▲現行モデルを上回る大きなグリルが目をひく次期スイフトスポーツ。伝統の黒いAピラーに加えてクオーターピラーにも流行りの黒いストライプが配され、フローティングルーフが作り出される ▲現行モデルを上回る大きなグリルが目をひく次期スイフトスポーツ。伝統の黒いAピラーに加えてクオーターピラーにも流行りの黒いストライプが配され、フローティングルーフが作り出される

新機軸が多数盛り込まれる次期スイフト

車体の軽量化に力を注いで、環境性能の向上だけでなく、運転する楽しさをも追求し続けているスズキ。相次いで投入された新型車に続き、いよいよ本命とも言えるスイフトスポーツのリリースが視野に入ってきた。

その前に、今秋に一新される次期スイフトにも触れておこう。次期スイフトにはいくつもの注目ポイントが織り込まれる。例えば、メカニズムでは新世代のスズキ車に展開されている軽量プラットフォームを採用。2015年8月に刷新されたソリオと同じく、次期スイフトも100㎏程度のダイエットに成功する可能性が高い。

キープコンセプトで代わり映えしなかった現行モデルとは異なり、外観デザインにも真新しさが漂う。フロントマスクを印象づけるラジエターグリルは、逆台形の縦長デザインから一転、左右に拡幅されてワイド化される。6角形に成型し直されることで、新しいスズキ顔が作り出されることだろう。

安全面では、デュアルカメラブレーキサポートが新設定されるだろう。カメラが前走車や歩行者を認識し、衝突の危険性が高まると警報が鳴って自動ブレーキが作動する仕掛けはソリオに採用されているものと同じ。車線逸脱&ふらつき警報、誤発進抑制機能、先行車発進お知らせ機能も含まれ、多面的にドライバーをサポートする。

次期スイフトは、2016年10月のパリサロンでワールドプレミアとして公開され、ほぼ同時期に国内で発売される公算が大きい。スズキの国内販売を押し上げることは間違いない。

スイフトスポーツは、標準車より1年ほど遅れて登場か

国内外の車好きが首を長くして期待するのが、ハイパフォーマンスバージョンのスイフトスポーツだろう。次期モデルにもフラッグシップとして用意されるが、歴代モデルと同じく、リリースは約1年ほど遅れるかもしれない。

▲標準車より約1年遅れて2011年11月にリリースされた現行スイフトスポーツ。このクラスでは珍しい6速MTが設定され、走りに対するこだわりの強さを表現。また、CVTにはパドルシフト付き7速マニュアルモードが備えられた ▲標準車より約1年遅れて2011年11月にリリースされた現行スイフトスポーツ。このクラスでは珍しい6速MTが設定され、走りに対するこだわりの強さを表現。また、CVTにはパドルシフト付き7速マニュアルモードが備えられた

こちらの最大の見どころはパワートレインで、これまた流行りのダウンサイジング過給が取り入れられる。現行モデルには、最高出力136ps/最大トルク16.3㎏-mを発生する1.6L NAエンジンが搭載されているが、モデルチェンジ後は、1.4Lターボが与えられる見込みだ。排気量が小さくなるにも関わらず、出力は、同140ps/22.4kg-mに向上してトルクフルな走りを実現。

前述した新プラットフォームのおかげで、車重は1040㎏から900㎏台に軽量化され、国産2BOXトップレベルの走行性能がもたらされるだろう。

※2016年6月29日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2017年8月
■全長×全幅×全高:3900×1695×1500(mm)
■搭載エンジン:1.4L 直4+ターボ

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部