アルファ ロメオ アルファ155

日本のヒップホップシーン最前線でフレッシュな名曲を作り続けているスチャダラパーのMCであるBoseが、カーセンサーで気になる中古車を探して実際に見に行く本企画。

今回は、雑誌カーセンサーで取材した神奈川県の販売店『エーゼット オート横浜』でアルファ ロメオ アルファ155をチェックしたときの模様を詳しくお届けします!
 

Bose

スチャダラパー

Bose

1990年にデビューし、1994年「今夜はブギー・バック」が話題となる。以来ヒップホップ最前線で、フレッシュな名曲を日夜作りつづけている。スチャダラパーが満を持してYouTubeチャンネルを開設! 詳しくは公式HPへ。愛車はフィアット ウーノターボなど
 

おじさんの車だと思っていたセダンの良さが見えてきた!

編集部 Boseさん、今回は古めのイタリア車、フランス車を数多く扱うエーゼット オート横浜さんにお邪魔します!
 

アルファ ロメオ アルファ155▲1980~2000年代の走って楽しいネオクラなイタ・フラ車を得意とするお店。在庫数はなんと200台以上で、MT車の比率が非常に高いんです!

Bose このお店はまるでおもちゃ箱のようにおもしろい車がたくさんあることで有名だよね。僕も何度も遊びに来ているし、友人もつい最近ここでルノー セニックの4WDを買ったんだ。

代表 岩原和彦さん Boseさんご無沙汰しています。今日はどの車を見に来たのですか?
 

アルファ ロメオ アルファ155▲長年イタ・フラ車を見続けてきた岩原社長にお話を伺います!

Bose カーセンサーをチェックした中で一番気になるのは、こちらのアルファ155・V6モデルですね。
 

アルファ ロメオ アルファ155▲アルファ75の後続モデルとして1992年9月に日本へ導入されたスポーツセダン。今回Boseさんがセレクトした2.5LV6モデルの他にも、2Lのツインスパークと2Lターボで4WDのQ4を用意

岩原 この時代のアルファ ロメオのV6エンジンは彫刻のような美しさがあるんですよ。ぜひ見てください。
 

アルファ ロメオ アルファ155

Bose すごくキレイですよね。当時、雑誌を見て驚きましたよ。僕はずっとコンパクトなハッチバックが好きだったので、アルファ ロメオに乗ろうと考えたときに、まだそこまで古くなかった147を選んだんです。

岩原 147もいい車ですね。ツインスパークはアクセルを踏み込んで高回転まで回すのが楽しいエンジンです。

Bose まさに! アクセルを踏み込むと、“シュイーン”という音がして、あっという間に高回転まで吹け上がる。「エンジンを回すってこんなに気持ちいいんだ」と初めて感じたのが147で。そのとき、アルファ ロメオは乗ってみないと良さがわからないと痛感したなぁ。

岩原 そうだったんですね。

Bose 一方で、155のV6も贅沢な感じがして憧れでした。当時は結構高かったから、100万円以下で買えるのはうれしいな。
 

アルファ ロメオ アルファ155▲掲載時の本体価格は99.9万円でした

岩原 流通量は少なくなりましたが、オイルや水まわりなど、メンテナンスさえしっかりすればまだまだ長い付き合いができますよ。

Bose 久しぶりに155を見て、いいなと思ったのがインテリア。手に触れるところがどこもいちいちカッコいいんだよ。僕が当時好きだったモダンな雰囲気を随所に感じるよ。
 

アルファ ロメオ アルファ155

岩原 この時代のアルファ ロメオはインテリアにかなりお金をかけていました。特にそれを感じるのはシートだと思います。

Bose それは僕もすごく感じました。シート自体は無骨なデザインだけれど、柔らかなイメージもある。まさにモダンですよ。
 

アルファ ロメオ アルファ155

岩原 1990年代以降、世界の自動車メーカーはコストを下げるために、メーカーの垣根を越えてグループで部品を共用するようになりました。戦略としては正しいことですし、生き残るのに必死ですから当然のことだと思いますが、やっぱり寂しさもありますよね。

Bose 中にはエンブレムを見ないとどこの車かわからない、なんてこともある。

岩原 これは私の印象ですが、ヨーロッパの人々は車に対して注文がうるさいのだと思います。そして、大衆車に乗る人ほど口うるさいから(笑)、全体のレベルが上がっていくのでしょうね。コンパクトハッチバックのエントリーグレードでも、昔から実にしっかりしたシートが備わっていましたから。
 

アルファ ロメオ アルファ155▲ドアにはたばこの吸い殻入れを装備。古き良き(?)時代の名残を感じます

Bose その感覚、わかるなぁ(笑)。僕も自分のフィアット ウーノで岡山の実家まで650kmくらいの距離を走ったことがあるけれど、ヘトヘトになることを覚悟していたのに全然腰が痛くならなくて驚きましたから。

岩原 シートがいい車というと、私は真っ先にシトロエンが頭に浮かびます。155のシートはそれとは違う、スポーティさも備えたものになります。

Bose 155は、輸入車や旧車デビューの人でも大丈夫ですか?

岩原 パーツ供給面などから155は難易度が高いという意見もありますが、私は大丈夫だと思っています。もちろん、メンテナンスはしっかりやってやる必要があります。逆に言えばそれさえきちんとやれば、20万kmくらい普通に乗れますよ。
 

アルファ ロメオ アルファ155▲実は荷室がかなり広い! キャンプも行けちゃうぐらいの積載量です

Bose 今回僕が155を選んだのには大きな理由があるんだ。免許を取ってからずっと「セダンはおじさんの車」だと思っていた。でも、自分がおじさん世代になったことで、そろそろセダンに乗るのもアリかもと思い始めてきた。

編集部 へぇ、なんか意外です。Boseさんといえば小さなハッチバックというイメージが強いので。

Bose で、せっかく乗るなら当時憧れていたモデルを選びたい。流通量が少なくなった今、憧れの155に乗るなら最後のチャンスかもしれないね!
 

文/高橋満(BRIDGE MAN)、写真/篠原晃一