いです。概ね、30万円超の高額修理になります。当然ながらOEM車のいすゞフィリーも同様です。さんざん噴射ポンプ故障に泣かされ、数々のリビルト部品取扱店や修理工場や中古車販売店と渡り合ったことで、この辺の情報には明るくなってしまいました。
ですので、E50の中古車を購入されるにあたっては、まず、噴射ポンプ交換歴があるかどうかを調べることが肝要です。もしも12~13万km以上走っていて、噴射ポンプ交換歴がない車であれば、そう遠くないうちに噴射ポンプ交換で30万コースの修理代が掛かるということは覚悟しておいた方が良いです。もしくは、18~19万km以上の多走行車の方が、噴射ポンプを既に交換している可能性が高いので、その点では無難かも知れません。
あと、これだけ重い車体ですから、ショックアブソーバーはヘタりが出てきます。
ダラダラ書きましたが、良い車です。快適だし安定性もあるし、ディーゼルなら燃費も極端に悪くない。
ただ、噴射ポンプをはじめとしてデリケートなパーツが多い車でもあるので、エンジンオイル、オイルフィルター、エアフィルター、クーラント、バッテリー等といった基本的なメンテナンスは怠らずにマメに面倒を見てあげることをオススメします。まあ、それはどんな車にも言えることですが。ハイエース系よりはもうちょっとデリケートな車だと思います。それだけに面倒の見甲斐はある車なんだと思います。
とにかく家族や友人同士での長距離ドライブが快適になり、余裕ができる、そしてまたどこか遠くに行きたくなる、そんな車です。
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